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【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.5 東京ブロック ジュニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第5回、東京ブロック ジュニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、前々回前回は東北・北海道ブロック編でした!今回から東京ブロック編です!東北・北海道ブロックでジュニア編とシニア編で分けて書いていて、東京ブロックもジュニアとシニア編で分けて書くことにしました。まずはジュニア編からです!(いやー、どんどん多くなるのですよね…)

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。



2021 東京選手権大会
通称:東京ブロック
期日:2021年10月7日(木)~10月10日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS

ジュニア女子

日比優花(ヒビユウカ)選手 西武東伏見FSC

SP:Dog Days Are Over(歌:フローレンス・アンド・ザ・マシーン)
FS:映画『ハイスクールミュージカル』より『Wondering』
SP・FS振付:服部瑛貴

中学2年生で、ジュニア2年目の選手です。

SP・FS共に感じたのが、

多彩な演技力の中で光る笑顔

が印象的でした✨

SPは今季新しくしたプログラムです!8月のげんさんサマーカップで初披露となりましたが、筆者は多忙のため見れず、今回が初見でした。

とにかく、

ダンス力を見て!!

と言いたくなる程、軽快にスイスイと滑り、そして笑顔をみせていく姿に、見ている側も笑みがこぼれそうな演技でした!

FSは昨季からの継続のプログラムです。リアルタイムで拝見するのは実は初めてのプログラムです(昨年は東北・北海道ブロックと日程が被っていた都合上です)

しっとりとしたボーカルに合わせて、感情をためていき、ステップシークエンス(StSq)で要所要所での

笑顔☺

が煌めいていましたね!

演じれるモノの振れ幅が大きく、色んな曲で演技を見てみたいと感じさせます!その上でどんな役柄を演じても、確固たるアイデンティティである『笑顔』があり、見ていて気持ちいいなと感じましたね!

初の東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!

奥野友莉菜(オクノユリナ)選手 明治神宮外苑FSC

SP:チャップリン・メドレー
FS:舞台『リバーダンス』より
SP・FS振付:宮本賢二

【2021年版】東日本概論 第16回で紹介した通り、ジュニアデビューにして、昨年の全日本ジュニア選手権に出場しました!ジュニア2年目の今季は、コーチを変えて挑んでいます!

SPは昨季からの継続です。演技前に、落とし物を拾う場面がありました。冒頭のトリプルルッツ(3Lz)+ダブルトゥーループ(2T)を軽々と決めました!持味のエレガントな所作に加えて、表情の付け方がより豊かになり、チャップリンのコミカルさが深く印象付けられました❗

もう、

キュートで最高😍

なチャップリンでした♥

SPでは昨年に続き、3位となりました!

FSは今季新しくし、これが大会初披露となりました。

冒頭の女性の神秘的な曲に合わせて、身のこなしの美しさが目を惹きました✨奥野選手の代名詞とも言える、大きく背中を反らしたレイバックイナバウワーといい、所作の美しさがひたすら綺麗で見惚れました!

袖口、背中、スカートとあらゆる所に付けられたヒラヒラが、動く度にふわりと舞って、尚更優美な動きが大きく分かりやすく見えましたね!

女神様のような高貴な輝きを放つ演技

でしたね!

総合4位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!東も演技を拝見するのを楽しみにしてます!

中井亜美(ナカイアミ)選手 MFアカデミー

SP:さやかに星はきらめき(歌:ジャッキー・エヴァンコ)
振付:宮本賢二

今季ジュニアデビューの選手です。【2021年版】東日本概論 第5回で取り上げた通り、昨年の全日本ノービスA女子で3位、全日本ジュニア選手権で6位と大活躍でした!

今季SPは全日本ジュニア選手権で初披露したプログラムを、持ち越してます。こちらも持ち越しのFSと同じ歌手の曲を選んでます。

げんさんサマーカップは拝見してないので言えませんが、衣装は昨年の全日本ジュニアの時とは違うと思いました。真っ白な長袖のドレス風な感じでした。

感想を一言で表すなら、

心が浄化されました👼

はい、私(筆者)にとっての天使です。

コンスタントに高難度であっても高く飛び上がるジャンプに、思いっきりよく体を動かして表現する姿を見ていると、自分の悩みがどこかへ消えていきそうな勢いです。

FSではトリプルアクセルに挑戦し、総合2位でした✨おめでとうございます👏
中井選手の掲げる目標が叶いますように!東も楽しみにしてます!

