カテゴリー
フィギュアスケート@ピアノ

[動画付]ピアノで弾いてみた Vol.4 Finale 映画「ロシュフォールの恋人たち」より (from “Les Demoiselles de Rochefort”) フィギュアスケート定番曲

こんにちは、5才~高校2年生の終わりまでピアノを習っていたフィギュアスケートファンのLenaです。フィギュアスケートで使われた曲を実際に弾いてみよう!というコンセプトでこの企画を始めました!第1弾はハチャトゥリアン作曲、組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』を、第2弾は『Anthem(from “Chess”)』を、第3弾は映画『海の上のピアニスト』より『Magic Waltz』を弾いてみました♪

そして第4弾である今回は、映画『ロシュフォールの恋人たち』より『Finale』を弾いてみました♪原曲と、2018-20シーズンに素晴らしい演技を披露した竹野比奈選手(福岡大学)のと、2019-21シーズンに素晴らしい演技を披露した石塚玲雄選手(早稲田大学)の3つのパターンを実際に弾いてみました!

ちなみに、公開日(11/14)は石塚選手のお誕生日です!おめでとうございます🎉偶然と考えが重なり、お誕生日に今回公開することになりました!

弾く時に感じた事、苦労した事、考えていた事、2つバージョンの特徴をまとめ、それぞれの動画を載せます!
子どもの時にピアノを習って、大人になってまた趣味として楽しんでいるレベルではありますが、少しでも参考になったら幸いです!

それでは、始めましょう↓💨



きっかけは?

曲自体はどのタイミングで初めて聴いたのか、正直に申し上げると覚えてはいないですね…ただ、本格的に現地で観戦しだした2016-17シーズンから幾度か聴いていますね。映画のタイトル自体はこちらも幾度となく見ているので知ってはいました。

2018年12月の全日本選手権で、竹野選手のロシュフォールの恋人たちを初めて拝見しました!

その時、

この曲のすごく素敵な曲!上品に滑る竹野選手素敵!でタイトルなんだっけ?

と感じました!そのあと、この曲がロシュフォールの恋人たちのFinaleだと分かりました!

2019年10月の東日本で石塚選手のロシュフォールの恋人たちを初めて拝見しました(あっ、現地でではという意味です)!

その時、

うわー!このプログラム好きーー!!

と心の中で叫んだ演技でした(参考までにこの時の衝撃を書いた記事がありますので、ご覧ください→Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 東日本 SP編)!

そして、石塚選手のこのプログラムのおかげで、

この曲好き!!

となりました!それから、パソコンに曲を入れ、学業に取り組む度に聴いていました!

Anthemを弾き出した頃に、大好きなこの曲をピアノで弾いてみたい!と思い楽譜を探しました。しかし、後ほど再び書きますが、Finaleの楽譜が無いのです!『キャラバン隊の到着』はあるのですが…映画のサウンドトラックのピアノソロ楽譜集はあるのですが、Finaleだけが無いのです…

それでも何とか楽譜を確保して、練習して今回公開に踏み切りました!

さて、次からは弾いて感じたこと諸々を書いていきます↓


難易度は?

実はこの曲はピアノソロでの市販の楽譜はありません!では耳コピすればと返ってきそうですが…筆者は出来ないのです…12年間習ってたのに、訓練しても絶対音感が目覚めることなく…というかその才能が無いことが判明しました。相対音感でも中々身に付かなかったです。はい、耳コピがほぼ出来ません!
そこで、耳コピして楽譜を起こしてくれる業者に頼んで、完成したものを印刷して練習しました💸

頼む際に、
中級から上級が弾けるレベル
と伝えました。そして返ってきた答えが
それなりに難しくなる
との事でした。まずフルオーケストラから、ピアノソロに楽譜を書き換えるとなると、必然的に沢山の楽器の音を一度に弾く必要があります!つまり、和音を多様しなければなりません!和音は一度に複数の音を同時に弾きますね。そうなるとミスする確率も、単音を弾くより上がります。
あとこの曲は映画のサウンドトラックの中から、良いところをかいつまんで出来た曲なので、リズム、調、拍子の変化が多くなります。
それもあり難しくなると言われたと思い、
『大丈夫です!』
と筆者は回答しました!

