No.28 勝長あすみ選手 (カツナガ アスミ)
プログラム
SP 映画『遙かなる大地』より
FS マンボNo.5/キエレメ・ムーチョ/Go Away Mambo
主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 18位
第42回全国中学校スケート大会 74位
4月から高校生になりました。
昨季東日本に進出、今季は2度目の全中に出場しました。
一つ一つの体の動きがしなやかで、とても綺麗な滑りが最大の持味です。身のこなしの優美さが、宮城FSCの選手の大きな特徴だと筆者は考えてます。クラブの良さを受け継いでいる選手だなと感じてます。
昨季から継続のSPは、爽やかなヴァイオリンの音色を捉え、持味を存分に発揮したプログラムが目を惹きます。たおやかで、エレガントな動きでストーリーを描いていく姿がもう眼福です。特に最後のステップシークエンス(StSq)への盛り上げ方が強く印象に残りました。
FSは2曲目までは昨季と同じですが、最後の曲が『エル・マンボ』から『Go Away Mambo』に変わっていました。少し大人っぽい曲になったなと感じながらも、エレガントに、最後の溌溂とした踊りが印象に残るプログラムでした。
高校生になったということで、進路が気になるところです。優雅さ、気品あふれる所作で来季はどんなプログラムを披露するのか楽しみにしてます。
No.29 尾形広由選手 (オガタ ヒロヨシ)
プログラム
SP コロブシュカ(演奏 ボンド)→スムーズ・クリミナル(演奏 デイヴィッド・ギャレット)
FS 映画『猿の惑星』シリーズより
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 3位
第38回東日本ジュニア選手権 18位
第77回国民体育大会冬季大会 スケート競技会 フィギュア競技 少年男子 27位
第42回全国中学校スケート大会 19位
4月から高校生になりました。
一昨年に6級を獲得してから、1年も経たないうちに7級を取得しました。今季は国体・全中代表として活躍しました。
国体の時に、東日本までのコーチが違っていたので、クラブを移籍した可能性があります。
演技で真っ先に目につくのがジャンプですね。高さ・幅がおもわずビックリしてしまうほど特大級なのです。アイスコープで値がどう出るのか気になるところです。スピードたっぷりに滑り、迫力がありつつ、気品もある演技が魅力です。
SPは前半のは少なくとも昨季から継続のプログラムでした。ロシア民謡を弦楽四重奏ユニットのボンドがアレンジした曲です。一段と磨かれ、特大エレメンツとエレガントさが目を惹くプログラムでした。国体で新しいSPを披露しました。マイケル・ジャクソンの名曲を、デイヴィッド・ギャレットがヴァイオリン主体にして、ロック風にアレンジした音源を使用しています。最初の1蹴りから今までの尾形選手とは違うと感じました。クールさ、目線がしっかりと伝わり、スピードたっぷりな滑りで魅了していくプログラムです。ジャッジ前でストップして、マイケル・ジャクソンを彷彿させるような振付が特にインパクトに残りました。
FSは今季新しくしたものです。持ち前のよく伸びてスピードたっぷりな滑りから、壮大なスケールを感じさせる演技が印象的でした。1番最後のエレメンツはダブルアクセル(2A)を予定していた構成でした。
2022年1月に行われた国体の公式アーカイブ映像と、参考までにアーティスト公式YouTubeチャンネルに投稿されている新しいSPの曲のライブ映像をご覧ください↓
出典:davidgarrettmusic
David Garrett – Smooth Criminal
演技映像
出典:国体チャンネル
SP 1月24日スケート(フィギュア) (15秒のCMのあと)5:47:29~5:53:39
進路もしかり、来季のプログラムどうなるか気になるところです。映像で観ても迫力さが伝わってくる選手ですね。来季は現地で沢山演技を拝見できることを願ってます。
No.30 本田大翔選手 (ホンダ ヒロト)
プログラム
SP 四季より『冬』
FS 映画『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』より『カザド=ドゥムの橋』
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 2位
第38回東日本ジュニア選手権 14位
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年男子 8位
第77回国民体育大会冬季大会 スケート競技会 フィギュア競技 少年男子 12位
第42回全国中学校スケート大会 13位
4月から高校生になりました。
全日本ノービス選手権で2度表彰台に上がり、2019年全日本ジュニア選手権に出場、2020年全中ではSP18位からFSで巻き返して8位入賞の実績があります。クラブを移籍した今季はブロック2位や、国体宮城県代表として活躍しました。
同郷の羽生結弦選手(ANA)の活躍がきっかけでスケートを始め、2018年24時間テレビで羽生選手と共演しました。2021年の24時間テレビにも再度出演しました。東京五輪の聖火ランナーとして走っていました。
そんな本田選手の魅力は、高さあってふんわりと着氷するジャンプと、綺麗なスピンですね。スピンに関しては、昨季まではビールマンポジションも取り入れていたほど柔軟性が高く、回転軸が安定してポジションが美しい選手です。(ビールマン以外にも、スピンの姿勢そのものだったり、レベルの取り方が憧れの選手に似ている気がします。)
今季はSP・FS共に新しくし、バンクーバー・ソチ五輪代表の鈴木明子さんが振り付けしました。本田選手自身初めての振付師で、様々な新たな一面が見えたプログラムだと感じました。
SPは滑らかさ、伸びやかさ、試合を重ねるごとに力強さが増していく演技が印象的でした。綺麗なエレメンツの数々、クラシカルなスケーティングが目を惹きました。
FSに関しては、初めて聴いた時かなり驚きました。映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのサウンドトラックの中から1曲のみを使用した音源となっています。低音のボーカルが終始鳴り響き、いかにも闘いの中にいるような曲に合わせた滑りが印象に残るプログラムです。最後までよく伸び、スピードがあるスケーティングに乗せて、高さあるジャンプ、迫力ある演技に圧倒されます。
折角の機会ですので、2022年1月に行われた国体の公式アーカイブ映像をご覧ください↓
出典:東海ウォーカー
・推薦出場組は多彩なメンバー!フィギュアスケート全日本ジュニア選手権
演技映像
出典:国体チャンネル
SP 1月24日スケート(フィギュア) (15秒のCMのあと)6:16:57~6:22:06
FS 1月25日スケート(フィギュア) (15秒のCMのあと)4:15:14~4:21:32
高校生になったわけですので、進路が気になるところです。今季は環境を変え、様々なチャレンジをし、一歩一歩成長した姿を拝見できて嬉しかったです。また来季も演技を拝見できるのを楽しみにしてます。
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今回はここまでです!
最後までお付き合いありがとうございました。
次回は宮城編最終回、宮城編part2です。
もう6月になりますね。今回筆者の諸都合より、一時中断や、打ち切り等する可能性があります。ただ、少なくとも東北・北海道ブロックは6月中に書ききれるように調整します。
どうか、この先も読んで頂けたら幸いです!