カテゴリー
フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.8 東日本 シニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第8回、東日本 シニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編、第5回第6回は東京ブロックでした!この流れで来たら…そう、前回から東日本編ですまずはジュニア編、そして今回がシニア編です!
東日本はこれで最後です!いやー、色々とあって、NHK杯の日に公開となりましたね…

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。



東日本/東日本ジュニア兼全日本/全日本ジュニアアイスダンス予選会
通称:東日本
期日:2021年10月28日(木)~10月31日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS・ジュニアアイスダンスRD・FD、シニアアイスダンスRD・FD

シニア女子

廣谷帆香(ヒロタニホノカ)選手 岩手大学

SP:アニメ『パンドラハーツ』より『Everytime You Kiss To Me』
SP振付:本郷裕子

第4回でSP・FS両方書きましたね。今回はSPのみを書きます!

ブロックではコンビネーションジャンプのセカンドジャンプが2回転だったところを、3回転にして決めました!ジャンプは全て高いGOEが付く出来でした!

そして何よりも

エモーショナルな演技

が際立っていました!体を大きく使った動きに、伝えたい思いがこもっていると感じました!歌詞の意味を1つ1つ捉え、まるで星が輝いているようなパフォーマンスに胸が熱くなりました!

大学生になってからのここ数シーズン、技術面といい、情感がはっきりと感じ、進化が凄いと常々思っています!

SPは4位で、最終的には惜しくも全日本選手権を逃しました。岐路に立ち、様々な悩みがある中で出場してくれたことに感謝しています。そして、ブロックと東日本の両方で、思いを存分に伝える演技を拝見できたことを嬉しく感じています!
第4回でも書いた通り、どうか廣谷選手の納得のいく道に進めることを願ってます。もしも叶うなら、もう一度現地で演技を拝見できたらと思っています。

松原茜(マツバラアカネ)選手 埼玉アイスアリーナFC

SP:自由(演奏:女子十二楽坊)
SP振付:川越正大

【2021年版】東日本概論 第12回でも書いた通り、大学卒業後も競技を続け、今季で2シーズン目となります!そして、先月のブロック大会で東日本の出場権を初めて掴みました!

SPは昨季の前半に使用していたプログラムです。2017-19シーズンにも使用しています!

冒頭のトリプルトゥーループ+ダブルトゥーループ(3T+2T)は幅の大きさにカメラがついていかず、フレームアウトするほどでした!GOEで加点が付く出来でしたね!

何よりも、活き活きとした表情で、チャイナ風の踊りを披露していたのが印象的でした!
要所要所でのキビキビとした動きもバッチリ決まっていて、プログラムにメリハリを感じましたね!

自由伸び伸びと力強く滑っていくのが最高!

そんな演技でした!

初めての舞台でFSに進出しました!

これまで沢山色々な事があった中で、社会人となってからも競技を続け、様々な表情を拝見できて筆者としては本当に嬉しく感じております!
どうかステイヘルシーに、この先のスケート人生が充実したものとなる事を祈ってます!
叶うのなら、もう一度現地で演技を拝見できる事を願ってます!

本田真凜(ホンダマリン)選手 JAL

SP:映画『Mr.&Mrs.スミス』より『アサシンズ・タンゴ』
FS:映画『LOVERS』より
SP・FS振付:ローリー・ニコル

SPは2017-18シーズンで最初に使用していたプログラムを再び使用しています。衣装は東京ブロックの時から変えました!

タンゴ独特のリズムに合わせ、

本田選手の『魅せる』マジックにかかる

そんな演技でしたね!

求められていることをしっかり捉え、力みなく、ナチュラルに表していく姿に見惚れるばかりでしたね!

SPは8位スタートとなりました。

FSは2018-19シーズンで使用していたものを再び使用しています。

今にも消えゆくタイミングで見せる炎

のような、ゆっくりと消えゆくその美を表していくような演技が印象的でした!『消えゆく』と書きましたが、嫋やかで芯は強く、演技に対する魂が宿っていて、音楽を感じたがままに表している姿に見入りました!

様々な雰囲気を羽衣のように軽く身に纏い、曲を表す力は流石本田選手だなと感じるばかりです!

FSは5位、総合6位で全日本選手権の出場権獲得おめでとうございます!
どうか、本田選手らしい演技を、全日本の舞台で発揮できることを願ってます!

