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フィギュアスケート@ピアノ

[動画付]ピアノで弾いてみた Vol.3 Magic Waltz 映画「海の上のピアニスト」より (from “The Legend of 1900”) フィギュアスケート使用曲

こんにちは、5才~高校2年生の終わりまでピアノを習っていたフィギュアスケートファンのLenaです。【2021年版】東日本概論シリーズ終了以来、約2ヶ月ぶりの更新となりました。今回は、フィギュアスケートで使われた曲を実際に弾いてみよう!のシリーズ、略して『ピアノで弾いてみたシリーズ』の第3回目となります!

第1回はハチャトゥリアン作曲、組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』を弾き、第2回は『Anthem(from “Chess”)』を山本草太選手(中京大学)の2017-18シーズンSPと、長谷川一輝選手(東京理科大学)の2020-21シーズンSPバージョンで弾いてみました♪
今回は映画『海の上のピアニスト』より『Magical Waltz』を弾いてみました♪
参考楽譜はこちらになります↓
マジック・ワルツ(Amedeo Tommasi) /ピアノ(ソロ) 上級

弾く時に感じた事、苦労した事、考えていた事などなどをまとめ、最後に演奏動画を載せます!
子どもの時にピアノを習って、大人になってまた趣味として楽しんでいるレベルではありますが、少しでも参考になったら幸いです!

それでは、始めましょう↓💨




きっかけは?

海の上のピアニストはフィギュアスケートでもよく使用されますね!そうなると『テーマ』、『The Crisis』、『愛を奏でて』といった代表的な曲を繋ぎ合わせることが多いです!『Magic Waltz』自体はある程度有名でありますが、フィギュアスケートで使用するケースは殆どありません。ではなぜ今回これを選んだのでしょうか?答えは、筆者のことをある程度分かっている方はピンと来たかと思います!

長谷川一輝選手が使って、綺麗な曲だなと思ったから

です!(少なくとも)2015-17シーズンFSの前半がこの曲なのです!と偉そうに書いてますが、実は筆者は現地で1回もこのプログラムを拝見したことがありません。よって、この当時はブロック大会や東日本とか、全日本ジュニア、全中等をフルでライストなんて無かったので…はい一度もその全貌を見たことが無いんです!!ただ、なんで分かったかと言いますと、演技の一部分を札幌のローカルテレビ局が取材したものを拝見できたからです。そこから推定しました。
話が思った以上に長くなりましたね…

フィギュアスケートでMagic Waltzを使用したのは、筆者が知る限りでは長谷川選手のみですね(海外含めて他に使用してる例がありましたら、ぜひ教えて下さい)。とても綺麗で、心躍り、華麗で軽快な曲で、聴いて気持ちいいなと感じましたし…ある程度の人気ある曲です。なぜ使用この曲の使用率が低いのでしょうかね…?筆者はフィギュアスケートの経験者ではありませんので、技術的に取り入れるのが難しいのかという点では、判断は出来ないですね。テーマ曲やThe Crisis等の他の曲に比べて知名度が劣っているだけなのか…

あっ、ここで1つ引っ掛けがあります!
映画のサウンドトラックは、かのエンリオ・モリコーネ氏が作曲してますが、この曲の作曲者はモリコーネ氏ではなく、アメデオ・トンマージ氏が作曲してますのでご注意ください!!

トンマージ氏はイタリアのジャズピアニスト兼作曲者として有名な方でした。映画ではピアニストとして撮影に協力だけでなく、一部の曲の作曲を手掛けてました。

この楽譜の奏法解説に、『イタリア盤のサウンドトラックにしか収録されていない』と書いてありました。確かに、イタリア盤ではこの曲含めて沢山の曲が収録されてますが、それ以外の国で出されているサウンドトラックでは収録されてないのです。それがフィギュアスケートでの使用率が高くない要因の1つなのでしょうか…?

…はい、この話は終わりにして、次は難易度について書きますね!


難易度は?

注意書きで『易しくしたがそれでも難しいかも』とありましたが…

あの、これ、

難しいーーーーーーーー!!!

と何回ピアノに向かって叫びたくなったかと思ったぐらいのレベルです!!

次のページでも説明しますが、近接する音を16分音符や、3連符、和音の16分音符音符等で素早く弾くことが求められ、音が複雑&上がり下がりが激しかったのが要因ですね。まず、自分の手が音を、メロディーを、曲を理解するのにとても時間が掛かりました。それからすらすらと弾けるようになって、ミスタッチを減らして、ある程度速度を上げて…と全ての工程に時間が掛かる難曲でした。

同じワルツに分類される仮面舞踏会の時のように、左手で三拍子のリズムに乗ってしまえば上手く弾ける曲ではありませんでした。『ズン・チャッ・チャッ』~♪で弾けるところも有りますが、『ズン・チャッ・休み』や『ズン・チャッ・えっ符点音符でタッカ?』とか『ズン・チャッ・チャッ』以外の左手の伴奏が多く占めていました。左も左手で和音に音の上がり下がりが激しい!リズムのパターンも複雑…

はい、自分の技量のなさを痛感しましたね。

この曲の後に練習し始めた曲の方が、先に完成するのではないかと感じたぐらいです(後に始めた曲は一体何かは次回のお楽しみに)!

執筆して判明したことなのですが、ヤマハのプリント楽譜ではもう少し原曲に近づけたバージョンも有りました。そして原曲はもっと難しいのかと思うと、このレベルで音を上げてたら原曲は弾けないと思ってしまいました。

高2の終わりにピアノをやめた際に、先生から言われたのが

『れなちゃん(筆者)は、もう大体の曲は弾けるようになったよ。』

数少ない弾けない曲なのかと、あー…
私はまだまだでしたね。もっと上手くなりたい。ピアノから数年離れたからこそ、色んな考えを吸収して、それを論理的にピアノにアウトプットする力を身に付けたからこそ、出来る演奏をしたいと強く願うようになりました。
この曲を弾いたおかげなのか、一山越えたような感覚ですね。もうどんな難しい曲もかかってこいと、吹っ切れたように感じてます。

はい、次のページでは完成までの期間、弾いた時に意識したことを纏め、最後に動画を載せます!