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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.6 東京ブロック シニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第6回、東京ブロック シニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編でした!前回から東京ブロック編に突入しました!前回がジュニア編で、今回はシニア編です!

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

今記事でブロック大会の感想はすべて終了となります!

それではいきましょう。



2021 東京選手権大会
通称:東京ブロック
期日:2021年10月7日(木)~10月10日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS

シニア女子

青木祐奈(アオキユナ)選手 日本大学

SP:映画『アーティスト』より
SP振付:鈴木明子

4月から大学2年生になり、シニア2年目のシーズンとなります。SPは今季新しくしたプログラムです!今大会がファンの前(画面越し)で初披露となりました!

バンクーバー・ソチ五輪出場経験のある鈴木明子さんに自身初めて振付を依頼しました!

いくつかの
新鮮なポイント
が合わさり、今回ここで感想を書くに至ったのです!

まず衣装で、長手袋をしているところです!紺色の長手袋により、腕の動きがよりはっきりと見えてかつ、ノーブルに感じました!

次に表情の付け方、コミカルでかつインパクトのある振付で勝負してくるのところです!今までの青木選手には無かったものでした!

そして体のキレ、動き、可動域の広さに、元来持っていたものを組み合わせて、ストーリーを描いた結果…

もう、はっちゃけて踊る青木選手最高😍

と叫びたくなるほど、一発で好きなプログラムになりました❗

こういう青木選手をもっと見てみたい、次はどんな演技を披露してくるのか楽しみになりました!

SPは4位、総合5位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!
新たな一面、表情豊かなキャラクターのSPと、継続で深みが増したFSと、どうかステイヘルシーに、東日本で魅せられますように!

川畑和愛(カワバタトモエ)選手 早稲田大学

SP:映画『シェルブールの雨傘』より
SP振付:デイヴィッド・ウィルソン

先程取り上げた青木選手と同学年で、シニア2シーズン目となります!
今季はSP・FS共に新しくし、今大会でファンの前で初披露となりました!
今回、SPを取り上げます!

2番滑走でかつ、2ページ目で取り上げる、宮原知子選手(木下グループ)の次に滑りました!

100m規模のリンクで滑らしたい

と感じるほど、リンクから飛び出そうな勢いあるスケーティングに、

登場人物が川畑選手に乗り移っている

かのような動きの数々が筆者の度肝を抜きました!

マイムを多用し、それを体を目一杯使って表現していくことによって、映画の世界観、ストーリー、キャラクターの気持ちを表しているのが印象的でした!

2分50秒以内で、映画のハイライトを見たかのような、濃密な実施でした!

SPは2位、総合4位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!今大会は怪我があって、ジャンプの難易度を一部抑えたとの事です。どうか少しでも回復し、東日本で力を出せるような状況になることを祈ってます!

樋口瑞保(ヒグチミズホ)選手 法政大学

FS:映画『ある愛の詩』より
FS振付:岩本英嗣

4月から大学3年生となりました!
今季はSP・FS共に新しいプログラムにしました!
今回はFSの方を取り上げます。

今年5月のサイニチ杯で初披露しました。

しなやかな腕の動きから伝わる情景

に心打たれる演技でした😭

曲調に合わせて、時に明るく、時に甘く切なく、ダイナミックに情感豊かに演じていく姿に胸にこみ上げてくるものがありました!

腕からメッセージが伝えているように見える感覚でしたね…!それに感銘を受ける演技でした!

【2021年版】東日本概論 第20回で書いた通り、樋口選手は足替えアップライトスピン(CUSp)という、世界規模で見ても導入する選手が殆いないスピンを取り入れています。これが出来るのは現行ルールだとFSだけですので、技術的な見所の1つです!

惜しくも東日本進出は逃しました。ホームリンクの閉鎖等で大変な経験をした中で出場し、心に残る演技を披露してくれた事に感謝しています。
大学3年生という事で、残り少なくなってきているかと思いますが、そのどこか必ず現地で演技を拝見する時を楽しみにしてます!

横谷杏林(ヨコヤアンズ)選手 東京歯科大学

FS:枯葉/愛の讃歌:メドレー(演奏:ピエール・ポルト)
FS振付:横谷花絵

今年4月に歯科大学進学し、今季シニアデビューの選手です!