佐藤伊吹(サトウイブキ)選手 明治大学

SP:Ice Queen(演奏:Dinletir)
FS:アルバム『Tree of Life Suite』より(演奏:ロイヤル・フィルハーモーニー管弦楽団/ロベルト・カッチャパーリア)
SP・FS振付:横谷花絵

今年4月から大学3年生となりました!

SPは昨季からの継続となります。

筆者の中で佐藤選手と言えばエレガントなイメージを変えたプログラムでしたね!

今季は細かい所もしっかりと磨かれ、エキゾチックな雰囲気をモノにし、ベリーダンス特有の激しさを感じる演技が印象的でした!

SPは7位スタートとなりました。

FSは、今季新しくしたプログラムです。今年5月のサイニチ杯では初披露でしたが、配信では演技非公開の措置が取られてました。そのためファンの前(オンライン上)で初披露となったのは東京ブロックとなりました。筆者がリアルタイムで拝見するのは今回で2回目です。

東京ブロックで、

長年頑張ってきた佐藤選手への先生からの素敵なプレゼント

と感じ、これからどう完成していくのか凄く楽しみになるほどのプログラムでした!

壮大な音楽に合わせ、植物の様々な瞬間を描いていき、やがて大輪を咲かせていく風景が目に見えてきました!

その中でエレメンツを全て決め、魂が震えるほどの気迫に満ち溢れていました!
あとで気づいたのですが、佐藤選手も今季からFSでフライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を導入しているのですね!第6回で同門の横谷杏林選手(東京歯科大学)と、長谷川一輝選手(東京理科大学)がFSでFCCoSpを導入したと書きました。偶然なのか、導入する流れがあったのかな…?と考えてしまいましたね。

最後まで生命力の強い『木』のような演技に心打たれました!

総合6位で、全日本選手権は惜しくも叶わなかった…特にFSは渾身の演技で感動したから尚更…と勝負の世界の厳しさに歯がゆさを感じていました。と、その時、ユニバシアードに出場する渡辺倫果選手(法政大学)が隔離期間の関係で現時点では出場不可能と見越した上で、繰り上がりで出場権獲得を獲得しました!!おめでとうございます👏
実に5年連続での出場権獲得です!長きにわたって積み上げてきたものが、全日本の舞台で発揮できることを願ってます!

渡辺倫果(ワタナベリンカ)選手 法政大学

FS:交声曲『カルミナ・ブラーナ』より
FS振付:キャシー・リード

第6回でSPとFS両方書かせて頂きました。今回はFSのみを取り上げます!

SPは5位となり、全日本出場権ギリギリのラインでした。

そんな状況下で、

『強さ』に圧倒された

演技に筆者は震え上がりました!

3本目のジャンプのトリプルアクセル(3A)以外は転倒が無く、GOEで加点の付くジャンプを次々と降りました!

何よりも

曲調!!

重厚でシリアスな合唱によく合う、パワフルな滑りに圧倒されるしかありませんでした!

5月のサイニチ杯で初めて拝見して以来、毎回雷に打たれたような衝撃を受け続けてます!この曲独特の重厚さを、ダイナミックに表現し続ける渡辺選手の凄さに震え上がっています!

今回もダークで激しい音楽に合わせて、スケールが大きく、最後の瞬間までエネルギッシュな演技でした!ただ、まだ現地では拝見できてないので、1日も早く機会が来てほしいところです!!!

総合優勝で全日本選手権出場権を獲得しました!
ただし、全日本の直前にスイスで行われるユニバシアードに出場し帰国後の隔離期間があるため、現時点(11/12)では出場出来ません。もしも隔離期間が短縮され、出場可能となった場合は追加でエントリーとなります。どうか隔離期間が短縮され、渡辺選手も出場できる状況になることを切に願ってます!

シニアアイスダンス

平山姫里有/立野在選手組(ヒラヤマキリア/タテノアル) 倉敷FSC

FD:映画『シェルブールの雨傘』より
振付:有川梨絵

2020年4月に結成を発表し、同年12月の全日本選手権に出場しました!
平山選手は、別のパートナーで全日本選手権に出場経験があります!立野選手は世界ジュニア選手権、四大陸選手権に出場経験があります。立ての選手は2018年に怪我のため一度引退したものの、復帰して結成されたカップルです!

