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東日本フィギュアスケート特別講座2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第5講 秋田・岩手編

こんにちは!大学院修了フィギュアスケートファンのLenaです!

東日本フィギュアスケート概論シリーズ第5講、秋田・岩手編を始めます!(過去同シリーズは→2019年2021年)
依然有観客での大会が限られる中、2021-22シーズンは五輪もあって、フィギュアスケートに注目が集まりました。一ローカルフィギュアスケートファンとして、普段拝見する機会が多い東日本の選手の魅力をもっと知ってほしいと、講義という名のもと、記事を書かせていただきます!

第1講2講3講と北海道の選手、第4講は青森の選手を取り上げました!第5講の今回は、さらに南下して秋田と岩手の選手を取り上げます!全中、インハイ、国体で秋田県・岩手県代表として出場したことのある選手を紹介します。

(これまでの講義の一覧はこちらから)

※所属クラブ等のデータは2022年3月時点で、一般に公開されているものを基準にしてます。4月から所属先等変更がある場合は併記します。

まずは通年リンクがない秋田に所属する選手から行きましょう!!


No.21 鎌田明子選手 (カマダ メイコ)

所属 秋田県連
プログラム
SP 舞台『リバーダンス』より『ファイヤーダンス』
FS 韃靼人の踊り
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 29位
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年女子 19位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 45位

4月から秋田県内の高校に通う2年生の選手です。
宮城県を拠点に練習している『仙台泉F.S.C.』を率いる田中総司コーチに師事しています。2019年春か夏ごろにバッジテスト6級を獲得して以来、3年連続でブロック大会出場、全中・国体・インハイ秋田代表として活躍しています。

パワフルなスケーティングとともに、シーズンを重ねるごとに成長した姿を見せている選手です。教えを着実に、忠実に滑る姿も魅力の1つです。

SPは少なくとも3シーズン継続しているプログラムです。振付はバンクーバー・ソチ五輪代表の鈴木明子さんによるものです。
至る所に独特でかつ、曲の世界観にぴったりな振付が印象に残ります。細かい動きも大きく、はっきりとアピールし、見ごたえあるプログラムです。

FSは様々な事情等により、オンライン含め一般のファンの前での披露が叶いませんでした。フジテレビスケートが出す、ブロック大会の選手情報一覧によると、新しいプログラムになっていました。振付はSPと同じく、鈴木明子さんが手がけました。
来季以降、拝見できる機会に恵まれることを祈ってます。

SPのみとなりますが、2022年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

参考
出典:フジスケHP
東北・北海道ブロック 選手情報詳細
映像
出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(2:43:53~2:48:33、指定された時間から再生します)

中々練習環境が難しいと察しています。どうか、限られた中で上手く調整し、また演技を拝見するのを楽しみにしています。

No.22 安保咲野選手 (アンボ サヤ)

所属 秋田県連→?
プログラム
SP ミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』より
FS 映画『007/ゴールドフィンガー』より
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 20位
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年女子 22位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 76位

3月に高校を卒業しました。先ほど紹介した鎌田選手が通う高校の先輩でもあります。
高校卒業の時点では岩手・青森県を中心に指導する佐々木正徳コーチに師事していました。岩手県大会のオープンクラスに出場したこともあります。
2018年秋ごろにバッジテスト6級を獲得して以来、全中、インハイ、国体の秋田県代表として活躍しています。今季ブロック大会に初めて出場し、FSに進出しました。

パワフルでダイナミックな滑りとともに、スピンのポジションが的確で、軸の安定感が持味の選手です。動きから見て、体幹が強そうに感じています。

SPは3シーズン継続して使用しているプログラムです。コミカルな曲調を、ちょっぴりお洒落に、エネルギッシュな滑りで魅せるのが印象的でした。

FSはいつから使用しているか不明ですが、今季ブロック大会で、ようやく一般のファンに(オンライン上)で初披露となりました。持ち前の力強さを活かし、迫力ある演技が見所となっています。

SPのみとなりますが、2022年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

参考
出典:フジスケHP
東北・北海道ブロック 選手情報詳細
出典:日本スケート連盟HP
令和2年度岩手県スケート競技選手権大会
映像
出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(4:43:54~4:48:50、指定された時間から再生します)

執筆時(5月下旬)には、SNS上で部員紹介する大学のスケート部に名前はなく、進路が気になるところです。もしも競技を続けるのであるのなら、今度は現地で拝見できることを願っています。


次のページは岩手の選手の紹介です。ぜひご覧ください💨

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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第4回 青森・岩手編

こんにちは!大学院生フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第4回、青森・岩手編を始めたいと思います!
今回は青森、岩手の選手、それぞれの魅力について語ります。

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばしてください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間一般から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第4回目です!

