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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第8回 宮城編part3

東日本に所属するフィギュアスケート選手の魅力を紹介するシリーズ『【2021年版】東日本フィギュアスケート概論』。第8弾は前々回、前回に引き続き宮城編。宮城編part3!宮城県スケート連盟に所属する藤﨑鈴選手、千葉広美選手、三浦向日葵(ヒマリ)選手、加藤叶佳選手、佐藤駿選手を紹介します。

(紹介続き)

No.38 三浦向日葵選手 (ミウラ ヒマリ)

所属 東北高校→?
SP 恋のアランフェス “レッド・ヴァイオリン”(演奏 川井郁子)
FS バレエ『ガイーヌ』より

2019年全日本ジュニア選手権に出場や、インターハイで3年連続FS進出、国体宮城県代表として宮城の入賞等大活躍している三浦選手!3月に高校を卒業しました🌸

魅力を一言で表すなら、
宮城の THE エレガント・レディな滑り
です!どういう事なんだと思いますよね。

とにかく、スケートとしての正統派な身のこなしと、多彩なバリエーションのスピンが絶品なんですーーー!!

止まっている時のポジションはさることながら、滑っている最中の振りが、腕や足の隅々まで意識が向いていて、一つ一つの動きがとても美しいのです!また、スピンの種類に、姿勢(バリエーション)が豊富でかつ、軸が細く、回転速度が速くて、姿勢が綺麗なのもも最大の見所です!FSでは、3本のスピンのうち、異なる2種類の足替えコンビネーションスピン取り入れています!スピンのポジションでの1番の見所は、足替えコンビネーションスピンの足替えたあとのリザーブドパンケーキ(シットビハインドの難しいバリエーション)から、フリーレッグを掴んで一気に足を引き上げてキャメルキャッチフットの姿勢に移動するところです!北ローカルファンの間ではこれを『マジカルスピン』と呼んでいます!

あっ、前振りが長くなりました。ここからはそれぞれのプログラムの魅力を紹介しましょう!
SPは昨季からの継続のプログラムで、ホアキン・ロドリーゴ作曲の『アランフェス協奏曲 第2楽章』をアレンジした曲です(ちなみに、恋のアランフェスと、レッド・ヴァイオリンとそれぞれ単独で書くと別の曲になるので要注意です)。初披露の時から、筆者が個人的にかなり好きなプログラムだったりします!三浦選手の元々の良さに加えて、体のキレや、情熱的に舞うのが加わって、見応えあるプログラムだからです!速いテンポに合わせて、たおやかにかつエネルギッシュに舞う姿をぜひ皆さんに見て欲しいところです!

FSはロシアバレエの曲を選びました。前半の綺羅びやかさと、後半はしっとりとした動きの切り替えが印象的なプログラムです!三浦選手×クラシックて最高だなとも思いましたね!

マジカルスピン等気になるかと思いますので、ここはぜひ、2021年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(2:47:13~2:51:55、指定された時間から再生します)

FS(2:26:24~2:32:18、指定された時間から再生します)

※ブロック大会等をシニアで出てますが、インターハイはジュニア課題で実施しなくてはならないためジュニアプログラムです

今後の進路が気になる所ですが…もし続けるとのことでしたら、また来季も楽しみにしてます!!


No.39 加藤叶佳選手 (カトウ キョウカ)

所属 東北学院大学
SP バレエ『眠れる森の美女』より/映画『マレフィセント』より
FS 映画『ムーラン・ルージュ』より

東日本選手権や、国体宮城代表としての出場歴があります。先程紹介した三浦選手と同じ東北高校を卒業し、大学進学後も宮城県内を拠点に競技を続けています!

迫力ありながらも、体を大きく使って上品な動きをするのが魅力の選手です!

割と力強い曲調を使うことが多い傾向があります。昨季から継続のSPと、今季のFS共に、気迫に満ち溢れながら、大人っぽくてクールに雰囲気がある演技が印象的でした!

SPは眠れる森の美女の敵役、マレフィセントを題材にしたものであるので悪い女を、FSはドラマチックな世界観を感じました!力強い曲調ではありますが、それぞれのキャラクターが見えやすい演技だと思っています!

またどこかで機会があった時に、演技を拝見するのを楽しみにしてます!

No.40 佐藤駿選手 (サトウ シュン)

所属 フジ・コーポレーション
SP 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズより
FS アルバム『Chronicles』より(演奏 Audiomachine)→映画『ロミオとジュリエット』より

2019年ジュニアグランプリファイナル優勝等の活躍をしている。

佐藤選手は4回転ルッツジャンプを成功させたことにより、注目を集めていますが…勿論、ジャンプ能力はとてつもなく高いですよ!!あんなにトリプルアクセルや4回転ジャンプを軽々と決めたらびっくりしますわ。
ただ、今回筆者が注目して欲しいと思うのは、表現においての魅力です!

一つ一つの動きが上品で繊細さがありながら、内に秘めた情熱や、意志の強さを感じるところが、表現においての最大の魅力ではないかと感じています!

今季のSPと変更する前のFSは、ブノワ・リショーさんの振付でしたね。あっ、先にことわっておきます。FSは『Battle of the Kings』と表記されていましたが、ISUのバイオや、音楽検索アプリで調べますと、Battle of the Kingsの他に3曲繫いでいました。それらを全部調べると、同じアーティストで同じアルバムに収録されていた曲だったので今回は、「アルバム『Chronicles』より」と表記しました。

脱線したので、話を元に戻しますね。

フィギュアスケートではあまり見かけないようなマイムや、独特な世界観が印象的な振付を施すリショー先生によって、佐藤選手の内なる情熱がどう引き出されていくのかが楽しみでした!

FSは全日本より前に、昨季のプログラムに戻しました。滑り慣れたプログラムで、繊細さや儚さと同時に、力強さがより加わって、より見応えのある演技でした✨

折角なのでジュニア課題で滑っていますが、インハイの公式アーカイブがあるのでご覧下さい↓(4Lzを成功させた時のものですね)

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(3:14:30~3:20:52、指定された時間から再生します)

FS(2:58:37~3:05:03、指定された時間から再生します)

様々な良いところが既にスポット的に超越していてかつ、今後更に化学反応が起こってどう飛躍するのかがとても楽しみです!

どうかステイヘルシーに、また現地で拝見できる日を心待ちにしてます!



宮城編part3及び、宮城編と、東北・北海道エリアは以上です!
筆者にとって、一山越えた感じがします!

東北・北海道ブロックに該当するエリアを書き終えて思うことを簡単にまとめます。地理的に、地元ではない限り気軽に行くのは難しいかと思います。練習環境が、正直なところ厳しいと言われる所も多くあります。ただ、その中でも選手それぞれに、光るものがあります。全国大会系で演技を見れる機会がありましたら、良いところを見つけるつもりでぜひ注目してください!!!

最後までお付き合い頂きありがとうございました!

次回からは関東ブロックエリアに突入します!まずは、長野・山梨編です!

また次も、楽しみにして頂けたら幸いです。

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