男女のデュエットの部分を使用し、

離れてはくっつき、運命に翻弄されながら濃密に愛しながらも、最後は別れていく

が胸に染み渡りました!

前半はくっついている瞬間が多いのですが、後半だんだんすれ違っていく瞬間が多くなっていき、最後余韻を残しつつ背中合わせになって終えるストーリーが目に浮かんできました!

曲の世界観を表すために、振付に沢山のこだわりが詰まっているとも感じましたね!
すれ違っていく瞬間を、FDで必要なエレメンツの中にも溶け込ませていていました。ステップの部分で特に、はっきりと出てました!

2人が織りなす物語にただ、見入ってました!

全日本で2人の世界観で沢山のファンを魅了できるように願ってます!

次のページに、シニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

カテゴリー
東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第20回 東京シニア女子編part2

こんにちは、大学院修士課程を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第20回『東京シニア女子編part2』を始めたいと思います!

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばして、選手紹介に進んでください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第20回目です!ついに20回突破しました!

第15回までで、神奈川以外の関東ブロックエリアの紹介が終わり、第16回から全6回にわたって、東京ブロックの選手を紹介しています!東北・北海道ブロックエリアでの紹介および、これまでの記事一覧はこちらから)
第18回までがジュニアの紹介でした!前回から、シニア選手を紹介していきます!今回はシニア女子編part2です!対象は、東京都スケート連盟所属の選手(他道県編で紹介してない選手で)です!

こういう紹介系の記事が、中には苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

以下紹介にあたってのルールです⏬

※2020-21シーズンでもって引退するのがはっきりとした形で公表されてる選手は紹介の対象としません
※今シリーズで実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです。また4月からの所属先が進学によって変更になる可能性がある選手は『?』を、変更が明らかになっている場合はそれも併記します
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

それでは、下にスクロールしていきましょう💨



No.96 本田真凜選手 (ホンダ マリン)

所属 JAL
SP I’m an Albatraoz(歌 AronChupa & Little Sis Nora)→The Giving(演奏 マイケル・W・スミス)
FS 映画『ラ・ラ・ランド』より

昨年4月に明治大学に入学しました。
2016年世界ジュニア選手権優勝をはじめとした数多くの国際大会で実績をあげ、アイスショーでも大活躍してます!前回紹介した、本田望結選手の実の姉です。なお今回は、スポンサー契約で所属先となってるJALの本社が東京のため、東京都所属選手として紹介します。

本田選手の魅力は何より

自分と曲の良さをナチュラルにアピールする表現

だと感じます!羽衣を纏うように軽やかに、その時魅せたい世界や自分を伝える演技に、多くのファンは惹き付かれるのだと考えます!
滑りの姿勢、肩関節の柔らかさを活かした腕の振り、スピンのポジション等、綺麗な所が沢山あって、キラキラ輝いて見えるのです!

SPは昨年1月に名古屋フェスティバルで初披露したものから、昨年11月のNHK杯からは2017-18シーズンの途中から使用したプログラムに変えました。『I’m an Albatraoz』では、パンツスタイルの衣装でギラギラとした目つきで、野心的な踊りがインパクト強いものとなりました!

FSは昨季からの継続のプログラムです。
色々な思いが交錯する中で、軽やかで、一気に気持ちが明るくなるような、流れるスケーティングが印象的でした!

SP(最初の方)のMVがアーティスト公式YouTubeチャンネルに投稿されているので、参考までにご覧ください↓

SP元音源(出典:AronChupa & Little Sis Nora 公式YouTubeチャンネル)
AronChupa – I’m an Albatraoz | OFFICIAL VIDEO

どうかステイヘルシーに、また本田選手らしい華やかな演技を拝見する時を楽しみにしてます!


No.97 樋口瑞保選手 (ヒグチ ミズホ)

所属 法政大学
SP 映画『スイート・チャリティ』より『ビッグ・スペンダー』
FS 映画『ムーラン・ルージュ』より→映画『ある愛の詩』より

4月から大学3年生になりました!
2015年全日本ジュニア選手権に出場した経験があり、今季久しぶりに東日本選手権に出場しました!今年3月に行われた『明治法政 ON ICE 2021』でソロ演技を披露してました!法政では今年度副主将を務める予定です!