第1回~3回にかけて北海道の選手を取り上げました(一覧はこちらから)
第4回以降は北海道から南下し、東北エリアに入ります。その第1弾で、青森県スケート連盟所属選手と岩手県スケート連盟に所属の選手をそれぞれ1ページずつ取り上げます😎

中にはこういう紹介系は苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

それでは行きましょう⏬

※今回、実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします。
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

No.16 鈴木杏梨選手 (スズキ アンリ)

所属 三沢GOLDF・S・C
SP 全中中止のため不明…
FS ミュージカル『スパマロット』より『Knights Of The Round Table』

4月から中学2年生、2021-22シーズンから本格的にジュニアデビューする選手です。
2018年全日本ノービス選手権で、ノービスB女子で3位になったことのある実力があります。

軸が細く回転速度の速いジャンプと、元気溌剌にキュートに踊る姿が魅力的な選手です✨

大会でフリップジャンプを除く、4種類の3回転ジャンプを組み込む高難度構成に果敢に挑みながら、アップテンポでコミカルな曲を最後までキュートな笑顔で、躍動感溢れる演技をするのが持ち味です!

2月に地元の放送局でのインタビューが放送されていました。その時の模様が放送局の公式YouTubeチャンネルに上がっていたので、動画をご覧頂きましょう↓

出典:ABA青森朝日放送 YouTubeチャンネル

なんと、トリプルアクセルの練習もしていて、2月の青森のローカル大会で挑んでいました!!(第50回青森県フィギュアスケート選手権大会 ジュニア選手権中学生以下女子ジャッジスコア)

来季はいよいよジュニアデビューとのことで、今まで大会で拝見できなかった2つのプログラムを拝見できるということで…どんな演技を披露するのかとても楽しみにしています!


No.17 聖前埜乃華選手 (ショウゼン ノノカ)

所属 八戸FSC
SP ユー・レイズ・ミー・アップ(歌 ケルティック・ウーマン)
FS 映画『ロミオとジュリエット』より

2018年平昌オリンピック銅メダリストのハビエル・フェルナンデスさんが講師として出演した番組『奇跡のレッスン』に出演していた生徒の一人で、4月から高校生になります🌸

そんな聖前選手の魅力は、パワフルなスケーティングに合わせ、多彩にアグレッシブに表現するところだと感じています。

SPは今までの聖前選手にはない、しっとりとした曲調を選び、綺麗な滑りで魅せながらも、伸びやかさや芯の強さを感じてエモーショナルな演技が印象的なプログラムです!

FSは前半は1968年公開の『ロミオとジュリエット』の、後半は1996年公開の『ロミオ+ジュリエット』のサウンドトラックを使用した編曲です。昨季から継続のプログラムで、安定した演技を披露しつつ、最後まで迫力満点!ドラマチックな展開を体を大きく使って表現してたのが心に残っています。

そんな聖前選手の演技を、2021年国体の公式アーカイブの映像でご覧ください↓

こちらから(出典 国体チャンネル)
SP→『スケート(フィギュア)1/27「全編」』選択し、(CMの後)2:16:37~2:21:49
FS→『1/28少年女子フリースケーティング』を選択し、(CMの後)19:14~25:13

また来季どんな演技を披露するのか、現地で拝見する時を楽しみにしています。


No.18 渡辺倫果選手 (ワタナベ リンカ)

所属 青森山田高校
SP Bachelorette(歌 ビョーク)
FS Sunday Afternoon(歌 レイチェル・ヤマガタ)

3月に高校を卒業し、4月からは東京の通信制の大学に進学予定のことです(大学名は執筆中の時点では公表されてません)!

