(続き)
No.116 鈴木珠里選手 (スズキ ジュリ)
SP L-O-V-E(歌 ナタリー・コール)
FS Like Memories(歌 Cinematic Pop)
毎シーズンごとに進化した姿を披露している選手です!
高校の時はアメリカに渡り、現地の高校に通いながら全米選手権の予選大会に出場した経験があります!
高校卒業後に帰国し、日本体育大学に入学後に7級を取得して現在に至ってます!
昨季まで2年連続で東日本選手権に出場しています!
観てて気分が明るくなるスケート
が持ち味の選手です!それともう1つ特筆すべきは、
お母様の手作り衣装のクオリティーが高すぎる!
ところです!デザインは勿論、ぼかしやグラデーションといった高度な技術も駆使でき、ぱっと目を惹く衣装が凄いのですよ!6月に行われたリリーカップで新FSを披露したのですが、後日ご本人のTwitterに載せた動画の衣装にご注目ください!
昨季SPは、ナット・キング・コールの原曲を実の娘であるナタリー・コールがカバーした音源を使用してます。真っ赤な衣装に身を包み、お洒落でキュートにポップな演技が目を惹くプログラムです!表情が生き生きとしていて、凄く楽しそうに感じました!こういうプログラムから、鈴木選手はエンターテイナーで、キャラクターを演じていくのがうまい選手だなと印象付けられました!
昨季FSはアメリカにいた時から継続して使用していたプログラムでした。
日本で披露した時は、最初別の衣装からの、2色の紫色の染めに、長手袋にひだが付いた衣装で、お母様のクオリティーは本当に凄いです!
しっとりと綺麗な歌声に合わせ、しなやかに美しく、スケールが大きくて、エモーショナル、様々な感想が湧き上がってくるのです。たくさんの情景が目に浮かんでは、優しく包み込んでくれるような素敵なプログラムでした!
FSの元音源のMVが、アーティスト公式YouTubeチャンネルで公開されているので、参考までにご覧ください↓
出典:Cinematic Pop 公式YouTubeチャンネル
早く現地でFSの衣装に驚きたいです!エンターテイナーな演技を拝見できる時を楽しみにしてます!
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No.117 井上千尋選手 (イノウエ チヒロ)
SP 映画『ムーラン・ルージュ』より『Come What May』
FS 映画『ロミオとジュリエット』より
4月から大学4年生になりました。先程紹介した鈴木選手と同年齢の選手です!
愛知県出身で、大学進学と同時に拠点をKOSE新横浜スケートセンターに移しました。
2019年全日本選手権に出場した経験のある選手です!
新横浜に移ってからは、深いエッジを使った端正なスケーティングが光ってきています!何となく、筆者の中では
これが新横浜のスケーティングだな
と思わせるのですが…分かる人は中々いないですよね…伝わりにくいですよね。兎に角、努力が光る滑りが印象的な選手です!
また綺麗なポジションのスピンも見所です(2020年版の町田樹先生による全日本選手権アワードで、スピンマスター賞を獲得したほどです)
昨季SPはムーラン・ルージュの中からの1曲を選びました。もう、スケーティングだけで色んな感情が見えてくるんです!気合、情熱、たおやかさ、壮大なスケール感が画面越しであっても伝わり、心揺さぶられる演技が強烈なインパクトを与えました!
昨季FSはその前のシーズンからの継続のプログラムでした。衣装は赤いものから青いものに変更しました。フィギュアスケートで定番の使用曲となっていますね。スピードたっぷりなスケーティングから、ジュリエットの切実な願いが伝わり、ロミジュリっていいなと思わせてくれますね!
新横浜に来てから、沢山の努力が光り、ますます魅力に溢れているスケーターだなと感じてます!
そんな井上選手ですが、明治大学スケート部フィギュア部門の公式Instagramによると、今季がラストシーズンとのことです…😢
どうか最後まで、納得のいく練習ができ、演技が披露できることを願ってます!
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No.118 青木祐奈選手 (アオキ ユナ)
SP Live for the One I Love(歌 セリーヌ・ディオン)
FS Beethoven’s 5 Secret(演奏 ピアノ・ガイ)
来年の1月に20歳になります!
横浜市出身で、ネーミングライツを取る前の横浜銀行アイスアリーナ時代から拠点にして練習し続け、ジュニアグランプリシリーズに複数回出場等、国際大会でも大活躍してきました!大怪我を乗り越え、昨季本格的にシニアデビューをし、昨年12月の全日本選手権に出場しました!
青木選手は、トリプルルッツ+トリプルループという、高難度で世界で成功させる選手が少ないコンビネーションジャンプを決めれることでノービス時代から注目を集めています。勿論、ジャンプも凄いところですが…
筆者がよく、青木選手の魅力はそれだけでないと言っています!
それはなぜか?
所作の美しさが光る、スピンや体の動きの数々から、プログラムに彩りを添えていく滑りもあります。何よりも、
直向きな姿勢
が伝わり、皆から愛されるスケートが青木選手の大きな魅力なのです!
昨季SP・FS共に、怪我の影響もあってその前のシーズンからの継続のプログラムでした。今季は、本人の公開のInstagramによりとSPは変え、FSはそのまま継続するとの予定です!
昨季SPは、セリーヌ・ディオンの歌声に合わせたエモーショナルな演技に感銘を受けました!最初の静けさから、中盤にかけて盛り上がる曲調に合わせ、芯の強さを感じる演技に筆者は物凄く勇気づけられました!雨から晴れに変わるような情景が見え、気分が爽快になったプログラムでした!
FSは本来は2019-20シーズンからお披露目するところを、昨季初披露となりました。しかも、初披露からジュニア課題には無い、コレオシークエンス付だったのです!
前半は暗く、シリアスそうなイメージのメロディーに合わせ、切れ味鋭い動きの数々が印象に残ります!そこから後半ガラリと曲調が変わり、伸びやかでしなやかな動きとメリハリが効いていて、とても味わい深いプログラムです!最後のエレメンツに持ってきたコレオシークエンスを見たら、もう万感の想いに浸り、余韻が体に染み渡るような大作だと感じてます!見れば見るほど、立体的なスケール感に気付いて取り憑かれるので、このプログラムの継続は嬉しい事です!
それでは、2021年国体の公式アーカイブの演技をご覧ください!ついでに、FSの元音源のMVがアーティスト公式YouTubeチャンネルに上がっているので、参考までにご覧ください↓
SP→『1/29成年女子フリースケーティング(本当はショートプログラムなのですが…)』選択し、(CMの後)26:50~32:40
FS→『スケート(フィギュア)1/30「全編」』を選択し、(CMの後)2:48:00~2:55:22
FS元音源
出典:ThePianoGuys 公式YouTubeチャンネル
6月に行われたリリーカップに出場し、選手権女子で優勝しました!新しいSPに、磨きがかかったFSが、1日も早く一般のファンの前で披露できる日が来る事を切に願ってます!どうかステイヘルシーに、青木選手らしい滑りができる日々が続きますように!
今回はここまでです!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました☺
愛知から、全日本ジュニア選手権やインターハイ決勝進出経験のある堀見華那選手(明治大学)が移ったりと、神奈川シニア女子もますます目が離せなくなってきています!1日も早く、選手や観客から沢山の応援で包まれる神奈川ローカル大会が実施できることを切に願っております!
次回は諸事情により、最終回とさせていただきます。すみません、冒頭『あと4回あった』と言っておきながら…本当はカップル・団体競技編もお届けしたかったのですが…次回で終了にします。ラストは神奈川男子編をお届けします!
最後まで楽しんでいただけたら幸いです!