FSでは『足替えアップライトスピン』という、非常に珍しい種類のスピンを取り入れています!!エレメンツとして基礎点が定められていますが、実際に試合で実施しているのを、筆者が見たのは初めてでした!!

また動きのしなやかさが魅力の選手です!

SPは強くインパクトあるボーカルに合わせて、これまでの樋口選手のイメージをガラリと変え、パワフルに大胆に滑る姿が目を惹きました!

FS(ムーラン・ルージュの方)は映画のサウンドトラックを2曲繋げて、ドラマチックにエモーショナルに演じていき、最後は足替えアップライトスピンで締めるのが印象的なプログラムでした!

MHOIと、5月に行われたサイニチ杯で新プログラムを披露しました!新FSの映画『ある愛の詩』よりは、美しくも切ない雰囲気が画面越しに伝わってくるプログラムでした!今度は大会の、それも現地で拝見できるのを楽しみにしてます!この先、思いっきり練習できることを願ってます!

No.98 佐上黎選手 (サガミ レイ)

所属 法政大学
SP 映画『ピッチ・パーフェクト2』より『フラッシュライト』(歌 ジェリー・J)
FS Read All About It Pt.Ⅲ(歌 エリー・サンデー)

4月から大学4年生になりました!

全日本ジュニア選手権出場や、インターハイで決勝(FS)進出等の実績を持ち、法政では主将を務めてます!全日本選手権に出場した実績があり、2019年3月に引退した佐上凌さんの実の妹です。

見所は
関節を上手く活かしたスケーティング
です!!一押しごとに、足首、膝のクッション性を有効に活用しているので、滑りがよく加速し伸びています!
我らのれーぴー
としてファンから愛されている選手です!綺麗でクリーンな演技が筆者も好きです!

SP・FS共に今季新しくしたプログラムです。どちらもしっとりとエモーショナルな曲調ですが、それぞれで少しずつ違う雰囲気を演じ分けているのが印象的です!!

SPはおそらくここ数年では着てない黒の衣装で、スタイリッシュなイメージを与えてます。思い出を振り返りながら、スポットライトを浴びているような情景が、今の佐上選手に合いすぎて、泣けてきそうです😭

FSは優しさと力強さの両方を感じ、スマートで爽やかな後味の演技と同時に、あと見れるのが何回あるかと思うと、良い意味で寂しくなります!

SPの曲のMV、FSの曲のライブ映像が、それぞれのアーティストの公式YouTubeチャンネルに投稿されているので、参考までにご覧ください↓

SP元音源
出典:Jessie J 公式YouTubeチャンネル

FS元音源
出典:Emeli Sande 公式YouTubeチャンネル

現役ラストシーズンとなる来季、どうか思い描く通りに練習を積み、最高のものとなることを祈ってます!!

次のページに紹介が続きます💨

カテゴリー
フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 東日本 SP編

GW明けでも、まだまだ私は家に居ながら、ボチボチとブログ書いています!

っというわけで…Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論第4弾⤴️

前々回の東北北海道ブロック編、前回は関東ブロック編ときて、いよいよ東日本編❗本当は全部書こうかと思いましたが…めっちゃ多いっ!!っというわけで、今回はSP編です❗

上記のブロックと、東京ブロックを勝ち上がった選手が集い、ここでジュニアとシニア、それぞれの全日本進出が決まります!

沢山のドラマが生まれる舞台。
筆者としては好きな大会でありますが、ある程度は覚悟して行く大会です…

このシリーズ恒例❗いくつか注意すべきことを…

・筆者が現地で観た、あるいはライブストリーミングで観たものから選びます。
・全ての試合を現地やライストで観れた訳ではありません。結構偏りがあるのはご容赦願います。
・筆者が悩みに悩んで、この時の、この演技が特に印象的だったものを選んでいますが、だからと言って他の選手の演技が…っということは全くありません。いつも素敵な演技を披露していただきありがとうございます。
・今回都合上、一部氏名を敬称略とさせて頂きます。
・所属等のデータは大会時点のものです。
・プログラム名・振付師名は大会パンフレットを参考にしてます。

それでは早速行きましょう💨

 

第45回 フィギュアスケート選手権大会
第36回東日本フィギュアスケートジュニア選手権大会

 

通称:東日本
期日:2019年10月24日~27日
会場:軽井沢風越公園アイスアリーナ(長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1157-6)

まず軽井沢の町自体に驚かされましたね。
軽井沢駅で標高700mほど😲会場は更に山を登っていった所にあります。標高900m前後だったかと思います😲

あと、景観条例により、建物の高さが制限されていて空がとても大きく見えたり…そうそう、街灯少ないですし、あとコンビニの営業が6時~23時まででしたので、買い出しの際は気をつけて!

