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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第4講 青森編

こんにちは!大学院修了フィギュアスケートファンのLenaです!

東日本フィギュアスケート特別講座も終わったので、東日本フィギュアスケート概論シリーズ第4講、青森編を始めます!(過去同シリーズは→2019年2021年)
依然有観客での大会が限られる中、2021-22シーズンは五輪もあって、フィギュアスケートに注目が集まりました。一ローカルフィギュアスケートファンとして、普段拝見する機会が多い東日本の選手の魅力をもっと知ってほしいと、講義という名のもと、記事を書かせていただきます!

第1講2講3講と北海道の選手を取り上げました!第4講の今回は、南下して青森の選手を取り上げます!全中、インハイ、国体で青森県代表として出場したことのある選手を紹介します。

(これまでの講義の一覧はこちらから)

※所属クラブ等のデータは2022年3月時点で、一般に公開されているものを基準にしてます。4月から所属先等変更がある場合は併記します。

それでは、ジュニア(参戦予定含む)選手から行きましょう!!


No.14 藤原愛菜選手 (フジワラ アイナ)

所属 八戸FSC
プログラム
SP ドラマ・映画『コンフィデンスマンJP』より
FS 映画『魔法にかけられて』より
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ノービスA 8位
第42回全国中学校スケート大会 34位

八戸市内を中心に練習を積み重ねている、中学2年生の選手です。来季から、本格的にジュニアカテゴリーに参戦します。
2019年東北・北海道ブロックノービスBクラスで優勝し、全日本ノービス選手権に出場した実績があります。
2020年1月放送の、『奇跡のレッスン フィギュアスケート ハビエル・フェルナンデス(スペイン)に出演した生徒の1人です。

所作やスケーティングの綺麗さ、そして最大の持味は笑顔ですね。観ている者を癒やしてくれそうなチャーミングな笑顔に虜になるでしょう。

SPは、明るく、ポップに、キュートなプログラムとなっております。全中で一般のファンの前で(オンライン上で)初披露となりました。
コミカルでアップテンポな曲に合わせ、音にしっかりハマった振付を魅せていきます。そして、持前の笑顔でアピールする姿が脳内に焼き付きます。

FSは3季使用しているプログラムとなります。
甘美な歌声に合わせ、いつ見ても、どんな時も
笑顔が可愛い😍
綺麗な動きの数々もさることながら、笑顔が一度見たら忘れられないプログラムなのですよ。

笑顔、笑顔、笑顔っと書きまくりましたね。会場に花が咲くように、明るく照らしてくれる表情をもっと色んな人が観れる機会が増えればと願ってます。来季から本格的にジュニアに参戦していくのが楽しみです。
どうかステイヘルシーに、今度は現地で拝見できますように。

No.15 種市晃大選手 (タネイチ コウダイ)

所属 八戸FSC
プログラム
SP The Fenix(歌:フォール・アウト・ボーイ)
FS 映画『魔法使いの弟子』より
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ノービスA 8位
第42回全国中学校スケート大会 39位

八戸市内を中心に練習を積み重ねている、中学2年生の選手です。来季から、本格的にジュニアカテゴリーに参戦します。
2019・20年全日本ノービス選手権に出場した実績があります。
2020年1月放送の、『奇跡のレッスン フィギュアスケート ハビエル・フェルナンデス(スペイン)に出演した生徒の1人です。

豊富なスタミナを活かし、大きく、迫力のある踊りが最大の持味です。

SPは、明るく、ポップに、キュートなプログラム。全中で一般のファンの前で(オンライン上で)初披露となりました。髙橋大輔選手(関西大学KFSC)がシングル時代最後のSPとして有名ですね。
ハードロックの曲を、画面越しであっても伝わる大迫力な滑りに圧倒されます。

FSは昨季まで3季使用した映画『スパイダーマン』シリーズから変えました。前のプログラムでは糸を投げる振付が印象的でしたね。
話は元に戻して…こちらもハードそうな曲を、パワフルに、滑りきっていく姿が印象的でした。様々な都合上、一般のファンが見れたのはブロック大会のみとなっています。

参考までに、SPの曲のアーティストの公式YouTubeチャンネルに投稿されているMVをご覧ください↓

出典:Fall Out Boy
Fall Out Boy – The Phoenix (Official Video) – Part 2 of 11

来季からジュニアとして、大会で2つのプログラムを披露していくのが楽しみです。どうか、ステイヘルシーに、この先も持前の踊りを発揮できますように。

No.16 鈴木杏梨選手 (スズキ アンリ)

所属 三沢GOLDF・S・C
プログラム
SP 忘れられし夢
FS ミュージカル『スパマロット』より『Knights Of The Round Table』
主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 9位
第38回東日本ジュニア選手権 23位
第42回全国中学校スケート大会 38位

青森県内を中心に練習を積み重ねている、中学3年生の選手です。今季ジュニアデビューの選手でした。
ジュニアデビューシーズンで東日本に進出を果たしました。2018年全日本ノービス選手権、ノービスBクラスで3位になった実績があります。

溌溂とした滑りに、演技の最後の瞬間まで煌めく笑顔が魅力の選手です。
また、高さと幅があり、回転速度が速く、切れ味鋭いジャンプが持味です。5種類の3回転ジャンプをプログラムに組み込むことができ、昨季は大会でトリプルアクセル(3A)に挑戦するほどの力もあります。

SPはこれまで明るく、アップテンポな曲を使うイメージから一転し、しっとりとした曲調を選んだと感じます。
しなやかに、エレガントに舞いながら、笑顔が輝く姿に引き込まれます。

FSはノービスA時代から3季使用したプログラムです。蛍光イエローをベースにした衣装にまず目を惹きます。コミカルな曲を笑顔たっぷりに、アグレッシブに踊る姿が強くインパクトに残る演技でした。

来季はどんな演技を披露するのか楽しみです。どうかステイヘルシーに、思うような練習を積み上げられますように。

No.17 聖前埜乃華選手 (ショウゼン ノノカ)

所属 八戸工大一高
プログラム
SP 映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』より
FS スウィート・ドリームス(アー・メイド・オブ・ディス)(歌:Cinematic Pop)
主な成績

2021年東北・北海道選手権 ジュニア 2位
第38回東日本ジュニア選手権 15位
第77回国民体育大会冬季大会 フィギュア競技予選会 少年女子 1位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 28位
第77回国民体育大会冬季大会 スケート競技会 フィギュア競技 少年女子 28位

八戸市内を中心に練習を積み重ねている、高校2年生の選手です。
3年連続で東日本に進出、2年連続国体青森県代表と青森のジュニア女子を牽引している選手です。
2020年1月放送の、『奇跡のレッスン フィギュアスケート ハビエル・フェルナンデス(スペイン)に出演した生徒の1人でもあります。

スピード感溢れるスケーティングからジャンプを繰り出していく姿に、外に向かって大きくプログラムの世界観を表す姿が観てて気持ちの良い選手です。

今季はSP・FS共に新しいプログラムにしました。
聖前選手がノービス時代の初めて観た時は、アグレッシブさが印象的なプログラムでした。そこからシーズンを重ねていくごとに様々な表現に挑戦しています。

SPは綺麗さ。昨季SPの『ユー・レイズ・ミー・アップ』から綺麗な曲調に挑戦し、今回も挑戦となります。
美しいメロディーから、様々な思いをしっかりと込めた滑りが印象的で、ぜひ、会場で観たいと思いました。

FSの音源は、ユーリズミックスの名曲のカヴァー版を使用しています。これまで見たことがない、大胆な大人な一面を魅せるプログラムとなっています。
冒頭の振付からドキドキときめくこと間違いなし、クールに、ダークに踊る姿に衝撃を受けました。

それではSPのみですが、2022年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(4:34:27~4:39:25、指定された時間から再生します)

毎シーズン、様々な曲調にチャレンジしていき、アグレッシブな女優のような演技を披露しています。また来季もどんな演技を披露するのか非常に楽しみにしてます。


次のページはシニアで活躍する選手の紹介です。ぜひご覧ください💨

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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第3講 北海道 男子編

こんにちは!大学院修了フィギュアスケートファンのLenaです!

