カテゴリー
東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第21回 東京シニア男子編

こんにちは、大学院修士課程を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第21回『東京シニア男子編』を始めたいと思います!

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばして、選手紹介に進んでください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第21回目です!

第15回までで、神奈川以外の関東ブロックエリアの紹介が終わり、第16回から全6回にわたって、東京ブロックの選手を紹介しています!東北・北海道ブロックエリアでの紹介および、これまでの記事一覧はこちらから)
前回までが東京ジュニア女子で、今回は東京編第6弾、最後となりますね!シニア男子編です!対象は、東京都スケート連盟所属の選手(他道県編で紹介してない選手で)です!

こういう紹介系の記事が、中には苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

以下紹介にあたってのルールです⏬

※2020-21シーズンでもって引退するのがはっきりとした形で公表されてる選手は紹介の対象としません
※今シリーズで実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです。また4月からの所属先が進学によって変更になる可能性がある選手は『?』を、変更が明らかになっている場合はそれも併記します
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

長かった東京編もあと少しです!ほんの少しでもお付き合い頂けたら幸いです!
それでは、下にスクロールしていきましょう💨



No.102 西山真瑚選手 (ニシヤマ シンゴ)

所属 早稲田大学
シングル(予定)
SP That’s Life(歌 フランク・シナトラ)
FS 映画/ドラマ『エデンの東』より

アイスダンス(吉田唄菜選手とのカップル時)
RD ミュージカル・映画『コーラスライン』より
FD バレエ『ドン・キホーテ』より

昨年4月に早稲田大学に入学しました!

シングルとアイスダンスとの二刀流で活躍している選手です!!シングルではシニアデビューの予定だった今季は、諸事情により出場を断念しましたが、全日本ジュニア選手権に4度出場し、トリプルアクセルまで跳べる実力のある選手です!
アイスダンスでは本格的に始めてから1年足らずで、ジュニアグランプリシリーズ2戦出場、2020年世界ジュニア選手権で日本のアイスダンス過去最高位と大活躍したのが記憶に新しいことかと思います。今年1月に吉田唄菜選手(岡山SC)とのカップルは解散しましたが、同年3月に2019年世界ジュニア選手権に出場した経験のある高浪歩未選手(早稲田大学)とのカップル結成が発表され、これからも活躍に目が離せません!

シングルにしろ、アイスダンスにしろ

とにかくスケートが麗しい!!

のが西山選手の最大の魅力です!!

滑りや所作、ジャンプを含めたエレメンツ、スケートに関する動きの何から何まで美しいのです!!エレメンツが滑りに自然と溶け込んでいて、
ジャンプも曲を表現するもの
と思えるような演技を披露しています!そんなスケートで、タンゴ、壮大なクラシック、ポップとありとあらゆるプログラムを踊りこなしていけるので、西山選手の良さの沼は底知れずといったところです!!
もともとスケーティングの綺麗さに定評がありましたが、アイスダンスを始めたことで更に美しさに磨きがかかりました✨

もう
西山選手の魅力はいくらでも発掘できる!!
ほど沢山の見所で溢れてます✨✨✨

さて、せっかくなので、シングルとアイスダンスの演技動画を両方ご覧いただきましょう↓
シングルは今年3月のWaseda on Iceにて、本来は今季SPとして披露する予定だったものを、エキシビションバージョンに変えた時の演技動画を、アイスダンスは有料ですが、RDは西日本選手権を、FDは全日本ジュニア選手権の公式アーカイブ動画をご覧ください↓

Waseda on Ice演技動画(出典 Waseda on Ice Youtubeチャンネル)
(56:27~1:00:06、指定された時間から再生します)

アイスダンス演技動画(吉田唄菜選手とのカップル時)

RD(西日本ジュニア選手権、出典 FODプレミアム)→03:08:50~03:12:00
FD(全日本ジュニア選手権、出典 FODプレミアム)→44:87~48:45

来季は高浪選手とのダンスに、今季は披露出来なかったシングルの演技が拝見できるのを楽しみにしてます!!どうかステイヘルシーに、上手く調整できることを願ってます!!

No.103 堀義正選手 (ホリ ヨシマサ)

所属 明治大学
SP 映画『カイジ 人生逆転ゲーム』より
FS 映画『美女と野獣』より

今季シニアデビューの選手で、昨年4月に明治大学に入学しました🌸

国体東京代表や、全日本ジュニア選手権等に出場経験があります!

