No.19 加藤海里選手 (カトウ カイリ)
SP Hall of the Mountain King(演奏 マキシム)
FS アニメ『ユーリ!!! on ICE』より『ピアノ協奏曲ロ短調 アレグロ・アパッショナート』
4月から高校3年生になります。
2019年・2020年と2年連続で全日本ジュニア選手権に出場しました!
加藤選手と言えば、迷うことなく大胆に、思い切って踊る!最後までダイナミックに、長身を活かし体を大きく使った体の動きが魅力であります。それに加え、ここ数年でスケーティングスキルが上がり、持ち前の表現にメリハリが付いて、よりスケートとして見応えある演技になってきていると感じています!説得力が増したスケーティングに、しなやかさやダイナミックさを緩急に操り、滑るという利点を活かした表現になってきているなと見る度に感じているのです。
SPは、『山の魔王の宮殿にて』をマキシムによってアレンジした曲です。不思議で独特な世界観を最後まで迫力あるスケートで演じているのが印象的なプログラムです。
FSは、フィギュアスケートをモチーフにしたアニメ『ユーリ!!! on ICE』の劇中曲です。この事で話題になりましたね。主人公のライバルであるユーリ・プリセツキーがFSで使用している曲です。
タイトルや背景を知っていると、濃いキャラクターが求められそうな選曲でありますが、それをエモーショナルな演技に仕上げたのです。
SPとFS両方昨季からの継続プログラムで、今季はより磨かれた体の動きの魅せ方が画面越しにビシバシ伝わっていました✨
折角なので、演技動画をご覧頂きましょう。
2021年インターハイ公式アーカイブより、SPと話題のFSをどうぞ↓
SP(2:09:39~2:16:00、指定された時間から再生します)
FS(58:37~1:05:56、指定された時間から再生します)
来季はどんなプログラムにして、どう世界観を魅せるのかとても楽しみな選手です!
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No.20 壷井麗美選手 (ツボイ レイミ)
SP 舞台『リバーダンス』より『Coinneadh Cu Chuliann』と『Andalucia』
FS 映画『ムーラン・ルージュ』より
愛知出身で、2013・14年全日本ジュニア選手権に出場したことがある選手です。2019年全日本ジュニア選手権を制した壷井達也選手の実のお姉さんであります。大学進学を機に、岩手、東北・北海道ブロックの選手となりました。
芯の強いスケーティングに、知的でエレガントな所作で魅了させる選手です。
SPはリバーダンスの曲を2曲繋いだものです。後半の『Andalucia』は、愛知時代の同じクラブの先輩で2010・14年オリンピックに出場した鈴木明子さんと同じ曲です!しなやかでかつ、力強さある振付が迫力あるプログラムてした✨
FSはムーラン・ルージュのサウンドトラックの曲を複数繋いだ編曲です。1つの映画を見ているような、ダイナミックで迫力ある展開が印象的でした。
ここで岩手代表として、ふるさと愛知で行われた2021年国体の公式アーカイブの映像をご覧ください↓
SP→『1/29成年女子フリースケーティング(本当はショートプログラムなのですが…)』選択し、(CMの後)21:52~26:48
FS→『スケート(フィギュア)1/30「全編」』を選択し、(CMの後)18:23~24:56
来季がおそらく、大学としてのラストシーズンになるかと思います。壷井選手らしい演技ができるように願っています。
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No.21 廣谷帆香選手 (ヒロタニ ホノカ)
SP アニメ『パンドラハーツ』より『Everytime you kissed me』
FS バレエ『火の鳥』より
元々は青森の選手で、岩手大学に進学しました。青森と岩手にまたがって指導している佐々木正徳先生のもとで練習を積み重ね、全日本選手権に4回出場し、青森・岩手を代表する選手です!
そんな廣谷選手と言えば、まず思い浮かぶのは、高さあるトリプルルッツ!(3Lz、3回転ルッツジャンプ)
アクセルを除く全ての種類のトリプルジャンプや、3T+3Tや、3Lz+3Tを組み込む高難度構成に挑めるジャンプ力のある選手です!
SPはずっと使用したかったという曲を使い、今までの廣谷選手とは一味違う、最後まで世界観や感情を外に伝えようと演じていく姿が魅力的なプログラムです。
FSは昨季からの継続のプログラムで、最後までしなやかに力強く、羽ばたいていこうとする思いが滲み出るのが印象的なプログラムに仕上げてきました✨
それでは、2021年国体の公式アーカイブの映像をご覧ください↓
SP→『1/29成年女子フリースケーティング(本当はショートプログラムなのですが…)』選択し、(CMの後)42:34~47:51
FS→『スケート(フィギュア)1/30「全編」』を選択し、(CMの後)2:22:15~2:28:43
年々進化してきているスケートを、また来季も拝見するのが楽しみな選手です!ステイヘルシーに、思うような練習が積めるのを祈ってます!
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最後までお付き合い頂きありがとうございました!
青森県は1992年アルベールビルオリンピックに出場し、現在は長野県全域を拠点に指導している村田光弘先生を輩出した県です。岩手県は、2015年世界ジュニア選手権、2018・19年NHK杯に出場し、現在は木下アカデミーで指導している佐藤洸彬先生を輩出した県であります。今名前をあげた2人の先生はどちらも佐々木正徳先生が指導していました。長いこと青森県やその周辺で指導していたこともあり、青森と岩手の繋がりは結構あります。
どちらとも、長い間通年のリンクがなかったのですが、近年通年のリンクがオープンし、今回都合上紹介しませんでしたが、長澤朋花選手(盛岡FSC)等、これから選手が更に育っていくのが楽しみな県です。
次回は秋田・新潟編をお届けします!秋田と新潟の選手を主に取り上げつつ、山形、福島の情勢も分かる範囲で取り上げられたらなと思ってます。
また次も楽しみにして頂けたら幸いです。