こんにちは!
前記事は特別講座になって脱線したので、元に戻しましょう!
Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論第5弾⤴️
前回は東日本 SP編と来て、今回は東日本FS編をお届けします❗
東北・北海道・東京・関東ブロックを勝ち上がった選手が集い、ジュニアとシニア、それぞれの全日本進出が決まるまさに、その瞬間!
緊張・喜び・涙、沢山の感情が交錯する大会となりました…。
このシリーズ恒例❗いくつか注意すべきことを…
・筆者が現地で観た、あるいはライブストリーミングで観たものから選びます。
・全ての試合を現地やライストで観れた訳ではありません。結構偏りがあるのはご容赦願います。
・筆者が悩みに悩んで、この時の、この演技が特に印象的だったものを選んでいますが、だからと言って他の選手の演技が…っということは全くありません。いつも素敵な演技を披露していただきありがとうございます。
・今回都合上、一部氏名を敬称略とさせて頂きます。
・所属等のデータは大会時点のものです。
・プログラム名・振付師名は大会パンフレットを参考にしてます。
それでは行きますか💨
第45回 フィギュアスケート選手権大会
第36回東日本フィギュアスケートジュニア選手権大会
通称:東日本
期日:2019年10月24日~27日
会場:軽井沢風越公園アイスアリーナ(長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1157-6)
前回は軽井沢の町全体のことを書いたので、今回は会場に関することを書きますね。
長野オリンピックのカーリングの会場として建てられたもの。その影響で、ロングサイドがフェンスで隠れてしまうので、座って観ると演技がとても見辛いっていう現象が起こります。
ショートサイドに、少し高く上がった位置に座席がありますが…ロングサイドに比べればましですが、柱とかが邪魔で見辛い所もありましたね…
立ち見で観るのが一番良いと言われる会場でしたね…
座席数は1000を超えてはいますが、クリアに観れる箇所が少ないのと、あと諸々な要因が重なって、ファンからは風越での東日本開催はやめてという声があったのは事実です。
本番は、大きな混乱やトラブルなく円滑に進めて頂き、本当に運営に感謝しかありません。
はい、本題に入りましょうか!
シニア女子FS
大澤寧子(オオサワネネ) 三沢GOLD F・S・C
FS:ミュージカル『エリザベート』より
振付:小笠原雅子/小笠原牧子
高校3年生、2019年度いっぱいで引退するということで、最後の東日本…😭
ジュニア時代から3シーズン使用してきたFS。衣装がゴージャスで、いつもハーフアップで滑る姿が印象的。
最初、3T単独になり、首を振る振付があり、その後にコレオシークエンス(ChSq)。3S+2Tを降り、足替えコンビネーションスピン(CCoSp)。大澤選手っと言えば、この時のY字ポジションの美しさ✨扇のように綺麗で、手の振りもまたまた美しい✨
後半になるにつれて、どんどんエモーショナルさが増していく。
繊細さ、儚さ、内なる情熱を感じさせる演技に涙😭
曲が『私だけに』から別の曲に変わった。
想いを伝えつつ、勢いは増していき…最後のジャンプは3Tに2Tを付けて見事なリカバリー🔥
そして鳥籠のような綺麗なポジションのレイバックスピン(LSp)で締めくくった✨
もう、エモいですな…
何度も何度も観て、その度に大澤選手だけの味が心に染みる演技…😢
結果としては、これが筆者が観れた大澤選手の最後のFS。大人になっていく姿を観れて、幸せでした😭
川島優子(カワシマユウコ) 立教大学
FS:映画『二人でスローダンスを』より
振付:浅野敬子