堀選手の演技でまず目につくのは

物凄い高さのジャンプ

ですね!高さ・幅とアイスコープで測ったらどんな値が出るのかと思うほどです!中学生時代にトリプルアクセルを決めるほどのジャンプ力があります!

また年々動きが洗練され、力強さと品の良さが共存した演技が堀選手の魅力ともなってきています!

SPは昨季からの継続のプログラムです。
人気マンガの実写化映画のサウンドトラックを使用してます!
力強く、逞しく、自分の道を切り開いていこうとする姿が印象的なプログラムでした!

FSは今季新しくしたプログラムです!
フィギュアスケートで使用されるものでは、定番の映画ではありますが、曲は映画のサウンドトラックに入っているものの、フィギュアスケートで使用されるのが珍しい曲も入っているのが1つの特徴です!
今までの堀選手には無かったような動きや、魅せ方があり、新しい自分をアピールしようとしている姿に感銘を受けました✨

どうかステイヘルシーに、沢山の経験を糧にした演技を拝見できる時を楽しみにしてます!

No.104 島田高志郎選手 (シマダ コウシロウ)

所属 木下グループ
SP Fire Dance(演奏 ジェニファー・トーマス)
FS パガニーニの主題による狂詩曲/E Sara Cosi(歌 ホセ・カレーラス)

愛媛県出身で、昨年4月に早稲田大学に入学しました🌸
2つ前に紹介した西山選手と同年齢、同じ学部です!

2006年トリノ五輪銀メダリストのステファン・ランビエールさんに師事し、スイスを拠点に練習しています🇨🇭2018年ジュニアグランプリファイナル3位、2019年グランプリシリーズ2戦出場等、国際大会でも数多くの活躍を見せています!
スポンサー契約している木下グループの本社が東京のため、東京都スケート連盟所属選手として扱い、今回紹介します。また、早稲田大学スケート部にも所属してます。

島田選手と言えば、

長い手足を活かした表現

とよく言われますね!!3階席と遠くから見てもはっきりと分かるほど所作が綺麗なところに、音楽に対して島田選手自身が入り込んで、パッション溢れる動きに変換していくのが魅力だなと感じてます!

今季は海外に拠点を置いて練習していること、国際大会の中止等あり、大会はスイスのローカル大会と全日本選手権のみの出場となりました。そんな状況下で、2種類の4回転ジャンプに挑みつつ、観る者の心に響く演技を披露してくれたことに感謝してます。

SPは、アイリッシュダンスでおなじみの『ファイヤーダンス』ではなく、『アストゥリアス』と『マラゲーニャ』をかけ合わせた編曲をジェニファー・トーマスが演奏している音源です。河辺愛菜選手(木下アカデミー)の今季SPと同じ音源です。
リズムが揺れ動く中を、虎視眈々と、タメを作る所と盛り上がる所を見極めながら滑っていく姿に圧倒されました!内なる情熱を感じ、揺らめく炎のような演技でした🔥

FSは、前半はセルゲイ・ラフマニノフ作曲の『パガニーニ主題による狂詩曲』で、後半は先程の曲を基に歌詞を付けた音源を使用してます。
壮大さや雄大さ、後半の伸びやかさを表しながら、ガッツに溢れる演技が印象的でした!

それでは有料になりますが、2020年全日本選手権の演技をFODプレミアムでご覧ください↓また参考までに、SPの音源がアーティスト公式YouTubeチャンネルに上がっていますので、参考までにご覧ください!それと、事前収録でありましたがWaseda on Iceでの演技も併せてご覧ください↓

全日本選手権演技動画(出典 FODプレミアム)
SP→03:38:45~03:44:57
FS→31:37~39:53

SP元音源(出典 Jennifer Thomas 公式YouTubeチャンネル)

Waseda on Ice演技動画(出典 Waseda on Ice Youtubeチャンネル)
(1:19:30~1:22:52、指定された時間から再生します)

来季のプログラムが両方発表されました。特にFSはジュニアデビューシーズンに使用していた、チャップリン・メドレーを再び使用するとの事で、非常に楽しみにしてます!どうか拠点に戻れて練習がしっかり積め、夢に向かって邁進できることを願ってます!

