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インターハイ2020 フィギュアスケート競技 観戦記録 女子編

さてと、前回は2020年1月に行われたインターハイの男子入賞者の演技感想を書いて、今回は女子入賞者の演技感想をお届けします❗

もう年度跨いでいることは気にせずに…
今回でインハイ関連は最後ですので、お付き合い頂ければ幸いです❗

 

8位 田村綾音選手 広島県:広島県立高陽

SP:アルメニアン・ラプソディー 得点 順位15位 46.22
FS:映画『ラストエンペラー』より 得点 順位6位 86.30

猫のように柔らかな着地、いわゆる猫足着氷のジャンプに、しなやかな動きがとても印象的でした✨

SPの衣装が、模様の使い方が効果的で、いいなと思わせました✨
エキゾチックな音楽に合わせて舞い踊っていて、強烈なインパクトを与えました❗
体のキレがあり、ノーミスで、一つ一つの技の質が高かった✨

FSの青い衣装がとても綺麗✨っと思って見ていたら…スタートポジションに着いて、鳴るはずの音が鳴らない❗暫く待たされて、なんとか音が出たので再びやり直しとなる自体となった。
ただ、そこから殆ど大きなミスなく演じきったところが凄かった✨✨少し回転不足のジャンプがありましたが、凜としてて気品ある雰囲気が伝わる演技がとても素敵でした✨

この好演技があって、ショート15位からフリー6位。総合8位入賞✨個人としても嬉しい結果とともに、学校別対抗においても3位表彰台に大きく貢献した演技でした✨

昨年大会はショート落ちから大躍進👏
4月から3年生、どうされるか分かりませんがまた演技を拝見出来たら嬉しいです♪

 

7位 鬼頭まりあ選手 愛知県:愛知みずほ大学瑞穂

SP:ドラマ『エデンの東』より 得点48.59 順位7位
FS:Unleashed/Never Give Up On Your Dreams 得点 順位84.43 8位

観て驚くのは繋ぎの濃さ❗

ジャンプを飛ぶ直前や、降りてすぐ、スピンやステップの前後と、技の間と間にただ滑っている時間は殆どない。演技中常に何かしらの動きがあって、それに驚くのである。

SPは昨季から継続のプログラム。一つ一つの技の質の高さが光り、GOE(出来栄え点)で全て加点が付く実施✨
さらりと爽やかな風が吹き抜けるような好演技でした✨
2年連続で決勝(フリー)に進出を果たした。

FSはパンフレットには『Unleashed』と記載があるが、『Two Steps From Hell』の曲を2曲繋ぎ合わせたもの。中盤のFSSp(フライングシットスピン)までがUnleashed、それよりあとがNever Give Up On Your Dreamsである。

前半は壮大でどちらかと言ったらゆったりとしたメロディーが流れていき、後半テンポが速くなり、力強い歌詞や歌声にプッシュされる感じに聞こえる。よくよく聞かないと、2曲繋ぎであることに気が付かない。1つの曲のように感じる曲の繋ぎ方だなと感じた。

それに合わせ、前半はしっとりと、時々ジャッジに向けて差し出す手の振付で締まるような動きを魅せる。後半はテンポが速くなったのを捉え、複雑でキレある動きを魅せるプログラムが、他の選手と一味違うなと思わせました✨

フリーで少し回転不足のジャンプがあったものの、ほぼノーミスでクリアな演技で見事インハイ初入賞✨
トランジッションの密度の高さから生まれる演技に、来季も楽しみにしてます!

 

6位 笠掛梨乃選手 愛知県:愛知みずほ大学瑞穂

SP:Over the Love 得点50.52 順位6位
FS:映画『美女と野獣』より 得点84.95 順位7位

今季からシニアに参戦して、全日本にも出場した選手。
持ち前の爆速+イン・アウトをきっちり踏み分けるスケーティングに加えて、この3年間で積み上げた表現が光るなと感じた試合でした。

SPは映画『華麗なるギャッツビー』の劇中歌。『フローレンス・アンド・ザ・マシーン』が映画に提供した曲である。

一瞬で目が醒めそうなスピード⛸️
そんなスケーティングの中から、未練タラタラ、元のさやに戻りたい思いが見える演技に、笠掛選手も高校3年生になったんだなーと思わせましたね。

