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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第8講 新潟編

こんにちは!大学院修了フィギュアスケートファンのLenaです!

東日本フィギュアスケート概論シリーズ第8講、新潟編を始めます!(過去同シリーズは→2019年2021年)
依然有観客での大会が限られる中、2021-22シーズンは五輪もあって、フィギュアスケートに注目が集まりました。一ローカルフィギュアスケートファンとして、普段拝見する機会が多い東日本の選手の魅力をもっと知ってほしいと、講義という名のもと、記事を書かせていただきます!

北海道、青森、第5講は秋田・岩手、第6講第7講は宮城の選手を取り上げました。第8講の今講座では新潟編、そして東北・北海道ブロック編最終講となります。新潟県スケート連盟所属選手や、国体新潟代表選手を紹介します。

(これまでの講義の一覧はこちらから)

※所属クラブ等のデータは2022年3月時点で、一般に公開されているものを基準にしてます。4月から所属先等変更がある場合は併記します。

それでは行きましょう!!まずは中学生の選手からです。



No.37 武田結仁選手 (タケダ ユウジン)

所属 アイビスSC
プログラム
SP 不明
FS Way Down We Go(歌:カレオ)
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ノービスA 6位
第25回全日本ノービス選手権大会 ノービスA 6位

4月から中学生になりました。新潟市内を中心に練習を積み重ねています。
2019年から3年連続で全日本ノービス選手権で入賞してきた実績のある選手です。来季から本格的にジュニアに参戦する予定です。

武田選手は、
踊りにずっと注目していたい
と思うほど、音を捉えて動きに転換するセンスが傑出しているのです。またエレメンツも表現の1つとして溶け込ませ、年々高難度化が進んでいます。今季は5種類のトリプルジャンプ、更にはコンビネーションジャンプのセカンドジャンプをトリプルトゥループ(3T)を組み込んだ構成に挑んでいました。

ノービスになってからは、映画『コーラスライン』より、『ドント・ストップ・ミー・ナウ』とアップテンポで明るい曲を選んでいました。そう考えると、今季新しくしたFSは、今までのイメージを大きく覆す曲を選んだと感じました。スローテンポで独特な曲に筆者は大変驚きました。音の取り方が非常に難しい曲を、いとも簡単そうに、クールに踊りこなしていく姿に度肝を抜かれました。

SPは新潟県内で行われたローカル大会で披露しているものの、無観客のため一般にはまだ曲名すら分からない段階です。FSは難しい曲を高い表現力で滑りこなしていることを考えると、一体どんな曲を選び、どんな構成で、どんな振付なのか非常に気になります。

先ほどからFSの曲が難しいと書いていますので、FSの曲のMVをご覧ください↓

出典:KALEO
KALEO – Way Down We Go (Official Music Video)

来季はSPも拝見できるチャンスが訪れるはずです。武田選手の抜群な踊りのセンスを沢山拝見できる回数が増えると思うと、とてもワクワクしますね。どうかステイヘルシーに、今度こそは現地で沢山の観客を魅了する演技を披露出来ますように。

No.38 金子ヒロ選手 (カネコ ヒロ)

所属 新潟FCKZ
プログラム
SP 映画『アルマゲドン』より『ミス・ア・シング』
FS 映画『ピンク・パンサー』シリーズより
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ノービスA 3位
第25回全日本ノービス選手権大会 ノービスA 32位
第42回全国中学校スケート大会 22位

4月から中学2年生になります。季節リンクの柏崎市を中心に練習を積み重ねています。先ほど紹介した武田選手と共に、激戦のブロックを4年間勝ち上がって全日本ノービス選手権に出場してきました。来季から本格的にジュニアに参戦する予定です。

綺麗な所作からにじみ出る踊り心で、ファンを惹きつけていく選手です。

全中にて一般のファンの前(オンライン上)で初披露となったSPは、エモーショナルな曲に合わせて、自分の思いの丈をぶつけた演技が強く印象に残ります。勢いありつつ、洗練された所作が光ってましたね。

昨季から継続のFSは、振付と共に、衣装にも注目のプログラムでした。コミカルに滑っていると、中盤で突然衣装が変わるという仕掛けが施されていたのです。技と技のつなぎにも様々な動きがあり、遊び心満載な踊りが観ていて楽しい演技でした。

来季からは本格的にジュニアということで、演技を拝見できる機会が増えそうですね。どんなプログラムを披露するのか、非常に楽しみにしてます。どうかステイヘルシーに、調整できますように。

No.39 岡本和彩選手 (オカモト カイ)

所属 アイビスSC
プログラム
SP ユーアー・ザ・リーズン(歌:カラム・スコット&レオナ・ルイス)
FS シー・ユー・アゲイン(歌:ウィズ・カリファ)
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 1位
第38回東日本ジュニア選手権 16位