髙木謠(タカギヨウ)選手 MFアカデミー

SP:映画『アナスタシア』より『ワンス・アポン・ア・ディセンバー』
FS:映画『マスク・オブ・ゾロ』より
SP振付:南雲百恵
FS振付:宮本賢二

今季ジュニアデビューの選手です。拠点を明治神宮外苑スケート場から、三井不動産アイスパーク船橋に移して挑んでいます!

6月のアクアカップで大会初披露し、8月の『げんさんサマーカップ』でファンの前(オンライン上)で全貌を初披露となりましたが、筆者多忙のため見れず、今回が初見でした。

SP・FS共に

キレのある音の拾い方

が秀逸だなと感じました!

SPではアナスタシアが想い出を振り返るような場面で、笑顔が煌めき、不思議なオルゴールの少女のような滑りが古いアルバムの写真のように残る演技でした!表現面もそうですし、ステップシークエンス(StSq)でのツイズルのキレ、音を常に掴み続け体現する力に驚きました!

FSでは、SPとは一転して、テンポの速く、鋭さが求められる曲に感じました!3分30秒±10秒間、終始激しくリンクを駆け巡り、ここでも音を取り続けてキレのある動きがもうかっこいいのですよ!

FSで順位を上げ、総合3位となりました✨おめでとうございます!
伸び伸び滑ってる姿を見ると、初の東日本もどんな演技を披露するのか楽しみになります!力出せますように!

住吉りをん(スミヨシリオン)選手 駒場学園高校

SP:Je suis malade(歌:ララ・ファビアン)
FS:映画『ムーラン』より
SP振付:佐藤紀子
FS振付:キャシー・リード

プログラムの披露の時期に関しては先程取り上げた髙木選手と同じく、6月のアクアカップで大会初披露しました。8月の『げんさんサマーカップ』でファンの前(オンライン上)で全貌を初披露となりましたが、筆者多忙のため見れず、今回が初見でした。

SPは

次どう動くか全く予想できない恐ろしさ

に震え上がりました!歌詞の内容がおぞましさ、その雰囲気に合せたかのように、次の動きが全く予測不能で、奇想天外な振付に息を飲みました。

住吉選手の高い技術力を持ってなお、ストイックに追い求めて結実したものがここでも発揮されているかと、驚嘆しましたね。

SPでは、2つ前で取り上げた中井選手と総合得点が同じ点数でしたが、SPの場合は技術点が高い方が順位が上になるルールのため、2位スタートとなりました。

FSはSPとは一転し、戦う女性からの成長物語を描いていく姿に圧巻されました!

最早、

熟練した職人技のような滑り

でした!表情の付け方1つとっても、技と技との繋目の動き1つにしろ、様々な角度で切り取っても厳しく追求し、築き上げたものの成果に非の打ち所がないが無いと絶賛したい出来です!

技術的な観点から見てもほぼ完璧な演技でした!トリプルループ(3Lo)を予定していた所が、回転が抜けてダブルループ(2Lo)になった以外は、全てのエレメンツがGOEで加点される実施でした!

ブロック2連覇おめでとうございます🥇🥇
どうかステイヘルシーに、さらなる研鑽が積め、目指すところにたどり着けるように祈ってます!

次のページに、ジュニア女子の続きと、ジュニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第16回 東京ジュニア女子編 part1

こんにちは、大学院修士課程を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!やれ、特別講座やら、Anthemを弾いてみたやらで、脱線していましたが…もとに戻って欲しい、東日本フィギュアスケート概論の第16回『東京ジュニア女子編 part1』を始めたいと思います!

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばして、選手紹介に進んでください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第16回目です!