千葉県出身で、新横浜スケートセンターを経て、東京都西東京市にあるダイドードリンコアイスアリーナで練習してました。中学2年生の冬に、コーチの関徳武(メグム)先生が家庭の都合でカナダに移るのに合わせ、拠点をカナダに移すという大きな決断をしました。中学3年生で青森山田に編入して以来、青森県及び、東北・北海道ブロックの選手として活躍してきました。

ジュニア時代にジュニアの推薦でシニアの全日本選手権や、国際大会に出場してきました。今季からシニアデビューしました。

渡辺選手と言ったら、どんな逆境も跳ね返せそうな強さを感じ、観る者を勇気づけられそうなスケートだと考えています。先程カナダに拠点を移した話も書きましたが、渡辺選手は数々の辛い出来事を乗り越え、大きな決断をしていった選手であります。

あと、もう一つ大切なポイントがあります。
それは、小さな音ハメがどんどん積み重なっていき、やがて大きな魅力になるスケーターであることです。

特に今季のFSにおいて、それが顕著に表れているなと感じてます。ブルースの曲を選び、ギターや哀愁ある歌声のじゃん♪に合わせた振付、腕だけでなく足や首も使って音を捉えていて、それがどんどん積み重なり、一番盛り上がる後半のステップシークエンスに繋がり、魅了していくプログラムが鮮烈な印象に残りました。
同時に渡辺選手ももう高校3年生で、シニアとして活躍して大きくなったなーと、これまでの思い出が懐かしくなりました。

では参考程度に2021年のインターハイ公式アーカイブにある映像を見てみましょう↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(38:00~43:45、指定された時間から再生します)

FS(2:20:02~2:26:20、指定された時間から再生します)

※ブロック大会等をシニアで出てますが、インターハイはジュニア課題で実施しなくてはならないためジュニアプログラムです

中々本来の練習拠点であるカナダに戻れないとのことで、1日も早く戻り、練習が積み重ねられることを願っています。
大学生になった渡辺選手の演技を楽しみにしております。

※4/8追加
本人の公開しているInstagramより、法政大学に進学したとの報告がありました!
どんな演技を披露するのか、また楽しみです!

次のページでは、岩手の選手の紹介となってます💨

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フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論 東北北海道B編

はい!

Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論第2弾⤴️

前回はシーズン初めのローカル大会3つで、今回はいよいよシーズンに入ってきた!っと思わせる、東北北海道ブロックと、関東ブロックの中からベストプログラムを選んでいくつもりが…すみません、選んでいる途中で2つ合わせるのは無理ってなったので…今回は東北・北海道ブロックから選んでいきます❗

ノービスは全日本、ジュニア以降は東日本を懸けた戦いに、あー、シーズンの一つの山場である全日本へ時が進んでいくなっと感じさせるのです❗

いやー、本当はね東京ブロックも観たかったのに、なんで東北北海道ブロックと被るのさーー😠って言うわけで観に行けなかった😭

前回同様、いくつか注意すべきことを…
・筆者が現地で観た、あるいはライブストリーミングで観たものから選びます。
・全ての試合を現地やライストで観れた訳ではありません。結構偏りがあるのはご容赦願います。
・筆者が悩みに悩んで、この時の、この演技が特に印象的だったものを選んでいますが、だからと言って他の選手の演技が…っということは全くありません。いつも素敵な演技を披露していただきありがとうございます。
・今回都合上、一部氏名を敬称略とさせて頂きます。
・所属等のデータは大会時点のものです。
・プログラム名・振付師名は大会パンフレットを参考にしてます。

それでは早速行きましょう💨

 

2019 東北・北海道フィギュアスケート選手権
通称:東北北海道ブロック、東北北海道B
期日:2019年9月20日~23日
会場:テクノルアイスパーク八戸(青森県八戸市新井田西4-1-1)

タクシーに『スケートリンク』って言ったらテクノルアイスパークではなく、別のスケートリンクに連れてかれそうになった…冗談抜きで!八戸市内にリンク複数ありますので、『テクノルアイスパーク』もそうですし、『新井田(ニイダ)のスケートリンク』で通じるので気を付けてね!っと言い残して本題に入りましょう❗

男子SP

佐藤洸彬(サトウヒロアキ) 南部美人

SP:チャップリンメドレー
振付:佐藤操

12月の全日本が現役最後の試合っと言うことで…これが最後のブロック大会😭

今まで濃いキャラクターを演じて、東北北海道から東を引っ張ってきた佐藤選手が…って涙出そう…

SAPPORO CUPと同じ日程で行われたMGC杯(行きたかったなー)で初披露のSP。
現役最後のプログラムはチャップリンメドレー🎩

どんなにノリの良さも一つの持ち味である佐藤選手らしい最後のプログラム!!

