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【レビュー】全日本フィギュアスケート選手権大会 2023年 競技1日目 ペアSP,男子SP編

第92回全日本フィギュアスケート選手権大会 12/21 競技1日目 ペアSP・男子SP 全組・選手の演技感想

男子 第5グループ

25.大島光翔(オオシマコウショウ)選手 明治大学

SP:映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』より
SP振付:佐藤操

記録より記憶に残る、そんなパフォーマンスでした!!

『スタァ』の異名を持つ選手。どんな時も観客を魅了するのが大好きで、ファンから愛される選手であります。

6分間練習の選手紹介の時に、赤のマリオ衣装をちら見せするパフォーマンスの時点で意表を突かれました!

StSqの最初で1つ目の仕掛けが開き、後半2つ目、StSqのエンドで3つ目の仕掛けが開き、フィニッシュポーズでファスナーを開け、赤のマリオの衣装を魅せるという衣装芸を披露しました(笑)

挨拶の時、開けたチャックを使って、『恥ずかしいんですけど』と言わんばかりのパフォーマンスに会場大爆笑!

筆者はこのプログラムを何度も現地で拝見しましたが、全日本の盛り上がり方は最高でした!これを、ゴールデンタイムに、地上波でライブ放送することは大きな意義があることでした。たとえ国際大会に出たことの無い選手であっても、全員を放送してこそ面白いのだと、そう言わしめる演技でした!!

66.89

26.友野一希(トモノカズキ)選手 上野芝スケートクラブ

SP:Undrground(歌:Cody Fry)
SP振付:ジェフリー・バトル

3度世界選手権日本代表として出場を果たした選手です。今回の全日本は初めてシードで挑むこととなりました!

2021年3月に同志社大学を卒業後も、競技を継続している友野選手。踊りまくり!なプログラムを多く披露していました。今季はSP・FS共に、比較的落ち着いた曲調を選んだ印象に感じます。

今大会は浪速のエンターテイナーとして名を馳せ続けて、少しずつ積み上げたものをここに吐き出した演技だと感じました!

爽やかに、ストーリーを紡いでいく姿が鮮明にのこる演技でした!!

サブコーチであり、FSの振付を担当してるミーシャ・ジー氏も来日し、キスクラに座っていました。

86.88

27.片伊勢武アミン(カタイセタケルアミン)選手 関西大学

SP:アディオス・ノニーノ(演奏:フォーエバー・タンゴ)
SP振付:佐藤紀子

昨年ジュニアグランプリファイナルに出場!今季からシニアに上がり、グランプリシリーズに出場を果たしました。

唇をかみしめてスタートする姿から、強い思いが伝わってくる。

タンゴのリズムに乗せつつも、気品溢れる演技が心に刺さりました。美しさと、哀愁、心に秘めた情熱で包まれていました!最後のCCoSpの綺麗なI字ポジションでフィニッシュ!

もっと、このエレガントな演技を観てみたいです!!

70.41

28.鍵山優真(カギヤマユウマ)選手 オリエンタルバイオ/中京大学

SP:Believer(歌:イマジン・ドラゴンズ)
SP振付:シェイ=リーン・ボーン

北京五輪個人銅メダル、昨季は怪我の影響で全日本のみ出場、今季は復活のシーズンとなっています。

昨季から持ち越しのプログラム、衣装は今季の途中に変えました。

前半は1歩滑らせながら上体を仰け反る動き等で、比較的ゆったりとしたように見せながらも、体幹の強さが求められそうな動きがあって…強い音が来たら一気に加速する。五輪を経て魅せる力強さ、貫禄を感じるプログラムでした!

93.94

29.宇野昌磨(ウノショウマ)選手 トヨタ自動車

SP:I Love You/月の光/I Love You Kung Fu(歌:サン・ラックス)
SP振付:ステファン・ランビエール

もう、経歴は書かなくて良いでしょう。今やフィギュアスケートと答えると、真っ先に名前が挙がる選手の一人。

月の光をベースにしたアレンジ曲を使用したプログラム。

複雑さが織りなす美、もう宇野選手にしか出来ない最高傑作でした!『I Love You Kung Fu』の、アカペラ部分を使用したStSqは、ただでさえ凄いという感情に追い打ちをかけるかのような勢いに満ちてました!!

会場総スタオベ、コーチも大喜びの出来!

感想は現場からは以上です!

104.69

30.吉岡希(ヨシオカノゾム)選手 法政大学

SP:Lullaby for Sadness(演奏:Eternal Eclipse)
SP振付:ローリー・ニコル

2022年全日本ジュニア選手権で1位、2023年世界ジュニア選手権で3位、今季からシニアに参戦し、グランプリシリーズに出場を果たしました。

現在、法政大学通信教育部の学生です。

いつも通り、虎視眈々と情熱を燃やしていくのを感じました。

StSqで、ガニ股イーグルからシットツイズルからクラスターに入っていくのが、いつもなんじゃこりゃと驚いているプログラムであります!

さらりと、ノーミスの演技をやってのけました!

もう、十分です!充分に、最終滑走の大役を果たした演技でした!!

85.27 SB で8位って、どれだけレベルが高いのですか!!

いやー、レベルが高い大会でした!

まず、最下位が50点を超えている時点で、過去最高かと思われます。SP24位の蛯原大弥選手(明治神宮外苑FSC)は61.85、ボーダーとしても過去最高の点数だと思われます。50点代であっても出したら即SP落ちが決まってしまうような、男子SPでした。

上手くいった選手も、そうでなくても、次の演技で思う存分に力を発揮できることを願っています。

1日目で体力の全てを持っていかれました。

さて、あと3日間見続けます!

乞うご期待ください!

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