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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第21回 東京シニア男子編

東日本に所属するフィギュアスケーターの魅力を紹介するシリーズ『【2021年版】東日本フィギュアスケート概論』。第16弾から全6回で東京編をお届けします。第21弾の今回はシニア男子編。西山真瑚選手、堀義正選手、島田高志郎選手、國方勇樹選手、山隈太一朗選手、石塚玲雄選手を紹介します。

No.105 國方勇樹選手 (クニカタ ユウキ)

所属 日本大学
SP In This Shirt(歌 ジ・インプレッシブルズ)
FS 映画『ムーラン・ルージュ』より『ロクサーヌのタンゴ』

今年1月に成人しました!!
2年連続全日本選手権に出場し、少年カテゴリー時代から国体東京代表として活躍していて、2021年大会で東京成年男子を引っ張る選手の1人です!

軽快な足さばきのスケーティングから、黒い瞳、RISEといったの踊るプログラムから、映画『るろうに剣心』よりといったのしなやかな和のプログラム等、あらゆるジャンルで魅せれる選手だと感じてます!

今季新しくしたSPでは、今までの國方選手のプログラムとは趣向を変えて、ゆったりとしたテンポでしっとりとした曲調を選んできたのが新鮮でした!どちらかというと、アップテンポで歯切れのよい曲調を選ぶ傾向があったためです!
感情をしっかり込め、内なる情熱がステップシークエンスで溢れ出ているのが印象的でした!!去年12月の全日本選手権で、その前の年の全日本でSP落ちを経験した悔しさをはねのけるような演技が今も記憶に残ってます!!

FSはジュニアの最後から3季連続で使用してます。昨季からコレオシークエンス付きのプログラムを披露してます!
目線が合ったら危険な予感がする
もちろん、これはいい意味でですよ!冒頭から何かが少しずつ、少しずつ狂っていき、最後から2番目のエレメンツであるステップシークエンスで爆発させていくのが大きな見所でした!!観客をムーラン・ルージュの闇と狂気の世界に引き込んでいく力に圧倒されました!!

有料になりますが、FODプレミアムで全日本選手権の公式アーカイブ映像がありますので、もし会員でしたらご覧ください↓

全日本選手権演技動画(出典 FODプレミアム)
SP→14:57~21:06
FS→12:08~20:15

来季どんな國方選手を魅せてくれるのか、非常に楽しみにしてます!ステイヘルシーで、願わくば現地で演技を拝見する時を心待ちにしてます!

No.106 山隈太一朗選手 (ヤマクマ タイチロウ)

所属 明治大学
SP 映画『君の名前で僕を呼んで』
FS 渚の想い出/愛はあの人の胸に/愛のコレクション(歌 ミッシェル・ポルナレフ)

4月に21歳になり、大学3年生になりました!
もともとは兵庫の選手で、全中とインターハイ優勝、ジュニアグランプリシリーズ出場経験等と活躍していました!
大学進学と同時に上京し、西東京市にある『ダイドードリンコアイスアリーナ』を拠点に練習しています!

山隈選手と言えば、
長身を活かしたダイナミックなエレメンツと動きと、陽気な踊心との絶妙なバランス
が持味だと感じてます!

SPはシニアデビューしたシーズンから3季連続で使用しているプログラムです。
筆者個人としては、不思議な物語を展開しそうな曲調に感じます。
曲と、山隈選手の持味が化学反応を起こし、センセーショナルなプログラムに仕上げていったのが印象的でした!!

FSは昨季から継続して使用しているプログラムです。
『シェリーに口づけ』等で有名なフランスのミッシェル・ポルナレフの曲を3つ使用しています!『渚の想い出』→『愛はあの人の胸に』→『愛のコレクション』からの最後に渚の想い出に戻り、別れするようなマイムで〆るプログラムでした!個人的に渚の想い出が、かなり耳に残るメロディーでしたね。
カモメの鳴き声や汽笛が聞える港の風景から演技がはじまり、ダイナミックでかつ情感豊かに演じていきます!甘酸っぱさがありつつ、爽やかな潮風が体いっぱいに広がるプログラムでした!!

それでは、有料になりますが、3位表彰台となった2020年東日本選手権の演技動画をFODプレミアムでご覧ください↓

東日本選手権演技動画(出典 FODプレミアム)
SP→01:18:22~01:21:23
FS→01:49:09~01:53:52

映画『ラ・ラ・ランド』よりのような、ノリノリに踊るプログラムもまた見てみたいですし、いつもと少し違う曲調も見てみたいですし…来季どんなプログラムを披露するのか期待が高まります!!ステイヘルシーに、また現地で拝見できることを願ってます!