今回はFSを取り上げます!

まず、このFSを継続し、コレオシークエンス(ChSq)付で拝見できたことが嬉しかったです!【2021年版】東日本概論 第17回で書いた通り、ChSq付でもっと見てみたいと願ってい、叶ったからです。

繊細なピアノのタッチを拾っていく、細かい音ハメに、美しさ、笑顔が心をくすぐられ、演技に引き込まれていきました!

枯葉の部分の終わりの方にChSqが挿入され、ここで一つ盛り上がりポイント、見せ場としての演出効果が加わりましたね!

前半と後半で違う曲調をしっかりと捉え、情感豊かに表現していく姿が印象的でした!

大空に虹がかかる光景が見える

スケートでした!横谷選手の演技力は本当に凄いです…!

技術的な所で大きく驚いたのが、フライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を導入し、スピンの構成を大幅に変更してきたことです!昨季は、レイバックスピン(LSp)、フライングキャメルスピン(FCSp)、足替えコンビネーションスピン(CCoSp)の順番でした。今季は、CCoSp、フライングシットスピン(FSSp)、FCCoSpに変えています!この変更により、昨季と同じレベル数を獲得すると、基礎点が上がる効果があります!またCCoSpではイリュージョン(難しいエントランスのバリエーション)をした直後にI字ポジションに姿勢変更していて、多彩なスピナーぷりに驚きましたね!

ジュニア時代から数えて、実に6年連続で東日本進出おめでとうございます👏大学生になってますます輝く演技に、楽しみが増える一方です!どうかステイヘルシーに、東日本で力出せますように!

松原星(マツバラアカリ)選手 明治大学

FS:映画『ピアノレッスン』より
FS振付:宮本賢二

4月から大学3年生となりました!FSは昨季からの継続ですが、衣装と、最初の曲を変えて挑んでいます!坂本花織選手(シスメックス)の演技を見て使用したプログラムです。
今年5月のサイニチ杯以来、久々に演技を拝見しました!

しっとりと、淡い風景から始まり、曲が進むにつれて松原選手の体から溢れ出るエネルギーに引きずり込まれていく不思議な感覚でした!

年々洗練されていく所作、持味の柔らかなジャンプの着氷、細い軸で綺麗に回るスピン、情感、伝えたい思い、

探せば探すほど、見所が沢山見つかる、宝箱のようなきらめき

を感じたのです!衣装の黒も相まって、暗い雰囲気からスタートし、様々な出来事を経て最後爆発し、フィナーレにむかっていく情景が見えるのです。

このプログラム、

筆舌に尽くしがたいほどの奥深さ

かありますね!このプログラムの魅力は何なのか、何度も何度も拝見することによって答えを導き出したくなるのですよ!

FSだけでは3位、SP5位から順位を上げ総合3位おめでとうございます👏どうかステイヘルシーに、

次のページに、シニア女子の続きと、シニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第17回 東京ジュニア女子編 part2

こんにちは、大学院修士課程を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第17回『東京ジュニア女子編 part2』を始めたいと思います!

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばして、選手紹介に進んでください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第17回目です!

第15回までで、神奈川以外の関東ブロックエリアの紹介が終わり、前回から全6回にわたって、東京ブロックの選手を紹介しています!東北・北海道ブロックエリアでの紹介および、これまでの記事一覧はこちらから)
今回は東京編第2弾、ジュニア女子part2です!ジュニア女子はこれで終わりです!東京都スケート連盟所属の選手を取り上げます!

こういう紹介系の記事が、中には苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

以下紹介にあたってのルールです⏬

※2020-21シーズンでもって引退するのがはっきりとした形で公表されてる選手は紹介の対象としません
※今シリーズで実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです。また4月からの所属先が進学によって変更になる可能性がある選手は『?』を、変更が明らかになっている場合はそれも併記します
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

それでは、下にスクロールしていきましょう💨



No.79 穂積乃愛選手 (ホヅミ ノア)

所属 明治神宮外苑FSC→?
SP 水百景(演奏 川井郁子)
FS 映画『シンデレラ』より

4月から高校生になりました!
2年連続で全中決勝(FS)進出や、2019年全日本ジュニア選手権に出場した経験がある選手です!

