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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第23回 神奈川シニア女子編

大学院修士課程を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第23回『神奈川シニア女子編』を始めたいと思います!

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばして、選手紹介に進んでください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第23回目です!

第15回までで、神奈川以外の関東ブロックエリアの紹介が終わり、第16回から第21回までの全6回に亘って東京ブロックの選手を紹介してました!東北・北海道ブロックエリアでの紹介および、これまでの記事一覧はこちらから)
この概論シリーズ2021-22シーズンが始まる前には終わらせたかったのですが…色々忙しくて中々進まなくなり、新シーズンに突入してしまいました…あと4回の予定でしたのでそのまま継続します!
前回から関東ブロックに戻って神奈川編に突入しました!ジュニア女子からの今回はシニア女子選手を紹介します!神奈川県内のスケートクラブに所属している選手を紹介します!

こういう紹介系の記事が、中には苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

以下紹介にあたってのルールです⏬

※2020-21シーズンでもって引退するのがはっきりとした形で公表されてる選手は紹介の対象としません
※今シリーズで実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします
※所属クラブ・プログラム等の2020-21シーズンのデータで、2021年3月時点で明確に把握しているのものです。また4月からの所属先が進学によって変更になる可能性がある選手は『?』を、変更が明らかになっている場合はそれも併記します
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

それでは、下にスクロールしていきましょう💨



No.113 増田未夢選手 (マスダ ミユ)

所属 白鵬女子高校→東洋大学
SP 水百景(演奏 川井郁子)
FS 映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』より

4月から大学生になりました🌸

昨季シニアデビューした選手で、昨年のブロック大会で表彰台から東日本選手権に出場、インハイや国体神奈川代表の実績のある選手です!

パワフルなジャンプに、キュートで可愛い振付でインパクトを与える選手というのが筆者のイメージでした!
エレメンツの面では、ジャンプに高さがあり、SPから3回転+3回転のコンビネーションジャンプを構成に組み込める力のある選手です!
そして、過去に映画『塔の上のラプンツェル』や、『パリのアメリカ人』等、明るくポップで、可憐な動きが目を惹くプログラムで観客を魅了してました!

新プログラムであった昨季SPとFSで綺麗なメロディーの曲を使用し、少しイメージが変わりました!今までの増田選手とは違う、滑りの綺麗さや、しなやかさといった魅力をアピールしているプログラムです!

SPは使用する選手が比較的多い曲です。第9回で紹介した鈴木なつ選手や、第17回で紹介した穂積乃愛選手のSPで使用していた曲となります。
そんな曲に対し、洗練された滑り、凜とした美しさ、芯の強さを感じるスケートで魅せているのが新鮮でした!

FSは似たようなメロディーが繰り返される中、所々で変化をつけながら、1本の線でつながっているような演技が印象的でした!持ち前の力強さに、しなやかさが加わり、壮大なスケールを感じる滑りでした!

有料になりますが、シニアバージョンで2020年関東ブロックのSP・FS共にフルで残っているので、それをご覧ください!参考までにジュニア課題でSPのみになりますが、2021年インターハイの演技動画をご覧ください↓

シニア尺(関東ブロック)
出典:FODプレミアム
SP→02:12:49~02:15:54
FS→02:37:13~02:41:34

ジュニア尺(インターハイ)
出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(予選A)(1:21:48~1:27:12、指定された時間から再生する設定になってるはずです)

大学生になった増田選手の演技を拝見するのを、とても楽しみにしてます!どうかステイヘルシーに、練習が積めますように!


No.114 清水愛望選手 (シミズ アイミ)

所属 日本体育大学
SP 映画『ティファニーで朝食を』より『ムーン・リバー』
FS 映画『SAYURI』より

来年3月に20歳となります!

インハイや国体神奈川代表経験のある選手です!

清水選手と言えば、何と言っても、

ふんわり幸せを運ぶスケート

が最大の魅力の選手です!

綺麗な所作に、伸びるスケーティングから、イーグル等の小技を駆使しながら、優しく、ほっとするような演技が持ち味です!

昨季SPとFS共に、その前のシーズンからの継続のプログラムでした。衣装は変更していました。

SPは映画のオリジナルの方の音源を使用しています!エレガントな雰囲気を醸し出し、心温まるような演技が印象的な演技でした!

