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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第10講 茨城編

こんにちは!大学院修了フィギュアスケートファンのLenaです!

東日本フィギュアスケート概論シリーズ第10講、茨城編を始めます!(過去同シリーズは→2019年2021年)
依然有観客での大会が限られる中、2021-22シーズンは五輪もあって、フィギュアスケートに注目が集まりました。一ローカルフィギュアスケートファンとして、普段拝見する機会が多い東日本の選手の魅力をもっと知ってほしいと、講義という名のもと、記事を書かせていただきます!

北海道から始まったこの東日本概論シリーズ、第8講で新潟編で東北・北海道ブロック編が完結しました。第9講の長野・山梨編から関東ブロックの紹介に入っています。第10講は茨城編です。全中・インハイ・国体を茨城代表で出場した選手を紹介します。

(これまでの講義の一覧はこちらから)

※所属クラブ等のデータは2022年3月時点で、一般に公開されているものを基準にしてます。4月から所属先等変更がある場合は併記します。

それではいきましょう!!!


No.50 花田実優選手 (ハナダ ミユウ)

所属 宇都宮フィギュアC
プログラム
SP コットン・アイ・ジョー
FS マラゲーニャ
今季主な成績
2021年関東選手権 ジュニア 12位
第42回全国中学校スケート大会 35位

茨城県内の中学校に通う3年生の選手です。隣県の栃木県内に本拠点に置くクラブに所属しています。今季がジュニアデビューシーズンでした。ブロック大会に、全中は茨城代表で出場を果たしました。

ひとたび演技を観れば、キレのある動き、そしてなんといっても
キュートなスマイル
に心を奪われること間違いありません。
リンクを目いっぱい使い、最初から最後まで踊っている姿が観ていて爽快な選手です。
エレメンツ面での成長が著しく、昨季はトリプルジャンプを組み込んでいなかったとことが、今季サルコウを決め、更に全中ではループとフリップに挑んでいました。

SPは現役時代親日家のスケーターとして知られていたショーン・ラビットさん振付です。北米の民謡として知られている曲で、黄色いフリンジが沢山付いた衣装がまず目につきます。
アップテンポな曲に合わせ、最初から最後まで動きまくる、踊りまくる、とにかく可愛い!!と言いたくなるプログラムです。
フィニッシュでピストルを撃つような振付は反則ですと言いたくなります。

FSは冒頭に口ずさみながら滑っているように見え、フラメンコの曲に合わせ、凜とした動きが印象的なプログラムです。

今年度は進路の年となります。来季は、どんなプログラムを披露するのか非常に楽しみです。笑顔輝く演技を沢山拝見できる機会に恵まれることを願ってます。

No.51 塙雪月花選手 (ハナワ キララ)

所属 笠松FSC
プログラム
SP 月光(作曲:ルードヴィヒ・ベートーヴェン)
FS 舞台『リバーダンス』より『ファイヤーダンス』
今季主な成績
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年女子 30位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 73位

茨城県内の高校に通う2年生の選手です。県内を本拠点とするクラブに所属し、全中、インターハイ、国体で茨城代表として活躍してきました。東京五輪では聖火ランナーとして走り、ブロック大会に2度出場した実績があります。

難しそうな動きをしてから高く飛ぶジャンプに、運動神経の良さ感じる動き、美しいポジションのスピン、音に合わせた演じ分けが光る選手です。

今季新しくしたSPは、クラッシックのピアノソナタに挑戦しました。前半の静かなメロディーではしっとりと、後半テンポが上がったところでステップシークエンス(StSq)を持っていき、情熱を感じ、メリハリの効いた演技が印象的でした。

FSは2021年8月に行われた『関東サマートロフィー 2021 エントリー・使用曲・コーチ一覧』によると、長きにわたって継続して使用しているものの予定でした。ただコロナの影響で観れる回数が制限され、今季も一般のファンの前(オンライン上を含む)で披露できる機会がないままとなりました。

SPのみとなりますが、2022年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

参考
出典:フジスケHP
関東サマートロフィー 2021 エントリー・使用曲・コーチ一覧
映像
出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(1:43:58~1:49:27、指定された時間から再生します)

