カテゴリー
フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論 2019年8月~9月初旬編

シンクロ(ジュニア)

神宮Ice Messagers Junior

FS :映画『ホームアローン』より

シニアの神宮IMは存じており、今季ジュニアチームが出来た(正確に言えば前身チームにジュニアチームがあったらしいので復活が正しいのか)のはとても嬉しいことであった。
ドリームオンアイスや、昨年のインハイのEXでシンクロの演技を観たことがあるが、実際の試合での演技の拝見するのは今回が初めてであった。

お揃いの深緑色の衣装で12人ほどの選手がずらずらってリンク一周するところから圧巻❗風をビュンビュン感じる。

スタートの位置に付いて、一人があくびをしながら曲出しの合図を送るっという、スタートから物語が始まっていた。
そして曲がかかり、寝ていた選手たちが起きて、次々とリフトやウィールなどなど技を決めていくと同時に、一足早いクリスマスを感じた。

物語を楽しみながらも感じたのは、一人一人の選手が信頼しあって作り上げていっている所。その証拠に選手同士の距離が近いが、全くぶつかることはなかった。

大きなポテンシャルを感じ、国内だけでなく、ぜひ世界の大舞台でも観てみたい❗っと思わせた初めてのシンクロジュニアの演技でした✨

Sr.女子SP

井上千尋(イノウエチヒロ) 明治大学

SP:A Thousand Years
振付:小林れい子

元々は愛知の選手で、大学進学を機に上京。KOSE新横浜スケートセンターを拠点に練習をしている。

昨季からの継続のプログラム。
映画『トワイライト』シリーズの中で歌われている曲である。

リンクに薄くバターを塗っているような滑らかなスケーティング。そこに加わるジャンプやスピンの質の高さ。最後は気持ちが晴れやかになる歌詞にのせて、情感豊かに演じていく。
どしゃ降りの雨が上がり、陽の光が差し込んだような気持ちよさが胸いっぱいに広がりました✨

愛知から来たあとの努力が報われてほしい。っと思うほどの美しく、爽やかな演技でした✨

東京夏季フィギュアは以上で、次の大会に移りましょう❗

SAPPORO CUP 2019期日:2019年8月30日~9月1日
会場:月寒体育館(北海道札幌市豊平区月寒東1条8-1-1)

ノービスA女子

奥野絢音(オクノアヤネ) 関西大学

FS:映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より

出場した当時は関西大学の4年生、バッジテスト5級の選手だった。
今回、関西から遠い北の大地の試合に出場したのでありました。

曲が掛かった瞬間、ニューシネマパラダイスの優しいメロディーに包み込まれる。
一つ一つの所作を丁寧に、大学4年生として今まで積み上げてきたものを魅せるっという思いが伝わり、心にぐっと染み込んでいた。
終盤に曲調が変わり、あの鈴木潤選手のニューシネマパラダイスと同じ曲😲来るか、来るかって思ったら

美イーグルきたーーーーーーー

鈴木選手のニューシネマパラダイスのChSq(コレオシークエンス)のロングシュートイーグルと同じタイミングで見事なイーグルを魅せて、私の周りには涙腺を刺激されたファンが…😲

こりゃあ『ニューオクノパラダイス』って名付けたくなりますわ❗

わざわざ遠い所から素敵な演技を魅せて頂きありがとうございました😄

Jr.女子SP

三浦向日葵(ミウラヒマリ) 東北高校

SP:恋のアランフェス『レッド・バイオリン』
振付:阿部奈々美

三浦選手にとって、この大会が今季初戦で、新しいSPを御披露目する大会であった。

先に結論から言ってしまえば、今までの三浦選手にはなかった情熱的な踊りを観て圧倒された❗

曲はアランフェス協奏曲をアレンジし、川井郁子が演奏したもの。

冒頭の3Lz+2Tを降り、続いてクルクル何周か回ってから3Lo降り、スピン2つ挟んで後半2Aを綺麗に降りた✨そこからStSqでは持ち前の身のこなしのエレガントさに加えて、スピードと、迫力、燃え上がるような思いが伝わる動きの数々を繰り広げた🔥最後に持ってきたのはCCoSp(足替えコンビネーションスピン)。三浦選手と言ったら、パンケーキポジション(種類としてはシットスピンに入る)から直接キャメルキャッチフットに持ち込むスピン✨最後のキャメルキャッチフットまで、いつもより回転速度が速くて、体がキレていた✨

こーれーはースーターオーベーよー

本人も小さくガッツポーズをし、会場が盛り上がった演技でした✨

ジュニア選手権男子 SP

長谷川一輝(ハセガワカズキ) ROYCE’F・S・C

SP:マラゲーニャ(演奏:ブライアン・セッツァー)
振付:山田真実/川越正大

怪我で昨季の前半欠場し、後半に復活。もう高校3年生、ジュニアラストイヤーで気合いが入る今季初戦。この大会で新しいSPを披露した。

その曲を聞くと…

?????