4月から中学3年生になりました。今季ジュニアデビューした選手です。
2020年全日本ノービスAクラスで8位入賞、今季ブロック大会で優勝と活躍しています。

スピードを全く落とさずにジャンプを跳ぶ姿にまず驚き、体のしなりを活かし独自の世界を表現する姿に心奪われることでしょう。
これまで、映画『ヒックとドラゴン』より、ドラマ『JIN-仁-』より、『Steps(演奏:シークレット・ガーデン)』と、シーズンごとに違う曲調にチャレンジし、自分のモノにしていました。
今季一般のファンの前で初披露となったSP、新しくしたFSは、どちらもプリンス・アイス・ワールドのキャストとして活躍する小平渓介さんが振付ました。驚くほど大人びた演技に沢山のファンを驚かせました。

SPは村元哉中選手/髙橋大輔選手組(関西大学KFSC)がEXで使用したことによって、話題となった曲ですね。ボーカルの呼吸としっかりと合わせながら、垢抜けた所作の数々で魅了していくプログラムでした。最後のポーズが斬新で、見終わったあとの余韻が響いていくのですよ。SPだけを観ても、衝撃が走りましたね。

FSは宇野昌磨選手(トヨタ自動車)がEXで使用していた曲としても知られています。雨が降る音から始まり、スピードをガンガンに出してジャンプを跳びつつ、ボーカルのパッションを受け止めてまた外に思いを伝えていく演技に引き込まれます。小平さんの振付は、ユニークさがありながらも美のツボをしっかり押さえている動きが印象に残るのですよ。岡本選手の美しい体のしなりとマッチして、強烈なインパクトを残していきました。どんな結果であっても、終わった後に響くものがありましたね。

SPとFSの曲のMVが、アーティスト公式YouTubeチャンネルに投稿されていますので、参考までにご覧ください↓

参考
出典:フジスケHP
東北・北海道ブロック 選手情報詳細
映像
SP音源
出典:Calum Scott
Calum Scott, Leona Lewis – You Are The Reason (Duet Version)

FS音源
出典:Wiz Khalifa
Wiz Khalifa – See You Again ft. Charlie Puth [Official Video] Furious 7 Soundtrack

一つ一つの歌詞の意味を大切にし、滑っていく姿に心打たれたシーズンでありました。昨年12月の大会を棄権して以降は、大会へのエントリーがありません。どうかステイヘルシーに、来季演技を拝見できることを願い、楽しみにしてます。


個人的に、『新潟の踊る三銃士』と呼んでいる選手の紹介でした。踊り心の方向性が三者三様で、観ていて面白い選手達です。
次のページ高校・大学生の選手の紹介です。ぜひご覧ください💨

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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.3 東北・北海道ブロック ジュニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第3回、東北・北海道ブロック ジュニア編を始めます!

このシリーズでは順位等関係なく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!前々回は中四国九州&中部ブロックで、前回は関東ブロック編で、今回は東北・北海道ブロック編です!1日目が関東ブロックメインで、2日目以降は東北・北海道ブロックをメインで視聴しましたが…関東だけでも、印象に残ったプログラムが多く、濃くなりそうなので記事を分けることになりました。そして、東北・北海道ブロックでも随分と多くなったため…ジュニア編とシニア編で分けることにしました😂今回はジュニア編ですね!

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。



2021 東北・北海道選手権大会
通称:東北・北海道ブロック、北ブロック
期日:2021年10月1日(金)~10月3日(日)
会場:札幌市月寒体育館(北海道札幌市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS


ジュニア女子

中川涼(ナカガワリョウ)選手 仙台FSC

SP:Gopher/Drumdown Mambo(歌:イマ・スマック/Whethan Feat. Jasiah)
振付:岩本英嗣

4月から高校生となりました!

SPに関しては、昨季までボンドの『kismet』を3季使用した上で、今季この新しいプログラムを披露しました!

今回筆者が最もインパクトに残ったのは、
リズム感、キレ
でしたね!

『マンボ、マンボ』や『ウッ!』と歌詞が耳に付いていくに合わせて、音ハメのオンパレード!ジャッジアピールが抜群で、テンション上がりまくりました!

後半、ステップシークエンス(StSq)に入る前辺りから、Gopherをアレンジし、ビートのかかった音源にしています!

勢いは全く止まらず、ターンを踏みながらしっかりと音ハメし、明るい表情で、画面越しのファンを魅了していきました!

最後まで踊って踊って、見てワクワクする!そんなプログラムでした!2日目の全体で見ても2番滑走とかなり早い滑走の中でも、観ていた人の気持ちが南国のようにホットになる演技でしたね!