会場については次回書くことにして、本題に入りましょうか!

 

シニア女子SP

望月美玖(モチヅキミク) 日本大学

SP:リバーダンス
振付:岩本英嗣

久々に東日本出場となりました!

冒頭の3F+2Tの高さにどよめき!
続く3Tも綺麗に決まった✨

高いジャンプがバシッと決まって、プログラムが引き締まった❗

観客に演技に注目させるような、程よい緊張感が流れる。動きのキレの良さ、滑りのスピードとスムーズさがとっても印象的✨

途中のピョンピョンとした動きでキュートさを加えて…

森の中のように、凜とした雰囲気で会場に包まれました✨

切れ味の鋭さに、カッコいいと感じ、またとても気持ちよかった演技でした✨

松原星(マツバラアカリ) 明治大学

SP:Once Upon A December
振付:杉浦幸江

昨季から継続のSP。

東京夏季フィギュアは棄権し、東京ブロックは行けなかったので、今季初めて演技を拝見した。

曲はアニメ映画『アナスタシア』の劇中歌。
一度聞いたら、一生記憶の片隅に残るような不思議でノスタルジックな曲🎄

万華鏡のような煌めきを放つ演技に魅せられていたので、継続はとっても嬉しかった😄

冒頭の3Lzは転倒。

そのあとのスピン2つは、相変わらずっというか、前から凄かったが、よりしっかりとした軸を作ってグルグルっと回転速度の速い美スピンを決めた✨

そこから2A、昨季はハイキックしてから2Aを飛んで、着氷後キャッチフットスパイラルを実施していたがそれが無くなっていた。その他振付ちょくちょく変わっていたかな?
2Aのあとの謎の入りからの3S+3Tは綺麗に決まった✨

美しくも儚い。そして、とても不思議な世界観。オルゴールの箱の中にいるかのような雰囲気漂う。

懸命に演じていて、すっと心に何かが染み込んで、涙が出てくるような…

心にずっと引っ掛かり続ける、そんな演技でした✨

藤本梨乃(フジモトリノ)

SP:マイ・ウェイ
振付:岩本英嗣

当時大学3年生っていうことを考えると、この選曲は泣けてくる選曲…😭

引退のシーズンへと向かっていくなと感じさせます。

オーケストラ版の綺麗なバージョン。

曲が掛かってからずっと、美しいメロディーに合わせ、エアリーで、清らかなスケーティングで魅せてくれる。

両肩に付いたフリンジが、ヒラヒラとなびいていく姿でさえ美しい。

曲の盛り上がるところで、膝・足首を巧みに活かして踏み分けるステップシークエンス(StSq)に圧巻✨エモーショナルさも感じました。

全ての要素でほぼノーミス✨GOEで加点が付きそうな出来。

最後まで流れに乗っていて、クリアで気持ちいい演技でした✨✨

河西萌音(カワニシモネ) 山梨学院大学

SP:Jeepers Creepers 2.0
振付:岩本英嗣

河西選手ももう大学4年生…😭

全日本に出場経験もあり、最後にもう一度と思って挑んだ大会だったかと思います。

昨季から継続のSP。ニッキー・ヤノフスキーが歌っている曲。

冒頭の3Lo+2T綺麗に決まった✨

ノリノリな曲に合わせ、良く伸びるスケーティング。透明感あって、綺麗な滑り✨

美しいポジションでかつ、回転速度の速いスピンに…

何よりも、

大人可愛い😍

女性ボーカルに合わせて、ふふっと笑いかけ、上品に可愛さをアピールしていく😍

『ジーパーズ クリーパーズ』

この歌詞もまた耳に付く!