FSは幸せなイメージをガラリと変える和のプログラムを選びました。終始凜とした雰囲気で滑っているのがカッコ良く、清水選手はこのようなプログラムも素敵だなと思わせる演技でした!

今季こそは現地で演技を拝見できることを願ってます!どうかステイヘルシーで、清水選手らしいスケートを披露できますように!

No.115 廣田彩乃選手 (ヒロタ アヤノ)

所属 専修大学
SP ミュージカル・映画『エビータ』より
FS エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない)(歌 ミューズ)

4月から大学2年生になりました!

インターハイ神奈川代表や、昨季までの2年連続で東日本選手権に出場等の実績があります!

廣田選手は、
毎回どんなキャラクターやストーリーを描くのかすごく楽しみになる
演技をする選手です!過去にシークレット・ガーデンの『ノクターン』や、映画『シカゴ』より等と今挙げた曲だけを見ても、様々な曲調に挑戦しています!そして、どのプログラムも観る者にインパクトを残しており、次はどんなプログラムが来るのだろうかと期待したくなるのが最大の魅力です!

昨季SPは新作のプログラムでした!
前半はしっとりとしたボーカルの曲に合わせ、たおやかに、エレガントに魅せていく…からの後半サンバ風の曲調(アルゼンチンが舞台です)に切り替わった時にぱっと明るく、キレよく踊るというパンチの効いた演技が強烈な印象に残りました!短くても、見応えたっぷりでした!

昨季FSはその前のシーズンからの継続のプログラムでした。2019-20シーズンSPと昨季SPと、雰囲気が一変するものを選んできました。
一つ一つのエレメンツや表現が、砂時計のように積もっていき、大きな物語を紡いでいくという壮大なスケール感に、鳥肌が立ちました!

もう、
演じるプログラムの振れ幅が凄すぎ!!
です!とても良い意味で
SPとFSで別の人が滑っている
ように見えるスケーターです!

さて、次はどんな内容のプログラムを披露するのか、非常に楽しみで、楽しみで…早く拝見したいと思っています!また今季も、これぞ廣田選手ならではの表現が、たくさん光るよう願ってます!

次のページに紹介が続きます💨

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フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 関東B編

はい!

Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論第3弾⤴️

前回は筆者が観に行ったブロック大会の中から合わせてベストプログラムを選んでいくつもりでしたが…
選んでいる途中で単独じゃないと難しいっとなって東北・北海道ブロックをやって、今回は関東ブロック編❗(いやーねー、本当は東京ブロックも行きたかったのに、何で東北・北海道と被るの…😭)

このシリーズ恒例❗いくつか注意すべきことを…

・筆者が現地で観た、あるいはライブストリーミングで観たものから選びます。
・全ての試合を現地やライストで観れた訳ではありません。結構偏りがあるのはご容赦願います。
・筆者が悩みに悩んで、この時の、この演技が特に印象的だったものを選んでいますが、だからと言って他の選手の演技が…っということは全くありません。いつも素敵な演技を披露していただきありがとうございます。
・今回都合上、一部氏名を敬称略とさせて頂きます。
・所属等のデータは大会時点のものです。
・プログラム名・振付師名は大会パンフレットを参考にしてます。

それでは早速行きましょう💨

 

2019 関東フィギュアスケート選手権
通称:関東ブロック、関東B
期日:2019年10月3日~6日
会場:小瀬スポーツ公園アイスアリーナ(山梨県甲府市小瀬町840)

あっという間に10月になっちゃいましたね!10月とは言えど、外は気温が高い日もあり…わりと良い天気だったですね。そうそう、小瀬のロビーは壁一面ガラス張り❗日が差し込むと暑い&眩しい❗差さないと冷たい…リンクも割かし寒かったですね。日がある時は太陽に背中を向けて、解凍すつつ、スマホをいじったりなんかしましたね。
そうそう、入り口の扉に大きなカマキリが止まって、待っている間話題になったのも思い出の一つ。
はい、思いっきり話が逸れましたね。本題に入りましょう❗

 

