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フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 東日本 SP編

シニア男子SP

石塚玲雄(イシヅカレオ) 早稲田大学

SP:映画『ロシュフォールの恋人たち』
振付:小平渓介

実はこの試合が、今季初めて、現地で石塚選手の演技を拝見したのである(関東サマートロフィーとほぼ同日程のげんさんサマーに出ていたり、東京夏季フィギュアは時間の制約上シニア男子が観れなかったり、東京ブロックは東北北海道と被ったり…)。

げんさんサマーカップのライストをあとから見て、あっいいなっと思って観れるのを楽しみにしていた。

そして本番。

曲が掛かり、最初に左右の手をチロチロっと見る振付から、世界観が広がる✨もう、冒頭からクライマックス感がする😄

一つ一つの振付を慈しむように、丁寧に、また詩を紡いでいるかのように、真摯に曲と向き合っている姿勢が伝わる✨

筆者はこの時ショートサイド側から観ていたが、どの角度から見ても、観客に意識を向けて思いを伝えている✨

振付のバリエーションが豊か!三次元を上手く活用して、立体的にメッセージを浮き彫りにさせていく…

なーにーこーれー!すーきー😍

っと心の中で大絶叫😆

豊穣な薫りが広がり、とても気持ちの良い一時✨

もう、心の底からこのプログラムに惚れましたな😍

中野耀司(ナカノヨウジ) 明治大学

SP:マンボメドレー
振付:宮本賢二

大学4年生…今季で引退と決めていて、最後の東日本。

SPは私にとって今季初めて拝見するもの。

最後のSPは、得意の踊りで勝負するものを選んだ❗

マンボの曲のメドレー。袖が白と金のフリルがふんだんに使われた、これぞラテンのマンボな衣装!

冒頭は2Aにして、続く3Lzで手を付くが、2Tを付けて気合いでいった!
後半3S綺麗に降りて…

さあここからが、It’s showtime!!!

細かいエッジワークや振付の数々にフーフー歓声上げるわ❗

『ウッ』の音に合わせて、しっかり音ハメ!!ジャッジ側で是非とも見たかった!!っと思わせる、ラテンの熱ーい、熱ーい熱気が伝わるステップシークエンス(StSq)🔥

このステップで一気に心持っていかれましたね😍

一瞬で南国の楽しい雰囲気に変わった、熱い男の演技でした✨

國方勇樹(クニカタユウキ) 日本大学

SP:RISE
振付:佐藤操

國方選手も現地で観るのは今季初となりました。

カッコいいと前評判を聞きつけ、こちらも観れるのを楽しみにしていた✨

曲が掛かって、冒頭のロボットダンス🤖のような動き!!斬新でカッコいい!

冒頭で観客の心を掴んだ勢いに乗って、2A(に抑え)を落ち着いて決めた。

そして、3Lz+3T綺麗に決まった✨

フライングキャメルスピン(FCSp)を挟んで、イーグルをしながら来いよって煽ってからの…3Lo綺麗に決まってから、ハイキック✨ジャンプ予定通り、ノーミス✨

ここからは足替えシットスピン(CSSp)に、見せ場のStSq。エッジさばきがいつも以上にキレッキレッ✨観客から手拍子で更に勢いに乗っていく!!

最後の足替えコンビネーションスピン(CCoSp)まで手拍子は続いていく。昨季までだったら焦って回していくのだが、今回は余裕!最後の振付もバッチリ決めた✨

文句無し!キレキレのカッコ良さに、エレメンツの実施を見ても大人になったっと思わせる演技✨

シニアに上がって、今勢いに乗っているっと感じさせました✨

鎌田英嗣(カマタヒデツグ) 明治大学

SP:Tonight
振付:川越正大

卒業を1年伸ばし、現役続行して挑む最後の東日本。

両足の太ももをパンパンと激しく叩いてスタートポジションに向かう姿から、気合いと迫力が半端ない。

曲はミュージカル映画『ウェストサイド物語』の劇中歌『Tonight』。これを4人組ヴォーカルグループ『イル・ディーヴォ』が歌っている音源を使用している。

前の前のSP『Ti Amore』もイル・ディーヴォの曲で、ドラマチックな歌風に、鎌田選手の滑りがよく似合うと感じていた。

サーモンピンクの衣装。
冒頭の鎌田選手の代名詞の一つ、キャッチフットスパイラルをしてからの2A、ビューティフォー✨

続いて3Lz+3T綺麗に決まった✨

差し出される腕の動きが綺麗で泣けてくる😭

スピンはさんで、3Lo決まって着氷後にガッツポーズ!!