実際弾いてみて、少し予想外な難問にぶち当たりましたが、事前にどこが難しくなるのか分かっていたので破茶滅茶な難曲とは感じなかったです!
まあ筆者にとっては

Magic Waltzに比べれば

となりますが…

でMagic Waltz弾いた時地獄でしたからね😂
ある程度平気だと感じたもう1つの理由は、筆者が中学生の時、合唱コンクールで『大地讃頌』の伴奏を引き受けた経験があったからです。この曲は、
もうとにかく和音だらけ!!!
何ですよ!9割以上和音で構成されている曲なのですよ!!もー!滅茶苦茶練習しても本番ミスしました😂これを弾いたことによって、和音だらけの曲に耐性が付きましたね😂この耐性はブランクがあっても、意外と消えなかったです😂

はい、難易度の結論は

和音が必然的に多くなる
調だけでなく拍子もコロコロ変化する

これに付いていけるかどうかで感じる難易度は変わります!筆者的には中の上の中の上級に近い感覚でした!難しいが、ちゃんと練習すればそれなりに弾きこなせると思いました!

あっ、言い忘れてました!
ミスタッチが無い完璧な状態にするとなると、また難しくなりますね…

あくまでも目安です。個人の状況によって実際に感じる難易度は違いますので、参考程度にしてください。


完成までどれぐらいかかった?

2月中旬に注文し、2週間以内に完成しました!
完成されてからすぐに印刷はしましたが、練習は開始しませんでした。

楽譜完成から1ヶ月弱後、そろそろ弾き始めないと中々練習時間が確保できなくなると思って、Anthem、仮面舞踏会、Magic Waltzと練習している曲がある中でこの曲を始めました!

Anthemは完成形に近い状態までに仕上がってましたし、仮面舞踏会もそこそこ仕上がってたのでまあ、大丈夫とは思いましたが…Magic Waltzよりこの曲の方が早く完成するのではないかと、練習しながら思っていました。

実際は、なんだかんだ言いながら同じ時期に終わってましたね…

まずは原曲をしっかり弾きこなす事に全力を注ごうとしました!原曲より短い曲である、竹野選手、石塚選手のバージョンはどこを使っているのか特定できると思ったからです!

原曲を完了してから石塚選手バージョンに専念して収録→竹野選手バージョンに専念して収録しようと当初計画してました。

この順番にした根拠は、後ほど詳しく取り上げますが、石塚選手のは全体的に万遍なく使用している一方で、竹野選手は中盤部分が丸々無いという曲の使い方をしています。石塚選手の方がカット部分を特定するのに時間が掛かりそうと見込んでました。それと、割と万遍なく使っているので、原曲を弾いたあとの記憶が残っているうちにやりたいと思い、石塚選手バージョンを先にと考えてましたね。

諸事情につき6月末までにMagic Waltzと共に収録を終えないといけなくなりました。

現実は中々上手く行かないですね…時間の制約、レベルの高い曲を2つ弾きこなす、今から思えば自分のレベルから考えたら大分キャパオーバーな事をしてたと反省しております。

弾きこなせる自信はあっても、ミスタッチが減り具合が想定以上に遅かったです。無理矢理5月上旬に初めて原曲バージョンで収録しました!当然納得がいかずズルズル、何度も何度も収録することになりました。
練習を積み重ねていて、ある程度は上手くはなってはいたのですが…最終的にミスタッチは無い状態に持っていけなかったです。

石塚選手→竹野選手バージョンでカット部分の特定作業、及び弾き始めを行いましたが、途中から原曲弾きながら両選手バージョンを一度の練習で行うことになり、収録もそうなりました。
とにかくぐちゃぐちゃにならないように、気をつけました。

結局

6月下旬に収録を無理矢理終了させました!

はい、編集で少し誤魔化していますが…間違い等はご容赦願います。

結論は、他の曲と並行しながら練習した状態では、3ヶ月程かかったと示しておきます!あっ、暗譜をしようと思ってなかったので、その練習するとまた時間掛かります!

次のページでは、共通して弾く時に意識していたことと、原曲、竹野選手、石塚選手のバージョンを説明し、動画をご覧いただきます!
ぜひスクロールして、2ページ目にクリックしてください!

カテゴリー
フィギュアスケート@ピアノ

[動画付]ピアノで弾いてみた Vol.3 Magic Waltz 映画「海の上のピアニスト」より (from “The Legend of 1900”) フィギュアスケート使用曲

こんにちは、5才~高校2年生の終わりまでピアノを習っていたフィギュアスケートファンのLenaです。【2021年版】東日本概論シリーズ終了以来、約2ヶ月ぶりの更新となりました。今回は、フィギュアスケートで使われた曲を実際に弾いてみよう!のシリーズ、略して『ピアノで弾いてみたシリーズ』の第3回目となります!