最後に持ってきたステップシークエンス(StSq)。音に合わせて、滑らかに踏んでいきながら、とことんアピールしていく。そして、投げキッスしてフィニッシュ💕

可愛い😍
可愛いの感想の後で、後半3Tの着氷が乱れたが、気合いで降りたっと言うところに、最後なんだな。最後にもう一度あの大きな舞台へと意気込んでいたのかなっと思わずホロリ😢

華やかで自分を表現していくのが上手い✨最後に、もう一度その瞬間を見れて嬉しかったです😭

佐藤伊吹(サトウイブキ) 明治大学

SP:Take Five for Else
振付:横谷花絵

昨季からの継続のプログラム。

TSUKEMENによる、『Take Five』と、『エリーゼのために』を掛け合わせた曲。

冒頭は3S+3T。昨季は3Lo+3Tだった所を、今季はこのコンビネーションジャンプで挑んでいる。続いて3F、軽やかにさらりっと降りた✨

フライングキャメルスピン(FCSp)の最後の、キャメルチャッチフットのフリーレッグの位置といい、足の持ち方がとっても独特✨

作曲者に、作曲された年代に、ジャンルすら違い、何一つ共通点の無い2つの曲。その2曲が出会い、ピアノと、ヴァイオリンの調べに乗せると、本来なら持っていなかった、どこか懐かしい雰囲気の曲になるのがとても不思議。

佐藤選手は、そんな曲に対して、お洒落に滑りこなしていく。

最後までさらりっと!その中に、キレとスピード、そして自信を増した滑りがとても印象的でした✨

 

ジュニア女子SP

平金桐(ヒラカネキリ) 明治神宮外苑FSC

SP:Suvivor
振付:星野有衣子

今季新しくしたSP。前のSP『Where have you been』と同じようなダンサブルでカッコいい系。今回は、強い女性というのがより見えるプログラムに心射抜かれました😍

曲は、映画『トゥームレイダー』より1曲。アリーナ・ザギトワ選手がEXで使用したものと同じ音源である。

まず、冒頭の振付!

ポニーテールがバサッと広がる所からカッコ良すぎ😍これもPCSに加えて欲しいと願うと思ちゃいますね😁
この瞬間をカメラで捉えたら、またフォトジュニックな、一つの芸術的な写真が出来上がりそう❗

冒頭の3T+3Tのファーストジャンプの高さに驚く😲続く3Loを降りたあと、

『I’m a Suvivor』

って歌詞が流れてカッケー😍

速いビートに合わせたステップシークエンス(StSq)。音に合わせ正確に刻み込みながらも、体の動きが複雑!そしてシームレス!

キャッチフットスパイラルをしてからの2Aも綺麗に決まった✨

軸がしっかりしていて、回転速度の速いスピンを2つ続けてフィニッシュ!

きゃー!桐ちゃんカッコいいーーー!!

完全に心持っていかれましたね❗

軽井沢のリンクがコンサート会場かっと思うくらいの演技✨

今日も女優でダンサーのような演技の平金選手に虜になりました😍

柚木心結(ユノキミユ) 帯広FSC

SP:シルク・ドゥ・ソレイユの演目『キュリオス』より
振付:田守由英

ジュニアデビューシーズン。東北・北海道ブロックでは、SPで出遅れてから巻き返して掴んだ東日本✨

白の長袖ワンピースに、黒で渦巻き模様、頭の頂点でお団子を結び、チェーンのように巻かれた髪飾りっというように、衣装、ヘアスタイルから非常に凝っている✨

曲はシルク・ドゥ・ソレイユの演目の一つ『キュリオス』より。前半は『11h11』、後半は『Bella Donna Twist』。

曲が掛かり、蒸気音に合わせて両腕でチクチク時計を表現する振付にまた目を惹く😍
蒸気機関車が今にも出発しそう❗

女性の声が聞こえてからの、大きな3T+2Tが綺麗に決まった✨
次のループジャンプは2回転に抑えて、確実に(SAPPORO CUPでは3Loに挑戦していた)✨

足替えコンビネーションスピン(CCoSp)の回転速度もめっちゃ速い❗I字ポジションで、片手を離した見事な技を披露✨音に合わせて首をグルンと回したり、ニコニコ笑顔が可愛い😍後半の2Aを決め、またもや回転速度の速いレイバックスピン綺麗✨

曲が切り替わって、ピョンピョン跳び跳ねる振付から始まるStSqがもう可愛いの極み😍跳びはねてる時の高さが物凄い❗躍動感で目を奪われてからの、ストップモーションでのジャッジアピールで完全にノックアウト😍

もう可愛い!!一度観たら絶対忘れられない!個性的でインパクトの大きいプログラム✨

最後までスムーズで、勢いと流れに乗った演技✨

得点は45.01。構成を考えたら、かなりいい点が出た✨

最後に一つ叫ばせてください。

心結ちゃんワールドサイコーーー❗

 

次のページはシニア男子と、ジュニア男子SPのベストプログラムを書いています💨


カテゴリー
東日本フィギュアスケート概論2019

東日本フィギュアスケート概論 第15回 東京編Sr.女子の巻パートⅡ

こんにちは!

