4位 荒木菜那選手 愛知県:中京大学中京
FS:アニメ映画『風の谷のナウシカ』より 得点98.47 順位3位
2017-18,2018-19シーズンのSPで使用した『素敵なあなた』みたいなキュートに、ぎゅんぎゅんスピード出して、その流れで飛ぶ高いジャンプがトレードマークだと感じてた荒木選手。もう高校3年生。今までとは違う!成長を感じさせる演技でした✨
SPは韓国ドラマ『王女の男』よりDestino。あまりの爆速スケーティングっぷりに、リンクが狭く感じる❗更に、いっ会場いっぱいに広がる、切なさ。それに足掻き、力強く踏み出そうとする姿に心打たれました😭
FSは風の谷のナウシカ。安藤美姫先生振付のプログラム。中盤のコーラスの部分(すみません、特定出来なかったです…)が、他の選手が滑るナウシカと違うなと思いましたね。
ジャンプが勢いあり、幅が大きくて壁にぶつかりそうなのがいくつかあった。
スピードに乗って滑っている中で、一つ一つの振付がはっきりと見える。ただこなすのではなく、世界観を伝えようとする意志が見える。それが非常にドラマチックな演技となって、観る者に印象づけていました✨
JSPORTSのインハイコラムによると、怪我をした状態で挑んでいたとのこと。
確かに言われてみれば、本来ならコンビネーションのセカンドジャンプに3回転付けられる力があるが、ショート・フリー共に2回転になっていた。その代わり、3Lzと3Fを2回ずつ、うち1回をコンビネーションジャンプにしていたなと。そんな状態の中で、高くて幅のある3Lz、3Fは忘れられない。最後のインハイで、気合いをひしひしと感じた試合でありました。
4月から中京大学㊗️来季からシニアに挑戦するとのことです。
新たな挑戦が思い描く結果となって、笑顔が見られますように。
3位 三宅咲綺選手 岡山県:岡山理科大学附属
FS:タンゴメドレー 得点100.64 順位2位
パワーあり、キレキレに踊りまくる❗表情だけでなく、スケーティングからも明るさが伝わる演技がとても印象的でした✨
SPはパンフレット記載は『Buzz me blues』であるが、後半からはもう1曲『I want you to be my baby』が入る。両方とも同じ人が歌ってます🎶キャシー・リード先生振付のプログラム。
大人可愛さもあり、アグレッシブなパフォーマンス。観客を取り込んで踊っていく演技でした😍
全中とも合わせて初めて予選(SP)を突破して、決勝(FS)に進んだ✨
FSはパンフレット記載は『Yo Soy Maria』。日本語では『私はマリア』で親しまれている曲である。ピアソラ作曲のオペラ『ブエノスアイレスのマリア』の中の1曲である。ただ、このプログラムは、その前に『赤と黒 ~Rojo y Negro(演奏:小松亮太)』と、『オブリヴィオン』が入ってて、最後に『私はマリア』と繋がれているのである。今回は都合上、タンゴメドレーと書かせて頂きました。
はい、本題の感想にいきますか。
思いきって、最後までキレキレ✨めちゃくちゃ体が動いてた✨
2A+3T、3Lz、3Lo、3S/3Lo+2T、3S+2T、3T+2T
はい、2回飛べる3回転は2種類までで、しかもコンビネーションジャンプ飛べるのは3回までのため、最後の3T+2Tは両方キックアウト、得点になりません❗っていうことも起こった。まあ、それが出来ちゃうくらい、勢いがあって凄いと感じました。
同じタンゴのジャンルの曲であるが、リズム、拍子が違う3曲を、体全体を使ってそれぞれ演じ分けていた。リズムの捉え方、目線や、足裁き、腕の使い方、全てが絶妙で、見応えありました。
色々ありましたが、圧巻の演技で表彰台に🥉
EXはフリーの衣装のままで(女子の場合はフリー終わってすぐにEXをやるので…)、SPを披露✨
途中、スピンのあとに後ろから転倒し、会場から大笑いが…😂軽やかに、笑顔で踊って、手拍子が沸き起こるそんな演技でした✨
本人にとってジンクスを乗り越えて、インハイで表彰台✨
4月から高校3年生!リズム感の良さと、パワフルなスケーティングから繰り広げられる演技が楽しみです😊
2位 江川マリア選手 福岡県:福岡県立香椎
FS:バレエ『ロメオとジュリエット』より 順位4位 得点98.44
高校1年生で初出場。
回転速度が速いジャンプやスピンに、クレバーでエレガントな演技が華開いた大会でした✨
SPはバレエ『くるみ割り人形』より花のワルツ。後半から『Adya』によるアレンジ曲が入っている音源。
最後まで集中しきっていて、全てのエレメンツが美✨
