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【レビュー】全日本フィギュアスケート選手権大会2023 競技2日目 アイスダンスRD,女子SP編

第92回全日本フィギュアスケート選手権大会 12/22 競技2日目 アイスダンスRD・女子SP 全組・選手の演技感想

女子SP 第3グループ

11.荒木菜那(アラキナナ)選手 中京大学

SP:ユー・レイズ・ミー・アップ(歌:ケルティク・ウーマン)
SP振付:安藤美姫

ジュニアグランプリシリーズに出場経験のある選手です!前のページで紹介した白岩選手と同い年で、昨季は休養を経て、今季は現役ラストイヤーとして戻り、全日本の舞台に立ちました!

SP・FS共にケルティク・ウーマンの曲で、安藤美姫先生の振付です!

冒頭は、3Lz+2T!今季は3Fから始まる構成だったものを、12月初旬の大会から3Lzからに戻しました!

ダイナミックで気持ち良いジャンプが、1つ荒木選手の持味であります!

StSqは曲の最高潮に合わせ、美しくも伸びやかな滑りに泣けてきました!

最後は片手ビールマンを、久々に入れて来ました!かつて荒木選手の代名詞としていたこのスピンのポジション!最後と決めたから披露したのかなと思うと泣けてきます!

46.45

残りあと1大会との予定だそうです…😭どうか、最後まで、荒木選手らしさ溢れる演技を披露できますように😭

12.上薗恋奈(ウエゾノレナ)選手 LYS

SP:New Moon/F・フォー・ユー(演奏:ラリー・ホール/歌:ディスクロージャー)
SP振付:樋口美穂子

ジュニアから推薦で出場を果たした選手です。今季はジュニア1年目ながら大躍進のシーズン!JGPに2戦派遣され、うち1大会で優勝、全日本ジュニア選手権、ジュニアグランプリファイナル共に3位と波に乗っています!全日本は今回が初出場となります。

冒頭2Aから始まり、ジュニアと同じジャンプ構成を着実にかつ、流れるようにこなしていきました!

前半はしっとりとしたピアノの曲調、後半はテクノポップスの曲調に合わせて、滑り分けていました!前半の滑らかさ、曲が切り替わったあたりで、StSqに入り、ターン、キレのある動きでビートを捉えていく姿とのギャップに驚かされます!

独特のマイムでかつ、的確に音を捉えた動きから生み出される世界観に魅了されました!

最後のピコ、ピコ、ピコの音に合わせたフィニッシュポーズが独特で、筆者は好きなのですよ!かちっ、かちっ、っと音を合わせていけるところから、大きな才能を感じさせました!

66.22

13.三宅咲綺(ミヤケサキ)選手 岡山理科大学

SP:映画『グレイテスト・ショーマン』より『Never Enough』
SP振付:鈴木明子

高橋大輔さんがプロヂュースするアイスショー滑走屋に、アンサンブルスケーターとして出演予定の選手です!大学のある岡山と、練習拠点のある兵庫と行き来しながら練習を積み重ねてます!

3季目に突入したプログラム、今季は衣装を変えて、よりしっとりとしたものにブラッシュアップされていました!

高さ、幅が大きく、迫力のあるジャンプを跳べるのが持味の1つです!3T+3T、3LoにGOEで+0.80以上が付く大きな出来栄えでした!

個人的には、三宅選手のぐーって力強く氷を押すスケーティングが好きなのですよ!

エモーショナルに、力強く歌い上げるような演技がとっても素敵でした!

58.26

14.江川マリア(エガワマリア)選手 明治大学

SP:River Flows In You(演奏:Celloasis)
SP振付:宮本賢二

前に滑った三宅選手と同じく、アイスショー『滑走屋』にてアンサンブルスケーターとして出演する予定の選手です。

福岡県出身、ホームリンクの閉鎖危機と恩師の移動もあり、大学進学のタイミングで千葉県にある『三井不動産アイスパーク船橋』に移り、シニアデビュー!昨年は東京ブロック、東日本選手権で優勝!今年は東京ブロック、東日本選手権共に2位と大きく成長を遂げています!

ドラマ『冬のソナタ』で有名な韓国の作曲家イルマが、2001年に発表したこの曲。以来様々な世界的アーティストとのコラボが行われています。2ページ目に登場した、鈴木なつ選手(関西大学)と同じ作品背景です。江川選手は、途中から弦楽器が入る音源を使用しています。

優しいメロディーに合わせ、清廉さが光る滑りでした!

江川選手のアクセルジャンプは、飛び上がったあと、締める時の腕の位置が独特なところが特徴であります。

私が江川選手のエレメンツで好きなところはCCoSpの最後の非基本姿勢と、LSpの速度増加です!

大きな力を感じさせ、もっともっと羽ばたける舞台があることを願いたくなる選手でした!

58.55

15.櫛田育良(クシダイクラ)選手 木下アカデミー

SP:恋のアランフェス -レッド・バイオリン-(演奏:川井郁子)
SP振付:キャシー・リード

愛知県出身、ジュニアから推薦で出場を果たした選手です。今季はジュニアグランプリに2戦派遣され、全日本ジュニア選手権で2位になりました!全日本は2年連続2回目の出場となります。

昨季から継続のプログラム、今季は衣装のデザインをより大人っぽいものに変えて挑んでいます。

ジャンプで2回転倒があった中、最後まで世界観を演じぬく意識がはっきりと伝わってきました!腕のしなやかさ、目線の使い方が工夫されてて、燃えたぎる情熱を感じさせました!

CCoSpでウィンドミルを3回ほど連続で行うところ、現在は難しい入りや出の要件と被ることなどから、ウィンドミルをスピン中に行うのは珍しくなりました。

50.20

演技派女優として、年々成長している櫛田選手!次魅せる演技がとても楽しみです!

16.横井きな結(ヨコイキナユ)選手 中京大学

SP:ヴァイオリン・ミューズ(演奏:川井郁子)
SP振付:吉野晃平

大学1年生、高校3年生の時はシニアに参戦し、再びジュニアに戻って、ジュニア推薦でシニアの全日本に初出場を果たしました!

前に滑った櫛田選手と同じアーティストが手がけた曲です。

ジュニアと同じジャンプ構成で挑み、2A、3Lzを綺麗に決め、後半に持ってきた3T+3Tの力強さに会場のテンションが湧き上がりました!

StSqは複雑な動きの連続をスムーズにこなしつつ、情熱が伝わってきました!

会場スタオベ、終わったあと本人はガッツポーズをあげました!

スケールが大きな演技が観てて気持ちよかったです!

得点をコールする時に間が少しあいてしまい、んってなってから、62.49に会場が安堵しました

次は後半グループ、第4グループ17~22番の感想です。

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