前回までで、神奈川以外の関東ブロックエリアの紹介が終わりました!東北・北海道ブロックエリアでの紹介および、これまでの記事一覧はこちらから)今回から全6回にわたって、東京ブロックの選手を紹介していきます!6回書ききれるように頑張ります!!
東京編第1弾と2弾でジュニア女子選手を取り上げます!今回はジュニア女子第1弾です!

こういう紹介系の記事が、中には苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

以下紹介にあたってのルールです⏬

※2020-21シーズンでもって引退するのがはっきりとした形で公表されてる選手は紹介の対象としません
※今シリーズで実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです。また4月からの所属先が進学によって変更になる可能性がある選手は『?』を、変更が明らかになっている場合はそれも併記します
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

それでは、下にスクロールしていきましょう💨



No.74 髙木謠選手 (タカギ ヨウ)

所属 明治神宮外苑FSC
SP 全中中止のため不明
FS 映画『ハンガー・ゲーム2』より

4月から中学2年生、来季ジュニアデビューする選手です!

一度見たら絶対名前を覚えてしまう!
ぐらいインパクトの強い演技をするのが最大の魅力です!
コーチでもあり振付を担当している、星野有衣子先生は今まで聴いたことない曲、振りの斬新さ、力強さ、ダンサブルあらゆる要素があり、選手が持っている能力の一つ上を目指すようなプログラムを作るのが特徴です。そんな星野先生のプログラムの意図をしっかり読み取って、堂々と滑りきれるのが強みです!またジャンプが大きく、フットワークの良さといったエレメンツでも光る選手です!

今季のプログラムは、映画『ハンガー・ゲーム2』より、前半は『Everybody Wants To Rule The World』、後半『Mirror』の2曲構成です。前半は出だしから重厚なメロディーが強烈なインパクトを与える曲です。最初のダンサブルな振付から全てを持っていかれるはずです!!ダークな世界観を自分のものにして表現してる姿に、すぐに虜になること間違いなしです!後半は曲の雰囲気が一転し、最後のエレメンツにステップシークエンスを持ってきています!表現の振れ幅に圧巻されるはすです!

そこまで言うなら実際に見たいとおっしゃると思いますので…有料になりますが、2020年東京ブロックの演技がフルで残っているのでご覧ください↓

東京ブロック演技動画(出典 FODプレミアム)(演技後のインタビュー付)
FS→01:28:06~01:32:07

来季ジュニアデビューする際どんなプログラムを持ってくるのか、初披露の時から目が離せません!拝見できる機会が増えるので、楽しみにしてます!


No.75 増渕彩月選手 (マスブチ サツキ)

所属 プラザクラブ
SP プレリュードとアレグロ(テンペスト)(演奏 川井郁子)
FS 映画『ムーラン』より

4月から中学2年生で、誕生日が4月のため今季ジュニアデビューの選手でした!

ジュニアデビューでバッジテスト6級ながら、2020年東日本ジュニア選手権に出場し、今年の5月に行われたサイニチ杯では、中学生にしてシニアでエントリーしました!

増渕選手と魅力と言えば、手足が綺麗に伸び、しなやかな所作から繰り広げられる世界観です!
たおやかさと力強さのメリハリをつけられ、高貴な雰囲気で魅了する選手です!

SPはヴァイオリンの音色が耳に残る曲を、情感豊かに滑る能力に驚かされることでしょう!速いテンポで弾いている曲を、一音一音しっかり捉えていて、スケールの大きさを感じさせる演技です!

FSはSPと打って変わってキレ良く、迫力たっぷりに、闘う女性を演じる姿が印象に残るプログラムです!ちなみに、筆者の個人的に衣装がとても可愛いです!

SPではレイバックスピンから、FSでは足替えコンビネーションスピンからというように、今季は両方のプログラムでスピンから始まるエレメンツ構成となっています!SPで稀にスピンから始まる選手がいますが、両方のプログラムでスピンから始まるというのはかなり稀です!ちなみに、ノービス時代では、少なくとも1プログラムはこのようなエレメンツ構成ではなかったです。

来季、今度は現地で演技を拝見するのを楽しみにしてます!

次のページに紹介が続きます💨