こんにちは!大学院を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!という挨拶はいつも通りで…タイトルを見て、疑問に思いませんか?今、東日本フィギュアスケート概論シリーズを書いていて、
5月13日に更新するということは…
あっ!と思った方は流石ですね!
本日は、北海道男子編で紹介した長谷川一輝選手(東京理科大学)20歳のお誕生日です!!!
おめでとうございます🎉筆者が初めて演技を拝見したのが、長谷川選手が中学3年生なので…へっ!もう20歳!!と驚いています!
なので、今回は…
長谷川選手について、とことん語る回にします!!
昨年4月に大学生になり、北海道から上京し、昨年12月に行われた全日本選手権に初出場し、多くのファンの心を掴みました!
そんな長谷川選手を、
☑データ
☑トピックス
☑スケーターとしての魅力
☑成績
☑SP・FSそれぞれのプログラムについて
この観点から語っていきます!
今回はいつも以上に熱くなるため色々と…となるかと思います。本当に、読みたい人だけがスクロールすることをオススメします。
では行きましょう!
データ
執筆時点(2021年5月1日)までの2020-21シーズンのデータを纏めました↓(※敬称略)
学校:東京理科大学
学年:2年
所属クラブ:明治神宮外苑FSC・東京理科大学フィギュアスケート部
師事コーチ:横谷花絵
国体代表:北海道
SP:Anthem(from “Chess”) (歌 ジョシュ・グローバン)
FS:映画『カサブランカ』より
外部リンク:フジテレビスケート 紹介ページ
今季が年齢制限によって、シニアデビューとなりました。
フジテレビのデータでは、北海道出身となってます。小学生から高校卒業まで札幌市で過ごして、大会に出場していたのは確実です!大学進学に伴い、明治神宮外苑アイススケート場に拠点を移して練習しています。国体はふるさと指定制度で北海道を選択し、北海道代表として出場してます❄
北海道時代はホームリンクが無い上に、フィギュアスケートが盛んではないため枠が限られていました。札幌市だけでなく、苫小牧市など車で片道1時間以上かけて通うことがしばしばありました。
明治神宮外苑FSCに入り、横谷花絵先生に師事することになりました。横谷先生の選手時代はアクセルを除く5種類全ての3回転ジャンプを大会で成功させ、1995年全日本フィギュアスケート選手権女子シングルで優勝など、1990年代に日本のトップ選手として活躍してました。引退後はプリンスアイスワールドのキャストを経て、明治神宮外苑アイススケート場のコーチとなりました。現在門下生で、4年連続で全日本選手権に出場している佐藤伊吹選手(明治大学)がいます!また、振付師として全国の選手から依頼を受けており、今年3月で現役を引退した中野紘輔さんや、全日本選手権に出場した古家龍磨選手(九州工業大学)の振付を手掛けてました(そう言えば、全日本選手権のSPでは古家選手→長谷川選手→中野さんと横谷先生振付が連続してましたね😂)
長谷川選手本人は、拠点移す前は分かってる範囲では振り付けてもらった経験がありません。ただ、長谷川選手のお姉さんや、北海道時代に所属していたROYCE’F・S・Cのチームメイトが横谷先生に振り付けてもらっていました。そのような縁もあって師事してるのではないかと思います。
大学ではフィギュアスケート部に所属してます(実はもう一つ別のサークルにも所属してるとのことです)。スケートで理科大なんて聞いたことないと思うかもしれませんが…実は過去に『東京理科大学』として大会に出場していたことはあります!!フィギュアスケート部は、長谷川選手が入学する前からあったとの事です!
データの話でもう長くなりましたね😂
次はトピックスです!
今季のトピックス
現役の理科大生スケーターとして昨年12月の全日本フィギュアスケート選手権に初出場したのが、最も大きかったのではないかと思います!
所属先としてる東京理科大学が、想像以上に熱い取り上げようでした!広報のTwitterのアカウントでの応援の仕方が、筆者が良い意味で東京理科大学のイメージを覆すものでした。タグを作って応援したり…!発信する側も、フィギュアスケートが見るのが好きな方なのかなとも感じました!愛が伝わるツイートの数々でした😂
これまでは、全国大会で活躍するようなトップアスリートがあまり入学して来なかった中、長谷川選手が入ったことにより、スポーツの応援も凄いと思わせましたね。
地道な努力によって活躍したお陰で、3/11に課外活動によって1年生ながら学長賞を受賞し、広報において随分と取り上げられました!