早速、東日本フィギュアスケート概論シリーズ第3講、北海道男子編を始めます!(過去同シリーズは→2019年2021年)
依然有観客での大会が限られる中、2021-22シーズンは五輪もあって、フィギュアスケートに注目が集まりました。一ローカルフィギュアスケートファンとして、普段拝見する機会が多い東日本の選手の魅力をもっと知ってほしいと、講義という名のもと、記事を書かせていただきます!

第1講~3講にかけて北海道の選手を取り上げている中で、今回、第3講は男子編です❄️全中、インハイ、国体で北海道代表として出場したことのある選手を紹介します。

(これまでの講義の一覧はこちらから)

※所属クラブ等のデータは2022年3月時点で、一般に公開されているものを基準にしてます。4月から所属先等変更がある場合は併記します。

それでは、早速行きましょう!!

No.10 西本那音選手 (ニシモト ナオト)

所属 北海道FOREST F.S.C.
プログラム
SP ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18(作曲:セルゲイ・ラフマニノフ)
FS スウィングしなけりゃ意味がない(※昨季データ)
今季主な成績
第42回全国中学校スケート大会 34位

通年リンクの無い十勝地方を中心に練習を積み重ねている、中学2年生の選手です。2022年3月時点では、5級です。6級を取得次第、来季からブッロクにジュニアカテゴリーに参戦できます。
今季前半は大会にエントリーしてなかったのですが、全中代表を掴み、出場しました。3年連続で全日本ノービス選手権に出場した実績があります。
地元テレビ局の特集で、羽生結弦選手(ANA)が憧れと話してました。

一目見た瞬間に、
圧倒的な滑りの綺麗さ
に惹かれる選手です。筆者はノービスの年齢になる前から拝見してました。幼い頃から軽やかで透明感あるスケーティングが光り、印象に残っていましたね。

SPは、全中で一般のファンに初披露となりました。聴いて、いかに滑りこなすのが難しそうなピアノ協奏曲に合わせ、美しい演技を披露する姿が、印象深く残ります。演技そのものが、実年齢以上に見えるのですよ。
予想しなかったタイミングからダブルアクセル(2A)で始まって驚きつつ、持味のスケーティングを存分に活かしたプログラムに、もっと見たいと思わせます。

FSは、今季一般のファンの前で披露することが叶いませんでした。今回、昨季までのプログラムを書きましたが、所属クラブのInstagramの投稿等から推測すると、プログラムを変えた可能性があります。どうか来季以降、拝見できる機会に恵まれることを願っています。

その他、バッジテスト等様々なことがあるかと思います。
無限の可能性を秘めたスケーティングにもっと沢山のファンに見てほしいと思う選手です。
どうかステイヘルシーに、思い描く練習ができることを願ってます。

No.11 中森飛佑伽選手 (ナカモリ ヒュウガ)

所属 北海学園大学
プログラム
SP 映画『ダンシング・ヒーロー』より『Scott & Fran’s Paso Doble』
FS ゲーム『モンスターハンター』シリーズより『星に駆けられて』/『深い森の幻影』
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ジュニア 5位
第15回東日本学生フィギュアスケート選手権大会 5,6級クラス 1位
第94回日本学生氷上選手権大会 フィギュア競技 5,6級クラス 2位

札幌市内の高校を卒業後、系列の大学に進学しました。引き続き札幌市内を中心に練習を積み重ね競技を続けてます。順当に進めば、4月から2年生となります。
第1講で紹介した伊吹有紗選手、第2講で紹介した佐藤妃依選手、清水柚梨恵選手、加藤花怜選手と同じ先生の指導を受けています。
今季がジュニア最終学年でした。7級を取得次第、来季からブロック大会でシニアにエントリーできます。

180㎝近い長身を活かし、迫力ありつつ、所作のエレガントさを兼ね備えているのが強みの選手です。
それと、衣装が毎回斬新でかつお洒落な所が印象に残ります。

昨季から継続のSPは、ステップシークエンス(StSq)は同じクラブの先輩である鈴木潤さんの振り付けです。新型コロナウィルス対策のせいで、札幌市内のリンクが長期にわたって閉鎖となった中、昨季からより動きが洗練され、メリハリが効いたものを見せていて感慨深かったです。

今季新しくしたFSは、モンスターハンターのサウンドトラックを2曲繋いだものとなってます。片方が半袖の斬新な衣装が目を惹きましたね。終始ミステリアスな曲調で、後半が和楽器を使用した曲に感じました。
最後までスピード感あり、ダイナミック、迫力ある滑りで描く世界観が印象的でした。

SPに関しては、昨季にはなりますが、参考までに2021年インターハイの公式アーカイブ映像を、FSはFODプレミアム会員のみとなりますが、2022年インカレの映像をご覧ください(余談ながら、振り付けの先生の地元で披露した時の映像になります)↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(52:24~57:45、指定された時間から再生します)
出典:FODプレミアム
FS 第94回日本学生氷上選手権大会(インカレフィギュア2022) (※会員のみ視聴可能)2:36:33~2:40:29

昨年『実は、ずっとお名前だけは聞いていてまだ現地では、筆者が拝見したことがない選手なのです。もし来季以降も続けるとの事であれば、一日も早く現地で拝見したいと願ってる選手です。』と書きましたね。今季も、コロナの影響により現地で拝見することが叶いませんでした…
どうかステイヘルシーに、来季こそは現地で演技を拝見できると信じていきます。


次のページに紹介が続きます💨

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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第2講 北海道 シニア女子編

こんにちは!大学院修了フィギュアスケートファンのLenaです!

早速、東日本フィギュアスケート概論シリーズ第2講、北海道シニア女子編を始めます!(過去同シリーズは→2019年2021年)
依然有観客での大会が限られる中、2021-22シーズンは五輪もあって、フィギュアスケートに注目が集まりました。一ローカルフィギュアスケートファンとして、普段拝見する機会が多い東日本の選手の魅力をもっと知ってほしいと、講義という名のもと、記事を書かせていただきます!

第1講~3講にかけて北海道の選手を取り上げている中で、今回、第2講はシニア女子編です❄️2022年2月末時点での所属が北海道でかつ、道代表として実績のあるシニア女子選手を取り上げます😎

(これまでの講義の一覧はこちらから)

※所属クラブ等のデータは2022年3月時点で、一般に公開されているものを基準にしてます。4月から所属先等変更がある場合は併記します。

それでは、早速行きましょう!!

No.6 佐藤妃依選手 (サトウヒヨリ)

所属 東海大学付属札幌高校→?
プログラム
SP 死の舞踏
FS 映画『マレフィセント』より
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 選手権 6位
第47回東日本選手権大会 28位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 59位

今季(2021-22シーズン)にシニアデビューし、3月に高校を卒業しました。高校卒業まで主に札幌市内を拠点に練習してました。
今季初めてブロックを突破し、東日本に進出を果たしました。

品の良いスケーティング、そして、最大の見せ場は
スピン!!!!!
なんですよ。多彩なポジションが綺麗でかつ、軸が細く、回転速度が非常に速いのです。特に、プログラムの1番最後に必ず持ってくるレイバックスピン(LSp)は必見です。ビールマンポジションの美しさが絶品です。おそらく、1番得意としているのではないかと思われます。

SPは昨季からの継続のプログラムでした。伸びやかで綺麗なスケーティング、エレガントな所作で魅せてからの、曲の盛り上がるところでのスピン!!が印象に残りますね!

FSは、一般のファンの前で(オンライン上)で披露できたのは今季になってからとなります。スピード感ある滑りから、力強く、そして持味のスピン!!でぐっと締まったプログラムでした!