第1回はハチャトゥリアン作曲、組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』を弾き、第2回は『Anthem(from “Chess”)』を山本草太選手(中京大学)の2017-18シーズンSPと、長谷川一輝選手(東京理科大学)の2020-21シーズンSPバージョンで弾いてみました♪
今回は映画『海の上のピアニスト』より『Magical Waltz』を弾いてみました♪
参考楽譜はこちらになります↓
マジック・ワルツ(Amedeo Tommasi) /ピアノ(ソロ) 上級

弾く時に感じた事、苦労した事、考えていた事などなどをまとめ、最後に演奏動画を載せます!
子どもの時にピアノを習って、大人になってまた趣味として楽しんでいるレベルではありますが、少しでも参考になったら幸いです!

それでは、始めましょう↓💨




きっかけは?

海の上のピアニストはフィギュアスケートでもよく使用されますね!そうなると『テーマ』、『The Crisis』、『愛を奏でて』といった代表的な曲を繋ぎ合わせることが多いです!『Magic Waltz』自体はある程度有名でありますが、フィギュアスケートで使用するケースは殆どありません。ではなぜ今回これを選んだのでしょうか?答えは、筆者のことをある程度分かっている方はピンと来たかと思います!

長谷川一輝選手が使って、綺麗な曲だなと思ったから

です!(少なくとも)2015-17シーズンFSの前半がこの曲なのです!と偉そうに書いてますが、実は筆者は現地で1回もこのプログラムを拝見したことがありません。よって、この当時はブロック大会や東日本とか、全日本ジュニア、全中等をフルでライストなんて無かったので…はい一度もその全貌を見たことが無いんです!!ただ、なんで分かったかと言いますと、演技の一部分を札幌のローカルテレビ局が取材したものを拝見できたからです。そこから推定しました。
話が思った以上に長くなりましたね…

フィギュアスケートでMagic Waltzを使用したのは、筆者が知る限りでは長谷川選手のみですね(海外含めて他に使用してる例がありましたら、ぜひ教えて下さい)。とても綺麗で、心躍り、華麗で軽快な曲で、聴いて気持ちいいなと感じましたし…ある程度の人気ある曲です。なぜ使用この曲の使用率が低いのでしょうかね…?筆者はフィギュアスケートの経験者ではありませんので、技術的に取り入れるのが難しいのかという点では、判断は出来ないですね。テーマ曲やThe Crisis等の他の曲に比べて知名度が劣っているだけなのか…

あっ、ここで1つ引っ掛けがあります!
映画のサウンドトラックは、かのエンリオ・モリコーネ氏が作曲してますが、この曲の作曲者はモリコーネ氏ではなく、アメデオ・トンマージ氏が作曲してますのでご注意ください!!

トンマージ氏はイタリアのジャズピアニスト兼作曲者として有名な方でした。映画ではピアニストとして撮影に協力だけでなく、一部の曲の作曲を手掛けてました。

この楽譜の奏法解説に、『イタリア盤のサウンドトラックにしか収録されていない』と書いてありました。確かに、イタリア盤ではこの曲含めて沢山の曲が収録されてますが、それ以外の国で出されているサウンドトラックでは収録されてないのです。それがフィギュアスケートでの使用率が高くない要因の1つなのでしょうか…?

…はい、この話は終わりにして、次は難易度について書きますね!


難易度は?

注意書きで『易しくしたがそれでも難しいかも』とありましたが…

あの、これ、

難しいーーーーーーーー!!!

と何回ピアノに向かって叫びたくなったかと思ったぐらいのレベルです!!

次のページでも説明しますが、近接する音を16分音符や、3連符、和音の16分音符音符等で素早く弾くことが求められ、音が複雑&上がり下がりが激しかったのが要因ですね。まず、自分の手が音を、メロディーを、曲を理解するのにとても時間が掛かりました。それからすらすらと弾けるようになって、ミスタッチを減らして、ある程度速度を上げて…と全ての工程に時間が掛かる難曲でした。

同じワルツに分類される仮面舞踏会の時のように、左手で三拍子のリズムに乗ってしまえば上手く弾ける曲ではありませんでした。『ズン・チャッ・チャッ』~♪で弾けるところも有りますが、『ズン・チャッ・休み』や『ズン・チャッ・えっ符点音符でタッカ?』とか『ズン・チャッ・チャッ』以外の左手の伴奏が多く占めていました。左も左手で和音に音の上がり下がりが激しい!リズムのパターンも複雑…

はい、自分の技量のなさを痛感しましたね。

この曲の後に練習し始めた曲の方が、先に完成するのではないかと感じたぐらいです(後に始めた曲は一体何かは次回のお楽しみに)!