ネット上で公開されている記事をいくつか纏めて貼っておきます↓
理科大でガンバル人たちの大切にしてる言葉 Vol.7
・TUS-ACT 特集インタビュー
大学生になったんだから
好きなことしないともったいない
フィギュアスケート部
長谷川 一輝 さん
・東京理科大学報 TUS Journal Vol.221
上京してから、充実した生活を送ってる様子が伺えます!筆者はめちゃくちゃ安心しました!
他にも、新書館発行の『ワールド・フィギュアスケート No.91』の國學院大学助教授の町田樹先生による『全日本選手権大会スペシャルアワード』で取り上げられたこともありました!
コロナ禍により様々な影響を受けました。思わぬプラン変更を余儀なくされました。
その中でも結果を残し、学校も巻き込んで、沢山のファンに覚えて貰えるような演技をしたのは本当に凄いことだと思ってます!
次の項では魅力について語ります↓
魅力は?
これまで何度も書き続けてますが、まずはエレメンツに関しては、
☑高いジャンプ
☑最後までスピードが落ちず、姿勢が美しいスケーティング
☑回転速度が速いかつ、軸が安定した美スピンの数々
☑時々ぶっ飛び技を披露する
これらが魅力です!
ジャンプに関してはあまりの高さに驚愕し、柔らかい膝、足首の関節を活かして、柔らかく降りているように見えるのです。たとえるなら、ゴムのようにしなって、ふんわりと着地するエアリーなジャンプが魅力の1つです!
ただ単にジャンプの高さがあるだけでなく、コンビネーションのセカンドジャンプがファーストと同じ高さまで上がるのも大きな特徴です!
2019年全日本ジュニア選手権で、トリプルルッツ(3Lz)+トリプルトゥーループ(3T)の高さは…
3Lzは52cmで、3Tは46cmでした!!
解説を務めてた2014年ソチ五輪に出場した村上佳菜子さんから
セカンドジャンプの方が高い
とコメントされるほどでした!実際はほぼ同じですが、軸をファーストよりも細く締めて回っているためか、セカンドの方が高く見えるようなジャンプです!
ジャンプは、アクセルを含めた全ての種類をトリプルジャンプを跳んで大会で成功させている実力があります。今季、トリプルアクセルを回避することが多かったのですが、2019年東日本ジュニア選手権のFSで初投入にして成功させています!
そんなジャンプを生み出してるのが、端正なスケーティングです!最後までスピードが落ちず安定していて、一歩がよく伸びています。滑っている時の姿勢が綺麗で上品なため、迫力もありつつも、滑ってる姿に気付くと目を奪われていたら、それは良さに気づいてる証拠だと思ってます!
あと、スピンも見所の1つですね!
軸がブレずに安定し、一つ一つのポジションが綺麗で、くるくるっと小気味よく回る。
しかも、スピンが得意なので、こんなぶっ飛んだ技が!
2016-17シーズンとその翌シーズンの競技プログラムに取り入れていたのが、シットツイズルでくるくる回ってから、突然足が上がってウィンドミルしてからの足替えシットスピン(CSSp)をするという…スピンのレベルを取る要件の1つが『難しい入り』なのですが、ウィンドミルのポジションでただ1回回るだけでもレベル取れます。それに加えてシットツイズルをやったのがミソなのです!
今取り入れているぶっ飛び技は、SPではジャンプを降りたあとすぐに様々な動きを取り入れてる所。FSではイーグルの姿勢からランジで半周しながら解いたりと…
細々としてますが、様々な工夫があり、予測不可能な小技も魅力の1つです!
エレメンツだけでもかなり上手いのですが、表現においても魅せられるのが長谷川選手の強みだと思ってます!
北海道時代は、
どこか北の哀愁を漂わせつつ、高貴さが心に響く表現
が持ち味でした!
姿勢が綺麗で、一つ一つの所作の品が良さに加え、どこかに哀愁を帯びさせながら情景が大きく見える演技をするのが長谷川選手の魅力でした!
上京し、今までの良さに加えて、より一つ一つの振付にはっきりとした意思が見え、表現がスケールがかなり大きくなったと感じました!たとえ3階席にいても、すぐそこで演技してるようなパワーを感じたのです!
SPでは2ページ目でも言及しますが、
歌いながら演技しています!!
これは今までになかった事です!自然と気持ちが外に表れてきて、はっきりと伝わりやすくなった要因の1つになってるのではと考えてます!
この成長が、より多方面からファンを惹きつけてると感じています!誰もが一目置き、唯一無二の存在として、沢山の人の記憶に残るスケーターだと筆者は考えています!
次のページでは、今季主な成績とプログラムについて語っていきます。
ここまでで長くなりましたが、まだまだとなった方は2ページ目を押してください!