カラフルなベストがちょっと洒落ている衣装✨

キーンコーンカーンコーン~♪

って鐘が鳴ってから始まり、物凄いスピードを出して4T+2T決まった!!

繋ぎにぴょーんっと飛んだり、曲が変わるところでステップシークエンス(StSq)でリズムを捉えつつ、コミカルに、コミカルに、踊って!観客から手拍子が沸き起こる!

ノリノリで、さすがのエンターテイナーっと思って楽しく見ていたら…スマイルのメロディーが流れ、スピン2本。
そして…
ジャッジ側から見て後ろ向きに立って、くるくるっとステッキを回す振りからの、振り返りが…

うわーん😭やめないでーーー!

って叫びたくなるーーーーー😭

その時の顔は笑顔であるが、なんだかその笑顔を見るとやめるのが寂しくなっちゃうではないか!!!

うわーーーーーーーーん😭

ってブロックの初っぱらから筆者の心の中で大号泣してしまいました😭😭😭

坪井聖弥(ツボイセイヤ) 苫小牧駒澤大学

SP:eye
振付:鈴木理絵/髙木尚美

今季シニアデビュー。
苫小牧市内の大学に進学し、引き続き東北・北海道ブロックとして出場することになって嬉しい😄

昨季からの継続のSPがね、これが坪井選手らしさが光るプログラムなんですよ😍

アコーディオニストのcobaによるeye。高橋大輔さんがバンクーバー五輪で銅メダル取った時のSPの曲です。

坪井選手と言えば、いい意味で危うさもあり、ガラスのように繊細な表現と、ダイナミックなジャンプと歯切れのいいスケーティングが共存しているところ✨ほんのちょっとした動きからも観客を魅了できるスケーターであります。

冒頭の3Loが綺麗に決まり、スピン1つからの3Tで手をついたが2Tを付けた!
スピードあり、かっとんでいくジャンプに見応えある!リンクを大きく使い、緩急の付け方がスムーズ。女性と踊っているのが目に見えて、観る者をゾクゾクさせる😍極めつけはStSq!フットワークの良さに、このゾクゾク感!ワクワクする!ってなるところで2Aを持ってきてフィニッシュするプログラムなわけ😍

最後の2Aチャレンジは置いといて、大学生になってより一層垢抜けて、eyeがますます洒落になってる❗な演技でした✨

 

ジュニア女子SP

宮本藍里(ミヤモトアイリ) 北海高等学校

SP:Rapsodia de Arrable/タンゲーラ
振付:横谷花絵

高校に進学し、師事コーチが変わった今シーズン。

昨季からの継続のSP。ジュニアのSPの指定ジャンプ・スピンの関係などで色々構成をいじっている。冒頭は2Lo、後半のジャンプに2A。フライングシットスピン(FSSp)に変えたりっといった具合に。

曲はそれぞれタンゴの曲を2つ繋いだもの。

バレリーナのような美しい所作で、華麗に舞い踊るのが宮本選手の最大の魅力✨

1音1音しっかり絡め取っていて濃密な表現。顔の表情、手の出し方、音ハメの動きが更にブラッシュアップされていてカッコいい😍

観ててあっという間❗

宮本選手の魅せる世界観がたまらないって思った演技でした✨

長岡柚奈(ナガオカユナ) ROYCE’F・S・C

SP:ピアノ三重奏曲第4番『ドゥムキー』
振付:佐藤操

SAPPORO CUPで初披露したSP。その時から思っていた『緻密な音取り』を話せる時が来た。

交響曲『新世界より』などで有名なアントニン・ドヴォルザークが作曲した曲で、6つの楽章から構成されている。
ちなみに『ドゥムキー』とはウクライナ起源の歌謡曲『ドゥムカ』の複数形や、スラヴ語で『思い』わ『瞑想曲』という意味があるが、作曲者がどういう意味で使ったのかは不明である。