☑ニコニコ笑顔
でもって
☑ビュンビュン滑る
これらの特徴が合わさって
☑すっきりと爽やかな演技
に仕上がるのが穂積選手の魅力だと感じています!
体の隅々まで意識した演技をしながら、今季はトリプルルッツやトリプルフリップといった難易度の高いジャンプを入れた構成に挑んでました!

SPは今季新しくしたプログラムです。音楽を聴くと、綺麗でイメージが明確に伝わりやすいので、フィギュアスケートの使用曲として人気のある曲です。今回穂積選手は曲調に合わせ、伸びやかで、気品ある滑りを披露しています!演技の最中に魅せる笑顔が最高!!となり、癒やしのプログラムです!

FSは昨季から継続して使用しているプログラムです。スピードたっぷりにリンクを駆け巡り、指先、つま先までしっかり伸ばし、スケール大きく表現してる姿が目を惹きます!
思わず
可愛い!!!😍
と言いたくなるプログラムです!上品さと、芯の強さを感じるシンデレラに、もっと長い尺、シニアバージョンのプログラムでもぜひ観てみたいと思ったほどです!

実際にどんな演技か気になるかと思いますので、FSのみで有料になりますが、2020年東京ブロックの演技がフルで残っているのでご覧ください↓

東京ブロック演技動画(出典 FODプレミアム)
FS→50:26~54:19

もうあっという間に高校生になりましたね!進学先が気になるところです!来季できれば、現地で高校生になった穂積選手の演技を拝見するのを、楽しみに待っています!


No.80 堀川美咲選手 (ホリカワ ミサキ)

所属 駒場学園高校
SP Voice(歌 ケルティック・ウーマン)
FS バレエ『火の鳥』より

4月から高校2年生になりました!
3年連続東日本ジュニア選手権に出場、全中、インターハイで東京都代表の経験があります。

そんな堀川選手の最大の見所は、
☑驚くほど馬力が大きくて、スピーディーな滑り
です!!ダイナミックな動きの中にマチュアさもあり、スケールの大きな演技が持ち味です!!

SPは昨季からの継続のプログラムです!
綺麗な女性ボーカルの曲に合わせ、要所要所で難しそうな小技が入る等の工夫が印象的なプログラムです!後半になればなるほど加速するスケーティングで盛り上がりを捉え、スッキリとした後味がする演技でした✨

FSは3季連続で使用しているプログラムです。長く使用していたこともありますが、堀川選手といえばこのプログラムを思い浮かべるほど、滑りのイメージにぴったりだと感じてました!持味を存分に活かし、フィニッシュポーズをほどく瞬間まで躍動感に溢れ、力強く羽ばたいていく演技でした!

SPのみですが、2021年のインターハイでの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(予選C)(18:11~22:57、指定された時間から再生します)

来季はどんなプログラムを披露してくるのか、それを現地で拝見できることを願っております!


No.81 小川日菜子選手 (オガワ ヒナコ)

所属 明治神宮外苑FSC
SP The Final Time Traveler(歌 サラ・オレイン)
FS 映画『モアナと伝説の海』より

4月から高校2年生になりました!

小川選手の魅力といえば、
観ていて気持ちが華やぐ演技
だと感じています!!滑っている最中も全身を使ってダイナミックに表現していて、気分が華やぐスケートで魅了しています!!

SP・FS共に今季新しくしたプログラムです!!

SPは綺麗な歌声が耳に響きわたるような曲をセレクトしました!滑った当時は高校1年生ながら、曲の世界観を自分のモノにしていて、思わずはっとさせられましたね!情感豊かで、伸びやかな演技が素敵すぎるよー!と高らかに叫びたいところです!

FSは衣装からしてモアナの世界観がバッチリ伝わってきます!可憐さと芯の強さを併せ持つ女性を大胆に演じています!曲調に合わせ、様々な情景が思い浮かんでくる、ドラマチックな演技です!