執筆して判明したことなのですが、ヤマハのプリント楽譜ではもう少し原曲に近づけたバージョンも有りました。そして原曲はもっと難しいのかと思うと、このレベルで音を上げてたら原曲は弾けないと思ってしまいました。

高2の終わりにピアノをやめた際に、先生から言われたのが

『れなちゃん(筆者)は、もう大体の曲は弾けるようになったよ。』

数少ない弾けない曲なのかと、あー…
私はまだまだでしたね。もっと上手くなりたい。ピアノから数年離れたからこそ、色んな考えを吸収して、それを論理的にピアノにアウトプットする力を身に付けたからこそ、出来る演奏をしたいと強く願うようになりました。
この曲を弾いたおかげなのか、一山越えたような感覚ですね。もうどんな難しい曲もかかってこいと、吹っ切れたように感じてます。

はい、次のページでは完成までの期間、弾いた時に意識したことを纏め、最後に動画を載せます!

カテゴリー
フィギュアスケート@ピアノ

[動画付]ピアノで弾いてみた Vol.2 Anthem (from “Chess”) ミュージカル「CHESS」より フィギュアスケートの定番曲

こんにちは、5才~高校2年生の終わりまでピアノを習っていたフィギュアスケートファンのLenaです。フィギュアスケートで使われた曲を実際に弾いてみよう!というコンセプトでこの企画を始めました(勿論【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論シリーズの執筆も進めてます)!前回はハチャトゥリアン作曲、組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』を弾き、第2弾として『Anthem(from “Chess”)』を弾いてみました♪

今回は、2017-18シーズンに素晴らしい演技を披露した山本草太選手(中京大学)のと、2020-21シーズンに素晴らしい演技を披露した長谷川一輝選手(東京理科大学)の2つのパターンを実際に弾いてみました!

弾く時に感じた事、苦労した事、考えていた事、2つバージョンの特徴をまとめ、それぞれの動画を載せます!
子どもの時にピアノを習って、大人になってまた趣味として楽しんでいるレベルではありますが、少しでも参考になったら幸いです!

それでは、始めましょう↓💨



きっかけは?

曲自体は2017年に山本選手の演技をきっかけに知りました!
初めて聞いた時、ジョシュ・グローバンの伸びやかな歌声に驚きました!
大怪我から復活したシーズンで、演技を披露するに至るまでのストーリーと重なり、更に感動したのを今でも鮮明に覚えています。
全日本とインターハイ、現地で拝見したのはこの2回でしたが、どちらも思い出深いものです。

それから時が流れ、2020年10月、今度は長谷川選手が使用すること判明しました!曲名を見た瞬間、
これは神プロな予感しかしない!!
と第六感が働きました。長谷川選手の滑りの特徴に合うし、なによりもこの曲で滑る姿が容易にイメージ出来たからです(詳しいことは【2021年版】特別講座をご覧下さい)!
いざ本番を拝見したら、もう感無量でした!最高潮の幸せでした!

そんなある日、私の友人が推しの誕生日に、自らピアノで推しの曲を弾いたのをSNSに投稿したのを見て、

自分もピアノ習ってたから、絵よりこっちの方が良いかも

と思い、調べましたが、長いブランクと、当時修士論文執筆の忙しさがあって中々決心がつかなかったのです。

そんな迷いを打ち破ったのは、同年12月の全日本選手権の演技です。

長年の夢が叶い、初出場の大舞台で素晴らしい演技を披露してくれたのです!この姿に感銘を受け、

誕生日にAnthemを贈る

と決意し、翌日の夜、長野の某コンビニエンスストアで楽譜をプリントしました😂
ついでに山本選手バージョンも弾いてみたいとも思いました!

このような経緯でブランクと修論と闘いながら練習を積み重ね、今回公開したわけなのです!

余談なのですか、実は、両選手は同じ国際大会に派遣されたことがあるのです!2018年3月にルクセンブルクで行われた『クープ・ド・プランタン』で、カテゴリーは長谷川選手がジュニアで、山本選手はシニアと違いましたが同じ大会に出場しました!

さて、次からは弾いて感じたこと諸々を書いていきます↓


難易度は?