かつては可愛い振り付けが印象的な選手でした。高校生になった辺りからは綺麗さ、上品さが際立っています。

それではSPのみですが、2022年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(3:49:12~3:54:07、指定された時間から再生します)
※ジュニア課題での実施

公開時現在(4/21)、進路の発表がなく、気になるところです。どうかステイヘルシーに、もしも来季も拝見できるのなら、スピンに色々と楽しみにしています。

No.7 宮本藍里選手 (ミヤモト アイリ)

所属 北海高等学校→?
プログラム
SP 映画『NINE』より『Be Italian』
FS 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 選手権 2位
第47回東日本選手権大会 23位
第71回全国高等学校スケート選手権大会 16位
第77回国民体育大会冬季大会 スケート競技会 フィギュア競技 少年女子 24位

先程紹介した佐藤選手と同じく、今季(2021-22シーズン)にシニアデビューし、3月に高校を卒業しました。高校時代のほとんどは主に苫小牧市内を拠点に練習してました。2018年全日本ジュニア選手権に出場等、大きな大会での実績がある選手です。

ひとたび氷に立てば
姿勢の美しさ
に目を奪われ、シャープなスケーティング、綺麗な所作、多彩なバリエーションのスピンと見所満載な演技で魅了していく選手です。スピンに関しては、かつてはレイバックスピンのビールマンのポジションのフリーレッグをおでこに載せるようなポジションや、シットスピンのフリーレッグの位置が変わったポジションだったりと、珍しいポジションを披露していました。レベルの取り方がわりと頻繁に変わっている印象も感じます。

今季新しくしたSPは、宮本選手の演技の幅を広げたプログラムでしたね。タンバリン、強烈な歌詞に合わせて、びしっとポーズを決め、濃密な動きの数々に魅了されていたら、あっという間に終わっていきます。どろどろとした感情を、大胆に表していく様を見て、すっきりとする演技に惚れること間違いなしです!

昨季から継続のFSは、SPとは一転して、透明感ある美しさに魅了されることでしょう。持味の一つである、バレリーナのような所作のエレガントさが、綺麗なメロディー、サラ・オレインさんの歌詞にマッチしていて、極上の一時を感じることでしょう。

今季はSPとFSとの振れ幅に筆者は驚き、興奮したのですよ!ぜひ、見たいですよね?はい、それでは2022年インターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(2:37:55~2:42:47、指定された時間から再生します)
FS(1:29:29~1:35:16、※解説有、指定された時間から再生します)
※ジュニア課題での実施

公開時現在(4/21)、進路の発表がなく、気になるところです。来季も拝見できるのなら、どんな演技でファンを魅了するのか注目したいところです。


次のページに紹介が続きます💨

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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 第1講 北海道 ジュニア女子編

こんにちは!大学院修了フィギュアスケートファンのLenaです!

ついに今年もあのシリーズを始めます!!!2019年2021年と大好評だった、東日本フィギュアスケート概論シリーズ、今年も開講します!!!!!
依然有観客での大会が限られる中、2021-22シーズンは五輪もあって、フィギュアスケートに注目が集まりました。一ローカルフィギュアスケートファンとして、普段拝見する機会が多い東日本の選手の魅力をもっと知ってほしいと、講義という名のもと、記事を書かせていただきます!

大学の講義のようなイメージで記事をご覧いただければ幸いです。大学だと、一つの授業を14~15回で完結するので、15講書こうと思っていたら、前回、前々回と15は軽く超えましたね😂今回も三日坊主にならなければ、15講以上は軽く超えるかと思います。中にはこういう紹介系は苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

さてと、前置きが長くなりましたね。今回も北から順に南下するように各地の選手を取り上げます!今回、実名で紹介するのは、4月から中学生以上でかつ、2022-23シーズンのジュニア以上の選手とします。第1講~3講にかけて北海道の選手を取り上げます。今回は北海道ジュニア女子編❄️2021-22シーズンの所属が北海道でかつ、道代表として実績のあるジュニア(予定含む)女子を取り上げます😎

※所属クラブ等のデータは2022年3月時点で、一般に公開されているものを基準にしてます。4月から所属先等変更がある場合は併記します。

No.1 岩本愛子選手 (イワモトアイコ)

所属 白鳥FSC
プログラム
SP マンボ・メドレー
FS バレエ『海賊』より
今季主な成績
2021年東北・北海道選手権 ノービスA 1位
第25回全日本ノービス選手権大会 ノービスA 27位
第42回全国中学校スケート大会 67位

苫小牧市内を中心に練習を積み重ねている、中学2年生の選手です。来季から、本格的にジュニアカテゴリーに参戦します。

回転軸が非常に細く、ピッチの速いジャンプやスピンに加え、リンクの端から端まであっという間に駆け抜けていく滑りが、見ていて爽快な選手です。

SPはキュートに弾けて踊る姿に目を奪われましたね。全中で一般のファンの前で初披露となりましたが、マンボの速いテンポにぴったりとハマった動きに強烈なインパクトを残しました。
叶うのならもっと拝見したいプログラムです。

FSはビュンビュンスピードを出していき、次から次へと華麗に技を決めつつ、ニコニコ笑顔、美しい世界観が印象深い演技でした!
えっ、もう終わり?もっと注目して見てみたいのにという意味で、あっという間に終わる演技なのですよ。
エネルギッシュさに、ひたすら圧倒されたところでしょう!

岩本選手がノービスの最初の頃から拝見していたので、あっという間にジュニアに上がってくることに驚きつつ、見れる機会が増えることが嬉しいです。来季以降、様々な面で注目、楽しみな選手です!!

No.2 加藤杏望選手 (カトウアズミ)

所属 札幌クリスタルF.S.C.
プログラム
SP 映画『ミッション:インポッシブル』シリーズより
FS サーカス『IRIS』より
主な成績
2021年東北・北海道選手権 ノービスA 15位
第42回全国中学校スケート大会 43位

札幌市内を中心に練習を積み重ねている、中学2年生の選手です。来季から、本格的にジュニアカテゴリーに参戦します。

加藤選手といえば、溌溂さを活かした振り付けで、ユニークなプログラムを滑りこなすのが大きな特徴です。とりわけステップシークエンス(StSq)で、見てて楽しい!と感じますね。
筆者が加藤選手を初めて拝見した映画『ビアンカの大冒険』よりを使用したプログラムから、エネルギッシュに滑りつつ、細かいところも気を配り、凝った演技が印象的でした。

SPは、技と技の間にも多様な動きを取り入れ、クールに、力強く踊るプログラムです。堂々といていて、縦横無尽に踊る姿が、見てて楽しいのですよ!

SPに関しては、1月末頃に行われた全中で、一般のファンの前(オンライン上)で初披露となりました。来季から本格的に2つのプログラムを試合で披露していきます。どんなプログラムなのか、今から楽しみです。

次のページに紹介が続きます💨

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東日本フィギュアスケート概論2022

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論 & 特別講座 授業記録一覧

【2022年版】東日本フィギュアスケート概論シリーズ一覧

2019年版の東日本フィギュアスケート概論 & 特別講座シリーズの一覧はこちら
2021年版の東日本フィギュアスケート概論 & 特別講座シリーズの一覧はこちら

※以降氏名敬称略

第1講 北海道ジュニア女子編登場選手 岩本愛子、加藤杏望、岡垣ゆかり、伊吹有紗、長岡柚奈

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-hokkaido-ladies-1/2022/04/14/

第2講 北海道シニア女子編登場選手 佐藤妃依、宮本藍里、清水柚梨怜恵、加藤花怜

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-hokkaido-ladies-2/2022/04/21/

第3講 北海道男子編登場選手 西本那音、中森飛佑伽、坪井聖弥、長谷川一輝

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-hokkaido-men/2022/04/28/

第4講 青森編登場選手 藤原愛菜、種市晃大、鈴木杏梨、聖前埜乃華、種市和夏、廣谷帆香、渡辺倫果

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-figureskate-2022-aomori/2022/05/24/