SPのみですが、2021年のインターハイでの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(予選A)(4:29:36~4:34:28、指定された時間から再生します)

来季こそは、ぜひ現地で演技を拝見したいと願っています!どんなプログラムなのか、楽しみです!

次のページにも紹介が続きます💨
ぜひ、2ページ目をクリックしてご覧ください!

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フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 東日本 FS編

こんにちは!
前記事は特別講座になって脱線したので、元に戻しましょう!

Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論第5弾⤴️

前回は東日本 SP編と来て、今回は東日本FS編をお届けします❗

東北・北海道・東京・関東ブロックを勝ち上がった選手が集い、ジュニアとシニア、それぞれの全日本進出が決まるまさに、その瞬間!

緊張・喜び・涙、沢山の感情が交錯する大会となりました…。

このシリーズ恒例❗いくつか注意すべきことを…

・筆者が現地で観た、あるいはライブストリーミングで観たものから選びます。
・全ての試合を現地やライストで観れた訳ではありません。結構偏りがあるのはご容赦願います。
・筆者が悩みに悩んで、この時の、この演技が特に印象的だったものを選んでいますが、だからと言って他の選手の演技が…っということは全くありません。いつも素敵な演技を披露していただきありがとうございます。
・今回都合上、一部氏名を敬称略とさせて頂きます。
・所属等のデータは大会時点のものです。
・プログラム名・振付師名は大会パンフレットを参考にしてます。

それでは行きますか💨


 

第45回 フィギュアスケート選手権大会
第36回東日本フィギュアスケートジュニア選手権大会

 

通称:東日本
期日:2019年10月24日~27日
会場:軽井沢風越公園アイスアリーナ(長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1157-6)

前回は軽井沢の町全体のことを書いたので、今回は会場に関することを書きますね。

長野オリンピックのカーリングの会場として建てられたもの。その影響で、ロングサイドがフェンスで隠れてしまうので、座って観ると演技がとても見辛いっていう現象が起こります。

ショートサイドに、少し高く上がった位置に座席がありますが…ロングサイドに比べればましですが、柱とかが邪魔で見辛い所もありましたね…

立ち見で観るのが一番良いと言われる会場でしたね…

座席数は1000を超えてはいますが、クリアに観れる箇所が少ないのと、あと諸々な要因が重なって、ファンからは風越での東日本開催はやめてという声があったのは事実です。

本番は、大きな混乱やトラブルなく円滑に進めて頂き、本当に運営に感謝しかありません。

はい、本題に入りましょうか!

 

シニア女子FS

大澤寧子(オオサワネネ) 三沢GOLD F・S・C

FS:ミュージカル『エリザベート』より
振付:小笠原雅子/小笠原牧子

高校3年生、2019年度いっぱいで引退するということで、最後の東日本…😭

ジュニア時代から3シーズン使用してきたFS。衣装がゴージャスで、いつもハーフアップで滑る姿が印象的。

最初、3T単独になり、首を振る振付があり、その後にコレオシークエンス(ChSq)。3S+2Tを降り、足替えコンビネーションスピン(CCoSp)。大澤選手っと言えば、この時のY字ポジションの美しさ✨扇のように綺麗で、手の振りもまたまた美しい✨