ジュニア女子SP

松井このか(マツイコノカ) 埼玉アイスアリーナFC

SP:映画『イーストウィックの魔女たち』より
振付:浅野敬子

今季ジュニアデビューの選手✨

曲は映画『イーストウィックの魔女たち』より『悪魔のダンス』。

パステルカラーのカラフルなスカートがとても印象的な衣装。

鐘の音が耳に残る曲。
それに合わせ、ループジャンプが飛び上がれずに転倒するっということもあったが、最後まで体がよく動いていました✨

表情がとても豊か。
指先まで神経を研ぎ澄まして、しなやかに舞っていき…音が沢山鳴る所では体を大きく使い、切れ味抜群に踊りまくるところ。表現のメリハリの付け方が飛び抜けて上手い✨

音楽の特徴を的確に捉えた表現に大満足👏

短い時間の中で、密度が濃く、確実に観た者の印象に残るような演技に魅了されました✨

三枝知香子(サイグサチカコ) アクアリンクちばSC

SP:ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』より
振付:宮本賢二

高校生になり、賢二先生の振付に挑戦!新たな三枝選手の魅力に気付かされたプログラムでした✨

曲はミュージカル映画のレ・ミゼラブルより、冒頭から最初のコンビネーションジャンプまでが『囚人の歌』、そのあとから『エピローグ(「民衆の歌」を含む)』という編曲。

最初の3Tから2Tのタノジャンプが綺麗に決まった✨曲が切り替わったあとの2Loタケノコジャンプも綺麗に決まった✨フライングシットスピン(FSSp)の時の手の振付の豊かさ✨

こういった片手や両手を挙げたジャンプ、スピンの手の振りも絶品ですが、技と技の間の『繋ぎ』と呼ばれる所で様々な動きを取り入れていたり、何よりも、動き全てに”表情”が付いていて、観客にはっきりと物語を伝えている所に感動したのである。

顔の表情は勿論のこと、腕や手の出し方、緩急の付け方、一つ一つが工夫されていて、冒頭はシリアス、中盤は切なく、終盤は力強く歩むっという情景が目に浮かんでくる。2分40秒±10秒っという短い時間の中で、忙しさを感じず、良いところをぎゅっと凝縮して物語を魅せていく。

観ててあっという間!その中で、ちゃんと観客の記憶に確実に刻み込まれていく!

賢二先生に大感謝!!

三枝選手の物凄いポテンシャルを見た演技でした✨

 

ジュニア女子FS

4日にジュニア女子SPとノービスA男子。5日にノービスからのジュニア女子FSです!では、そこから2つほど!

増田未夢(マスダミユ) 白鵬女子高校

FS:Pennsylvania Six-Five Thousand
振付:小林れい子

滑らかなスケーティングに、キュートな振付がとても印象的な選手✨

2019年4月のリリーカップで初めて披露したこのFSは、大人可愛い😍プログラムで、また観れる時を楽しみにしていた😆

冒頭の『テッ、テッ、テッ、テッテー~♪』これに合わせて足踏みと手の振りが超可愛い😍

軽快なメロディーに乗せて…

3T+3T!!!!!

惜しくもセカンドの3Tは回転不足と判定されたが、幅のあるジャンプ、そして今まで組み込んでなかったジャンプを飛んだ!!

思わず飛び上がって、叫びたくなるようなでっかいジャンプにもう釘付け😍

その後もジャンプを次々と決めて…

何よりも大人可愛い😍

軽快なマーチの部分、しっとりとしている部分と、曲調によってしっかり演じ分けててポイントが高い✨

振付、表情、エレメンツの質と中身がしっかりとしていて、大人可愛い😍

大人可愛いって言っていたらあっという間!演技後本人がうんうんと頷いていた!