第5講 秋田・岩手編登場選手 鎌田明子、安保咲野、長澤朋花、加藤海里

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-figureskate-2022-akita-iwate/2022/05/28/

第6講 宮城編part1登場選手 小山蒼斗、園田真央、瀬川穂乃、勝長あすみ、尾形広由、本田大翔

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-miyagi-1/2022/05/31/

第7講 宮城編part2登場選手 藤﨑鈴、森本美羽、中川涼、赤間天翔、三浦向日葵、千葉百音

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-miyagi-2/2022/06/03/

第8講 新潟編登場選手 武田結仁、金子ヒロ、岡本和彩、金子陽哉、伊藤領那、釜田優香

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-niigata/2022/06/07/

第9講 長野・山梨編登場選手 井口せな、大久保政宗、入江美友、澤登早也香、中本有咲、田中陽織、鈴木なつ

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-nagano-yamanashi/2022/06/14/

第10講 茨城編登場選手 花田実優、塙雪月花、猪股早哉子、坂東凜、坂上智哉、岡部季枝、松下紗千

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-ibaraki/2022/06/30/

第11講 栃木編登場選手 丸山英希、平田大和、芦塚明日佳、北條楓、小室笑凜

リンク⬇️
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-2022-tochigi/2022/07/12/

第12講 群馬編登場選手

リンク⬇️

特別講座

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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.9 全日本ジュニア選手権 アイスダンス編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第9回、全日本Jr.アイスダンス編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編、第5回第6回は東京ブロック、第7回前回が東日本編でしたね!
ピアノシリーズ第4弾を挟んで、今回からは全日本Jr.です!3回にわたって書いていきます!まずはアイスダンスからです!『順位関係なしに、心に響いたプログラムを書く』がコンセプトなのですが…今回は出場した全5組を書くことにしました!

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。



第90回全日本ジュニア選手権大会
通称:全日本Jr.、全日本、全ジュニext.
期日:2021年11月19日(金)~11月21日(日)
会場:日本ガイシアリーナ(愛知県名古屋市)※現地観戦
セレクト対象:アイスダンスRD・FD、男子SP・FS、女子SP・FS

アイスダンス

小松春陽/熊野英輔選手組(コマツハルヒ/クマノエイスケ) 明治神宮外苑FSC

RD:Dream A Little Dream/シェイク・イット・オフ(歌:ロビー・ウィリアムズ feat.リリー・アレン/テイラー・スウィフト)
FD:ミュージカル・映画『雨に唄えば』より
RD・FD振付:砂山朱

女性は高校2年生、男性は高校1年生です!同じクラブに所属している同士が組んだカップルとなります!2020年11月に行われた都民大会でデビューし、今年10月の予選会でオンライン上でファンの前でお披露目、そして今回初めて観客がいる中で演技を披露しました!!

RD・FD共に演技を語る上でキーポイントとなるのが、

2人の柔らかで上品な笑顔😃

ふとしたところで溢れる笑顔に惹きつけられ、観ている側も笑顔となり、幸せな雰囲気が漂う演技が印象的でした!それと

足元が近さ

も観てて驚いたところです!特にFDでのシンクロナイズドツイズル(SyTw)では、少し手が伸びればぶつかりそうな距離を取って、しっかりと回りきっていました!ふと、距離間がはっきりと分かるのも、現地観戦の良さだと感じましたね。

組んで1年ほどだと思われますが、この足元の近さから、パートナーの信頼関係の強さを感じました!この先も楽しみです!

演技内容は、2人の笑顔を活かした楽しいプログラムでした!

RDでは前半はゆったりとした曲調でパターンダンスを組み込み、後半テイラー・スウィフトのポップな曲に合わせて、弾ける踊りとメリハリが可愛かったです!

FDは、2019年世界ジュニア選手権アイスダンス日本代表で『あゆみつ』として親しまれていた高浪歩未/池田喜充選手組(現在は早稲田大学/日本大学所属)とほぼ同じ曲の繋ぎ方でした。コーチが同じですので、後輩カップルに引き継いだ感じですね。

最初から幸せオーラが全開!な演技が目を惹きました!エレガントで軽やかに、楽しく踊る姿に心奪われました!

最終結果は5位となりました。予選会の時より点数を上げました!
もし可能であるなら、来季以降も続けて欲しいと願ってます。どうかステイヘルシーに、またどこかで演技を拝見する時を楽しみにしてます!

藤木翠/下川誠也選手組(フジキミドリ/クシモカワセイヤ) パピオフィギュアクラブ

RD:Silently Hung Over/You’re the One for Me(Blues Delight/D・トレイン)
FD:映画『美女と野獣』より
RD・FD振付:鈴木健太郎

女性は高校3年生、男性は高校1年生です!同じクラブに所属している同士が組んだカップルとなります!男性は別の選手とカップルを組んだ時に、全日本ノービス選手権に出場し、表彰台に登った経験があります。2人共、シングルでバッジテスト6級の選手です。今年9月の中四国九州ブロックにも出場しました。
今年10月の予選会でオンライン上でファンの前でお披露目、そして今回初めて観客がいる中で演技を披露しました!!

演技全体的に、

2人の雰囲気の作り方の上手さ

に目を惹く実施でした!

RDでは前半のパターンダンスでは、ムーディーな雰囲気を、後半テンポが上がった所でキレの良いダンスを披露していたところが印象的でした!

FDでは、冒頭のコレオステップ(ChSt)で舞踏会で踊るシーンを入れ、そこから弾けるように、アグレッシブに活き活きと滑る姿にフレッシュだなと感じました!そこからの後半曲調が変化したと同時に、真実の愛を誓っていくような滑りになるというドラマチックで、ロマンチックな演技でした!

2人の

所作の上品さ

も素敵だなと思わせるポイントでしたね!

最終結果は4位となりました!女性は年齢のため、ジュニアで出場できるのが今季で最後となります。もしこのカップルで続けるとなると、来季はシニアでの参戦となります!
現在拠点リンクは存続の危機に立ち、女性は進路のこともあって大変な中、エレガントな演技に感動しました!願わくば続けて、次回はクリスマスの大舞台で拝見したいところです。
どうかステイヘルシーに、今後の活躍を祈ります!

次のページにも続きます!ぜひクリックしてご覧下さい!

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フィギュアスケート@ピアノ

[動画付]ピアノで弾いてみた Vol.4 Finale 映画「ロシュフォールの恋人たち」より (from “Les Demoiselles de Rochefort”) フィギュアスケート定番曲

こんにちは、5才~高校2年生の終わりまでピアノを習っていたフィギュアスケートファンのLenaです。フィギュアスケートで使われた曲を実際に弾いてみよう!というコンセプトでこの企画を始めました!第1弾はハチャトゥリアン作曲、組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』を、第2弾は『Anthem(from “Chess”)』を、第3弾は映画『海の上のピアニスト』より『Magic Waltz』を弾いてみました♪

そして第4弾である今回は、映画『ロシュフォールの恋人たち』より『Finale』を弾いてみました♪原曲と、2018-20シーズンに素晴らしい演技を披露した竹野比奈選手(福岡大学)のと、2019-21シーズンに素晴らしい演技を披露した石塚玲雄選手(早稲田大学)の3つのパターンを実際に弾いてみました!

ちなみに、公開日(11/14)は石塚選手のお誕生日です!おめでとうございます🎉偶然と考えが重なり、お誕生日に今回公開することになりました!

弾く時に感じた事、苦労した事、考えていた事、2つバージョンの特徴をまとめ、それぞれの動画を載せます!
子どもの時にピアノを習って、大人になってまた趣味として楽しんでいるレベルではありますが、少しでも参考になったら幸いです!

それでは、始めましょう↓💨



きっかけは?

曲自体はどのタイミングで初めて聴いたのか、正直に申し上げると覚えてはいないですね…ただ、本格的に現地で観戦しだした2016-17シーズンから幾度か聴いていますね。映画のタイトル自体はこちらも幾度となく見ているので知ってはいました。

2018年12月の全日本選手権で、竹野選手のロシュフォールの恋人たちを初めて拝見しました!