私の頭には最初ハテナしか浮かんで来なかった。エレキギターをガンガンに鳴らして、よーく聞くと、マラゲーニャのメロディーが…そう、これロックアレンジのマラゲーニャなのである❗今まで聞いたことがないアレンジの曲を持ってきてビックリ…

さてこの曲をどう滑っていくのか…

ジャッジを睨み付けるかのようにスタートポーズを取り、最初からガンガンスピード飛ばして飛ばして、氷を鳴らしたりポージングを取って最初の3Lz+3T高い!!イーグルしてからの3Loも高い!!スピン2つにStSq。フラメンコを意識した振付に、指差し、バランスを崩したフリをしてバタフライもどきに多彩な技のオンパレード✨そのあとに2Aを綺麗に降りて、CCoSp。スピードあって、迫力もあり、細かいポージングをスタイリッシュにこなしていく…

ヤバい❗カッコよすぎ❗

心のボルテージが上がりすぎて、思わず歓声とスタオベが止まらない❗

初戦から強烈なインパクトを、さらりと残していった✨

選手権男子SP

鈴木潤(スズキジュン) 北海道大学

SP:練習曲 作品10第3番 ホ長調
振付:鈴木潤/横山美智子

2019年度いっぱいで現役を引退する鈴木選手の、引退シーズン注目の初戦。新しいSPのそのタイトルが…

どストラク過ぎるーーーー

ショパン作曲の『練習曲 作品10第3番 ホ長調』、日本では『別れの曲』で親しまれる曲…(ちなみに、同じショパン作曲で『別れのワルツ』で親しまれる曲がありますが、これは別の曲なので…はい、実況の時別れのワルツって書いてしまいました。すみません)

もうダイレクトに引退します❗って宣言している選曲にオドオド😱

曲が掛かってから、代名詞の3Aを降りてすぐにイーグルを綺麗に決めて涙😭ジャンプやスピンとこなしていく姿に、これまでの鈴木選手のスケート人生のハイライトが重なり…😭そしてStSqでは、激しい和音に合わせて激しく、激しく体を動かし観る者の心を揺さぶりまくる😭😭😭突然音が止まるタイミングで鈴木選手の動きが止まり、観客が我に返る。この休止にも意図を感じさせましたね。ほんの一瞬だけ息を与えたり、スケートへの未練を絶ち切らせる思いがこもっていたり…再び立ち上がって、CCoSpに向かい、静かにフィニッシュ…

うわーーん!!泣かせないで!!!!!!
今での思い、積み上げてきた技術、そしてこれから迎えようとしている結末に涙がこぼれ落ちるではないかーーーーーー!!!

魂が抜けましたね、うん、完全に…

まあ長谷川選手に鈴木選手といい、初戦から容赦なく会場を燃やすような演技でしたね😅
冗談抜きで、余韻が響き渡り過ぎて暫く呆然としてました。このあと製氷で良かった…

選手権女子SP

海津あすか(カイヅアスカ) 東洋大学

SP:オペラ『カルメン』より
振付:川越正大

釧路市出身で、大学進学を機に上京。今は高田馬場にある『シチズンプラザ』を拠点に練習を積み重ねている。

前の週に東京夏季フィギュアに出場し、今回、故郷に近い所で演技を披露した。

昨季からの継続のプログラム。
今回、東京に出て沢山の成長を感じさせた演技でした✨

衣装も昨季変わらずゴージャス✨

細部まで凝った振付に、表情もしっかり意識されていて、勢いあって自分の踊りに自信を感じさせる✨
不敵な笑みで最後まで踊り、女王みたいな演技がとても鮮烈な印象を受けました✨

三善友奈(ミヨシユウナ) 札幌アースFC

SP:ブエノスアイレスの冬
振付:岩本英嗣

今季初戦で、新しいSPの初披露目✨
実はこの時本番用衣装が出来ておらず、昨季FSの衣装で挑んでいた。

とにかく

背中からエモい❗

半身の姿勢を効果的に使い、背中から醸し出される大人の女性の哀愁や陰にぞくぞくする❗
ブロックの時に新しい衣装で挑んでいたが、背中の薔薇が見事な衣装で、プログラムの特徴を活かしたものとなっていた✨

背中だけでなく、CCoSpの時のキャメルポジションの時の手を上げていたり、繋ぎのスパイラルなど、一つ一つの技が溶け込み、音楽を表していくのが絶品✨

すっかり大人になったなーって、また一つ上手くなっていって、良い意味でちょっぴり寂しくなった瞬間でもありました。

ジュニア選手権女子FS

柚木心結(ユノキミユ) 帯広FSC

FS:アニメ映画『ポカホンタス』より
振付:田守由英

今季本格ジュニアデビュー✨昨季からの継続プログラムをジュニアバージョンに長くしたものである。衣装はインディアン風ではあるが、リニューアルされていた❗

今季初戦から気持ちいい演技✨

片膝ついて、横向いたスタートから独特の振付😲ジャンプが綺麗に決まるとにっこり😄元気いっぱい❗スピード感が爽快なスケーティング⛸️何よりも個性的な振付を心から楽しんで、なりきって滑っている姿に目がいくつあっても足りない😍

曲が終わるとリンクに虹がかかるような、爽やかな演技✨心結ちゃん劇場最高でした❗

長岡柚奈(ナガオカユナ) ROYCE’F・S・C

FS:四季より『冬』
振付:佐藤操

今季初戦で、前日のSP、そして今日のFS両方新プロの初御披露目であった。
長岡選手も、今季本格ジュニアデビュー✨

今記事ではSPの方を取り上げてはいないが、前日から思っていたこと…

細かい音までしっかり拾って表現し、それが積み重なって緻密な世界観が伝わる❗

グレーのベロアとメッシュの異なる素材の布を合わせた衣装がまた目を惹く。

シャープなスケーティングやジャンプに、緻密な音取りを加えても流れが全く途切れない。そして、体のキレが冴え渡っていた❗
一瞬で空気が変わりしたね🌨️

冬の嵐のような、怒濤の勢いにも溢れた演技にただ、ただ圧倒されました❗

今記事は以上です❗
は東北北海道ブロックと関東ブロックからベストプログラムを語っちゃいます❗
何が出るのか、お楽しみに♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です