このプログラムでは、前半は第4楽章、後半は第6楽章が使われている。前半と後半では調が違う上に、曲のキャラも違うように感じる。これを書くにあって色々と調べたが、改めて聞いても物語が浮かんでこない、抽象的な曲だなっと感じる。

難解な曲に合わせて、細かい所まで音を取っていく。滑らかな体の使い方で、多彩な動きをしてもしっかりと魅せることができ、テンポにもついていけている。

ちょっとした動き、ほんの数ミリの動きが積み重なって、一つの大きなテーマが見える。長岡選手の演技を見れば、たとえ抽象的な曲でも取っ掛かりが見えてきそうなパフォーマンスだった✨

パンフレットを見たら、操先生!
曲選びの幅が広い!!

描き出す世界観に唸らされた演技でした✨

伊吹有紗(イブキアリサ) 札幌アースFC

SP:映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』より
振付:小田嶋隼

今季ジュニアデビューした選手✨
ノービスAの時のプログラム、バレエ『パキータ』よりの黄色いチュチュ風衣装がとっても可愛かった😍
今季の衣装もとってもお洒落✨

印象に残る衣装でもって演じるのは、カリブの海賊☠️

曲が掛かってからまず目につくのはスケーティング💨膝、足首が柔らかく、それを上手くコントロールしてスピードを出していく滑りに驚く⛸️

冒頭は3Lz+2Tではなく、今回は3T+2T。

リンクを颯爽と駆け抜けていく姿が観てて気持ちいい✨緩急を自在に操ってターンを描くStSq。
気品あって、とても気持ちいい演技✨
カッコ良かった😍

大関凜花(オオセキリンカ) 市立札幌旭丘高等学校

SP:パリの空の下
振付:小田嶋隼

昨季から継続のSP。

音源がとってもお洒落🎀🇫🇷
Florence CosteとJulien Dassinが歌う、男女デュエットで歌う曲✨
YouTubeに公式のMVが出ているので、これを見てください(聞きながらこの後の文章を読んでください)⬇️

紫に、リボンやお花模様をふんだんに使った衣装がまた可愛い😍
この大会から後半のエレメンツの順番が変わっていた!
そして、一つ一つの動きが更に洗練され、パリのシャンゼリゼ通りあたりをお洒落に歩いている情景が目に浮かぶ😍(ちなみに筆者はフランスはおろか海外に行ったことありません)

ジャッジ前を通りすぎる時の笑顔が印象的😆ふんわり大きいジャンプに、ポップやツイズルを効果的に取り入れて、小粋なプログラムに仕上げているのが最高✨

いつかパリに行ってみたいな…

 

次のページにFSでのベストプログラムを書いてます(下へスクロール)⬇️

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東日本フィギュアスケート概論2019

東日本フィギュアスケート概論 第9回 新潟・岩手・その他東北Bの話編

こんにちは!

前回は宮城編を講義して、第1回第2回第3回で北海道編、第4回で青森編と講義してたから、今回は東北北海道ブロックからは最終回!残っている新潟・岩手そして、その他の県の話を少しだけしていきます!

では、いつものお約束!
苦手な方はくるりっ!っとお願いします!

※所属クラブ等のデータは2019年3月のものです
 

中井亜美(ナカイ アミ)選手(アイビスSC)

FS:Tico Tico

筆者が初めて中井選手の演技を拝見したのは、今季東北北海道ブロック。
その時のメモしていた演技感想の一部をここで公開しましょう。

―――――――――――――
スピードをぐんと上げて!!

強烈だわー!!

―――――――――――――

今季はノービスBの選手。この年代の選手は3S・3T飛んだだけでもとても強い!そこに3Lzも飛んで来たのも衝撃を食らった一つの要因。そこから後半に3T+2T+2Loの3連続ジャンプを綺麗に決めて、また衝撃💥

ジャンプだけじゃない!スピードあって迫力満点💯自由に解き放たれたようなスケーティングに、キラキラな笑顔で踊って踊って踊りまくり✨どんどん加速して、ポジションが美しいスピン✨

今もあの日の演技を思い出す😃センセーショナルな演技だった✨

1番滑走で35人漬けでノービスB優勝した時は、3Fを投入。12月の『新潟近県フィギュアスケート競技会』にて3Loも投入と、果たして #ノービスBとは と驚かせる選手✨

来季はノービスAに上がります!来季はどんな演技を魅せるのか、ワクワクが止まりません!
 
