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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.4 東北・北海道ブロック シニア編

一介のフィギュアスケートファンが、大会を観戦し、特に印象に残ったプログラムや選手について書くシリーズ。2021-22シーズンの第3弾からは10/1~3に北海道札幌市で行われた東北・北海道ブロック。Vol.4の今回はシニアカテゴリーに出場した選手のうち7人を取り上げ、詳しく感想を書いていきます。

(続き)

宮本藍里(ミヤモトアイリ)選手 北海高等学校

SP:映画『NINE』より『Be Italian』
SP振付:小田嶋隼

4月から高校3年生になりました!2019年全日本ジュニア選手権に出場経験がある選手です!今季から本格的にシニアカテゴリーで大会に出場します!

SPを新しくし、大会で初披露となりました。

一覧が公開されてから、何となく似合う予感がしてたのですよ!前のSPは緩急クセのある曲、その前はタンゴをモノにして踊りきっていたので、今回の曲も似合うだろうと思ってました!
いざ本番、

タンバリンの音に合せた動きがかっこよすぎ😍

と惚れ込んでしまうほどの出来でしたね!

バレリーナのように所作が美しく、小さな音も隙間なく、しっかりと魅せられる所を活かし、タンバリンの音が強烈に鳴り響く曲を踊りきってて、圧巻でした😍
ここぞという時に、音に合せた表情の付け方、ポーズの決め方が正解すぎる!と言いたくなるのです!
宮本選手ならではの魅せ方に惚れますね😍

本格的にシニアとしてのデビュー戦で表彰台おめでとうございます🥈東日本でまた拝見するのが楽しみですね!

長谷川祥子(ハセガワショウコ)選手 北星学園大学

FS:映画『サロメ』より
FS振付:横谷花絵(2017年東北・北海道ブロックパンフレットより)

海外留学等により、2018年3月に行われた大会以来となる大会出場となりました。まずは、3年半ぶりに演技を披露していただき、ありがとうございましたという気持ちでいっぱいです!

余談ですが、長谷川一輝選手(東京理科大学)のお姉さんであります。

話を戻して…一覧によると当初、長谷川選手ご自身で振付したプログラムを披露する予定でしたが、復帰前のFSであったこのプログラムを滑りました!

冒頭靴音が鳴り響く印象的なスタートから、トリプルサルコウ(3S)を2本入れて挑んでいきました!

ギターの音に合せ、上品でしなやかな動きの数々、時々見せる笑顔が印象的でした!

全てのジャンプを降り終わってからの、コレオシークエンス(ChSq)でのロングイーグル、からのステップシークエンス(StSq)では激しく踊っていく姿にもう、

万感の思い

です!

今できることやり遂げようとする意思の強さがこもっていて、改めておかえりなさいと言いたくなる演技でした!

またどこかで演技を拝見するのを楽しみにしてます!

加藤花怜(カトウカレン)選手 北海学園大学

FS:Sway/マンボNo.5/セレソ・ローサ/エル・マンボ
FS振付:小田嶋隼

4月から大学2年生になりました!
今季はSP・FS共に継続のプログラムで挑んでます!FSに関しては3季目となります。

前日のSPでは8位で、上位7名が進出出来る東日本に進出するという状況でした。

加藤選手は3種類の3回転ジャンプをコンスタントにプログラムに入れ、過去にトリプルルッツ(3Lz)やトリプルトゥーループ+トリプルトゥーループ(3T+3T)に挑戦した事のあるほどのジャンプ力のある選手です。ただ、練習環境等の問題があって、最高難度はダブルアクセル(2A)にする構成で挑みました。

今自分が出来るジャンプ構成で滑りながらも、やっぱり

笑顔を振りまいて踊ってて、最高😍

と思わせる演技が最強に気持ちよかったです!

マンボの速いテンポに合せ、ジャッジへのアピール力抜群、加藤選手のナチュラルに自分を魅せる力がこの日も炸裂していて、とにかく最強!見てて楽しいマンボでしたね!

これを現地でまた拝見したいのですよ…!

FSは6位、総合7位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!
中々難しい中、東日本までにどうか思うような調整が出来ますように願ってます!

廣谷帆香(ヒロタニホノカ)選手 岩手大学

SP:アニメ『パンドラハーツ』より『Everytime You Kiss To Me』
FS:番組『映像の世紀』より『パリは燃えているか』
SP振付:本郷裕子
FS振付:岩本英嗣

4月から大学3年生となりました。FSを新しくして挑みました!

SP・FS共に

体から溢れるエナジーによって、大きく見える動き

が強烈な印象に残りましたね!

SPは持ち越しのプログラムで、より歌詞の意味を大きく、明確に伝える姿に感動しました!

FSは2018-20シーズンのSPであるドラマ『グリー/gree』より『Somewhere』(フジテレビのHP等で映画『Somewhere』よりとなってますが、筆者調べでは映画のサウンドトラックでは無いと結論づけてます)の時の衣装を着て演技してました!大会で初披露となります。

暗くダークで、重厚、壮大なスケール感じる音楽に合わせ、最後まで力強く滑る姿に圧倒されました!

SP・FS共に、今出来る構成で大きなミスのない演技でした!FSは今大会最後の滑走者で、全ての重圧を跳ね返す、圧巻の滑りでした!
現地行ってたら、スタオベしてたかと思います!

ブロック優勝おめでとうございます❗

インタビューによると進路等で悩み、エントリーしたのが締切日ギリギリでした。そんな状況下で出場を決め、廣谷選手の演技を拝見できた事のありがたさを噛み締め、誇りに思っています。
どうかこの先、納得のいく道に進める事を切に願ってます❗



シニア編及び東北・北海道ブロック編は以上です!
東北・北海道ブロックの見逃し配信はFODプレミアムにて10/16~18まで視聴可能です!期間内はぜひご覧下さい。と言って、公開時点(10/15)ではあと2・3日しかありません。上位の選手はこのあともフルで残るのですが…そうでない選手はダイジェストのみ残ることになります。この記事の中で気になったものがありましたら、今すぐ見に行くことを強く勧めます。

やれやれ、東北・北海道は予想通り長くなりましたね。インパクトが残る演技ばかりでしたので、実況する側をついつい、テンションが上がりまくって…意味分からないツイートも連発してたのかな?と反省してしまいますね😂個人的に好きな選手がより多く集まっているので、熱が入っちゃいますね…

ただ、ここで1つ忘れてはいけないことがあります。
1ページ目で取り上げた坪井選手がインタビューで言及した通り、このコロナ禍によって、東北・北海道ブロックのリンクの殆どは数週間~数ヶ月の閉鎖するという状況でした。ブロックの1週間前にやっと開いたのも現実の話でした。
前回取り上げた中森飛佑伽選手(北海学園大学)の時にも書いた通り、選手は厳しい状況下においても出来る練習を積み重ね、本番に挑んだ事に頭が上がりません。

残念ながら、全日本ノービス・東日本・西日本の無観客での実施がすでに決定されてます。

どうか1日も早く、思いっきり練習し、思いっきり観戦できる日が来ることを願ってます。

はい、次回は東京ブロック編です!2回に分ける可能性がありますね…😂分けるとしたらジュニアとシニアか、女子か男子かという具合ですね。

ぜひご覧ください!

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