川島選手も、大学卒業と同時に引退とのことで…😭
最後のフリーで選んだのは、二人でスローダンスをって、メロディーからして泣けてくる曲…😭
スピードに乗ったまま飛ぶ3Tのインパクトの大きさよ…😭
3T+2Tなんとか降りて笑顔😊そして単独の3Tの高さにびっくり😲
そのあともでっかい!幅跳びジャンプを飛んでいきながら、一つ一つに思いがこもっていて😭
柔らかな笑顔、一歩一歩が大きなスケーティング。力強さとたおやかさが共存した表現で、壮大な曲に立ち向かっていく…
この演技が、筆者が見れた最後の川島選手の演技となった。
最後に、柔らかさとインパクトの大きさに囲まれ、あとからじわりと涙が出てくる。そんな演技を見れて良かったっと感じました😭
三善友奈(ミヨシユウナ) 札幌アースFC
FS:映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より
振付:阿部奈々美
前日のSPの背中から醸し出されるゾクゾク感が堪らないプログラムとは一転、極上の世界が広がる演技に思わずうっとり💖
誰が歌っているのか特定は出来ないが、女性の優しい歌声が会場を包む✨多分、ニュー・シネマ・パラダイスの『愛のテーマ』に歌詞を付けた『Se』だと思う。
2A綺麗に降りて、次に3Lz❗❗高く上がって、きゅっと細い軸で回って、綺麗に決まった✨
CCoSpを回り始めてすぐに、両腕を真上に上げ、体を上に捻ったキャメルアップワードで回ってからの、I字っというレアなバリエーションがこれまた絶品✨✨
その他のスピンも、ポジションが綺麗、移行もスムーズ。ほどき方も、しっかり神経が行き届いていて、綺麗に下ろしている✨
所作の美しさ、柔らかさの中にしっかりと芯がある。東日本では、綺麗な中にも心に秘めた情熱を感じさせるような演技でした😭
お人形のような可憐さが、優しいボーカルにぴったりとハマっていく✨
夢のような一時😍
あっという間に、心が浄化されていきました✨
廣谷帆香(ヒロタニホノカ) 岩手大学
FS:バレエ『火の鳥』より
振付:本郷裕子
SAPPORO CUPと同じ日程で行われたMGC杯で岩手大学に進学したことが分かり凄い!と同時に、引き続き東北・北海道ブロックで出場してくれることが嬉しかった😄ブロック優勝から、東日本。そして昨年のリベンジ、全日本の舞台へに向けて挑むFS。
自ら選んだという曲で勝負に出た🔥
ルッツの高さが超エグい!!
冒頭の3Lz+2Tに、4本目の3Lzといい!2A+3Tの高さも特筆すべき事項✨
勢い、流れに乗って、ステップシークエンス(StSq)での音ハメ、ジャッジアピールをバシバシ決めていく✨
沢山のこだわりが詰まったプログラム。
生き生きと、輝いて羽ばたいているような動きの数々✨
強くて、逞しい!
魔物をはねのけ、去年のリベンジをしていくんだという意志が明確に見える❗
美しいLSpで締めくくり、フィニッシュ。
ガッツポーズが飛び出た😆
最後までカッコいい❗力強い火の鳥で、見事表彰台、そして全日本への出場が叶った👏
永井優香(ナガイユウカ) 早稲田大学
FS:アディオス・ノニーノ
振付:宮本賢二
永井選手にとって、初めての挑戦となるタンゴの曲。
赤と黒のレース、左手だけ黒レース手袋✨毎度衣装がすんばらしい✨
冒頭の3Lzと2A+3Tの高さと、伸びやかさ。3Sからツイズル、3Lo+2Tのキレの良さ。全ての要素が曲に見事に溶け込んでいく。
ビシッとバシッと叩かれたい❗
キリッとした所作を真っ正面から崇めたい❗
強い音に合わせ、次から次へと挑発するような動きの数々にドキドキしまくり✨
スローパートではたおやかに、美しく。
全体としては力強さを感じさせる。
いや、恐れ入りました❗っと言わせる演技🙇♀️
