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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第1講 北海道 ジュニア女子編

東日本に所属するフィギュアスケート選手の魅力を紹介する『東日本フィギュアスケート概論』の2022年版が始まりました。第1~3講は北海道編をお届けします。まずはジュニア女子選手。岩本愛子選手、加藤杏望選手、岡垣ゆかり選手、伊吹有紗選手、長岡柚奈選手を紹介します。

No.3 岡垣ゆかり選手 (オカガキ ユカリ)

所属 藤女子
プログラム
SP ミュージカル・映画『エリザベート』より『私だけに』
FS ヴァイオリン・ソナタ 第5番『春』(作曲 ルートヴィヒ・ベートーヴェン)
主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 33位
第42回全国中学校スケート大会 63位

4月から中学3年生になります!2021-22シーズンからは大会に学校所属でエントリーしています。

魅力は何?と聞かれたら、もう、なんと言っても
スケーティング
です!!
薄くバターを塗るような、滑らかな滑りが、もう、絶品なのですよ!!

そんな岡垣選手だからこそ、SPは
選曲が良すぎ!!
と言わしめるプログラムでした。
美しく、しなやかに、エモーショナルな歌詞に合わせて滑る姿が容易に思い浮かび、こんな岡垣選手が見たかったと感動するからです。

FSはコロナの影響等により、今季はファンの前で披露することは叶いませんでした。東北・北海道ブロックで公開された選手詳細では、昨シーズンからの継続のプログラムでした。
昨季に拝見できた時は、美しく、綺麗な調べに合わせ、たおやかでエレガントな舞が印象的でした。

来季ももし見れるできる機会があるのなら、ぜひぜひ、スケーティングに注目してください!!!
一人でも多く、美しいスケーティングを見れますように。


No.4 伊吹有紗選手 (イブキ アリサ)

所属 札幌第一高校
プログラム
SP 黒い瞳
FS 愛の夢
主な成績

2021年東北・北海道選手権 ジュニア 8位
第38回東日本ジュニア選手権 27位
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年女子 16位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 77位

札幌市内を中心に練習を積み重ねている、高校2年生の選手です。

伊吹選手の魅力を一言で表すなら
細部まで工夫を凝らした演技
といったところでしょう!

☑スピードたっぷりでかつ、膝や足首をしっかりと活かしたスケーティング⛸
☑指先まで神経が行き届いた所作
☑細かな音にもしっかり寄り添った動き
☑曲調に合わせた演技中の表情

…昨年とほぼ同じことを書きましたね(笑)
はい、まとめると、トータルで魅せれる力のある選手だと感じてます。

SPは昨季からの継続のプログラムです。
曲が進むにつれてテンポが速くなる曲をしっかりと捉え、後半のStSqで一気に盛り上がっていく、メリハリが効いた演技が絶品でした。

今季新しくしたFSは鈴木潤さんの振付です!
鈴木さんは現役時代は全日本選手権、更には国際大会にも出場し、北海道大学大学院修士課程を修了した、文武両道の選手として有名でした。
所属していた札幌アースFCの後輩である伊吹選手に振り付けたのが、愛の夢でした。
幻想的で、ロマンティック。奥が深い。もっと見ていたいと願いたくなるプログラムです。

それではSPのみですが、2022年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(1:02:13~1:07:29、指定された時間から再生します)

ぜひ、色んな角度から注目してほしい選手です!
もしも来季も見れる機会がありましたら、どんな伊吹選手の演技を魅せるのか楽しみにしてます。

No.5 長岡柚奈選手 (ナガオカ ユナ)

所属 藤女子
プログラム
SP Within(演奏 ジョセフ・ウィリアムズ)
FS サーカス『Dralion』より
主な成績

2021年東北・北海道選手権 ジュニア 3位
第38回東日本ジュニア選手権 14位
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年女子 8位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 30位
第77回国民体育大会冬季大会 スケート競技会 フィギュア競技 少年女子 11位

苫小牧市を中心に練習を積み重ねている、高校2年生の選手です。3年連続で東日本ジュニア選手権に、2年連続で国体北海道代表の実績のある選手です。

時々
フェンスが避けて!!
と叫びたくなるほど、シャープで、スピード感あるスケーティングに驚くことでしょう。
様々な体の動きで、緻密に音を拾い、曲の世界観を表すところが大きな見所です。

今季はSP・FS共に、新しくし、1995年全日本選手権大会女子シングル優勝の横谷花絵先生の振付となります。
前のプログラムと同じく、解釈の難しそうな曲に挑戦しています。
エレメンツの面では、SPではトリプルフリップ(3F)、FSはトリプルルッツ(3Lz)、トリプルループ(3Lo)を組み込み、高難度の構成にしてきました。

SPは、ジョセフ・ウィリアムズのピアノの曲を使用してます。
綺麗な音色ではあるが、暗く、重厚で、切なく、儚い曲に合わせた演技に衝撃が走りましたね。一つ一つの動きがはっきりとしてて、メッセージが伝わってくるのですよ。

FSは、シルク・ドゥ・ソレイユの演目の1つのサウンドトラックを使用しています。ドラゴンとライオンがテーマの演目です。シルク・ドゥ・ソレイユの曲は沢山の選手が使用していますが、Dralionはほとんど見かけないですね。
不思議なメロディーに合わせ、スケールの大きな演技が目を惹きました。と同時に、更に滑り込み、磨かれたらどうなるのかと期待したくなるプログラムです。

2022年国体の公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:国体チャンネル
SP 1月24日スケート(フィギュア) (15秒のCMのあと)3:24:15~3:29:20
FS 1月25日スケート(フィギュア) (15秒のCMのあと)8:37:05~8:43:00

SP、FS共に会場で拝見したいと願うプログラムです。会場で見たらどんな発見があるのか、気になるところです。来季も、沢山演技を披露できる機会があることを祈ってます。


今回はここまでです!
最後までお付き合いありがとうございました。
次回は北海道シニア女子編です。
…さてと、これからかなりハイペースで進めないといけませんね。最後まで頑張ります。
この先も読んで頂けたら幸いです!

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