そこからはステップとスピン2つ。最後までしなやかで、集中しきった世界観。

鎌田選手は体の動きが多彩であることが、大きな魅力であると感じている✨まるで腕が幾千のパーツで出来ているかと思うぐらい、細かい動きができ、しなりを生んでいる。かと思いきやコンマの早さでストップできる。

そこに、熱い思いがビシバシ伝わっていく。

一途な愛に溢れた演技に、会場が大歓声に包まれました😭

 

ジュニア男子SP

鍵山優真(カギヤマユウマ) 星槎国際高等学校横浜

SP:ピアノ協奏曲『宿命』
振付:佐藤操

この大会からSPの衣装を変えて挑んでいた❗

前の黒に、銀と赤のキラキラが交差する衣装も中々素敵であった。縦縞模様、緑、水色、青の複雑なグラデーション衣装。爽やかな印象を感じた。

曲はドラマ『砂の器』の中で演奏されるオリジナル曲。パンフレットでは「ピアノ協奏曲『宿命』第1楽章」と表記でしたが、これを書くときに初めて気付きました👀⁉️後半は第2楽章、それも終わりの方だという事実。

冒頭のピアノの音色で、一気に重苦しい世界に落とされる。高音の音色で緊張感を高めさせて…3A。綺麗に決まった✨これからやって来そうな暗い運命と、ジャンプが綺麗に決まるというアンバランスさが、かえって惹き付けられる。

空気のように飛ぶ3Lo。足替えキャメルスピン(CCSp)のキャメルキャッチフットの回転速度がエグい。

曲の主題が流れ、切なさを増していく。

深く、氷を押していき滑っている姿が、観る者を自分の描く世界に引き込ませる力を感じた。

そして3Lz+3T、着氷後の流れに乗っかったままStSq。このタイミングで第2楽章となる。

高音低音の差が激しい、怒濤のメロディーを捉え、観る者の心をこれでもかと揺さぶりをかける。複雑な体のムーブメントの数々。見とれていたら、最後のCCoSp。そして、フィニッシュ。

フィニッシュポーズの姿勢のまま、ヨシッ😃

圧巻の出来でした。

注目の得点は…

はっはっ、85点ーーーー😲😲

あまりの高得点にひっくり返りそうになった。

その得点以上に、鍵山選手から発する引力に飲み込まれた、2分40秒±10秒だった…

岩野颯太(イワノソウタ) 帯広工業高校

SP:映画『ラ・ラ・ランド』より
振付:小田嶋隼

鍵山選手の直後に滑るという状況。

曲は映画『ラ・ラ・ランド』より。昨季からの継続のプログラム。まずは『Planetarium』が流れる。

冒頭…左のアウトサイドエッジに乗って、後ろ向きで構えて…

へっ?今何飛んだ??

さらりと幅の大きな3Lz+2T❗難なく決めたのである😲しかも、昨季は飛んでいなかった3Lzを綺麗にマスターして…その直前には怪我をして(東日本前の十勝毎日新聞より)、ブロック大会ではシングルジャンプに抑えていたことも考えると…かなりビックリ!!

北海道男子のジャンプはデカい!!なんて、また思ったのである。

長身を活かしたダイナミックさ、全身からパワー、思いが伝わる演技。壮大さと、哀愁が会場いっぱいに広がる。

後半は『City of Stars』。ラ・ラ・ランドで、終始スローパートの部分を使うのは珍しい。

男の切ない気持ちを、お洒落に、エモーショナルに表現し、記憶のどこかに引っかかるような演技でした✨

 

次回は東日本FS編!さらに緊張がヒートアップしていく!


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