カテゴリー
東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第2講 北海道 シニア女子編

東日本に所属するフィギュアスケート選手の魅力を紹介する『東日本フィギュアスケート概論』の2022年版。第1~3講は北海道編をお届けします。第2講はシニア女子選手編。佐藤妃依選手、宮本藍里選手、清水柚梨恵選手、加藤花怜選手を紹介します。

No.8 清水柚梨恵選手 (シミズ ユリエ)

所属 北海道教育大学
プログラム
SP 映画『シャレード』より
FS 映画『ロミオとジュリエット』より
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 選手権 5位
第47回東日本選手権大会 21位
第15回東日本学生フィギュアスケート選手権大会 7,8級クラス 28位

道内の国立大学に現役で合格し、進学後も札幌市内を中心に練習を積み重ね競技を続けてます。順当に進めば、4月から2年生となります。

そんな清水選手は
札幌の美の大女優
のような演技でファンをたちまち虜にして、人気を集めています。
動きを一つ一つの音に合わせつつ、綺麗な所作、多彩な表情、もうどこを切り取っても美しい!と言わせる演技が持ち味なのです。
エレメンツの1番の見所は、足替えコンビネーションの最後に、アップライトの難しいバリエーションのポジションです。北ローカルファンの間では『オルゴールスピン』とも呼ばれてます。

今季新しくしたSPでは、大女優な滑りにちょっぴりスパイスが効いたプログラムが印象に残ります。もしかしたら、清水選手にとって初めて依頼した先生に振り付けてもらったのもあるかもしれません。奥底に隠れたものが引き出されている感じがするからです。
映画の主演である、オードリー・ヘップバーンさんのような美しさ、オーラに、ミステリアスな一面を覗かせる演技にもっと見ていたいと思わせます。

昨季から継続のFS、振り付けは所属クラブの大先輩である鈴木潤さんで話題となりました。今季は振付を少し変えて、さらにパワーアップしています。
鈴木さんの振り付けは素晴らしい!
と好評になったのも、このプログラムのおかげと言っても過言ではないです。1968年公開のバージョンは、フィギュアスケートにおいて数多くの選手が演じた曲です。誰もが知っているストーリーを忠実に再現する振り付け、そして、清水選手の力量が絶妙にマッチして、1本の映画を見たかのような満足感を味わえるプログラムに酔いしれるファンが続出しました。
王道中の王道の曲を、正攻法に演じ抜き、ロミオとジュリエットと言えば清水選手のが思い浮かんで来るようなプログラムでした。

衣装も綺麗で可愛いし、もう、一度氷上に立てば何しても美しさに釘付けになる選手です。見れる機会がありましたら、もう大チャンスです。他にやるべきことを後回しにしてでも見ていたいと思う演技を披露するので、見てくださいね!これからもステイヘルシーに、思うような演技ができますように。

No.9 加藤花怜選手 (カトウ カレン)

所属 北海学園大学
プログラム
SP デンジャラス(歌 マイケル・ジャクソン)
FS Sway/マンボNo.5/セレソ・ローサ/エル・マンボ
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 選手権 7位
第47回東日本選手権大会 26位
第15回東日本学生フィギュアスケート選手権大会 7,8級クラス 20位

札幌市内の高校を卒業後、市内の大学に進学し、引き続き札幌市内を中心に練習を積み重ね競技を続けてます。順当に進めば、4月から3年生となります。

加藤選手の最大の武器は、
肩関節の可動域の広さを生かした動きから、生まれるアピール力!
これを見てほしいのですよ!
自分の魅力をナチュラルに、観ている人にアピールする姿に、歓声を上げたくなるところです。
J:COM札幌でのインタビューで、加藤選手本人が自身の強みとして『表現力』と答えていました。
エレメンツでの最大の見所はレイバックスピンです。ビールマンポジションが綺麗で、回転速度の速さが凄いのですよ。
過去にトリプルルッツ(3Lz)、トリプルトゥループ+トリプルトゥループ(3T+3T)等の高難度ジャンプや、ダブルフリップ+トリプルトゥループ(2F+3T)と珍しいジャンプにも挑戦していました。

SPは昨季から、FSは3季継続しているプログラムとなっております。

SPはダークで、ハードな曲に合わせた振り付けがかっこよすぎる!!プログラムです。
リズムを取るのが難しそうな曲に、振付がしっかりと音に合っていて、キレの良い動きに釘付けになります。

FSはマンボの曲を4曲繋いだプログラムです。
明るく弾けて踊る姿が最高です。
コロナ禍前は、エル・マンボの部分に充てた、ステップシークエンス(StSq)でフォーフォー歓声上げていました。

ジュニア時代から、キャラが濃くて大人っぽい曲を選び、ストップモーションでの振り付けが強烈なインパクトを残す選手でした。自分が持っている大人びた一面をとことんアピールし、プログラムを踊り倒していく姿にいちころにされることでしょう!!!

参考までに2021年国体の公式アーカイブの映像をご覧ください↓

こちらから(出典 国体チャンネル)
SP→『1/29成年女子フリープログラム(本当はショートプログラム)』選択し、(15秒のCMの後)1:50:08~1:54:50
FS→『スケート(フィギュア)1/30「全編」』を選択し、(15秒のCMの後)1:05:38~1:12:56

早く、歓声を思いっきり上げられる世の中になってほしいところですね。どうかステイヘルシーに、加藤選手らしさ溢れる演技が披露できるように願ってます。

今回はここまでです!
最後までお付き合いありがとうございました。
次回は北海道編の最終回、北海道男子編です。
…長くなりすぎないように、頑張りますね(筆者のことをよくご存知であれば分かる話ですね)
次回、そしてこの先も読んで頂けたら幸いです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です