その時、

この曲のすごく素敵な曲!上品に滑る竹野選手素敵!でタイトルなんだっけ?

と感じました!そのあと、この曲がロシュフォールの恋人たちのFinaleだと分かりました!

2019年10月の東日本で石塚選手のロシュフォールの恋人たちを初めて拝見しました(あっ、現地でではという意味です)!

その時、

うわー!このプログラム好きーー!!

と心の中で叫んだ演技でした(参考までにこの時の衝撃を書いた記事がありますので、ご覧ください→Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 東日本 SP編)!

そして、石塚選手のこのプログラムのおかげで、

この曲好き!!

となりました!それから、パソコンに曲を入れ、学業に取り組む度に聴いていました!

Anthemを弾き出した頃に、大好きなこの曲をピアノで弾いてみたい!と思い楽譜を探しました。しかし、後ほど再び書きますが、Finaleの楽譜が無いのです!『キャラバン隊の到着』はあるのですが…映画のサウンドトラックのピアノソロ楽譜集はあるのですが、Finaleだけが無いのです…

それでも何とか楽譜を確保して、練習して今回公開に踏み切りました!

さて、次からは弾いて感じたこと諸々を書いていきます↓


難易度は?

実はこの曲はピアノソロでの市販の楽譜はありません!では耳コピすればと返ってきそうですが…筆者は出来ないのです…12年間習ってたのに、訓練しても絶対音感が目覚めることなく…というかその才能が無いことが判明しました。相対音感でも中々身に付かなかったです。はい、耳コピがほぼ出来ません!
そこで、耳コピして楽譜を起こしてくれる業者に頼んで、完成したものを印刷して練習しました💸

頼む際に、
中級から上級が弾けるレベル
と伝えました。そして返ってきた答えが
それなりに難しくなる
との事でした。まずフルオーケストラから、ピアノソロに楽譜を書き換えるとなると、必然的に沢山の楽器の音を一度に弾く必要があります!つまり、和音を多様しなければなりません!和音は一度に複数の音を同時に弾きますね。そうなるとミスする確率も、単音を弾くより上がります。
あとこの曲は映画のサウンドトラックの中から、良いところをかいつまんで出来た曲なので、リズム、調、拍子の変化が多くなります。
それもあり難しくなると言われたと思い、
『大丈夫です!』
と筆者は回答しました!

実際弾いてみて、少し予想外な難問にぶち当たりましたが、事前にどこが難しくなるのか分かっていたので破茶滅茶な難曲とは感じなかったです!
まあ筆者にとっては

Magic Waltzに比べれば

となりますが…

でMagic Waltz弾いた時地獄でしたからね😂
ある程度平気だと感じたもう1つの理由は、筆者が中学生の時、合唱コンクールで『大地讃頌』の伴奏を引き受けた経験があったからです。この曲は、
もうとにかく和音だらけ!!!
何ですよ!9割以上和音で構成されている曲なのですよ!!もー!滅茶苦茶練習しても本番ミスしました😂これを弾いたことによって、和音だらけの曲に耐性が付きましたね😂この耐性はブランクがあっても、意外と消えなかったです😂

はい、難易度の結論は

和音が必然的に多くなる
調だけでなく拍子もコロコロ変化する

これに付いていけるかどうかで感じる難易度は変わります!筆者的には中の上の中の上級に近い感覚でした!難しいが、ちゃんと練習すればそれなりに弾きこなせると思いました!

あっ、言い忘れてました!
ミスタッチが無い完璧な状態にするとなると、また難しくなりますね…

あくまでも目安です。個人の状況によって実際に感じる難易度は違いますので、参考程度にしてください。


完成までどれぐらいかかった?

2月中旬に注文し、2週間以内に完成しました!
完成されてからすぐに印刷はしましたが、練習は開始しませんでした。

楽譜完成から1ヶ月弱後、そろそろ弾き始めないと中々練習時間が確保できなくなると思って、Anthem、仮面舞踏会、Magic Waltzと練習している曲がある中でこの曲を始めました!

Anthemは完成形に近い状態までに仕上がってましたし、仮面舞踏会もそこそこ仕上がってたのでまあ、大丈夫とは思いましたが…Magic Waltzよりこの曲の方が早く完成するのではないかと、練習しながら思っていました。

実際は、なんだかんだ言いながら同じ時期に終わってましたね…

まずは原曲をしっかり弾きこなす事に全力を注ごうとしました!原曲より短い曲である、竹野選手、石塚選手のバージョンはどこを使っているのか特定できると思ったからです!

原曲を完了してから石塚選手バージョンに専念して収録→竹野選手バージョンに専念して収録しようと当初計画してました。

この順番にした根拠は、後ほど詳しく取り上げますが、石塚選手のは全体的に万遍なく使用している一方で、竹野選手は中盤部分が丸々無いという曲の使い方をしています。石塚選手の方がカット部分を特定するのに時間が掛かりそうと見込んでました。それと、割と万遍なく使っているので、原曲を弾いたあとの記憶が残っているうちにやりたいと思い、石塚選手バージョンを先にと考えてましたね。

諸事情につき6月末までにMagic Waltzと共に収録を終えないといけなくなりました。

現実は中々上手く行かないですね…時間の制約、レベルの高い曲を2つ弾きこなす、今から思えば自分のレベルから考えたら大分キャパオーバーな事をしてたと反省しております。

弾きこなせる自信はあっても、ミスタッチが減り具合が想定以上に遅かったです。無理矢理5月上旬に初めて原曲バージョンで収録しました!当然納得がいかずズルズル、何度も何度も収録することになりました。
練習を積み重ねていて、ある程度は上手くはなってはいたのですが…最終的にミスタッチは無い状態に持っていけなかったです。

石塚選手→竹野選手バージョンでカット部分の特定作業、及び弾き始めを行いましたが、途中から原曲弾きながら両選手バージョンを一度の練習で行うことになり、収録もそうなりました。
とにかくぐちゃぐちゃにならないように、気をつけました。

結局

6月下旬に収録を無理矢理終了させました!

はい、編集で少し誤魔化していますが…間違い等はご容赦願います。

結論は、他の曲と並行しながら練習した状態では、3ヶ月程かかったと示しておきます!あっ、暗譜をしようと思ってなかったので、その練習するとまた時間掛かります!

次のページでは、共通して弾く時に意識していたことと、原曲、竹野選手、石塚選手のバージョンを説明し、動画をご覧いただきます!
ぜひスクロールして、2ページ目にクリックしてください!

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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.8 東日本 シニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第8回、東日本 シニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編、第5回第6回は東京ブロックでした!この流れで来たら…そう、前回から東日本編ですまずはジュニア編、そして今回がシニア編です!
東日本はこれで最後です!いやー、色々とあって、NHK杯の日に公開となりましたね…

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。



東日本/東日本ジュニア兼全日本/全日本ジュニアアイスダンス予選会
通称:東日本
期日:2021年10月28日(木)~10月31日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS・ジュニアアイスダンスRD・FD、シニアアイスダンスRD・FD

シニア女子

廣谷帆香(ヒロタニホノカ)選手 岩手大学

SP:アニメ『パンドラハーツ』より『Everytime You Kiss To Me』
SP振付:本郷裕子

第4回でSP・FS両方書きましたね。今回はSPのみを書きます!

ブロックではコンビネーションジャンプのセカンドジャンプが2回転だったところを、3回転にして決めました!ジャンプは全て高いGOEが付く出来でした!

そして何よりも

エモーショナルな演技

が際立っていました!体を大きく使った動きに、伝えたい思いがこもっていると感じました!歌詞の意味を1つ1つ捉え、まるで星が輝いているようなパフォーマンスに胸が熱くなりました!

大学生になってからのここ数シーズン、技術面といい、情感がはっきりと感じ、進化が凄いと常々思っています!