第12回第13回第14回、そして今回4回に分けてのはずが、5回に分けて行うことになった東京編の授業の第4弾!
今日はSr.女子の巻パートⅡ!
(これまでの一覧は以下のURLに!
☆がついている選手は、5月18日~19日に東京都東大和市にある『東大和スケートセンター』にて行われる『第47回関東学生フィギュアスケート選手権大会(通称春関)』にエントリーします!
春関への予習にもなれたら幸いです!
っと言いつつも、ただの…っともなりますので、苦手な方はくるりっとお願いします!

※所属クラブ等のデータは執筆当時(2019年5月)のものです

 

最初は…

岡部季枝(オカベ キエ)選手(新渡戸文化中高SC)

SP:素敵なあなた
FS:死の舞踏

今季シニアデビューしました✨

そんな岡部選手の最大の魅力は、演技中どんな時も笑顔😍チャーミーな笑顔で、自由にリンクを駆け抜けます!

今季は可愛さと共に、コケティッシュさと、どっしりと落ち着きありつつ力強さで魅了する演技が光る場面が数多かったです。

SPはまさに、笑顔が最高✨後半になるにつれて、どんどん大人っぽさもありつつ、キュートに踊っていく😍可愛い😍

FSは死の舞踏。笑顔で踊るのが魅力なはず…??重い曲のはず…って考えるかと察します。確かに重厚で、短調の曲で、暗いと感じる曲ですが、笑顔が不敵な笑みに見え、お化けが出てくるような不思議な世界に表現されているのが、ありそうでなかった素敵な世界なのです✨✨シリアスな曲も笑顔で滑れるのは、本当凄いです!!

今年度は高校3年生✨来季は笑顔でどんな演技を見せてくれるのか楽しみです♥️

 

次は…

遠藤美稀(エンドウ ミキ)選手(東洋大学)☆

SP:ファイヤーダンス
FS:映画『ロミオとジュリエット』より→オペラ『トゥーランドット』より

大学3年生で7級を取得し、今季、初めてブロックの選手権クラスに出場し、東日本まで進みました👏👏

遠藤選手と言えば…

まさにこの振付が見たかった!っと思わせるような魅せる躍りに、一点で回る&爆速&美ポジ✨なスピンを使って、プログラム全体をびしっと決める✨✨

SPのファイヤーダンスは、まさに遠藤選手の魅力が最大限発揮され、ふぉーっと盛り上がるプロ✨一番最初のエレメンツにレイバックスピン(LSp)を持ってきて、おーっ!っと言わせてからの、振りで魅せて魅せてからの、2Aが美!!最後に持ってきたステップシークエス(StSq)で踊りまくり!!あっという間の2分40秒の世界に観客全てが釘付け😍

FS、ロミオとジュリエットはSPとは打って変わって、気品あって美しく、切ない世界で魅了されます😍スケーティングが、力強い❗細かいところもしっかり神経が行き届いた所作✨そして、スムースなのが、SPも、FSも感嘆します✨

今年度は大学4年生…😭もっと観たいと思わせる演技が…😭トゥーランドットは、壮大な曲でドラマチックな曲っていうイメージなので、涙が出る予感がします!!来季も演技が楽しみです❗

 

ここからはこの春から大学生になりましたな選手を紹介しましょう💨

佐藤伊吹(サトウ イブキ)選手(駒場学園高校→明治大学)☆

SP:Take Five for Else
FS:映画『ロミオとジュリエット』より

佐藤選手の魅力とは、佐藤選手の魅力とはっと考えたときに。
うーん…っと一瞬考えて…
それはとってもいい意味で、色々あるから考え込むのですよ…

まだまだ、本当の魅力は他の所にあるのでは?っとポテンシャルを感じる所なのでは?っというのが、筆者の結論です!