長きにわたり通年リンクの無い茨城で、コツコツと練習を積み重ねていました。来季は沢山拝見できる機会に恵まれ、一つでも多く成果を発揮できることを願ってます。

No.52 猪股早哉子選手 (イノマタ サヤコ)

所属 駒場学園高校→?
プログラム
SP ラ・ヴィ・アン・ローズ(歌:ルーシー・トーマス)
FS シェヘラザード→ユー・レイズ・ミー・アップ(歌 ケルティック・ウーマン)
今季主な成績
2021年東京選手権 選手権 20位
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年女子 4位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 18位

3月に高校を卒業しました。明治神宮外苑スケート場やKOSE新横浜スケートセンターを中心に練習を積み重ねています。全中やインターハイは東京代表、国体は茨城代表で出場してきました。
過去に東日本ジュニア選手権に出場、インターハイで2年連続決勝に進出した実績があります。

一度見たら忘れられない
純白なスケーティング
が最大の持味です。深いエッジを使っていて、身のこなしが美しく、もうスケーティングだけであっても永遠に見続けたいと思わせる選手です。

今季新しくしたSPは、シャンソンに初挑戦しています。日本では『バラ色の人生』としても知られているエディット・ピアフの名曲を、ルーシー・トーマスがカヴァーした音源を使用しています。
まず、スタートポジションを取る時から目を惹きます。衣装のバックのデザインの良さが綺麗さを増しています。
歌詞を一つ一つ丹念に拾った動きで、思いを伝えていき、見ごたえのある演技でした。見惚れていたら、もう、あっという間でしたね。

最初のFSは今季新しくしたものです。スケートのタッチの柔らかさ、芯の強さが曲とマッチしていて、もはや幻想的でした。透明感あり、優しく、可憐な演技が印象的でした。
インターハイの時までには、2017-18シーズンの途中から2020-21シーズンまで長きにわたって使用したプログラムに戻しました。美しいヴォーカルに合わせ、優雅に奏でるような滑りが極上の一時に感じることでしょう。猪股選手と言えばこのプログラムとなりましたね。

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(29:39~35:42、指定された時間から再生します)
FS(57:21~1:04:26、※解説有、指定された時間から再生します)
※ジュニア課題での実施

この春から大学生になったということで、進路が気になるところです。来季以降どんなプログラムを披露するのか楽しみにしてます。どうかステイヘルシーに、充実した大学生活とスケート人生となりますように。


次のページにも続きます。ぜひご覧ください💨

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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.2 関東ブロック

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第2回、関東ブロック編を始めます!

このシリーズでは順位等関係なく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!前回は中四国九州&中部ブロックで、今回は関東ブロック編です!当初は同日程同士てある関東ブロックと東北・北海道ブロックをまとめようとしましたが…無理でしたね😂はい、というわけでまずは先にスタートした関東ブロックから書いていきます!1日目が関東ブロックメインで、2日目以降は東北・北海道ブロックをメインで視聴しましたが…関東だけでも、印象に残ったプログラムが多く、濃くなりそうなので記事を分けることになりました。

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。

2021 関東選手権大会
通称:関東ブロック
期日:2021年9月30日(木)~10月3日(日)
会場:アクアリンクちば(千葉県千葉市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP、シニア男子SP、シニア女子SP(8名から)、ジュニア男子FS(1名から)


ジュニア女子

北條楓(ホウジョウカエデ)選手 栃木県スケート連盟

SP:ドラマ『エデンの東』より『フィナーレ』
振付:竹内理恵

記憶が正しければ、リアルタイムで演技を拝見したのは2019年東日本以来の事かと思います。その間大会に出場してましたが、タイミング等が合わず、今回久し振りに拝見することとなりました。去年か今年に入ってから7級を取得されたようです!

今季SP・FS共に新しいプログラムにしました!
今回はSPのみ拝見しました!

スケーティングの1蹴りから、スケールが大きく、伸びやかな雰囲気を醸し出しているのが目を惹きました!最後までスピードが落ちず、流れのある演技が印象的でしたね!

朗らかなオーラが、見てて凄く気持ちよかったです!

また演技を拝見するのを楽しみにしてます!