SPは4位で、最終的には惜しくも全日本選手権を逃しました。岐路に立ち、様々な悩みがある中で出場してくれたことに感謝しています。そして、ブロックと東日本の両方で、思いを存分に伝える演技を拝見できたことを嬉しく感じています!
第4回でも書いた通り、どうか廣谷選手の納得のいく道に進めることを願ってます。もしも叶うなら、もう一度現地で演技を拝見できたらと思っています。

松原茜(マツバラアカネ)選手 埼玉アイスアリーナFC

SP:自由(演奏:女子十二楽坊)
SP振付:川越正大

【2021年版】東日本概論 第12回でも書いた通り、大学卒業後も競技を続け、今季で2シーズン目となります!そして、先月のブロック大会で東日本の出場権を初めて掴みました!

SPは昨季の前半に使用していたプログラムです。2017-19シーズンにも使用しています!

冒頭のトリプルトゥーループ+ダブルトゥーループ(3T+2T)は幅の大きさにカメラがついていかず、フレームアウトするほどでした!GOEで加点が付く出来でしたね!

何よりも、活き活きとした表情で、チャイナ風の踊りを披露していたのが印象的でした!
要所要所でのキビキビとした動きもバッチリ決まっていて、プログラムにメリハリを感じましたね!

自由伸び伸びと力強く滑っていくのが最高!

そんな演技でした!

初めての舞台でFSに進出しました!

これまで沢山色々な事があった中で、社会人となってからも競技を続け、様々な表情を拝見できて筆者としては本当に嬉しく感じております!
どうかステイヘルシーに、この先のスケート人生が充実したものとなる事を祈ってます!
叶うのなら、もう一度現地で演技を拝見できる事を願ってます!

本田真凜(ホンダマリン)選手 JAL

SP:映画『Mr.&Mrs.スミス』より『アサシンズ・タンゴ』
FS:映画『LOVERS』より
SP・FS振付:ローリー・ニコル

SPは2017-18シーズンで最初に使用していたプログラムを再び使用しています。衣装は東京ブロックの時から変えました!

タンゴ独特のリズムに合わせ、

本田選手の『魅せる』マジックにかかる

そんな演技でしたね!

求められていることをしっかり捉え、力みなく、ナチュラルに表していく姿に見惚れるばかりでしたね!

SPは8位スタートとなりました。

FSは2018-19シーズンで使用していたものを再び使用しています。

今にも消えゆくタイミングで見せる炎

のような、ゆっくりと消えゆくその美を表していくような演技が印象的でした!『消えゆく』と書きましたが、嫋やかで芯は強く、演技に対する魂が宿っていて、音楽を感じたがままに表している姿に見入りました!

様々な雰囲気を羽衣のように軽く身に纏い、曲を表す力は流石本田選手だなと感じるばかりです!

FSは5位、総合6位で全日本選手権の出場権獲得おめでとうございます!
どうか、本田選手らしい演技を、全日本の舞台で発揮できることを願ってます!

佐藤伊吹(サトウイブキ)選手 明治大学

SP:Ice Queen(演奏:Dinletir)
FS:アルバム『Tree of Life Suite』より(演奏:ロイヤル・フィルハーモーニー管弦楽団/ロベルト・カッチャパーリア)
SP・FS振付:横谷花絵

今年4月から大学3年生となりました!

SPは昨季からの継続となります。

筆者の中で佐藤選手と言えばエレガントなイメージを変えたプログラムでしたね!

今季は細かい所もしっかりと磨かれ、エキゾチックな雰囲気をモノにし、ベリーダンス特有の激しさを感じる演技が印象的でした!

SPは7位スタートとなりました。

FSは、今季新しくしたプログラムです。今年5月のサイニチ杯では初披露でしたが、配信では演技非公開の措置が取られてました。そのためファンの前(オンライン上)で初披露となったのは東京ブロックとなりました。筆者がリアルタイムで拝見するのは今回で2回目です。

東京ブロックで、

長年頑張ってきた佐藤選手への先生からの素敵なプレゼント

と感じ、これからどう完成していくのか凄く楽しみになるほどのプログラムでした!

壮大な音楽に合わせ、植物の様々な瞬間を描いていき、やがて大輪を咲かせていく風景が目に見えてきました!

その中でエレメンツを全て決め、魂が震えるほどの気迫に満ち溢れていました!
あとで気づいたのですが、佐藤選手も今季からFSでフライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を導入しているのですね!第6回で同門の横谷杏林選手(東京歯科大学)と、長谷川一輝選手(東京理科大学)がFSでFCCoSpを導入したと書きました。偶然なのか、導入する流れがあったのかな…?と考えてしまいましたね。

最後まで生命力の強い『木』のような演技に心打たれました!

総合6位で、全日本選手権は惜しくも叶わなかった…特にFSは渾身の演技で感動したから尚更…と勝負の世界の厳しさに歯がゆさを感じていました。と、その時、ユニバシアードに出場する渡辺倫果選手(法政大学)が隔離期間の関係で現時点では出場不可能と見越した上で、繰り上がりで出場権獲得を獲得しました!!おめでとうございます👏
実に5年連続での出場権獲得です!長きにわたって積み上げてきたものが、全日本の舞台で発揮できることを願ってます!

渡辺倫果(ワタナベリンカ)選手 法政大学

FS:交声曲『カルミナ・ブラーナ』より
FS振付:キャシー・リード

第6回でSPとFS両方書かせて頂きました。今回はFSのみを取り上げます!

SPは5位となり、全日本出場権ギリギリのラインでした。

そんな状況下で、

『強さ』に圧倒された

演技に筆者は震え上がりました!

3本目のジャンプのトリプルアクセル(3A)以外は転倒が無く、GOEで加点の付くジャンプを次々と降りました!

何よりも

曲調!!

重厚でシリアスな合唱によく合う、パワフルな滑りに圧倒されるしかありませんでした!

5月のサイニチ杯で初めて拝見して以来、毎回雷に打たれたような衝撃を受け続けてます!この曲独特の重厚さを、ダイナミックに表現し続ける渡辺選手の凄さに震え上がっています!

今回もダークで激しい音楽に合わせて、スケールが大きく、最後の瞬間までエネルギッシュな演技でした!ただ、まだ現地では拝見できてないので、1日も早く機会が来てほしいところです!!!

総合優勝で全日本選手権出場権を獲得しました!
ただし、全日本の直前にスイスで行われるユニバシアードに出場し帰国後の隔離期間があるため、現時点(11/12)では出場出来ません。もしも隔離期間が短縮され、出場可能となった場合は追加でエントリーとなります。どうか隔離期間が短縮され、渡辺選手も出場できる状況になることを切に願ってます!

シニアアイスダンス

平山姫里有/立野在選手組(ヒラヤマキリア/タテノアル) 倉敷FSC

FD:映画『シェルブールの雨傘』より
振付:有川梨絵

2020年4月に結成を発表し、同年12月の全日本選手権に出場しました!
平山選手は、別のパートナーで全日本選手権に出場経験があります!立野選手は世界ジュニア選手権、四大陸選手権に出場経験があります。立ての選手は2018年に怪我のため一度引退したものの、復帰して結成されたカップルです!

男女のデュエットの部分を使用し、

離れてはくっつき、運命に翻弄されながら濃密に愛しながらも、最後は別れていく

が胸に染み渡りました!

前半はくっついている瞬間が多いのですが、後半だんだんすれ違っていく瞬間が多くなっていき、最後余韻を残しつつ背中合わせになって終えるストーリーが目に浮かんできました!

曲の世界観を表すために、振付に沢山のこだわりが詰まっているとも感じましたね!
すれ違っていく瞬間を、FDで必要なエレメンツの中にも溶け込ませていていました。ステップの部分で特に、はっきりと出てました!

2人が織りなす物語にただ、見入ってました!

全日本で2人の世界観で沢山のファンを魅了できるように願ってます!