氷の上に立っただけで、可憐で美しいですし、ジャンプの方もセカンドジャンプに3回転つけられたり、安定感あって、ちょっと不思議な曲もナチュラルに躍りこなしていって…SPはそうなんですよ!気付いたら中毒になりそうなプログラム!FSはとっても可愛い、王道なロミオとジュリエット✨ピンクの衣装がとっても可愛い😍

4月から明治大学に入学しました✨このあともまた登場しますが、明治女子も凄いことになってしまいました!!大学生になって、この先どんなものを披露するのか、まずは春関から!楽しみです❗

 

先程のご紹介の通り、明治期待のルーキーの一人

松原星(マツバラ アカリ)選手(武蔵野学院→明治大学)☆

SP:Once Upon A December
FS:CAPRIS→Safe and Sound

皆大好き♥️私たちのアカリマツバラ(筆者の友人の名言を借りました)!

膝が柔らかく、猫のように見えるジャンプの着氷(いわゆる猫足着氷🐈)😻後半にセカンドトリプル(コンビネーションジャンプのセカンドが3回転)を2本😮っという鬼構成をやってのける強さ✨フリー番長と呼ぶべき、FSでの松原選手は持ち味も、強さもとことん発揮います!体幹の強さを感じる、軸がしっかりとれた、くるくるまわるスピン✨音が鳴った瞬間から、世界観に引き込まれる表現✨

それが皆大好き♥️私たちのアカリマツバラ(2度目)っと言わせる由縁であります。

今季のSPは、一度聞いたら耳につく選手権No.1(また友人の名言)な曲✨ディズニー映画『アナスタシア』で歌われる曲です。一度観たら松原選手の演技と共に、永遠ループで流れます!万華鏡をのぞいているような演技だと思っているのは、筆者だけでしょうか??不思議な煌めきが印象に残ります❗

FSはCAPRISは、あの鈴木明子さん振付!音ハメがカッコいい!!凜とした演技♥️♥️😻新プロの方はまだ観れてないので、早く観たいーーーーーー!!!!!!

4月から明治大学に入学!!!明治強いぃーーー!!大学生になった演技が楽しみです♥️

 

はい、大変長引かせちゃいましたね…今度こそ、東京編Sr.女子の巻最後に紹介する選手✨最後はやっぱりあの選手でしょう❗

樋口新葉(ヒグチ ワカバ)選手(開智日本橋高校→明治大学)☆

SP:Energia→Bird set free
FS:愛の讃歌→四季→映画『007』シリーズより

世界のワカバヒグチ!

数々の国際大会に、全日本、世界選手権表彰台と、世界で大活躍の樋口選手。
実は、ローカル大会にもさらりとエントリーし、その凄さを間近で見せてくれます❗いると何故か筆者は安心します❗

一番は、ジェットエンジンが足に付いているような、爽快なスケーティング⛸️✨それから繰り出されるエレメンツが、観てて爽快✨それと、年々濃くなる表現✨身体的なものだけでなく、表現そのもののロジックを含めて、色々なものを吸収して、自分のものにしていってる姿を観ると感動します✨✨

SPはEnergiaは、キレキレに踊る💃💃の一言だけでは言い表せないですね。最初の動きから、異次元なダンス!そして、少し変則的でビートが早い曲に、ほんの1音にもついていく。StSqの加速ヤバい、からのあの途中の振付!!ヤバい!観客が興奮しまくるプログラムですよね!!!

FSは今季色々と変わりました。愛の讃歌は大人な濃厚な演技。四季は芸術のミューズのような演技。007は、昨季のもの!運動量がヤバすぎるワカバボンド🔫世界選手権で銀メダルを掴んだプログラム✨

あと、毎度毎度、衣装がゴージャスで神様級✨✨ふっと見たら、華やかさに惹かれるような衣装✨

世界のワカバヒグチが明治に入ってきた!!明治ヤバい!!!そして、いつものように、しれっと春関にエントリー。新プロを披露予定とのことで、大学生になって、一体どんな『ワカバヒグチワールド』となるのやら!今からワクワクドキドキ楽しみです😍

 

最後までお付き合いありがとうございました😄

次回は東京編最終回😮Sr.男子の巻です!

東日本概論も、残り少なくなりました…😭毎度楽しみに読んで頂いている方もいて、筆者はとっても嬉しいですし、感謝、感謝です😭
またお付き合い頂けたら嬉しいです♥️