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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第4回 青森・岩手編

こんにちは!大学院生フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第4回、青森・岩手編を始めたいと思います!
今回は青森、岩手の選手、それぞれの魅力について語ります。

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばしてください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間一般から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第4回目です!

第1回~3回にかけて北海道の選手を取り上げました(一覧はこちらから)
第4回以降は北海道から南下し、東北エリアに入ります。その第1弾で、青森県スケート連盟所属選手と岩手県スケート連盟に所属の選手をそれぞれ1ページずつ取り上げます😎

中にはこういう紹介系は苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

それでは行きましょう⏬

※今回、実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします。
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

No.16 鈴木杏梨選手 (スズキ アンリ)

所属 三沢GOLDF・S・C
SP 全中中止のため不明…
FS ミュージカル『スパマロット』より『Knights Of The Round Table』

4月から中学2年生、2021-22シーズンから本格的にジュニアデビューする選手です。
2018年全日本ノービス選手権で、ノービスB女子で3位になったことのある実力があります。

軸が細く回転速度の速いジャンプと、元気溌剌にキュートに踊る姿が魅力的な選手です✨

大会でフリップジャンプを除く、4種類の3回転ジャンプを組み込む高難度構成に果敢に挑みながら、アップテンポでコミカルな曲を最後までキュートな笑顔で、躍動感溢れる演技をするのが持ち味です!

2月に地元の放送局でのインタビューが放送されていました。その時の模様が放送局の公式YouTubeチャンネルに上がっていたので、動画をご覧頂きましょう↓

出典:ABA青森朝日放送 YouTubeチャンネル

なんと、トリプルアクセルの練習もしていて、2月の青森のローカル大会で挑んでいました!!(第50回青森県フィギュアスケート選手権大会 ジュニア選手権中学生以下女子ジャッジスコア)

来季はいよいよジュニアデビューとのことで、今まで大会で拝見できなかった2つのプログラムを拝見できるということで…どんな演技を披露するのかとても楽しみにしています!


No.17 聖前埜乃華選手 (ショウゼン ノノカ)

所属 八戸FSC
SP ユー・レイズ・ミー・アップ(歌 ケルティック・ウーマン)
FS 映画『ロミオとジュリエット』より

2018年平昌オリンピック銅メダリストのハビエル・フェルナンデスさんが講師として出演した番組『奇跡のレッスン』に出演していた生徒の一人で、4月から高校生になります🌸

そんな聖前選手の魅力は、パワフルなスケーティングに合わせ、多彩にアグレッシブに表現するところだと感じています。

SPは今までの聖前選手にはない、しっとりとした曲調を選び、綺麗な滑りで魅せながらも、伸びやかさや芯の強さを感じてエモーショナルな演技が印象的なプログラムです!

FSは前半は1968年公開の『ロミオとジュリエット』の、後半は1996年公開の『ロミオ+ジュリエット』のサウンドトラックを使用した編曲です。昨季から継続のプログラムで、安定した演技を披露しつつ、最後まで迫力満点!ドラマチックな展開を体を大きく使って表現してたのが心に残っています。

そんな聖前選手の演技を、2021年国体の公式アーカイブの映像でご覧ください↓

こちらから(出典 国体チャンネル)
SP→『スケート(フィギュア)1/27「全編」』選択し、(CMの後)2:16:37~2:21:49
FS→『1/28少年女子フリースケーティング』を選択し、(CMの後)19:14~25:13

また来季どんな演技を披露するのか、現地で拝見する時を楽しみにしています。


No.18 渡辺倫果選手 (ワタナベ リンカ)

所属 青森山田高校
SP Bachelorette(歌 ビョーク)
FS Sunday Afternoon(歌 レイチェル・ヤマガタ)

3月に高校を卒業し、4月からは東京の通信制の大学に進学予定のことです(大学名は執筆中の時点では公表されてません)!

千葉県出身で、新横浜スケートセンターを経て、東京都西東京市にあるダイドードリンコアイスアリーナで練習してました。中学2年生の冬に、コーチの関徳武(メグム)先生が家庭の都合でカナダに移るのに合わせ、拠点をカナダに移すという大きな決断をしました。中学3年生で青森山田に編入して以来、青森県及び、東北・北海道ブロックの選手として活躍してきました。

ジュニア時代にジュニアの推薦でシニアの全日本選手権や、国際大会に出場してきました。今季からシニアデビューしました。

渡辺選手と言ったら、どんな逆境も跳ね返せそうな強さを感じ、観る者を勇気づけられそうなスケートだと考えています。先程カナダに拠点を移した話も書きましたが、渡辺選手は数々の辛い出来事を乗り越え、大きな決断をしていった選手であります。

あと、もう一つ大切なポイントがあります。
それは、小さな音ハメがどんどん積み重なっていき、やがて大きな魅力になるスケーターであることです。

特に今季のFSにおいて、それが顕著に表れているなと感じてます。ブルースの曲を選び、ギターや哀愁ある歌声のじゃん♪に合わせた振付、腕だけでなく足や首も使って音を捉えていて、それがどんどん積み重なり、一番盛り上がる後半のステップシークエンスに繋がり、魅了していくプログラムが鮮烈な印象に残りました。
同時に渡辺選手ももう高校3年生で、シニアとして活躍して大きくなったなーと、これまでの思い出が懐かしくなりました。

では参考程度に2021年のインターハイ公式アーカイブにある映像を見てみましょう↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(38:00~43:45、指定された時間から再生します)

FS(2:20:02~2:26:20、指定された時間から再生します)

※ブロック大会等をシニアで出てますが、インターハイはジュニア課題で実施しなくてはならないためジュニアプログラムです

中々本来の練習拠点であるカナダに戻れないとのことで、1日も早く戻り、練習が積み重ねられることを願っています。
大学生になった渡辺選手の演技を楽しみにしております。

※4/8追加
本人の公開しているInstagramより、法政大学に進学したとの報告がありました!
どんな演技を披露するのか、また楽しみです!

次のページでは、岩手の選手の紹介となってます💨