総合5位で、4年連続となる東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!

毎シーズンごとに表現が輝いてきているので、東日本でも楽しみにしてます!

森本美羽(モリモトミウ)選手 東北高校

SP:映画『ラストエンペラー』より『Rain』
振付:坂本惠梨

現在高校2年生で、6級の選手です。ミニマムスコアを取得して、今大会に出場してます。
SPは昨季からの継続のプログラムとなります。

しっとりとした曲に合わせ、しなやかでエレガントなポージングを魅せつつ、次々とジャンプを降り、回転速度が速く、ポジションが綺麗なスピンを決めていきました✨

1本の線で繋がっているような曲線美

を感じさせる好演技でした!
短い曲の中で、森本選手の良いところが濃縮されたプログラムでしたね!

エレメンツの大きなミスはなく、SP6位となり、FSで最終グループに入りました!

FSもエレメンツの大きなミスなく、初の東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!

長岡里桜(ナガオカリオ)選手 藤女子

SP:ミュージカル・映画『エリザベート』より『私だけに』(歌:Janet Marie Chvatal)
FS:ミュージカル・映画『レ・ミゼラブル』より
SP・FS振付:横谷花絵

高校2年生で、ブロックの時点では6級の選手です。【2021年版】東日本概論 第1回で紹介した長岡柚奈選手のお姉さんになります。
8月に行われたの『SAPPORO CUP』でミニマムをクリアして今大会に出場しました。

SPはあまりの美しさに、

お嫁に行きそうな雰囲気

を勝手に感じてしまいました。長岡選手の演技を見た思い出がふと蘇ってしまいましたね。自由に、力強く羽ばたいていこうとする歌詞に合わせ、しなやかに、華麗に舞う姿に画面越しに感動してしまって…白い衣装というのも相まって、そう感じてしまいました。

FSはボーカルが無く、筆者には珍しい曲構成だなと感じました。

ボーカルが無いからこそ、滑りのドラマチックさが際立つ

そんな演技でした!楽器だけによって情報量が少なくなり、様々な想像を掻き立てられるのです。今はこういう気持ちなのかな?だからこのように動くのかな?こういう動きもありだな!等を見ながら考えるのです!

長岡選手は音の雰囲気を捉えて美しく体現しているところに、いつも感嘆しています。なので、この編曲はぴったりだと感じます!

もっと演技を観ていたい、長く観ていたいと願う選手です!本当にこういう機会に、期間が限られていますが、映像に残るのはありがたいことです。
またどこかで演技を拝見する時を楽しみにしてます!

金本カノン(カネモトカノン)選手 帯広緑陽高校

FS:ミュージカル・映画『オペラ座の怪人』より
振付:小田嶋隼

4月から高校生になり、ブロックの時点では6級の選手です。新たなクラブとコーチで今季挑んでいます!
先程紹介した長岡選手と同様、8月に行われたの『SAPPORO CUP』でミニマムをクリアして今大会に出場しました。

ファントムメインの編曲で、力強く、次々とジャンプを着氷していきました。前半ファントムとクリスティーヌとの掛け合いでは、両方の人物を演じ分け、中盤以降は場面ごとに魅せ、最後のステップシークエンス(StSq)ではスピード感、迫力とドラマチックに演じてたのが印象深かったです!

パワフルでカッコいい

金本選手の成長、そして新たな一面を見れたのも今大会で印象的でした!

またどこかで演技を拝見したいところです!どうか、思うところまで突き進められるように願ってます!

聖前埜乃華(ショウゼンノノカ)選手 八戸工大一高

FS:スウィート・ドリームス(アー・メイド・オブ・ディス)(歌:Cinematic Pop)
FS振付:本郷裕子

『奇跡のレッスン』で平昌五輪銅メダリスト、ハビエル・フェルナンデス氏に教えてもらった生徒の1人で、4月から高校生になりました。進学先が気になっていたところでしたね。同じクラブ出身で、今大会選手権女子で優勝、全日本選手権に4回出場の廣谷帆香選手(岩手大学)の後輩となりました!

SP・FS共に新しくし、大会で初披露となりました。

今回取り上げるのは、FSです!ユーリズミックスの大ヒット曲をCinematic Popがカバーしたバージョンを使用しています。

ダークな女性をクールに演じている

その姿に強烈な衝撃を受けましたね!今までの聖前選手とは180度方向性が違うプログラムでしたね!

これまでの聖前選手にはない、ダークな曲、何か裏で企んでそうな怪しい女性を演じるというスタイルに筆者は驚きました!

冒頭に肩をクイクイ動かしたり、ジャッジに向かって見栄を切ったり、スタイリッシュさが際立つ動きと、魅了ポイントが盛り沢山でした!

