(続き)
No.110 田邊桜香選手 (タナベ サクラコ)
SP ミュージカル『ドラキュラ』より『Please Don’t Make Love Me』
FS Stella’s Theme(演奏 ジョセフ・ウィリアム)
4月から高校2年生になりました!
2019・20年全日本ジュニア選手権に出場し、国体神奈川県代表歴のある選手です!2021年インターハイの予選(SP)で、全体の1番滑走を見事に滑りきり、決勝(FS)進出を果たしました!
毎シーズンごとに進化した姿を披露している選手です!
技術面においては、トリプルルッツや、ダブルアクセル+トリプルトゥーループ、3回転+3回転等高難度ジャンプを入れた構成に果敢に挑戦しています!ポジションが綺麗で軸の細いスピン、つなぎのスパイラルも見所です!
何より1番見てほしいのは
表現
です!表現するのが中々難しそうな曲であっても自分のモノにしています!細かい所にも気を配っていて、濃密な演技でファンを魅了する選手です!研究熱心そうな選手と見受けられます!
昨季SPはミュージカルの劇中歌を選びました!このプログラム凄いのですよ!禁断の恋に苦しむ女性を見事に演じてて、ただ、ひたすら圧倒されるのですよ!!表現のスケールが大きいので、ストーリーが容易に伝わり、舞台から飛び出したかのような臨場感溢れる演技でした✨
昨季FSは、SPとは一変し、静かで綺麗なピアノの音色がメインの曲を選びました。曲を聴いてるとどんな世界観を表しているのか、少し分かりにくい印象を感じます。そんな曲を田邊選手は軽やかでふんわりしつつも、どこか謎めいていて…まるで万華鏡のように綺麗に輝いてかつ、複雑で様々なものが見える演技に感じました✨
それでは、2021年インターハイの演技をご覧ください↓
SP(予選C)(3:32:30~3:37:37、指定された時間から再生します)
FS(2:56:38~3:03:07、指定された時間から再生します)
6月のリリーカップでは、ジュニア女子Ⅳクラスで3位表彰台となりました✨無観客&配信は無かったので、プログラムはどうなっているか詳細は不明です。2019-20シーズンに使用したオペラ『カルメン』よりや、『Io Ti Penso Amore(歌 )』等幅広い曲を滑りこなしてファンを驚かせてる選手です!8月のげんさんサマーカップにエントリーしてます!プログラムの全貌がお披露目される機会を楽しみに待っています!
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No.111 齋川怜子選手 (サイカワ レイコ)
SP アイ・ガット・リズム(歌 ニッキー)
FS 映画『007』シリーズより
4月から高校2年生になりました!
1ページ目で紹介した箱崎選手と同じく、本拠点は東京の明治神宮外苑アイススケート場ですが、神奈川県内の学校に中学から通ってます!全中とインターハイ、更には国体神奈川県代表として出場した実績があります!また、昨季までの3年連続で東日本ジュニア選手権に出場してます!
齋川選手の演技の印象は、
綺麗な所作を活かしつつ、伸びやかでアグレッシブ
と感じております!
アクセルを除いた5種類の3回転ジャンプを跳べる力があり、試合で挑むほどの実力があります。
SPはガーシュウィン作曲の『アイ・ガット・リズム』を、ニッキーが歌ったバージョンを使用してます。フィギュアスケートにおいて、この曲の女性ボーカル入りでは、このバージョンが主流かと感じてます(白岩優奈選手、エリザベート・トゥルシンバエワ選手等がこのバージョンを使用してました)。そんな曲に合わせて、キュートな部分とビターな部分の両方を魅せて踊るのが印象に残るプログラムでした!
昨季FSは、フィギュアスケートで定番の映画『007』シリーズより、『ケーブルカーと大蛇との戦い』→『Into Miami』→『007のテーマ』の3曲を繋ぎ合わせたものを使用しています。ダークにクールな雰囲気を醸し出し、最後の方に持ってきたステップシークエンスで、キレよく体を動かしているのがカッコいい!!と言わせるプログラムでした✨
SPのみですが、2021年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください!ついでにSPの元音源がアーティストの公式YouTubeチャンネルで投稿されているので、参考までにご覧ください↓
SP(予選C)(1:31:50~1:36:49、指定された時間から再生します)
SP元音源
出典:Nikki Yanofsky 公式YouTubeチャンネル
8月に行われる『げんさんサマーカップ』にエントリーしています!どうかステイヘルシーに、また大会で演技を披露する時を楽しみにしてます!
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No.112 吉野汐香選手 (ヨシノ シオカ)
SP ドラマ『天地人』より『逢恋〜天地人紀行』
FS 映画『NINE』より『Be Italian』
4月に高校3年生となりました!
昨季まで3年連続で東日本ジュニア選手権に出場や、全中、インターハイ神奈川代表として活躍している選手です!
そんな吉野選手は
☑一歩の伸びが大きなスケーティング
☑日本の女子選手の中でトップクラスの長身を活かし、迫力あり、スケールの大きな演技
が見所です!ジャンプにおいては、トリプルサルコー+シングルオイラー+トリプルサルコーの少々珍しい3連続ジャンプを、FSの構成で組み込んでいました!ダイナミックさと所作の優美さを兼ね備えており、氷上によく映える滑りが魅力なのです!
昨季SP・FS共にその前のシーズンからの継続のプログラムでした!
昨季SPは、NHKで2009年に放送された大河ドラマで使われた曲です。ドラマの本編のあとに、登場人物に縁のある地を扱う『紀行』のコーナーのテーマ曲でした。余談ですが、吉野選手は、2017-2019シーズンFSで、同じく大河ドラマの『おんな城主直虎』を使用していました!
宮本笑里さんの美しいヴァイオリンの調べにのせて、しなやかさ、たおやかさ、芯の強さなどなど様々な『モノ』を表しているのが心に残るプログラムでした!音をスケートでしっかり捉えながら、情感たっぷりに演じていて、吉野選手の新たな境地が見えた瞬間でした!
昨季FSは、映画の中の劇中歌を使用しています。映画では、砂浜でのシーンと重ね合わせながら、沢山の女性がタンバリンを鳴らしながら歌って踊り狂っているシーンの中で使われた曲です。衣装は、そのシーンで着用しているものに似せています。大胆に、思いっきりよく、強い女性を演じる姿に圧倒されるプログラムでした!
存在感のある大女優のような佇まいの演技で、観る者を魅了している選手です!
SPのみで有料になりますが、FODプレミアムで2020年関東ブロックの演技がフルで残っているのでご覧ください↓
SP→31:51~34:55
6月に行われたリリーカップでは、ジュニア女子Ⅰクラス(高校3年生以上が対象)で優勝しました!ジャッジスコアからすると、新プロの可能性があります。
もう吉野選手も高校3年生になったのですね…とうかステイヘルシーに、納得のいく演技と進路となるように願ってます!
今回はここまでです!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました☺
よく、『うるs…賑やか』な応援で首都圏ローカルファンの間で話題となっていた神奈川です。都合上今回紹介できなかったのですが、まだまだうるs…応援したくなるような選手が、ジュニア女子だけであってもたくさんいます!
一刻も早く、沢山の声援を思いっきりよく送れる日が来ることを願ってやみません。
次回は神奈川シニア女子編をお届けします!
また次に限らず、この先も読んで頂けたら嬉しいです!