後半になるにつれて、どんどんエモーショナルさが増していく。

繊細さ、儚さ、内なる情熱を感じさせる演技に涙😭

曲が『私だけに』から別の曲に変わった。

想いを伝えつつ、勢いは増していき…最後のジャンプは3Tに2Tを付けて見事なリカバリー🔥

そして鳥籠のような綺麗なポジションのレイバックスピン(LSp)で締めくくった✨

もう、エモいですな…

何度も何度も観て、その度に大澤選手だけの味が心に染みる演技…😢

結果としては、これが筆者が観れた大澤選手の最後のFS。大人になっていく姿を観れて、幸せでした😭

川島優子(カワシマユウコ) 立教大学

FS:映画『二人でスローダンスを』より
振付:浅野敬子

川島選手も、大学卒業と同時に引退とのことで…😭

最後のフリーで選んだのは、二人でスローダンスをって、メロディーからして泣けてくる曲…😭

スピードに乗ったまま飛ぶ3Tのインパクトの大きさよ…😭
3T+2Tなんとか降りて笑顔😊そして単独の3Tの高さにびっくり😲

そのあともでっかい!幅跳びジャンプを飛んでいきながら、一つ一つに思いがこもっていて😭

柔らかな笑顔、一歩一歩が大きなスケーティング。力強さとたおやかさが共存した表現で、壮大な曲に立ち向かっていく…

この演技が、筆者が見れた最後の川島選手の演技となった。

最後に、柔らかさとインパクトの大きさに囲まれ、あとからじわりと涙が出てくる。そんな演技を見れて良かったっと感じました😭

三善友奈(ミヨシユウナ) 札幌アースFC

FS:映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より
振付:阿部奈々美

前日のSPの背中から醸し出されるゾクゾク感が堪らないプログラムとは一転、極上の世界が広がる演技に思わずうっとり💖

誰が歌っているのか特定は出来ないが、女性の優しい歌声が会場を包む✨多分、ニュー・シネマ・パラダイスの『愛のテーマ』に歌詞を付けた『Se』だと思う。

2A綺麗に降りて、次に3Lz❗❗高く上がって、きゅっと細い軸で回って、綺麗に決まった✨

CCoSpを回り始めてすぐに、両腕を真上に上げ、体を上に捻ったキャメルアップワードで回ってからの、I字っというレアなバリエーションがこれまた絶品✨✨

その他のスピンも、ポジションが綺麗、移行もスムーズ。ほどき方も、しっかり神経が行き届いていて、綺麗に下ろしている✨

所作の美しさ、柔らかさの中にしっかりと芯がある。東日本では、綺麗な中にも心に秘めた情熱を感じさせるような演技でした😭

お人形のような可憐さが、優しいボーカルにぴったりとハマっていく✨

夢のような一時😍

あっという間に、心が浄化されていきました✨

廣谷帆香(ヒロタニホノカ) 岩手大学

FS:バレエ『火の鳥』より
振付:本郷裕子

SAPPORO CUPと同じ日程で行われたMGC杯で岩手大学に進学したことが分かり凄い!と同時に、引き続き東北・北海道ブロックで出場してくれることが嬉しかった😄ブロック優勝から、東日本。そして昨年のリベンジ、全日本の舞台へに向けて挑むFS。

自ら選んだという曲で勝負に出た🔥

ルッツの高さが超エグい!!
冒頭の3Lz+2Tに、4本目の3Lzといい!2A+3Tの高さも特筆すべき事項✨

勢い、流れに乗って、ステップシークエンス(StSq)での音ハメ、ジャッジアピールをバシバシ決めていく✨

沢山のこだわりが詰まったプログラム。
生き生きと、輝いて羽ばたいているような動きの数々✨

強くて、逞しい!

魔物をはねのけ、去年のリベンジをしていくんだという意志が明確に見える❗

美しいLSpで締めくくり、フィニッシュ。

ガッツポーズが飛び出た😆

最後までカッコいい❗力強い火の鳥で、見事表彰台、そして全日本への出場が叶った👏

永井優香(ナガイユウカ) 早稲田大学

FS:アディオス・ノニーノ
振付:宮本賢二

永井選手にとって、初めての挑戦となるタンゴの曲。

赤と黒のレース、左手だけ黒レース手袋✨毎度衣装がすんばらしい✨

冒頭の3Lzと2A+3Tの高さと、伸びやかさ。3Sからツイズル、3Lo+2Tのキレの良さ。全ての要素が曲に見事に溶け込んでいく。

ビシッとバシッと叩かれたい❗

キリッとした所作を真っ正面から崇めたい❗

強い音に合わせ、次から次へと挑発するような動きの数々にドキドキしまくり✨

スローパートではたおやかに、美しく。

全体としては力強さを感じさせる。

いや、恐れ入りました❗っと言わせる演技🙇‍♀️

110.81。その後のショートとの合計点が聞き取れない程の大歓声に包まれて、優勝した🏆

記録と同時に、センセーショナルなプログラムにまた観たい。もう一度あのビシッと感を味わいたいっという、良い意味で中毒に陥った💘

 