110.81。その後のショートとの合計点が聞き取れない程の大歓声に包まれて、優勝した🏆
記録と同時に、センセーショナルなプログラムにまた観たい。もう一度あのビシッと感を味わいたいっという、良い意味で中毒に陥った💘
シニア男子FS
鈴木潤(スズキジュン) 北海道大学
FS:ビートルズメドレー
振付:佐藤有香
大学進学後、ずっと東日本で表彰台に登って全日本に行っていた鈴木選手に、この大会波乱の展開に巻き込まれてしまった…。
SP11位…。
今回の東日本出場枠は、GPシリーズ出場のため免除されていた島田高志郎選手を除くと、6枠…
崖っぷちな中で挑むフリー。
会場全体が緊張に包まれ、どうか上手くいってくれっと願う中で曲がかかった。
ビートルズが歌うバージョンで、『イン・マイ・ライフ』から。
冒頭の3A、なんとか決まった。続くジャンプは2A+3Tを選択。3つ目の3S綺麗に決まった❗
曲が『レディ・マドンナ』に変わって、手拍子に合わせてノリノリに踊るChSq。この手拍子が力になりますように…🙏ジャンプの助走へ入った。真っ直ぐに、後ろ向きで滑ったこれは…切れ味抜群の3Lz❗綺麗に決まって、筆者大拍手👏
ジャンプ降りた所で『レット・イット・ビー』に変わる。しんみりと、あー、もう最後なんだなって…😢
スピンを挟み、イーグルから2A+1Eu+3S。最後の3Sの着氷が乱れ、ステッピングアウトに。続く3T+2Tは決まり、最後のジャンプ!くるくる回ってからループは2回転に…
フライングシットスピン(FSSp)、そしてStSq。最後の最後まで力を振り絞って、思いを伝えていく姿に涙😭万感のイーグル。CCoSpを回りきって、フィニッシュ。
難しい情況の中、出来ることをしっかりと。ハラハラドキドキの4分間だった。
全日本の行方はどうなるのやら…
今だから正直に言わせてください。
鈴木選手のあと、観るのがとてもとても辛かった…😭
どの選手からも、全日本に対する思いと、緊張と、魔物が襲いかかってくる様子を目の当たりにし、どうか上手くいってくれ、この選手にも行ってほしい…。高地という状況で朝から長時間観てて、2日目の夜と1番疲れている中だったこともあり、ちょっと心臓が苦しく感じてしまったのもあり、心がぐちゃぐちゃ。
実況放棄しようかと本気で考えかけました…なんとか最後までやりましたが…
そんな状況の中、心に心地よく残ったのが…
山隈太一朗(ヤマクマタイチロウ) 明治大学
FS:ポルナレフ・ラプソディー
振付:宮本賢二
大荒れのシニア男子FSの最終滑走。
気持ちが荒れていた筆者の心に、爽やかーな水色の風が心を落ち着かせてくれた…😌
フランス人歌手ミッシェル・ポルナレフの、『渚の想い出』→『愛はあの人の胸に』→『愛のコレクション』→『渚の想い出』と繋げたメドレー曲。
船の汽笛やカモメの鳴き声(原曲にもある)を聴いている振付からスタート。
『シャラバディデー 』~♪荒れた心でも口ずさみたくなるような優しいメロディーに乗せ、お洒落な振付、そして、さらりとダイナミックな技をこなしていく。
『キーー イィーー⤴️⤴️』
っていうようにね(適当)、音を伸ばしながら、音を上げていく技法が耳に残る。
途中のお手振りや、コレオシークエンス(ChSq)の時のちょっと気だるそうにズサーしたり。
曲が変わっても、前の曲のストーリーを引き継ぎ、展開していくような曲を組み合わせている印象。
夏の海辺の情景を思い起こしてくれる振付や編曲。爽やかーに、今までのイガイガを水に流してくれる。
最後は手を振ってフィニッシュ。
見た目的にはほとんどミスがなく、本人ガッツポーズの出来✨
合計得点で200点超えに会場どよめき!そして、優勝🏆
最高のこの日最後の演技でした✨
次のページはジュニア男子・ペア・ジュニア女子FSのベストプログラムを書いています💨