男子 第3グループ
13.櫛田一樹(ｸｼﾀﾞｶｽﾞｷ)選手 倉敷FSC
FS:Land Of All(歌:Woodkid)
FS振付:吉野晃平
アイスショー滑走屋にてアンサンブルスケーターとして出演予定の選手です。
大学卒業後も2シーズン競技を続け、今回が最後の全日本と公言して挑んでます！SPでは本人ガッツポーズ、素晴らしい演技を披露し、初めてFS後半グループで演技となります。
音が鳴っても長く待つスタートポーズからスタートしました。
冒頭の4Tを決めた時、関係者席からも歓声が上がってました！
StSqやChSqはダークな曲調を捉え、体から音楽を発してるように感じました。3Lz+3Tは綺麗に降り、3Aの着氷が乱れかけても、イーグルを付ける姿等、最後の最後まで意地を見せました！
昨季現役を続行するか迷っていた時に、髙橋大輔さんの言葉で続行を決意しました。その言葉が今回の全日本につながった、このストーリーに泣けてきます。
128.73 204.27
大会後、本人のInstagramの投稿で、全日本でもって現役を引退と発表しました。長い間お疲れ様でした。まずは滑走屋、そしてこの先の道に幸あることを願ってます。
14.島田高志郎(ｼﾏﾀﾞｺｳｼﾛｳ)選手 木下グループ
FS振付:ステファン･ランビエール
アイスショー滑走屋にてソロスケーターとして出演予定の選手です。
昨季全日本で2位、四大陸選手権に出場しました。
カミユ･サン=サーンス作曲の死の舞踏を、中国出身で世界的に活躍するピアニスト、ユジャ･ワンが弾いた音源を使用してます。死の舞踏は、オーケストラで演奏されるものを使用するのがほとんどですので、全面ピアノの音源を使うのは珍しいです。
冒頭のジャンプは溝に嵌ってしまい、飛び上がることが出来なくなりました。
バレエの要素もふんだんに組み込まれ、複雑に入り組んだ、超絶難しそうなプログラムだと感じました。
SPでは軽快に、お洒落にというのは真逆の方向性。おぞましさを表していて、島田選手の演技の振れ幅にただ驚かされました。
139.40 215.97
15.三宅星南(ﾐﾔｹｾﾅ)選手 関空スケート
FS振付:岩本英嗣
アイスショー滑走屋にてソロスケーターとして出演予定の選手です。
FSは、テレビ朝日系列のサッカー日本代表中継でお馴染みの曲を選曲しました！
“It’s not a question of life or death, it’s a question of honour.”
『生きるか死ぬかの問題ではない、それは名誉の問題である。』
騎士道の精神が基となる曲です。この歌では
『勝つか負けるかの問題ではない、それは名誉の問題である。』と歌われてます。これは、スケートの世界でも言える事だなと、考えました。
盛り上がるところでChSq、最後アリアが歌われしっとりと落ち着くところでStSqを配置しました。ChSqでは様々な技を、StSqの一歩の伸びで魅せていくプログラムです！足運び、トレースの美しさが、3階席からも光って見えました！
何が起きても、明日へ向かって突き進む！爽やかにかつ、力強い思いが伝わる滑りが素敵でした！
148.96 226.12
16.中村俊介(ﾅｶﾑﾗｼｭﾝｽｹ)選手 木下アカデミー
FS振付:宮本賢二
ジュニアから推薦で出場した選手の中で唯一、FS後半グループに入りました！来季からシニアに上がると公言しています。
FSは2023年春の国際大会で初披露となったプログラムです。
1日目で、圧倒的なオーラを感じました！FSでも、スピードに乗って、ダイナミックにジャンプを跳び、アグレッシブなオーラが漂っていました！
ChSqの位置はジュニアの時とはそのままにし、最後の方に曲を足してStSqにしました！激しい曲調になるところでStSqを持ってきた！
最後まで力強くいこうとする姿が印象的でした！
全日本ジュニア選手権優勝により、既に世界ジュニア選手権の代表に内定しています。またこの先も楽しみです！
127.54 207.70
17.吉岡希(ﾖｼｵｶﾉｿﾞﾑ)選手 法政大学
FS振付:吉野晃平
2023年世界ジュニア選手権3位、今季シニアデビューし、グランプリシリーズカナダ大会に出場しました！
今季プログラムを変えましたが、昨季も演じたこのプログラムに衣装は変えて戻しました。
リンクインした時からの終始、落ち着いているように見えました。1日目、最終滑走であっても集中し、素晴らしい演技を披露した、その時と同じでした。どっしりと構えた感じが、他の選手と違う『何か』を物語っていました。
中盤の3Loで着氷が乱れ、3A＋1Eu＋3Sの予定が最後の2Sになった以外はしっかりと要素を決めました！最後お馴染みのテーマが流れた時、会場から手拍子が起こりました！そこにStSqを持ってきて更に盛り上がりました！切れ味抜群、躍動感あふれる海賊でした！
CCoSpの出でハイキックをし、剣を収める振りでフィニッシュしました！
164.11 249.38 SB
一気にFS160点オーバーの非常に高い得点が出て、会場が大興奮しました！このあと何が起こるのか…誰が予言したのでしょうか…続きをご覧ください
18.壷井達也(ﾂﾎﾞｲﾀﾂﾔ)選手 シスメックス
FS振付:マッシモ･スカリ
昨年の全日本では悔しい思いをしたという中、SPでは素晴らしい演技を披露しました！そして、迎えたFS！
昨季からの継続のプログラムで、衣装は変わっています。
冒頭の4Sが単独になりましたが、続く4Sに2Tを付けてリカバリーしました。その後は壷井選手のスイッチが入ったような滑りを魅せていました！エレメンツは安定し、けたたましく音が鳴る曲に合わせ力強い演技でした！ChSqで手拍子が湧きました。
壷井選手から放たれるエネルギッシュさに、観る側が押されたような雰囲気を感じました！
166.49 252.34 SB
次は最終グループ、第4グループ19~24番の感想です。泣いても笑っても、全てが決まります！！