No.107 石塚玲雄選手 (イシヅカ レオ)

所属 早稲田大学
SP 映画『ロシュフォールの恋人たち』より『フィナーレ』
FS ミュージカル・映画『オペラ座の怪人』より

4月から大学4年生になりました!

3年連続全日本選手権出場をはじめ、インターハイでの入賞経験、少年カテゴリー時代から国体東京代表として出場し、東京男子を長く引っ張ってきた選手です!!

石塚選手は
スケートに対して真摯な姿勢
が観客の心に響く演技が最大の魅力です!
真っ直ぐな思いが実直に表れ、物語を紡いでいくスケートが沢山のファンから愛されている選手です!また、男子選手では珍しいビールマンポジション等、多種多様なバリエーションが取れ、回転速度が非常に速いスピンも見所です!

SPは昨季からの継続のプログラムです!
プリンスアイスワールドのキャストとして大活躍中の小平渓介さんが振り付けた話題作です!!
筆者が初めて見た時から、個人的にかなり好きなプログラムでした!ロシュフォールの恋人たちのサントラのドラマチックなメロディーに合わせ、レイバックイナバウワー等の小技を駆使しながら、立体的に世界観を伝える姿にうっとりと見入ってしまいます!!ストレートな思いが、お洒落に爽やかに伝わり、キラキラと輝く宝石箱のような演技でした!!

FSは今季新しくし、色々な拘りがつまったプログラムです。

SPとは一変し、暗く、重厚な雰囲気に変わります。怪人の執念を、スピードたっぷり出したスケーティングで、スリリングに表現したのが印象に残りました!!

SP・FS共に公式映像でフルで残っている国体と、有料になりますがスピンが違うので参考までに、2020年東京ブロックのSPがフルで残っているのでそちらをご覧ください↓ついでに、Waseda on Iceでエキシビプログラムとして披露した、ミュージカル『トップハット』 よりもご覧ください↓

東京ブロック演技動画(出典 FODプレミアム)
SP→02:01:00~02:04:11

国体演技動画(出典 FODプレミアム)

SP→『成年男子ショートプログラム 1/28』を選択し、(CM後)13:35~19:16
FS→『成年男子フリースケーティング 1/29』を選択し、(CM後)1:23:32~1:31:15

Waseda on Ice演技動画(出典 Waseda on Ice Youtubeチャンネル)
(1:10:13~1:15:42、指定された時間から再生します)

公開している本人のTwitterによると、来季が現役ラストシーズンとのことです。予定ではSP・FS両方変えるとのことです!!どうか最後まで石塚選手らしく輝き、納得のいくラストを迎えられますように!



東京シニア男子編及び、東京編選手の紹介は以上です!
長きに渡ってお付き合いいただき、ありがとうございました☺

あと、東京都スケート連盟所属になる選手と言えば、羽生結弦選手(ANA)ですね!
もうここで紹介するレベルではないですね。もう、(筆者の)マイヒーローの選手だと思ってます。

…さて、東京は全6回に亘って紹介するほど、登録選手が日本で1番多いです。神奈川、千葉、埼玉といった東京周辺地域から学校に通っている関係で所属している、或いはその逆の選手も極力他の道県編で紹介しましたが、それでも東京単体だけでこれほどの数となりました。
多彩な選手が多く、ひしめき合っています。

数に対してリンクが圧倒的に少ない

これを最後に訴えたいです。

2021年1月末に新宿区高田馬場駅近くにあった『シチズンプラザ』が閉館し、リンクが再建されないことになりました。都内の通年リンクは3軒のみとなりました。特に23区内では、明治神宮外苑アイススケート場のみで、これではリンクが足りません!!全国的に見ても、リンクは大体が足りないと言われてはいますが、人口の多さ等を考えると、東京のリンク不足は特に深刻だと考えてます。
筆者は建築の大学院を修了し、最終的には一級建築士取得を目標に現在勉強していることもあって、看過できない事態だと感じてます。私はフィギュアスケートの競技経験はありませんが、この問題に関して何か力になりたいと思っています。

…はい、話は元に戻して…
次回から紹介もラストスパートがかかりました!神奈川の選手の紹介です。まずは神奈川ジュニア女子編ですね!

次回も、そしてラストに向けて楽しみにしていただけたら嬉しいです!

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