持味のエネルギッシュなスケーティングに、幅広いキャラクターを演じていくという魅力がどんどん付け足されていて、この先も見ていたい!と感じましたね!

昨年大会に続き、表彰台に登りました!おめでとうございます!今までとは一味違った聖前選手を、東日本でまた拝見するのが楽しみですね!

千葉百音(チバモネ)選手 東北高校

SP:ドラマ『エデンの東』より『フィナーレ』
FS:ヴァイオリン協奏曲『バタフライ・ラヴァーズ(梁山伯と祝英台)』
SP振付:鈴木明子
FS振付:宮本賢二

4月から高校生になり、所属クラブとコーチ、プログラムを変えて今大会に挑みました。

SP・FSを通じて感じたのが、

新たな一面

これを幾度も垣間見えたのが印象的でした!

SPは滑っている最中も複雑な動きをし、FSは嫋やかで上品な腕の動きから音を細かく拾っていき、ガラスのようなきらめきを発しているのが、千葉選手の新しい一面だと感じたわけなのです!

伝えようとするストーリーがはっきりと見え、洗練された所作、情感豊かなスケートにただ見惚れてましたね。

細かなところもきっちりと意味を捉え、体で表していく姿に釘付けとなりました!

ブロック3連覇おめでとうございます🥇🥇🥇
今後更に磨かれていくのがとても楽しみなプログラムだと感じました!どうかステイヘルシーに、千葉選手の目標が達成できるように願ってます!

次のページにも続きます!

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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第5回 秋田・新潟編

こんにちは!大学院生フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第5回、秋田・新潟編を始めたいと思います!
今回は秋田と新潟の選手のそれぞれの紹介を主に、山形、福島の話も少しだけできたらいいなと思います。

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばしてください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間一般から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第5回目です!

第1回~3回にかけて北海道の選手を取り上げました!第4回以降は北海道から南下し、東北エリアに入っています(これまでの一覧はこちらから
)。前回は青森・岩手編、東北エリア第2弾である今回は、秋田県スケート連盟所属選手と、新潟県スケート連盟に所属の選手をそれぞれ1ページずつ取り上げます😎山形・福島の情勢も少し取り上げます。

中にはこういう紹介系は苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

それでは行きましょう⏬

※今回、実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします。
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

No.22 鎌田明子選手 (カマダ メイコ)

所属 秋田県連
SP 舞台『リバーダンス』より『ファイヤーダンス』
FS シング・シング・シング

4月から高校生になります!通年リンクがない秋田県を拠点に練習を続け、2019・20年のブロック大会や、2020年全中に出場しました✨

SPの振付は2010・14年オリンピック出場の鈴木明子さんです。初めてオリンピックに出場したシーズンのSPの後半部分を、今回鎌田選手に振り付けたと思われます!綺麗に、丁寧に演じつつ、要所要所で、ビシッと決めている振付が印象的なプログラムです。

FSはパワフルさが印象的な演技でした。2種類の3回転ジャンプを入れる構成にもチャレンジした経験もあります。

シーズン毎に成長した体の動きや演技を感じております!練習環境が厳しいと思いますが、また来季以降も拝見出来ることを願っております。

No.23 安保咲野選手 (アンボ サヤ)

所属 秋田県連
SP ミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』より(※2021年インターハイでの演技から判断)
FS 映画『007 カジノ・ロワイヤル』より(※2020年インターハイパンフレットより)

4月から高校3年生になります。
2018-19シーズン中頃に6級を取得して以来、おそらく秋田県勢としては久しぶりとなった全中やインターハイ、更には先程紹介した鎌田選手とコンビを組んで国体予選に出場する等の活躍をみせています。

SPは昨季からの継続のプログラムです。インハイではトリプルサルコウからのコンビネーションに挑戦し、ジャンプの難度を上げつつ、コミカルさや全身をしっかり使った表現が光る演技となっています。

では、2021年のインターハイ公式アーカイブにある映像を見てみましょう↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(7:51~12:28、指定された時間から再生します)

※音がミュートされています

おそれ多くも、筆者はまだFSは一度も拝見したことがありません。

来年度は高校3年生とのことで、どこかで演技を拝見できればいいなと思いつつ、納得のいく進路にとなるよう願ってます!

ちょっと休憩で、山形、福島のお話をしましょう。山形は執筆時では、季節型の屋外スケート場しかありません。福島は季節型の屋内スケート場があります。ここ数年は両県スケート連盟に所属する選手でブロック大会に出場した選手はいません。ただ、2020年のインターハイで山形県の高校から出場した選手はいます。
ちなみに福島県は1998年・2002年オリンピックに出場した本田武史先生の出身地で、そこでスケートを始めたことで知られています。

次のページでは、新潟の選手の紹介となってます💨