次のページに、シニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.7 東日本 ジュニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第7回、東日本 ジュニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編、第5回第6回は東京ブロックでした!この流れで来たら…そう、今回から東日本編です(全日本ノービスは見れずじまいのと、筆者のポリシーの関係上書かないため)!まずはジュニア編からです!

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。



東日本/東日本ジュニア兼全日本/全日本ジュニアアイスダンス予選会
通称:東日本
期日:2021年10月28日(木)~10月31日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS・ジュニアアイスダンスRD・FD、シニアアイスダンスRD・FD

ジュニア女子

田邊桜香(タナベサクラコ)選手 星槎国際横浜

SP:チャイコフスキー:『白鳥の湖』のテーマ(演奏:デイヴィッド・ギャレット)
FS:映画『ある愛の詩』より
SP・FS振付:佐藤紀子

4月から高校2年生、今季はSP・FS共に新しいプログラムで挑んでいます!

SPは8月のゲンさんサマーカップで初披露し、筆者は関東ブロックで初めて拝見し、今回が2回目です。

黒の羽を表しているかのようなひらひらが重なった衣装で、デイヴィッド・ギャレットのアレンジによる白鳥の湖を滑り切りました!

冒頭、ブロックでは挑んでいたトリプルフリップ(3F)を回避して、ダブルフリップ(2F)にして決め、続くコンビネーションジャンプも決めました。

技と技との繋ぎに、様々な技を入れていてそれをこなしつつ、黒鳥のおぞましさを体現していて、

濃密さに背中がゾクゾクする

ような演技でした!スピード感と勢いが噛み合い、力強く、華麗に舞っていく演技が印象的でした!

SPは12位で折り返しました。

FSは、ファンの前で初披露となった関東ブロックは、東北・北海道ブロックと被ったことによって今回が初見となりました。

切ない恋物語を、情感豊かに演じていく姿が印象的でした!

序盤は女性ボーカルに合わせ、うつむきがちな滑りを、中盤で思いっきり楽しんでるかのような笑顔、終盤はまた元に戻って悲恋へと突き進んでいくように感じました!

中盤の笑顔があるからますます切なくなる

ドラマチックさに心動かされました!そのドラマチックの裏には強い思いがあり、コンビネーションジャンプを3回までのところを4回飛んでしまう場面もありましたが、全日本ジュニアに行くという強い志に溢れ、熱演となりました!

FS10位で総合10位まで順位を上げ、3年連続全日本ジュニア選手権出場権を獲得しました!おめでとうございます!

三枝知香子(サイグサチカコ)選手 アクアリンクちばSC

FS:映画『ミッション』より
FS振付:服部瑛貴

今シリーズ第2回でSPを取り上げましたね!今回はFSを取り上げます!今季SP・FSを新しくし、FSは関東ブロックで初お披露目となりましたが…東北・北海道ブロックと日程が被った都合上、今回リアルタイムで見るのは初めてでした!

冒頭のトリプルフリップ(3F)は転倒、しかしここからスイッチが入ったかのような演技を披露しました!その後のジャンプは所々回転不足の判定はありましたが、全て降り立ちました!

綺麗なメロディーに滑らかなスケーティング、ボーカルに合わせてエネルギッシュに、晴れやかな表情を浮かべながら滑り、この瞬間だけ全日本が懸かっていることさえ忘れるような、清々しい実施でした!

今季から導入した、フライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を回りきってフィニッシュしました!

自由伸び伸びと力強く滑っていくのが最高!

と感じさせる演技でした!

初の全日本ジュニア選手権の出場権を獲得しました!おめでとうございます👏
最初で最後の大舞台で、三枝選手の力が出し切れることを願ってます!

穂積乃愛(ホヅミノア)選手 駒場学園高校

SP:水百景
FS:映画『ラ・ラ・ランド』より
SP・FS振付:松永由希奈

4月から高校生になり、今季はコーチを変えて挑んでます。

SPは昨季からの継続のプログラムです。

綺麗なヴァイオリンの調べに合せた、透明感あるスケーティング、そして何より

笑顔😃

瑞々しさに溢れて幸せな演技にうっとりと見てました!優美で爽やかな演技がとても素敵でした!!

FSは今季新しくしたプログラムで、今回で2回目の拝見となりました。

エレガントな所作が沢山光り、そして

何があっても最後までニコニコ笑顔☺

笑顔の力を強く実感した演技でした!!

スピードそのままにジャンプを飛び、痛そうな転倒を何度も何度もしても、最後の、本当に最後の一時まで笑顔で踊りきる強さに心打たれました!!

笑顔は人を幸せにする、実際筆者も穂積選手の笑顔を見るととても幸せに感じます!

惜しくも2019年以来の全日本ジュニア選手権出場権獲得となりませんでしたが、どんな時も笑顔で滑る姿が心に残る演技でした!どうかステイヘルシーに、また次に拝見する時を楽しみにしてます!

千葉百音(チバモネ)選手 東北高校

SP:ドラマ『エデンの東』より『フィナーレ』
FS:ヴァイオリン協奏曲『バタフライ・ラヴァーズ(梁山伯と祝英台)』
SP振付:鈴木明子
FS振付:宮本賢二

第3回でSP・FS両方取り上げましたが、今回の演技は更に磨かれたものが印象に残りました!

SP・FS共に

腕の動きから、緻密に作り上げた世界観

が目を惹きました!

SPは徐々に徐々に解き放たれ、曲調が明るくなると一気にエネルギッシュになって伸び伸びと滑る演技が印象的でした!

FSは、嫋やかに、ひらひらと優雅に舞う蝶々のような演技が印象的でした!

2つのプログラムは別の振付師による振付で、それぞれから学んだことを大切にインプットし、忠実にアウトプットしていると感じ取りました!

ブロックの時から更に磨きをかけ、スケーティングのスピード感によりしっかりと表現が乗っかり、ますます表現のスケールが大きくなってると感じましたね!

このアプローチの仕方、

今までの千葉選手にない!

ものであって、新鮮で、また見たくなる演技でした!

総合3位で、4年連続全日本ジュニア選手権出場権獲得おめでとうございます👏今までに無い表現にチャレンジしていき、引き出しを増やしていく千葉選手の姿を見ていると、次がとても楽しみになります!全日本ジュニアで思い描いた演技が出来るように願ってます!

奥野友莉菜(オクノユリナ)選手 明治神宮外苑FSC

SP:チャップリン・メドレー
FS:舞台『リバーダンス』より
SP・FS振付:宮本賢二

第5回でSPとFS両方書かせて頂きましたが、今回の東日本は更に凄い演技となりました!

SPは前も、

キュートで最高なチャップリン😍

と書きましたが、今回キュートさにGOE+100点あげたいほどで、記憶の片隅に残り続けるような出来でした✨

冒頭のトリプルルッツ+ダブルトゥーループ(3Lz+2T)をGOEで大きな加点が付く出来で決め、東京ブロックでは転倒したトリプルフリップ(3F)も降りました!チャップリンのコミカルな動きをニコニコ笑顔で踊るステップシークエンス(StSq)、踊心だけでなくレベル3と高い評価でした!後半マイケル・ジャクソンが歌うスマイルに切り替わるのと同時に、優しさと笑顔に満ちた雰囲気に変わりました!背中の反りが大きく、綺麗なレイバックイナバワーをした直後にダブルアクセル(2A)を綺麗に決めました!これは奥野選手の代名詞と言っていいほどのエレメンツですね!

可愛い、可愛い!かつ所作がエレガントで技術力が高い!そんなチャップリンに筆者も含め、心奪われたファンが多かったはずです!

2位発進で、翌日のFSを迎えました!

前も書きましたが、冒頭から神秘的な雰囲気に惹き込まれます!そして、エレガントな所作、スピード、複雑な動きの数々が合わさって、沢山の煌めきに満ち溢れた演技が印象的でした!