音をよく捉え、体を大きく使い、緩急もつけて演じていくスタイルに新鮮味と、成長を感じました❗

FSは映画『美女と野獣』。実は笠掛選手は、2017-18シーズンのFSにも美女と野獣を使用しているが、その時と同じところもあれば違う所もある。
冒頭は『朝の風景』であるが、その次が『朝の風景(リプライズ)』に(前は『人間に戻った』を使用している)なり、最後は『フィナーレ』。前のと今季のとでは、フィナーレで使っている部分が違うようにも聞こえる。
曲の話はさておき。
曲や衣装だけでなく、前とは一味違う。
スピードがある中で、丁寧に、物語を伝えていこうとする姿勢。今季のはベルを意識しているのかなっと思いましたね。
キュートな振付もあり、見応えあった演技でした✨

中京大学への進学おめでとうございます!
大学生になった演技も楽しみにしてます!
 

5位 浦松千聖選手 愛知県:中京大学中京

SP:オペラ『トゥーランドット』より 得点57.69 順位3位
FS:ミュージカル『ミス・サイゴン』より 得点91.44 順位5位

I字、ビールマンっといったスピンの回転速度の速さ、ポジションの美しさに、ちょっとした腕の使い方が光ってました✨

SPはトゥーランドット、ボーカルはない。昨季からの継続のプログラム。
冒頭のコンビネーションジャンプは3Lz+2Tにする冷静さもあり、そのあとの要素もきっちり決めた。
終始穏やかな笑顔で滑り、長い手足を最も美しく魅せる所作に惹き付けられました。体感時間1分❗気品ある演技に魅了されました✨

FSはミュージカル『ミス・サイゴン』より。『サン・アンド・ムーン(楽器のみ)』→『序曲(多分、楽器のみ)』→『今も信じているわ(ボーカルあり)』の編曲。

24番目、最終滑走っという状況で、最後まで柔らかな表情で、すっと差し出す腕の美しさが素敵だった✨後半中々ジャンプが上手くいかなかったが、浦松選手の美しさとダイナミックさと両方が活きた表現が、また印象づけられる演技でした✨

去年は補欠で出番が無かった(1校から3人までしか出場出来ない…他にも沢山の選手が所属していて、おまけにレベル高い。中京大中京の層の厚さ恐るべし)。
今回は国際試合やシニアの全日本を経験し、そこで得たものを観させて貰えて良かったなっと感じました。
また来季も楽しみにしてます!

 

4位から1位は次のページに❗

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インターハイ2020 フィギュアスケート競技 観戦記録 男子編

こんにちはー!

2020年インターハイフィギュアスケート競技について、前回場所について書いたから、今回からは本題❗まずは男子演技感想を…
って、おい、いつの話だよって突っ込まないでください😰

前回更新したのは…2月末😲
そもそもインハイ自体開催されたのは、1/22~26だし…

そこは突っ込まないでくださいな…色々忙しかったんですよ…
アメブロからお引っ越しして、ここで書くことにしたり、諸々で忙しくて…

年度も跨いでしまいましたが、最後まで書きます❗
っと言うわけで、男子の入賞選手(1位~8位まで)早速書いていきましょー🏃‍♀️💨

 

8位 杉山匠海選手 岡山県:就実

SP:マック・ザ・ナイフ(歌:マイケル・ブーブレ) 得点57.22 SP順位11位
FS:ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』より 得点110.84 FS順位6位

足運びがとてもスムーズなスケーティングに目を奪われる✨リンクを大きく使って、ショート・フリーどちらも軽快な演技が鮮明に残りました✨✨

今回とっても驚いたのが、右手でも、左手でもキャメルキャッチフットを実施するスピン👀何言ってるのか分からないかと思いますので、分かりやすい所ではSPで実施されるCCSp(足替えキャメルスピン)。足替えた直後高く上がった足を右手で持って回り、足が下がったっと思ったら、今度は左手に持ち替えて足が高く上がる✨フリーではCCSpを実施しないが、右手で持つのと、左手で持つのと、プログラムの中で行っているのです😲