シニア男子FS

鈴木潤(スズキジュン) 北海道大学

FS:ビートルズメドレー
振付:佐藤有香

大学進学後、ずっと東日本で表彰台に登って全日本に行っていた鈴木選手に、この大会波乱の展開に巻き込まれてしまった…。

SP11位…。
今回の東日本出場枠は、GPシリーズ出場のため免除されていた島田高志郎選手を除くと、6枠…

崖っぷちな中で挑むフリー。
会場全体が緊張に包まれ、どうか上手くいってくれっと願う中で曲がかかった。

ビートルズが歌うバージョンで、『イン・マイ・ライフ』から。
冒頭の3A、なんとか決まった。続くジャンプは2A+3Tを選択。3つ目の3S綺麗に決まった❗

曲が『レディ・マドンナ』に変わって、手拍子に合わせてノリノリに踊るChSq。この手拍子が力になりますように…🙏ジャンプの助走へ入った。真っ直ぐに、後ろ向きで滑ったこれは…切れ味抜群の3Lz❗綺麗に決まって、筆者大拍手👏

ジャンプ降りた所で『レット・イット・ビー』に変わる。しんみりと、あー、もう最後なんだなって…😢
スピンを挟み、イーグルから2A+1Eu+3S。最後の3Sの着氷が乱れ、ステッピングアウトに。続く3T+2Tは決まり、最後のジャンプ!くるくる回ってからループは2回転に…

フライングシットスピン(FSSp)、そしてStSq。最後の最後まで力を振り絞って、思いを伝えていく姿に涙😭万感のイーグル。CCoSpを回りきって、フィニッシュ。

難しい情況の中、出来ることをしっかりと。ハラハラドキドキの4分間だった。

全日本の行方はどうなるのやら…

今だから正直に言わせてください。

鈴木選手のあと、観るのがとてもとても辛かった…😭

どの選手からも、全日本に対する思いと、緊張と、魔物が襲いかかってくる様子を目の当たりにし、どうか上手くいってくれ、この選手にも行ってほしい…。高地という状況で朝から長時間観てて、2日目の夜と1番疲れている中だったこともあり、ちょっと心臓が苦しく感じてしまったのもあり、心がぐちゃぐちゃ。

実況放棄しようかと本気で考えかけました…なんとか最後までやりましたが…

そんな状況の中、心に心地よく残ったのが…

山隈太一朗(ヤマクマタイチロウ) 明治大学

FS:ポルナレフ・ラプソディー
振付:宮本賢二

大荒れのシニア男子FSの最終滑走。

気持ちが荒れていた筆者の心に、爽やかーな水色の風が心を落ち着かせてくれた…😌

フランス人歌手ミッシェル・ポルナレフの、『渚の想い出』→『愛はあの人の胸に』→『愛のコレクション』→『渚の想い出』と繋げたメドレー曲。

船の汽笛やカモメの鳴き声(原曲にもある)を聴いている振付からスタート。
『シャラバディデー 』~♪荒れた心でも口ずさみたくなるような優しいメロディーに乗せ、お洒落な振付、そして、さらりとダイナミックな技をこなしていく。

『キーー イィーー⤴️⤴️』

っていうようにね(適当)、音を伸ばしながら、音を上げていく技法が耳に残る。

途中のお手振りや、コレオシークエンス(ChSq)の時のちょっと気だるそうにズサーしたり。

曲が変わっても、前の曲のストーリーを引き継ぎ、展開していくような曲を組み合わせている印象。

夏の海辺の情景を思い起こしてくれる振付や編曲。爽やかーに、今までのイガイガを水に流してくれる。

最後は手を振ってフィニッシュ。

見た目的にはほとんどミスがなく、本人ガッツポーズの出来✨

合計得点で200点超えに会場どよめき!そして、優勝🏆

最高のこの日最後の演技でした✨

 

次のページはジュニア男子・ペア・ジュニア女子FSのベストプログラムを書いています💨

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東日本フィギュアスケート概論2019

東日本フィギュアスケート概論 第12回 東京編Jr.女子の巻

こんにちは!