花田実優(ハナダミユウ)選手 宇都宮フィギュアC

SP:コットン・アイ・ジョー
振付:ショーン・ラビット

今季ジュニアデビューの選手です!
黄色ベースに、同色のフリンジが肩からV字状に伸びて沢山付いている衣装からまず目を惹きました!

北米の民謡のボーカルが無いバージョンを使用しています。体のキレが良く速いリズムをしっかりと捉え、スピンの回転速度が速さ、技と技とのつなぎに多彩な技を使用しているところに…

そして、
笑顔がめちゃめちゃ可愛い💘

キュートなカウガールになりきった演技に、心撃ち抜かれましたね😂

色々感想を書こうとしたところで、点数がコールされたのが早くて驚いてしまいましたね…😂

今回の演技で、お名前をはっきりと覚えましたね!次はどんな踊りを魅せるのか、楽しみにしてます!

三枝知香子(サイグサチカコ)選手 アクアリンクちばSC

SP:黒くぬれ!/悪魔を憐れむ歌(演奏:アンジェル・デュボー)
振付:服部瑛貴

高校3年生で、今季がジュニア最終学年となります。ホームリンクでのブロック大会となりました。SP・FS両方とも服部先生振付の新プログラムで挑みました!

今大会は、SPのみ拝見しました。
ローリング・ストーンズ氏の曲を、ヴァイオリンにアレンジした音源を使用しています!

まず冒頭から

クールに睨みつけ

に圧倒されましたね!トリプルサルコウ(3S)+ダブルトゥーループ(2T)、セカンドジャンプは片手を上げて飛んで、出来栄え点でプラスの評価でした。その次にトリプルフリップ(3F)を降り立ち、驚きました!惜しくもqマークが付き、微弱な回転不足を取られる形になりましたが、ここ2シーズンほど果敢に挑戦してきた3Fを、この大会で片足で降り立ちました!

強い音に合わせて、体のキレや視線がビシバシ飛んでくるのを感じる演技がカッコよすぎましたね!

三枝選手は前のSPが、ミュージカル・映画『レ・ミゼラブル』でドラマチックな表現で魅せ、今回のSPは一転ダークでクールな踊りを魅せるプログラムと、幅広いプログラムをモノにする力を改めて感じました!色々なモノを吸収して表現していて、また次も見るのが楽しみになるのですよ!

2位表彰台おめでとうございます🥈
リアルタイムでFSを拝見できる時が早く来ることを願いつつ、東日本で力を発揮することを祈ってます!

鈴木なつ(スズキナツ)選手 Mエイトクラブ

SP:タイスの瞑想曲
振付:岩本英嗣

先程の三枝選手と同じく、今季がジュニア最終学年となります。

今季SPを新しくして挑みました!東日本概論シリーズ第9回長野・山梨編で『もはや鈴木選手と言えば、このプログラムと答えたくなります!』と言及したほど、鈴木選手の前作のSPである水百景(演奏:川井郁子)はぴったりなプログラムでした。8月のサマートロフィー(通称サマトロ)の選手情報詳細で、曲名を見た瞬間

これは鈴木選手によく似合う曲だな!楽しみ!

と第六感が働きましたが…サマトロは筆者多忙により、全く演技を拝見できなかっため、ブロック出初めて拝見しました!

前触れが長くなりましたね。

結論から書くと

もうタイスの瞑想曲×鈴木選手は最高☺

と思わせるプログラムでしたね!持味の品の良い所作、スケーティングから優美な雰囲気を醸し出していて…ヴァイオリンの美しい音色を捉えて、幻想的なプログラムに仕立てていて…

あぁ、もう記憶がありません👼

となって、もう1回見てみたくなる演技でした✨

鈴木選手の高貴なスケートが大好きです😍

結果は3位表彰台でした🥉なんと、東北・北海道ブロック時代も含め、ジュニアカテゴリーで出場したブロック大会全てで表彰台に立ってます!6年連続でですよ!ジュニアで長きにわたって牽引してきた鈴木選手が、来季はシニアで出ると思うと、少し気が早いかもしれませんが、寂しさと成長を感じますね…
まずは東日本に向けて、思うような調整が積めますように!

次のページにも続きます!