【最終講】東日本フィギュアスケート特別講座長谷川一輝前編 - Lenaのフィギュアスケート観戦論

3/20 神宮EX披露曲名:Anthem(from “Chess”)
歌:ジョシュ･グローバン
振付:横谷花絵

2月末に競技引退を表明し、3月20日にホームリンクで行われたエキシビジョンで最後に披露したのが、2020-21シーズンのSPを再演しました！この時は新型コロナウィルスに翻弄され、予定より1年早く上京、その中で初めてのシニアの全日本での演技は、筆者の記憶に鮮明に残り続けています！

ミュージカル『CHESS』の劇中歌で、今まさに亡命していこうとする際に歌われた曲です。ミュージカルで重要な登場人物を演じたジョシュ･グローバンが、自らのアルバムでも歌った曲を使用してます！

『亡命』を『競技引退』と置き換えると、ちょうど長谷川選手の境遇に重なってたのです。個人的に、最後に滑るならこれがいいなと思っていたので、拝見出来て嬉しかったのです！

最後に筆者が企画主となって作成したメッセージアルバムで、衣装をイメージしたテンプレートを作成しました。1番多く希望したのが、このプログラムの衣装イメージでした！余談ながら、このエキシビジョンの時は、2021-23シーズンFS『The Beatles Concert』の衣装を着用していました(笑)

大学2年生以降はアップテンポだったり、複雑で緩急が激しい曲が多かった中で、一定のテンポでしっとりと、エモーショナルに滑る姿を魅せるのは新鮮に感じました。このプログラム、コロナ禍の影響で無観客大会が続き、一般客が現地で拝見できたのは全日本選手権のみでした。筆者はあの時はジャッジ裏で、今回はジャッジ側で拝見できました！尚更、新鮮に感じましたね。

エレメンツ構成は
3Lz、2A、CSSp、FCSp、3F、StSq、CCpoSp
で実施しました！

スピンに関しては、今季SPとほぼ同じレベル構成で挑もうとしたと推測しています。実際はCSSpが難しい出を抜き、FCSpはバタフライからのCFの時に氷に引っかかってしまったのか、そのあとのポジション変更が上手くいかずにいました。

流れるような綺麗な滑りの中で、時折止めて、すっと美しく差し出される動きに魅入り、惹き込まれていく。その瞬間が幸せでした！！FCSpのあと、間奏が流れる中でのイナバウアー、CCpoSpに入る前にアウトサイドイーグルしながらぎゅっと掴むような振りに大きな拍手が沸き起こりました！イーグルは大正義👼となりました。端正な滑り、壮大なスケール、美しさ、上品さ、長谷川選手の魅力がぎゅっとつまったプログラム…ああ、この時の映像が公開されればなと願いたくなります！

はい、最後に参照資料、映像をご覧ください↓