ホップやツイズル、スパイラルなど、沢山の小技を効果的に使った振付が光る✨途中でちょっと変わったバージョンの花のワルツを入れていて、最後まで軽やかに、優美で、華やかなパフォーマンスを魅せて、スタオベもちらほら❗筆者のテンションも上がりましたね❗
自己ベストを大きく更新する、58.89という点数にも大きな拍手が沸き起こりました👏
FSはプロコティエフ作曲の、バレエ『ロメオとジュリエット』より。
第1幕第1曲『前奏曲』→第2幕第13曲『騎士たちの踊り(通称:モンタギュー家とキャプュレット家)』→第2幕第25曲『マンドリンを手にした踊り』→第2幕第35曲『ロメオはマキューシオの死の報復を誓う』の構成。
SP2位で折り返した状況で、最後までしっかりスピードに乗った演技✨中盤で2A+3Tが2回とも、高さ、切れ味抜群✨✨所々惜しいところがあったが、最後のLSp(レイバックスピン)のレイバックポジションでの回転速度が速さに、剣を刺すポーズで見事に締めくくった。
シャープで、スマートな演技で見事2位🥈
EXではフリーの衣装でショートを演じた。
フリー終わった直後で3T+3Tが綺麗すぎた❗軽やかで、優雅な舞を2度観ることが出来て幸せだったなー🍀
沢山のポテンシャルの要素が噛み合って、観客を魅了する演技を披露した江川選手。
来季どんな演技を魅せてくれるのか、今から楽しみです🎵
1位 吉岡詩果選手 千葉県:植草学園大学附属
FS:Lyra Angelica 順位1位 得点111.58
今季吉岡選手の演技を、現地で沢山観れる機会に恵まれていた。沢山沢山演技を観て、その度にどんどん磨かれていき、毎回毎回感動するというサイクルが出来上がっていた。
今回の演技は、筆者の中の今季の吉岡選手のベストプログラムをまた一つ塗り替えていった。
SPはミュージカル『エリザベート』より『私だけのために』。
最初のゆっくり、しっとりとした動きから、歌声が大きくなった所で一気に力強く魅せて、笑顔で舞っていく。今回もそんな演技に観る者も笑顔になりましたねー🍀
3Lz+3T、3Lo/2A
ジャンプも、スピンも全て美だった❗
純白で、極上な世界観が会場を包み込んでいました。
女子ではただ一人60点代を出してフリーに進んだ。
FSは『千葉の天使』と呼ばれるだけに相応しい、天使が舞う様子を表現した曲😇ハープの音色がとても綺麗な曲。
個人的には、不思議な森に迷いこみ、そこで出会った天使の情景が浮かんできます。
3Fの転倒とLSpでレベルを落としている以外はノーミスの演技✨
ただひたすら美しい演技を観させて頂きながら、余裕のある実施であった。
冒頭天使に出会って、不思議な森をさまよって、出口が見えた所で、一番最後のエレメンツに持ってきたStSqが光る✨一音、一音にクラスターを当て嵌めて行きながら、天使の飛び立つ様子を表現していく。
油断してると、美しすぎて昇天しちゃいますわ😁
綺麗すぎる演技に圧倒され、見事優勝🥇
EXはフリーの衣装でショートを再演。
そこには真っ白で、柔らかく、優しい世界が広がっていました❗
以上です❗はい😁
なぜ、毎度毎度感動していたのか。
それは、観る度に手や腕の出し方一つ、目線の使い方、体の動きの滑らかさがブラッシュアップされていき、その美しさに涙が出そうになったからである。
リンクが台風で壊れ、この記事を書いてる4月時点でもまだ工事が続いている。時間が限られる中で、練習を積み重ねてきた。目まぐるしい努力が、ここで極上の演技となって、更に優勝という大きなプレゼントとなったことに、観ていた自分も嬉しくなった。そんな大会でした✨
吉岡選手、おめでとうございます😇
そして、来季演技を拝見する時を楽しみにしています😍
3年連続インハイを観てきましたが、1年生から色んなことを経て成長した姿を観ることができ、とても感慨深かった大会でした。
それと同時に、3年間出ることだけでも難しい。その中から決勝に進むのも難しい。更に入賞していく難しさも感じましたね…男子ですら、2018年大会は34人エントリーから、今大会は47人エントリーに増えている。
3年連続決勝進出者は男子は4人、女子は3人。
自分のためだけでなく、お世話になっている学校のため、色んな思いを背負って滑っている。それを改めて痛感させられた大会でした。
最後に、運営の皆様、関係者の皆様、誰より選手の皆様、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。
次の試合(orステージ)でも、より良きものが得られますように。
ちなみに、次の記事からは、2019-20シーズンLenaが選ぶベストプログラムシリーズをお届けします❗