まだまだ次のページにも紹介が続いてます💨
スクロールしてご覧ください!

カテゴリー
東日本フィギュアスケート概論2019

東日本フィギュアスケート概論 第13回 東京編Jr.男子の巻

こんにちは!
令和最初の授業公開となりました!
前回から4回に分けて東京編の授業の第2弾!

今回はJr.男子の巻!
(これまでの一覧は以下のURLに!https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-higashitokko-2019-list/2019/05/29/)

★が付いている選手は5月3日~5日に埼玉県上尾市にある『埼玉アイスアリーナ』で行われる『サイニチホールディングス杯』に出場します!
☆が付いている選手は5月18日~19日に東京都東大和市にある『東大和スケートセンター』にて行われる『第47回関東学生フィギュアスケート選手権大会(通称春関)』に出場します!
サイニチ&春関への予習にもなれたら幸いです!

っと言いつつも、ただの…っともなりますので、苦手な方はくるりっとお願いします!

※所属クラブ等のデータは執筆当時(2019年5月)のものです

 

藤城柊治(フジシロ シュウジ)選手(シチズンクラブ)

SP:映画『ミッション・インポッシブル』より
FS:ドラマ『独眼竜政宗』より

今季ジュニアデビューの選手✨

ノービス時代まではメガネ掛けて滑っていたとのこと(筆者は今季初めて拝見したため、どんな姿かは知りません…)。可愛いメガネくんで話題だったとのこと。

藤城選手と言えば、綺麗で、滑らかーで、気持ちよく伸びていくスケーティング✨そこには、大きな可能性も秘めているように感じ、次また観る時が楽しみになる選手です✨

FSの独眼竜政宗の衣装がまた印象的✨綺麗に光る紫色の着物風で、背中に金色の家紋が付いた衣装が素敵でした✨✨

理由は分かりませんが、昨年の東日本以降、都民大会と全中は棄権し、試合に出場していない状況となっています。また来季、藤城選手のペースで、演技を観れる時を楽しみにしてます!!!

 

堀義正(ホリ ヨシマサ)選手(新渡戸文化中高SC)★

SP:ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア
FS:ナザレの仔

筆者が定義する、東日本ジュニア選手2大ジャンプが高過ぎ選手の1人😮(もう1人は北海道男子編で登場した長谷川一輝選手)

フジテレビが開発したアイスコープで測定したらどんな数値が出るのか、非常に興味津々❗っというか、自分で測ってみたい❗ってなるほどの高過ぎる、でっかすぎるびっくりジャンプに、思いっきりよく、力強い演技が魅力の選手✨

師事コーチは解説でお馴染みの佐野稔先生✨稔先生のツイートにも度々登場しました!(あっ、そういえば、前回取り上げた横谷杏林選手も稔先生に師事してます)

中学生で3Aを降りました✨2016年の東日本選手権のFSの演技中に骨折し、1年後に同じ箇所を骨折してリハビリをして…昨年8月の東京夏季にて復帰しました。

SPは2016シーズンも使っていた曲。切なさと力強さが入り交じり、観客の心に訴えかけてきます❗FSは、あのパワーあり、シリアスで重厚なメロディーが、堀選手のスケートにめちゃめちゃ合う😮❗✨観る度にどんどん、堀選手だけのプログラム✨っとなっていくのが感動します✨

今年度は高校3年生。稔先生のツイートで、3Aを再び練習で降りてますし、2度目の骨折前には4回転(トゥーループ)も降りていたとのこと!どうかステイヘルシーに、力強い演技を楽しみにしてます😍

 

西山真瑚(ニシヤマ シンゴ)選手(日出中学・高等学校)

SP:エル・チョクロ
FS:ドラマ&映画『エデンの東』より

一度観たら、一生記憶に残るスケーティング✨曲に溶け込むエレメンツと所作の美しさ✨そこからほのかに高貴な色気も感じさせる✨😍

沢山のファンが西山選手の滑りに惚れているのです!

2016年東日本選手権で観た『ポル・ウナ・カベーサ』は、今も筆者の中で衝撃的な記憶として、鮮明に覚えています❗全てのエレメンツが音楽を奏でているようで、美しい一時を!!(まじでその時の映像が欲しい!!何度も見たいから!!)