今回気づいたのは実は、

後半の方がより難易度が高い構成

になっていて、ダブルアクセル+トリプルトゥーループ(2A+3T)、トリプルルッツ+ダブルトゥーループ+ダブルループ(3Lz+2T+2Lo)とコンビネーションジャンプが2本あってかつ難易度が高いもので驚きでした!ブロックでは後半が転倒続きになって全容が分からなかったからです!

今回は前回転倒した所も含め、全て降り立ちました!

最後のエレメンツに持ってきたStSqまでエネルギッシュで、会場に行ったら興奮しながら、喜んで手拍子を送りたかった!!と思うほどの出来でした!

2A+3Tの3Tがアンダーローテーション、回転不足と判定された以外は大きなミスは無い演技でした!

FSも2位、総合2位で2年連続全日本ジュニア選手権の出場権を獲得しました!おめでとうございます!
成長著しい奥野選手が、全日本ジュニアで伸び伸びと滑れますように!

次のページに、ジュニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.6 東京ブロック シニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第6回、東京ブロック シニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編でした!前回から東京ブロック編に突入しました!前回がジュニア編で、今回はシニア編です!

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

今記事でブロック大会の感想はすべて終了となります!

それではいきましょう。



2021 東京選手権大会
通称:東京ブロック
期日:2021年10月7日(木)~10月10日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS

シニア女子

青木祐奈(アオキユナ)選手 日本大学

SP:映画『アーティスト』より
SP振付:鈴木明子

4月から大学2年生になり、シニア2年目のシーズンとなります。SPは今季新しくしたプログラムです!今大会がファンの前(画面越し)で初披露となりました!

バンクーバー・ソチ五輪出場経験のある鈴木明子さんに自身初めて振付を依頼しました!

いくつかの
新鮮なポイント
が合わさり、今回ここで感想を書くに至ったのです!

まず衣装で、長手袋をしているところです!紺色の長手袋により、腕の動きがよりはっきりと見えてかつ、ノーブルに感じました!

次に表情の付け方、コミカルでかつインパクトのある振付で勝負してくるのところです!今までの青木選手には無かったものでした!

そして体のキレ、動き、可動域の広さに、元来持っていたものを組み合わせて、ストーリーを描いた結果…

もう、はっちゃけて踊る青木選手最高😍

と叫びたくなるほど、一発で好きなプログラムになりました❗

こういう青木選手をもっと見てみたい、次はどんな演技を披露してくるのか楽しみになりました!

SPは4位、総合5位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!
新たな一面、表情豊かなキャラクターのSPと、継続で深みが増したFSと、どうかステイヘルシーに、東日本で魅せられますように!

川畑和愛(カワバタトモエ)選手 早稲田大学

SP:映画『シェルブールの雨傘』より
SP振付:デイヴィッド・ウィルソン

先程取り上げた青木選手と同学年で、シニア2シーズン目となります!
今季はSP・FS共に新しくし、今大会でファンの前で初披露となりました!
今回、SPを取り上げます!

2番滑走でかつ、2ページ目で取り上げる、宮原知子選手(木下グループ)の次に滑りました!

100m規模のリンクで滑らしたい

と感じるほど、リンクから飛び出そうな勢いあるスケーティングに、

登場人物が川畑選手に乗り移っている

かのような動きの数々が筆者の度肝を抜きました!

マイムを多用し、それを体を目一杯使って表現していくことによって、映画の世界観、ストーリー、キャラクターの気持ちを表しているのが印象的でした!

2分50秒以内で、映画のハイライトを見たかのような、濃密な実施でした!

SPは2位、総合4位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!今大会は怪我があって、ジャンプの難易度を一部抑えたとの事です。どうか少しでも回復し、東日本で力を出せるような状況になることを祈ってます!

樋口瑞保(ヒグチミズホ)選手 法政大学

FS:映画『ある愛の詩』より
FS振付:岩本英嗣

4月から大学3年生となりました!
今季はSP・FS共に新しいプログラムにしました!
今回はFSの方を取り上げます。

今年5月のサイニチ杯で初披露しました。

しなやかな腕の動きから伝わる情景

に心打たれる演技でした😭

曲調に合わせて、時に明るく、時に甘く切なく、ダイナミックに情感豊かに演じていく姿に胸にこみ上げてくるものがありました!

腕からメッセージが伝えているように見える感覚でしたね…!それに感銘を受ける演技でした!

【2021年版】東日本概論 第20回で書いた通り、樋口選手は足替えアップライトスピン(CUSp)という、世界規模で見ても導入する選手が殆いないスピンを取り入れています。これが出来るのは現行ルールだとFSだけですので、技術的な見所の1つです!

惜しくも東日本進出は逃しました。ホームリンクの閉鎖等で大変な経験をした中で出場し、心に残る演技を披露してくれた事に感謝しています。
大学3年生という事で、残り少なくなってきているかと思いますが、そのどこか必ず現地で演技を拝見する時を楽しみにしてます!

横谷杏林(ヨコヤアンズ)選手 東京歯科大学

FS:枯葉/愛の讃歌:メドレー(演奏:ピエール・ポルト)
FS振付:横谷花絵

今年4月に歯科大学進学し、今季シニアデビューの選手です!

今回はFSを取り上げます!

まず、このFSを継続し、コレオシークエンス(ChSq)付で拝見できたことが嬉しかったです!【2021年版】東日本概論 第17回で書いた通り、ChSq付でもっと見てみたいと願ってい、叶ったからです。

繊細なピアノのタッチを拾っていく、細かい音ハメに、美しさ、笑顔が心をくすぐられ、演技に引き込まれていきました!

枯葉の部分の終わりの方にChSqが挿入され、ここで一つ盛り上がりポイント、見せ場としての演出効果が加わりましたね!

前半と後半で違う曲調をしっかりと捉え、情感豊かに表現していく姿が印象的でした!

大空に虹がかかる光景が見える

スケートでした!横谷選手の演技力は本当に凄いです…!

技術的な所で大きく驚いたのが、フライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を導入し、スピンの構成を大幅に変更してきたことです!昨季は、レイバックスピン(LSp)、フライングキャメルスピン(FCSp)、足替えコンビネーションスピン(CCoSp)の順番でした。今季は、CCoSp、フライングシットスピン(FSSp)、FCCoSpに変えています!この変更により、昨季と同じレベル数を獲得すると、基礎点が上がる効果があります!またCCoSpではイリュージョン(難しいエントランスのバリエーション)をした直後にI字ポジションに姿勢変更していて、多彩なスピナーぷりに驚きましたね!

ジュニア時代から数えて、実に6年連続で東日本進出おめでとうございます👏大学生になってますます輝く演技に、楽しみが増える一方です!どうかステイヘルシーに、東日本で力出せますように!

松原星(マツバラアカリ)選手 明治大学

FS:映画『ピアノレッスン』より
FS振付:宮本賢二

4月から大学3年生となりました!FSは昨季からの継続ですが、衣装と、最初の曲を変えて挑んでいます!坂本花織選手(シスメックス)の演技を見て使用したプログラムです。
今年5月のサイニチ杯以来、久々に演技を拝見しました!

しっとりと、淡い風景から始まり、曲が進むにつれて松原選手の体から溢れ出るエネルギーに引きずり込まれていく不思議な感覚でした!

年々洗練されていく所作、持味の柔らかなジャンプの着氷、細い軸で綺麗に回るスピン、情感、伝えたい思い、

探せば探すほど、見所が沢山見つかる、宝箱のようなきらめき

を感じたのです!衣装の黒も相まって、暗い雰囲気からスタートし、様々な出来事を経て最後爆発し、フィナーレにむかっていく情景が見えるのです。

このプログラム、

筆舌に尽くしがたいほどの奥深さ

かありますね!このプログラムの魅力は何なのか、何度も何度も拝見することによって答えを導き出したくなるのですよ!

FSだけでは3位、SP5位から順位を上げ総合3位おめでとうございます👏どうかステイヘルシーに、

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