通称:中部ブロック
期日:2021年9月24日(金)~26日(日)
会場:邦和スポーツランドアイスリンク(愛知県名古屋市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS
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ジュニア男子
三原庸汰(ミハラヨウタ)選手 ノイエス金沢FSC
FS:マイケル・ジャクソン・メドレー
SP・FS振付:高山美由季
お名前は以前から存じてましたが、筆者が演技を拝見するのは初めてでした。年齢はジュニア2年目となりますが、8月のげんさんサマーカップより前にようやく6級を取得し、今回初めてジュニアカテゴリーでブロック出場となりました。
そんな三原選手の演技で目を惹いたのは、
画面越しであっても、すぐ目の前で演技しているかのような感覚がする
という所ですね!
伝えたいものを体いっぱいに表現する姿が、筆者に鮮烈な印象を与えました✨
SPは伸びのある歌声に合わせて、バレエジャンプ等の小技を折り込みつつ、スピード感あって曲の世界観がより大きく見える滑りに衝撃を受けました!
FSは現地にいたら、絶対ヒューヒューと歓声を上げて盛り上げたいと思う振付ばかりです。ムーンウォークや、キレのある踊りでマイケルを彷彿させるものが盛り沢山!からの、最後の『ウィー・アー・ザ・ワールド』の部分では、アラベスクポジションのスパイラルを駆使してしっとりと魅せるとメリハリも付いていました!
結果としては、惜しくも西日本進出を逃しました。ただ、初めて拝見し、表す世界観に大きなインパクトを残し、また演技を拝見できるのがとても楽しみな選手でした!
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シニア男子
山本草太(ヤマモトソウタ)選手 中京大学
FS:イオ・チ・サロ(歌 アンドレア・ボチェッリ)
SP・FS振付:樋口美穂子
グランプリ東海クラブへの移籍や、Umlimへの登録等大会前大きな話題となった山本選手ですね。今季初戦、早速新しい山本選手のスタイルに惹かれましたね。
体のしなりで魅せる演技
を感じ、背筋がゾクゾクと震えました!こんな山本選手を見たことがない!グランプリ東海イズムを早速感じましたね!新たな魅力を引き出した美穂子先生にお礼を申し上げたいです!
SPはビートルズの原曲ではなく、マイケル・ボルトン氏が歌ったものを使用してます。低くかすれた声で歌い、渋く、哀愁を感じる曲に合わせ、樋口美穂子先生ならではの振付みを発揮していていましたね。個人的に、樋口先生の振付は色んな選手のプログラムを見て、『独特のエッセンス』を感じるのですよ。競技を成立するのに必要な、スケーティング、エレメンツ、音楽で二次元を構成した上で、要所で曲の世界観を表す独特なマイムが加わって三次元的な演技になる振付だなと感じています。
山本選手は様々な苦悩を抱えながら、グランプリ東海クラブに移り、そこで新しい自分に出会って、息を吹き返している過程を今見ているんだなと思いましたね。ふと何故かAnthemを見た時の感動が蘇ってきたのですよ。あの時の感情にも似てる気がするのですよ。
翌日のFSでも、前半は男のやるせなさを全面に押し出して滑って、曲が盛り上がっていき…最後から2番目のコレオシークエンス(ChSq)ではロングイーグルを披露して、
イーグルは大正義!!
と叫びたくなり、万感の思いに浸りましたね。
新しい山本選手のエッセンスをぎゅっと詰まった表現に感銘を受け、この先全日本に向けてどうなるのか楽しみになった演技でした!
以上です!
両ブロックとも、FODプレミアムで10/9~11まで見逃し配信が残りますので、期間内はぜひご覧下さい。権利の問題等があるかと思いますが、個人的にはシニアの全日本や世界選手権のようにアーカイブをもっと長く残してほしいと願ってはいますが…日程終了後2週間までは、早すぎますね…来季以降に期待します。
1週間経ったら関東ブロック&東北・北海道ブロック、また1週間経ったら東京ブロック&近畿ブロックとハードなスケジュールですね…
関東ブロック&東北・北海道ブロックも同じような記事を出す予定です!今回、シリーズ初回ということもあり、試行錯誤している関係で取り上げたプログラムは少なかったかもしれないので…次はもう少し多く取り上げらたらと思います!
次回もぜひご覧ください!