憧れは、あの、五輪二連覇達成したあの選手✨あの選手への憧れは、普段の様子、着てるもの、SNSの投稿、そして、クリケットで練習しているところから、驚くほど感じさせます❗

今季は腰の怪我でブロックを棄権し、12月の都民大会で復帰しました。

今季SPは、一言で言うなら赤い薔薇、赤は赤でも深紅色の。昨季まで2シーズン使ったポル・ウナ・カベーサと同じタンゴの曲。ポルウナは、みずみずしい白の薔薇のような演技だったと筆者はたとえます。ポルウナに対して強く、バイオリンをしならせるようなきつめの音(と筆者は感じてます)。そに合わせ、舞い踊る姿が惚れる😍FSは前半は映画の方のエデンの東のサントラ。氷上に壮大なドラマを写し出し、ドンドンっとなってから、雨が上がったように、フィギュアでは皆がよく聴く、ドラマ版のエデンの東へ✨エモーショナルで、深い物語がまた観たいと思わせます❗

今、吉田唄菜選手と組んでアイスダンスをシングルと並行して取り組んでいて、来季は二刀流にチャレンジ✨✨2倍西山選手の魅力を堪能できるチャンス✨どうかステイヘルシーに、来季も楽しみにしてます😍

 

國方勇樹(クニカタ ユウキ)選手(駒場学園高校→日本大学)★☆

SP:Feeling Good→RISE
FS:ロクサーヌのタンゴ

切れ味鋭いエッジワークに、スピンに、しなやかで品のある所作が魅力だったはず、いや、今も魅力です❗❗が、あの、その、ですね…なんというか…

今季は、あの、その(もじもじ)……

開始数秒で惚れる😍

これで恋に堕ちるファン大量発生する勢いのある、禁断プログラムを披露😍😍

SPは、冒頭の髪を撫でる振付😍😍あれで、一気に心を鷲掴みに😍最後まで、クールなカッコいい曲に合わせた滑りを魅せてきます✨✨
FSは、恋の沼に入りすぎた、色気と静かに、そして徐々に狂って最後に狂気爆発するプログラムヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ
目線の使い方が巧すぎる😍良い意味で正気になって観させてくれない、プログラムだから…もう!!っといって、國方選手の魅力に嵌まっていくのかな?と筆者は考えています!

4月に大学生になりました(おめでとうございます㊗️)✨サイニチではシニアでエントリーしています!あと、あと、新SPはRISE(春関はエントリー発表の際にプログラム名も公表されます)!!駆け抜けるようなパーカッションのクぅーーールな曲に、絶対に合うってーー!!筆者は行けないので、来季、いつ観れるのか楽しみにしてます😍

 

最後に皆さん、あの選手も…

島田高志郎(シマダ コウシロウ)選手(木下グループ)

SP:Adios
FS:ブエノスアイレスの冬

世界ジュニア選手権に2度出場、愛媛から岡山へ。今はスイスで練習してます。所属を木下グループ。っとなると本社が東京なので、東京ブロック、東の選手として今回紹介しています!

島田選手の演技と言えば、どこに行っても、たとえ日本のトップだろうが、世界のトップが集まる大会に行ったとしても、この会場で一人だけ、体の動きの質が違って、それが美!!異次元!!!っと思わせる体を使った表現ですね✨✨

ステファン・ランビエール先生から指導を受けるようになって、先生独特の、無駄を削ぎ落とし、一番シンプルでかつ最適な振付を自分のモノにしていって、それがあの表現を生み出しているのではっと考えてます。

SPは曲自体も斬新。モダンで都会的な音楽のように感じる曲を、スタイリッシュに演じていき、FSはブエノスアイレスの冬の、暗く厳しい寒さから最後は明るく春の兆しを魅せる。陰の味を出しつつ、耐えて、耐えて堪え忍んで最後の最後で明るく花開くような演技が病みつきになります!

っというのが、筆者のストーリーです。

来季からはシニアに上がるとのことですね!シニアの演技も楽しみです😃

 

はい、東京編Jr.はこれにて終了(待った正確にはとりあえず、東京として…もういいや)!
お付き合いありがとうございました!

次回は東京編Sr.女子の巻パートⅠです!
またSr.編もお付き合い頂けたら嬉しいです😃
お楽しみにしてください!