全体としては、
中の下ぐらいのレベル
の曲だと考えてます。

これは両手で弾けること、和音やオクターブが弾けることなどなど、一通りのことをこなす力があることが大前提です。『子犬のワルツ』、『エリーゼのために』、『仮面舞踏会』辺りが弾けるレベルであれば弾けると見ています。メロディーを弾くイメージがすぐに出来やすい曲です。

ただ、この曲が厄介な所は、後半がオクターブや、片手で4音弾く和音が連続して続く所です。なので、手が小さくてオクターブを弾くのが大変という方は少し難易度が上がるように感じるかと思います。それとミスタッチがしやすいので、後半部分の練習を何度も何度もおこないました。

筆者の場合はオクターブが余裕で届く手の大きさなので、和音、オクターブに関しては問題なく弾けました。

だからと言って今回すんなりと弾けたかと言いましたらそうではなかったです。

ピアノをやめて5年以上経過し、その間に時々弾いていましたが…頻度は少ないかつ、一過性のものだったため、実質はかなりブランクがありました。大変でした…まず、ずっと苦手だった三連符どころか、ガッツリ練習していた時に問題なかった符点音符のリズムの取り方すら忘れかかるという現象が起こりました。

こんなことがあって、最初は実際より難しく感じましたね…

中の下ぐらいはあくまでも目安です。個人の状況によって実際に感じる難易度は違いますので、参考程度にしてください。


完成までどれぐらいかかった?

去年の全日本で弾く決意をし、長野のコンビニでプリントしました!そこから数日後には練習を開始しました!最初は片手で全体を弾いていましたが、年明けからは長谷川選手の編曲で練習をしていました。使われていなかったところは全く練習してない状態です。

数年ぶりにピアノに触れて、新しい曲に挑むのに四苦八苦しました。色々忘れていました。それを思い出すのにそれなりの時間がかかりました。
更に、当時は修士論文を書いていたため、最大で週5回、1回30分練習量でした。時間無いと、週1回なんてありました。そんな練習スタイルが1ヶ月強続けて、両手で合わせてなんとか通して弾けるレベルまでに持っていきました。そこで1回修士論文完成のために、練習を休みました。そして無事提出し、再開させました!再開させたあとは併行して、仮面舞踏会や他の曲を弾き出すようになりました。
そこから1ヶ月は、ほぼ毎日練習して、ミスタッチを減らすことと、表現に力を入れていました!

こうして3月上旬に長谷川選手バージョンで収録しました!

長谷川選手バージョンで練習している間、山本選手のバージョンも折角だから弾いてみたいと思うようになりました。ただ、2つのバージョンを同時併行に弾いたら混ざりそう…と思い、長谷川選手バージョンで収録したあとに、山本選手バージョンの練習を開始しました。これは同じ所がほとんどだから、そんなに練習しなくても大丈夫かなと思っていましたら、中盤が大きく編曲が違って焦りました。2週間後に貸しピアノスタジオを予約したので、大慌てで猛練習しました😂

こうして、3月下旬頃に山本選手バージョンを収録しました!

ブランクが相当あるからもっとかかるかと思ってましたが、自分の予想よりかはかからなかったです。2つのバージョンを弾いて3ヶ月かからなかった感じです。ただ、執筆時(5月中旬)での練習量と、現在弾いている曲の難度がAnthemより難しいものであることを考えると、今だったら1ヶ月半で仕上がった気がします。

今回はあくまでも体験談として、初めて弾いた状態で3ヶ月弱かかったと示しておきます!

次のページでは、共通して弾く時に意識していたことと、それぞれの選手のバージョンを説明し、動画をご覧いただきます!
ぜひスクロールして、2ページ目にクリックしてください!

カテゴリー
フィギュアスケート@ピアノ

[動画付]ピアノで弾いてみた Vol.1 組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」 フィギュアスケートの定番曲

こんにちは、実は5才~高校2年生の終わりまでピアノを習っていたLenaです。フィギュアスケートで使われた曲を実際に弾いてみよう!とこの企画を始めました(勿論【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論シリーズの執筆も進めてます)!今回はハチャトゥリアン作曲、組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』を弾きました。

弾く時に感じた事、苦労した事、考えていた事などなどをまとめ、最後に動画を載せます!
これから仮面舞踏会を弾いてみようと思った方、ピアノはどのように弾いているの?と思っている方にとって少しでも参考になれたら幸いです(音大に進んだ訳ではなく、音楽のプロではありませんが…極端な話コンクールや発表会に出たことないです。ただ、長く続けていただけです)。

それでは、このまま行きましょう↓💨



きっかけは?