高校2年生でインハイ初入賞。
また来季もフットワークが良い滑りを観れるのが楽しみなってきました😄

 

7位 片伊勢武選手 大阪府:関西大学第一

SP:映画『海の上のピアニスト』より 得点 SP57.66 順位10位
FS:バレエ『ドン・キホーテ』より 得点111.48 FS順位5位

観ていると、心の奥まで染み込むようなスケーティングだなっと感じさせます。

今回ショート・フリー共に3A(トリプルアクセル)を入れて、どちらも転倒という結果に。チャレンジしつつも、その他の要素はまとめていた。

SPは映画『海の上のピアニスト』のサウンドトラック。『The Crisis』と『1900s Theme』の2曲繋ぎ。
冒頭のピアノを弾く振付から進んでゆく滑りに、今にも壊れそうな繊細で儚い雰囲気を醸し出す演技に魅了されたことを、今でも鮮明に覚えています。

FSのドン・キホーテは、『イントロダクション』→『闘牛士の情景』→『町の踊り子』→『コーダ キトリとバジルは逃げ出す』の4曲で構成。全て第1幕で使われる曲を繋ぎ合わせ、順番もバレエと同じである。
1番最後のジャンプは、あまりにも突然2A+2Tを飛んだので見逃してしまいましたね…(反省)ステファン・ランビエール先生振付の、2シーズン目のドン・キホーテ。優美な舞いの中で、最後のStSq(ステップシークエンス)で盛り上がるように踊りきっていたのがとても印象的でした✨

高校1年生、初出場で入賞✨来季はどんなプログラムを持ってくるのか、今から楽しみです。

 

6位 木科雄登選手 岡山県:金光学園

SP:Ameksa 得点62.53 SP順位8位
FS:映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』より 得点109.63 FS順位7位

木科選手も、もう高校3年生なのか😲っと思わせるような表現。あと、ジャンプが抜けてしまった時のリカバリーもしっかりしてました✨

SPでは本来なら3Lz+3Tの所が、最初のジャンプが2Lzになってしまって、そこから3Tを入れて、コンビネーションジャンプとして最低限点数が入るようにした所(Jr.男子の場合は2回転-3回転或いは、3回転-2回転が最低でも必要なので、もし2回転-2回転になった場合、前半の2回転の点数しか入らないことになります)。
FSは前半の3Aが2本とも2Aになってしまった。ルールでは、フリーで3回転以上のジャンプを繰り返せるのは2種類のジャンプがまで。木科選手の場合は、本来であるなら3Aと3Loを2回、うちそれぞれ1回はコンビネーションジャンプにするプログラムであった。それが3Aが1回も入らなかったので、3Lo+3Tを2回飛ぶのに変えて、しかもそれが綺麗だったのである✨

SPは速いテンポのギターとタップの曲に合わせた細かい踊りに唸らされました✨
FSの曲は1994年公開のアメリカの映画。200年生きてるヴァンパイアの物語である。儚さ、危険さ、破滅へと進む道と、中々難しいテーマを氷に描いている所にもっと観たいと思わせました✨

3年連続入賞。もう大学生かー。来季こそインカレに行って、どんな演技をするのか楽しみです❗

 

5位 吉岡希選手 兵庫県:西宮甲英

SP:Art On Ice 得点66.11 順位4位
FS:映画『ローレライ』より 得点108.40 順位8位

ジャンプの回転速度、軸の細さに毎回驚かされる❗

SP冒頭の3A、FS冒頭の4Tの軽さに会場騒然。
初出場で、飄々とジャンプを決めていく姿で、観る者に鮮烈に印象づけていく演技✨

いや、もう、これからが楽しみ✨ポテンシャルの高さを感じさせますね❗
余裕しか感じさせないジャンプだけでなく、これからどんな世界観を出すようになるのか。スピンも、ステップも繋ぎもそう。それらの要素がレベルアップし、歯車が噛み合った時に、どんな演技が生まれてくるのか、本当に楽しみですわ❗
高校1年生で、そんなことを思わせるインターハイでした✨

 

4位から1位までの選手の演技感想は、次のページに❗