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【レビュー】全日本フィギュアスケート選手権大会 2023年 競技1日目 ペアSP,男子SP編

第92回全日本フィギュアスケート選手権大会 12/21 競技1日目 ペアSP・男子SP 全組・選手の演技感想

男子 第3グループ

13.本田ルーカス剛史(ホンダルーカスツヨシ)選手 木下アカデミー


ブラック・ベティ(歌:ラム・ジャム)SP振付:キャシー・リード

今季から清水咲衣選手(木下アカデミー)とペアを組んで、シングルとペアとの二刀流に挑戦しています。来季以降はペアに専念するため、シングルでは最後の全日本と公言してます。

6分間練習にリンクインする前に、同じグループの選手に声かけている姿が見受けられました。

持ち前のノリの良さを活かしたプログラム!ギターをかき鳴らし、全力でリンクを駆け抜ける姿で、客をあおっていました!

ジャッジ裏からも楽しさ伝わる演技が印象的でした!

73.58 SB

14.垣内珀琉(カキウチハル)選手 ひょうご西宮FSC

SP:Caruso(歌:ジョセフ・カレヤ)
SP振付:吉野晃平

ジュニアから推薦で出場を果たした選手です。今回が2度目の出場となります。2015年ユース五輪日本代表として既に内定、JGPに出場経験のある選手です。

イタリアのシンガーソングライタールチオ・ダルラが1986年に発表した曲であります。20世紀にアメリカで活躍したイタリア人テノール歌手エンリコ・カルーソが、最期故郷のイタリア、ナポリで療養してた姿をイメージしながら作ったと言われています。数々の歌手によってカバーされ、垣内選手は今回、イタリアマルタ島出身のテノール歌手ジョセフ・カレヤが歌ったバージョンを使用しています。

中村選手の時にも言及しましたが、冒頭ジュニアのSPでは入れられない4Tを組み込み、惜しくも転倒となりました。その後は2A、コンビネーションジャンプを3Lz+3Tに変更して着実に決めました。

イタリア語の情緒を激しく揺さぶられるような歌詞に、しっかりと寄り添った演技が印象的でした!切なくも、甘美な滑りでした。

64.58

15.佐々木晴也(ササキハルヤ)選手 京都大学

SP:Gira Con Me Questa Notte(歌:ジョシュ・グローバン)
SP振付:キャシー・リード

滑走屋にてアンサンブルスケーターとして出演予定の選手です。

昨季は京都大学受験のためスケートを休んでいたあとからの復帰で、全日本ジュニア選手権で3位になり大躍進を遂げました。満を持して、今季からシニアに参戦しています。

3A、3Lz+3Tを綺麗に決め、3Fは堪え、CCoSpのあとのStSqが強く印象に残りました。

イタリア語で書かれた歌詞に全身誠意に応えていくような滑りに見えました。内容的に、熱量の高いものだと感じました。

エモーショナルな演技に心打たれました!

70.88

16.門脇慧丞(カドワキケイスケ)選手 法政大学

SP:アストゥリアス(演奏:沖仁)
SP振付:キャシー・リード

今回が初出場。島根県出身、高校進学を機に岡山に拠点を移し、現在法政大学通信教育部で学んでいます。

滑走屋にてアンサンブルスケーターとして出演予定の選手です。

昨季から継続のプログラムとなっています。今季から師事コーチを変更し、エレメンツの安定感が増してきています!今回の実施は、ぱっと見では、流れがあり、スムーズなパフォーマンスでした。

門脇選手の最大の持味はスケーティングの美しさだと感じてます!滑りの良さを活かしつつフラメンコの曲調を捉え、StSqの細かい足技、安定感、気だるさとのバランスが印象に残りました!

59.14

17.北村凌大(キタムラリョウタ)選手 日本大学

SP:Adios(歌:ベンジャミン・クレメンタイン)
SP振付:宮本賢二

北海道出身、高校進学を機に兵庫、高校3年生に千葉に拠点を移しました。千葉県にある、『三井不動産アイスパーク船橋』に移して以降、技術面が大幅に安定し、大躍進を遂げています。今季Sr.に参戦し、初めて掴んだ大舞台!

滑走屋にてアンサンブルスケーターとして出演予定の選手です。

スペイン語で『さようなら、ごきげんよう』という意味があるタイトル。深いエッジのスケーティングに乗せて、手足、肩を大きく使った振りが豊富なプログラムです!

今年の国体以降、PCSの評価が大幅に上がり、表現が花開いていったように感じている今この頃!今回も表現に対する自信が見えているように感じました!

54.24

18.中田璃士(ナカタリオ)選手 TOKIOインカラミ

SP:映画『天使と悪魔』より
SP振付:宮本賢二

ジュニアから推薦で出場、今回が2回目となります。前回はSPを通過できず、悔しい思いをしたという中田選手。今回はJGPファイナル王者という、国際大会で非常に大きな称号を背負って挑みました!

冒頭ジュニアのSPでは入れられない4Tを跳び、着氷に乱れがありました。次は絶対決めるぞっという意気込みが伝わってきました!ここ最近では3F+3Tに挑んでいましたが、今回は3T+3Tを選択しました。違う回転数のジャンプなので、ルール上オッケーとなります。

スピード感満載、構えが短いジャンプ、何より強い意志と華やかさを纏った演技が目を惹く選手です。取り分け、後半曲が切り替わった時のStSqで良さが光っていました!

71.45

次は後半グループ、第4グループ19~24番の感想です。

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