ほとんどミスが無く、SP14位から総合7位へと大きく順位を上げた好演技✨

いやー、大人可愛いジャズ、最高✨

井口せな(イグチセナ) 長野市スケート協会

FS:映画『アナスタシア』より
振付:岩本英嗣

2018年6月に長野市で行われた『Heros & Future in NAGANO』の県内若手スケーター枠として、ソロ演技を披露した選手の一人。

今季ジュニアデビュー。
大会前に7級を取得しました✨

曲は多分映画『アナスタシア』のサントラであるとは思う…

美しく伸びるスケーティング。
一つ一つの所作がとても綺麗✨

様々な曲調に合わせ、たおやかに魅せる所と、力強さを出す所、切なさを醸すところと見事に演じ分けていた✨

3Tで転倒があった以外、ほとんどノーミスの演技。

不思議なことに、すっと観入らせる力を感じた。綺麗で、儚く、ノスタルジックな世界観に魅了された✨

映像がないのがとても残念なことである。

もう一度観たいと思うと同時に、大きな力、ポテンシャルを感じた好演技でした✨

吉野汐香(ヨシノシオカ) 神奈川FSC

FS:Be Itallian
振付:坂上美紀

まず目を惹いたのは、衣装❗

胸元に大きな赤いハート、腰の辺りに、黒の長いフリンジを付けてスカート風にした衣装❗斬新だった!!

曲は映画『NINE』の劇中歌。その独特の衣装は、歌われているシーンの時の衣装に近づけているからだとあとで気付いた。

歌詞の内容、声量、タンバリンの叩く音がとても強烈。そんな曲に合わせ、長身を存分に発揮されるプログラムであった✨

ハッ!っとか、様々な音ハメの振付での表情の付け方。一つ一つの動きがダイナミックでありながらも綺麗。たとえ遠くから観ていたとしても、とてもはっきり見える。

大胆に大人な曲を滑り、貫禄ある大女優のような演技💄元々高身長であるが、もっともっと大きく見える演技!

鮮烈な印象を残すプログラムでした✨

 

シニア女子SP

鈴木珠里(スズキジュリ) 日本体育大学スケート部

SP:Sway
振付:ルディ・ガリンド

高校生の時はアメリカで過ごし、昨年4月までに帰国、日本体育大学に進学した経歴を持つ選手。

昨年4月のリリーカップに出場していました。その後7級となり、今季本格的に日本のシニア大会デビュー。

初のシニアでのブロック大会。

音源はおそらく、マイケル・ブーブレが歌っているものを使用している。

鈴木選手のお母さんが作った衣装が素敵✨

曲が掛かり、ボリュームが少々小さい中、目力の強さをビシバシ感じる!多彩な表情を駆使し、観客へのアピール力抜群な踊りを披露していく✨

陽気なラテンの音楽に乗せて、小洒落た振付を魅せていく😍指先の動き、肩をクイっとさせる動きなど、細かいところもしっかり魅せて、観る者をメロメロにさせていく😍

見事なイリュージョンからのシットスピン(SSp)で締めくくりフィニッシュ。

ジャッジや観客への挨拶で、体をくねくねっとさせるところまで一つのエンターテイメントショー💃

観てて楽しい!明るい気分になる演技でした😊

山中里紗(ヤマナカリサ) 清泉女学院大学

SP:Bom Bom
振付:ケリー・タケムラ

山中選手ももう大学4年生…😲

関東ブロックを突破すると東日本に出れる。今季の東日本の舞台は…地元長野❗っていうことでそこに出場に向けて気合いが入っていたと思います❗

曲はイギリスのポップバンド『Sam and the Womp』の『Bom Bom』。YouTubeに公式のMVが上がっているので、これを聞きながら読んでください⬇️

前のSP、その前のSPと似たような感じで、ノリやすく、キュートな笑顔で踊るような曲を最後のSPにも選んだ!

『Bom Bom Bom』の歌詞が流れ、スタート。
でっかい3Tに2Tが付いて決まった❗続く3S降りてよっしゃあ😊前半に3つ全てのジャンプを続けて飛ぶエレメンツ配置。最後の2A…決まったーーー❗歓声が上がり、本人もとびっきりの笑顔😆
ジャンプが終わったあと、観客からの沢山の手拍子がずーっと鳴り響く👏

ステップシークエンス(StSq)はSo Cute💖だらけ😍
ツイズルからのキャメルスピン(CSp)がいつも以上にキレッキレ✨

最後まで、

可愛い、可愛い、可愛い、フォーーー😍

っと絶叫させるような演技✨
フィニッシュでガッツポーズ😆投げキッス💋

最高でした✌️

 

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