私が中学生の時に、浅田真央さんが使用したことで知りました。地元の楽器屋の店内を歩いていると、『フィギュアスケートで使用した曲特集』で流れていました。その時、
不思議なリズムだな。不思議な世界を感じる曲だな
と、その不思議さに惹かれていたのです。さあ、何故惹かれたのか今でも謎ですが…

それから時が流れ、大学生になったある日、これを購入したのです↓

ピアノで弾く フィギュアスケート名曲集 2015-2016

ヤマハから出版されていて、2021年4月現在もネット通販で購入できます(ヤマハ公式のネット通販のページを上にリンクしてます)。
フィギュアスケートの定番曲をピアノアレンジした楽譜集ですね。
買って暫くは練習してたのですが…次第に忙しくなってピアノ自体弾かなくなりました。修士論文を書き終わった前後で、この楽譜集の存在を思い出し、試しに仮面舞踏会を弾いてみたところ…
意外といける!!
と思って、本格的に練習しました。

さて、次からは弾いて感じたこと諸々を書いていきます↓


難易度は?

音自体は比較的簡単。ただ、あなどってはいけない。
のが正直なところです。

ただ、これは両手で弾くことができてかつ、リズムがきちんと取れること、和音が弾けることなどなど、奏法を一通りこなせるのが大前提です。
全音ピアノピースシリーズだと、レベルC(Aが1番簡単、Fが1番難しい)に設定されてます。
すなわち、中級レベル以上であれば、この曲は音自体は多分簡単だと感じると思います。他の曲だと、フレデリック・ショパン作曲の『子犬のワルツ』が弾ければ大丈夫だと思います(子犬のワルツを弾いた時も、音は簡単だけど…あなどるなとなりました)。

一度に押さえる音の数が比較的少なく、和音になっても片手で最大で3ヶ所押さえれば良い話です。あと、3連符(指定の拍に音を3つ入れること。これリズムが崩れやすくなるので私にとって難しいのです)がほとんどない!更に、この曲の場合、同じメロディーの繰り返しが多いので、暗譜も比較的やりやすいと感じました。

今回楽譜をめくるの面倒くさいので、A4サイズの紙に印刷して合計8枚。楽譜にマスキングテープを貼って1枚に繋げて、いざピアノに並べると…
収まらない!!!
2枚分はみ出てしましました!!
かと言って、曲の途中でぱらーって、慌てて並べるのも嫌だし、譜めくりの人いないし…どうしようと思って思いついたのが…
途中2枚分を折り畳む
という方法でした。そこだけ一生懸命に暗譜(楽譜を暗記すること)して、挑んでいたのです!そこだけ暗譜して挑めたのも、比較的音が簡単でかつ、同じメロディーの繰り返しが多いという特徴があったからこそ出来た話だと思ってます(筆者はは暗譜が苦手でした)。最初は途中で音が分からなくなったりしましたが。

いくら音が簡単めだと言って、あなどってはいけないのがこの曲なのです!!

音が簡単だからと言って、すぐにスラスラ完璧に弾けるかと思ったらそうでもないのです。

『よくやりがちなミス』でも説明しますが、音の移動が1オクターブ以上あるものが多いので、ミスタッチが発生しやすいです。まだ隣の鍵盤とか、2つ3つ違う位置の鍵盤だったらねやりやすいのですが…7つ以上も離れた位置にある鍵盤を、行ったり来たりすれば狙わなくてはならないので、ミスが増えます。

あと、テンポが速い曲なので、テンポを上げれば上げるほどミスしやすいのもあります。速さの指定では『符点二分音符≒73』とありました。これは、3拍をほぼ73で取るということなので…実際は1拍が100超えます。めちゃくちゃ速いです!!指が回らなくなります(筆者は速いテンポの曲が苦手というのもあるかもしれませんが)。

ミスしやすさの面では難しい曲でした…。


完成までどれぐらいかかった?

前に弾いていた時がありましたので、練習を再開してから動画のように弾きこなせるまでには1ヶ月程練習していました。
1ヶ月間、時々練習できない時を除いては、毎日30分ぐらいは練習してました。
それでも本番に、ミスタッチをちょくちょくしてますが…まあ、色々ありまして多少ミスしてますが公開に踏み切りました。

次のページでは、やりがちなミスと、意識していたことを説明し、最後に動画をご覧いただきます!
ぜひスクロールして、2ページ目にクリックしてください!