沢山の人にこの東日本概論シリーズを読んで頂き、ありがとうございます!
これまでの一覧は以下のURLに!
https://lenaatskatekogi.com/higashigairon-higashitokko-2019-list/2019/05/29/
今回から4回に分けて東京編の授業をしていきます!
今日はJr.女子の巻!
★が付いている選手は5月3日~5日に埼玉県上尾市の『埼玉アイスアリーナ』で行われる『サイニチホールディングス杯』に出場します!サイニチへの予習にもなれたら幸いです!
さて、いつものお約束!
苦手な方はくるりっ!とお願いします!

 

まず、最初は…

藤本凜果(フジモト リンカ)選手(青梅フィギュア)★

SP:映画『マスク』より
FS:ポエタ

千葉県の高校に通い、武田奈也先生に師事しています!SP・FS共に振付も武田先生✨✨

StSqで、超ノリノリで、キュートな笑顔に多彩なポーズでエンターテイナーな演技を観たあとに、FSを観ると……大人で、徐々に沸き上がって、最後は炎のように燃えていく演技と、その違いが凄すぎます✨✨

CCoSpでシットポジションから足替え無しでキャッチフットに持ち込むのを含めた、(誉めてる)変態で美麗スピン✨✨やっぱ、StSqの激しく、華麗な舞いっぷりは、藤本選手のどのプログラムも一番の見所✨👀大人な曲でもスケーティングが明るい雰囲気を纏っているのが魅力です!!!

今年度は高校3年生!サイニチ杯でシニアデビューとなります!(筆者は観に行けませんが)どんな演技なのか、楽しみです😍レポート待機してますか!
 

続きましては…

依田茉里紗(ヨダ マリサ)選手(城西大城西スケート部)

SP:映画『ラ・ラ・ランド』より
FS:レイエンダ

ターボが足に付いているかのような、力強く、爆走スケーティングから、高いジャンプに、更に更に体を大きく使って、とことんアピールする演技でファンを魅了している依田選手✨

昨季から持ち越しのSPは、冒頭の足をトントンとする振付が思わず真似したくなります🤣

FSは、妖艶さもあるカッコ良さ、エネルギッシュで、歯切れが良い演技😍最後から2番目のStSqは、手拍子を送りたいって思わせちゃうくらいの爽快な演技です✨

大きな可能性に、パワフルな曲を自在に操り、依田選手の動きに曲がついてくるような表現がクセになりますねー✨

今年度は高校3年生!!!曲名の確認とかしてパンフレットを見てたら、なんと5/3で18歳になるとのことです!少し早いのですが、お誕生日おめでとうございます㊗️来季もスカッとするような演技が楽しみです😍
 

城西大城西高校続きで…

横谷杏林(ヨコヤ アンズ)選手(城西大城西スケート部)

SP:Never Enough
FS:Tightrope/The other side

開始早々に言います

笑顔が可愛すぎーーー😍

さむーい、東伏見のリンクで、筆者の心を溶かすほどの🤣、とろける笑顔😄

そんな笑顔にも、沢山の種類があるのがまず一つ横谷選手の凄いところ✨そしてそれを使い分けて、曲調ごとに演じていくのが、横谷選手の最大の魅力✨ファンの心を鷲掴みにする、笑顔の女優さんなのです!

今季はSP・FS共に、映画『グレイテスト・ショーマン』の曲✨SPは決意したエモーショナルな演技を、FSはダンサブルで、キレキレのショーと見事な演じ分け✨どちらも、やっぱり笑顔で踊る姿がすぐに思い浮かびます!笑顔一つも、奥深いなーっと筆者は感じました✨

技術的な観点から一つ言うと、スピンのポジションが独特😮CCoSpのシットフォワードに入るのかな?キャノンボールのポジションで、体を捻るという凄技の持ち主なのです!

今年度は高校2年生✨キラキラ輝く笑顔の演技が来季も楽しみです😍
 

横谷選手は所属は高校ですが、所属クラブは明治神宮外苑FSCです!同じクラブ繋がりで次の選手を紹介しましょう❗

平金桐(ヒラカネ キリ)選手(明治神宮外苑FSC)

SP:Where have you been
FS:Call for you/Wish born

観終わると、カッコいいか、ヤバイかのどっちかしか言葉が出なくなる!!!!