そうそう、新潟の選手、取り分け、今さっき取り上げた中井選手が所属する『アイビスSC』には、

魅せるのが上手すぎる!!!

っと叫びたくなる選手が沢山居ます!

皆それぞれの個性を、観客にストレートにアピールする踊りが上手い!もう一度観たい!って思わせる選手ばかりなのです!

アイビスSCのコーチ陣の一人に、『ワタベルッツ』の異名を持った渡部幸裕先生がいる✨振付も担当してて、あー!上手い!どれどれ、アイビスSC、振付師は渡部幸裕先生!っというのを、何度繰り返したことか!

ちなみに次回には、ワタベルッツ先生(っと呼ばして頂きます)振付の選手が登場します!先に一言!ワタベルッツ先生の個性を活かした振付素敵です😍😍
 
…はいっ!ここからは岩手の選手を続けましょう!まずは…

加藤海里(カトウ カイリ)選手(盛岡FSC)

SP:Sing Sing Sing→山の魔王の宮殿にて
FS:ドラマ『SP』より

昨季の終わり~今季の初めに6級を取得したと思われます!今季Jr.デビューシーズンでした!

すらりとした長身で、手足長い!
そんなスタイルの良さを活かした、これでもかっていう激しく、濃い躍りが加藤選手最大の魅力です✨

FSはSP!ショートプログラムではありません!ドラマのSPです!っていうことも、ちょっとした話題でしたね😁

最後から2番目のエレメンツであったStSqでは、ハードでアップテンポな曲に合わせた、これでもかっ!とことん体を大きく動かしたステップがとても見応えがありました✨

SPのSing Sing Singもまた、ニコニコ笑顔で踊ってたの素敵でしたね✨3月の北日本選手権で、Jr.男子SPは観に行ってなかったので分からないのですが、どうもSPを変更したみたいですね!

4月から高校生✨おめでとうございます㊗️新しいSPも、これからも激しい踊りが楽しみです♪

 
さて、岩手編ラストを飾るのは…岩手になくてはならない、

佐藤洸彬(サトウ ヒロアキ)選手(南部美人)

SP Too Close
FS 交響曲第5番『革命』:ショスタコーヴィチ

岩手大学大学院生!
JGP、2015年世界Jr.選手権、2017年・2018年NHK杯出場!岩手を拠点に、世界の舞台へと羽ばたいた佐藤選手✨

やっぱ、佐藤選手の良さを語るとなると、一つキーワードとして思い付くのは、

思いっきりの良さ

技術・表現、全ての面において思いっきりの良さが、佐藤選手の良さを語る上では重要だと考えます!

よく、テレビでも良さとして紹介されるのが、エンターテイナー性。コミカルな曲も、壮大なストーリーがある曲も、どんな曲が来ても、躊躇う事なく、進んでその曲に合うキャラクターに成りきる!今季はカッコいい曲を選んで、その為からなのかは分からないが、髪型を変えて急激に、カッコいいーーーって言わせる!演技をするのも、思いっきりの良さが光ってるからかと考えます!

ジャンプも思いっきり!容赦なく飛んでいって、スピードをガンガン飛ばすスケーティング。スピンのポジションがまた独特で、レベルもきっちり取っていく✨

3月のユニバシアード演技が最高でした✨✨

また来季も楽しみです♪

 
最後に、山形県、福島県、秋田県の選手は…?となりますね

今年の全中で、秋田県から1人エントリーがあり、更に、3月の北日本選手権でJr.女子に秋田の選手が2人エントリーがありました!

まだお二方とも、演技は拝見はしたことが無いので書きませんが、秋田に選手がいるっていうことを知ってほしいなっと思い、少し言及しました!

山形、福島には過去選手居たのは知っています。今はどうかは分かりませんが、今後、拝見できたら嬉しいところです!

 
はい!最後までお付き合いありがとうございました!

とても個性的な選手ばかりな、東北北海道ブロック所属選手でした✨来季は、もし行けたら、ぜひ!東北北海道ブロック、それもノービスから観てみると面白いですから、ぜひっ!!!!!

次回は、北関東4県編をお届けします!
またお付き合い頂けると嬉しいです!!