SP・FS共に、平金選手のコーチでもある星野有衣子先生の振付。

SPは昨季からの継続で、会場をコンサートにしてしまう程の、キレキレのダンス!曲が始まる前にサイレン、病院でのあのピッピッとの音を組み合わせて、そして顔上げ!下のリンクにフォトジュニックな写真があるので、ぜひ見てください!
https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/166988/

FSは大胆なダンスとは真逆。緻密で、一つ一つ積み上げて作り上げる、一つの壮大で、奥深い味わいの洋画を見ているようなプログラム✨

体を大きく使い、ダイナミックでかつ一つ一つが計算されて美しい身体表現から繰り出される演技が、一級品です✨体が強そうに見える動きをしてかつ、見事な演じ分けを披露する、『アクション女優』✨😍

今年度は高校3年生✨来季はどんな世界を魅せるのか、今か、今かと開演を楽しみにしてる筆者でした!
 

ここまで来ましたら、同じ明治神宮外苑FSCで、同じ先生のあのコンビを紹介しましょう!

松岡あかり(マツオカ アカリ)選手(日出中学・高等学校)

SP:ムーン・リバー
FS:黄昏のワルツ

松岡選手と言えば、あのトルネードLSp🌪️を思い浮かべる方が多いのではと思います!

最後にトドメを刺すように、イリュージョンからサイドウェーズリングの時点で速すぎ!!からの左足を持って、顔の近くに寄せる『ヘアカッター』のポジションで更に速度を上げて、くるくるくるくる何回回っているのか分からなくなるくらい!!スローモーションにしても爆速😵🌀なLSpです!

純白で、甘く心癒してくれる、真珠のようなスケーティングもまた持ち味の一つ✨それが見事にマッチしたFSは、涙が出るほど美しいのです😭

2018年の全中~8月中旬の関東サマートロフィーまで、何回も怪我をし、棄権が続き、8月下旬の東京夏季でようやく戻って、なんとかブロックに間に合いました😭

その背景を知っていたのと、音楽の持つ切なさ、美しさ、雄大さ、スケーティング、エレメンツの美しさ、祈るような気持ちで見つめる2季目のFS(昨季からの継続です)は感動の作品だったのです✨1季目と、2季目は後半のジャンプの得点が変わった影響もあり、配置を大分変えています。どちらも、やっぱ、松岡選手に黄昏のワルツは…良い意味でずるいです😍

4月から高校生となったはずです(おめでとうございます㊗️)また前へ、前へ進んで行こうとする松岡選手の来季の演技が楽しみです😍✨
 
今記事の最後を飾るのは…

住吉りをん(スミヨシ リオン)選手(明治神宮外苑FSC)

SP:ドラマ『エデンの東』より
FS:映画『ブラック・スワン』より

住吉選手の演技は、一つずつ努力して、努力して作り上げた精巧な世界が見えるのです!

今季はJGPシリーズ補欠第1位から第1戦で3位になり、2戦出場して、JGPファイナル補欠3位😮今年の全中は優勝🏆これまで、本当に沢山の涙がありました…😭その度に、さまざまな試行錯誤を重ねて、技術、表現を磨いていき、それが住吉選手を強くし、観客は観終わったあとの感動度を大きくしていったのであります!

3F+3Tに、3F+3Loという高難度コンビネーションジャンプを今季決めたのもそうですね!

SPは平和をテーマにした、可憐で清らかな世界の中に密度の濃い技術を詰め込み、FSは継続プロ。壮大な世界の中に、細かな美しさ、一つ手を出す振付にさえ、様々なトライを積み重ねたような世界観が圧巻😮JGP第6戦で、FSのStSq途中で照明が落ちた中、何事も無く見事に演技をやり遂げたのも、凄かった!!!

4月から高校生!高校入学おめでとうございます㊗️高校生になった住吉選手の演技も、どんな伸びを付け加えて魅せてくれるのか、楽しみです😍
 

あれ、東京Jr.女子って言ったら、世界Jr.に出場したあの選手は??ってなるかと思いますが…都合上この概論シリーズの最終回に登場することにします!その時またお付き合い頂けると嬉しいです🙏

次回は東京編Jr.男子の巻です!

令和最初の公開となるのでしょうか…

お楽しみに!