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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第17回 東京ジュニア女子編 part2

東日本に所属するフィギュアスケーターの魅力を紹介するシリーズ『【2021年版】東日本フィギュアスケート概論』。第16弾から全6回で東京編をお届けします。今回はジュニア女子編part2。穂積乃愛選手、堀川美咲選手、小川日菜子選手、生方日凜(ヒナリ)選手、横谷杏林(アンズ)選手、住吉りをん選手を紹介します。

No.82 生方日凜選手 (ウブカタ ヒナリ)

所属 明治神宮外苑FSC
SP 舞台『リバーダンス』より『ファイヤーダンス』
FS エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない) (歌 ミューズ)

4月から高校3年生になりました!
都内有数の公立進学校に通いながら競技を続け、東日本ジュニア選手権に2度出場した経験があります!

生方選手の演技で印象的なのが、
☑ダイナミックかつエレガントな滑り

☑幅広いジャンルへの挑戦
の2点です!

SPは今季新しくしたプログラムです!その前が、『アイ・ガット・リズム』で、テンポ等が真っ向から逆の曲をセレクトしました。衣装の腕の部分が黒であることも相まって、しなやかな腕の動きがはっきりと分かり、思わず見惚れてしまうプログラムです!優雅でありながらも情熱的な舞が目を惹きました!

FSは昨季からの継続のプログラムです。丁寧さ、エモーショナル、想い、様々なピースが組み合わさっているようなプログラムです!観る者に壮大なものを訴えかけてくるように演技に胸が熱くなるプログラムです!

来季は受験シーズンとなります!納得のいく進路に進めること、そしてどこかで演技を拝見できることの両方を願っています!

No.83 横谷杏林選手 (ヨコヤ アンズ)

所属 城西大城西スケート部→?
SP 映画『アラジン』より『スピーチレス ~心の声~』
FS Medley:Les Feuilles Mortes/L’hymne À L’amour(演奏 ピエール・ポルト)

3月に高校を卒業しました!
東日本ジュニア選手権に5年連続出場、2021年インターハイでは決勝(FS)進出を果たす等実績のある選手です!
ちなみに、横谷選手のコーチである横谷花絵先生とは親戚関係でないそうです。

もう、横谷選手って言ったら、

笑顔の大女優

と称したいほど、ファンを思わず虜にさせる演技が最大の魅力です!曲調に応じて、様々な笑顔を使い分けているのが特徴です!

東京ローカルファンの間では、
東京3大女優の1人
として名前が挙がる選手です(あっ、あと2人はシニア女子編で紹介しますので、お楽しみにしてください!)!!😎

SPはディズニー映画『アラジン』の人気ナンバーの1つを選びました!!伸びやかな女性ボーカルに合わせ、情感のこもった演技にエモい!!となります!

FSは、エディット・ピアフの名曲『枯葉』と『愛の讃歌』の2曲をピエール・ポルトがピアノに編曲した曲です。これまでの横谷選手のイメージとは、少し違うテイストだと感じます!前半は、冬の景色が重い浮かんでくる、木枯らしのような雰囲気が伝わってきます。徐々に徐々に盛り上がりを掴んでいき、後半大輪の華が咲いたような明るい情景が印象的です!ぜひコレオシークエンス付きで観てみたいプログラムです!一つ一つ音を丁寧にとって表現する姿になんだかしんみりとするのです…!もう高校3年生になったんだなー、大人になったんだなーと感じましたね…😢

ここ数シーズンはテンポが速く、明るめの曲を選ぶ傾向がありましたが、今季はテンポが落ち着いていて、しっとりとした曲を選んでます!おそらく、横谷選手にとって1つの大きな挑戦だったかと思います!

決断や挑戦が実を結び、決勝に進出した時のインターハイの公式アーカイブ映像をご覧ください↓

出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(予選B)(3:38:16~3:43:00、指定された時間から再生します)

FS(14:41~21:27、指定された時間から再生します)

執筆現在(5月下旬)では、大学のフィギュアスケート部のSNSで新入部員として紹介はありません。進路が気になるところではありますが…どうかステイヘルシーに、来季どんな演技を披露するのかとても楽しみにしています!

No.84 住吉りをん選手 (スミヨシ リヲン)

所属 駒場学園高校
SP 映画『ローズ』より『ローズ』(主題歌)(歌 ベット・ミラー)
FS 映画『ロシュフォールの恋人たち』より

4月に高校3年生になりました!
2016年全日本ノービスA女子等大きな大会での優勝、2018・19年ジュニアグランプリシリーズに出場し、うち1回で3位表彰台と国際大会で大活躍してきました!!昨季怪我でブロック大会以降の大会をすべて欠場しましたが、復帰した今季は2020年11月の全日本ジュニア選手権で5位、初出場であった翌月の全日本選手権で12位と実績を残しています!

☑滑りそのものの綺麗さ
☑エレメンツの難易度の高さと質の両方を追い求めていること
☑エレメンツとエレメンツとの間のつなぎの豊富さ
☑細部までストイックにこだわった表現
☑世界観が明確に伝わる
これらが複雑に組み合わさって
☑最後まで濃密な演技を披露する
ことによって多くのファンを魅了している選手です!

怪我したこともあって、SP・FS共に昨季からの継続のプログラムです!よりブラッシュアップされ、見所が満載の演技が強く印象に残ってます!

SPは、日本語バージョンでのカバーも多く存在する名曲を、フルボーカルで使用しています。一つ一つの歌詞を大事そうに滑り、曲が進むにつれてスケーティングがますます加速していくのが目を惹きます!まるで体から音楽を奏でているようにも見えるのです!職人技がぎゅっとつまった、ガラスのバラのような演技だと感じました!

FSはフィギュアスケートで人気のある、映画『ロシュフォールの恋人たち』のサウンドトラックの曲を使用してます。最初『コンチェルト』で物語のオープニングのような印象を与え、その後は『フィナーレ』の中盤以降をほぼノーカットで使用し、物語を展開する編曲となっています(シニアバージョンでは、コレオシークエンスで『キャラバンの若者たちの出発』の一部分をフィナーレでの同曲を使用している所に補足するような形で入れてます)!
メロディーがとても華やかでドラマチックに感じやすい曲を、バラエティー豊かに演じる姿を見ると、時間を忘れてしまいそうな感覚でした。優美さ、切なさ、様々な思いが交錯し、青春の甘酸っぱさを思い出しました!
住吉選手のこの年齢でこのプログラムを滑ったことが、ぴったりとハマりますね!

ジュニア尺では2021年国体を、シニア尺では有料になりますが2020年全日本選手権の公式アーカイブ映像をご覧ください↓

ジュニア尺版(国体)(出典 国体チャンネル)
SP→『スケート(フィギュア)1/27「全編」』を選択し、(CM後)2:47:17~2:52:48
FS→『少年女子フリースケーティング』を選択し、(CM後)47:58~54:06

シニア尺版(全日本選手権)(出典 FODプレミアム)
SP→56:20~1:02:35
FS→14:48~23:36

来季はどんな表現をするのか、進化がとても楽しみな選手です!!どうかステイヘルシーに、現地で演技を拝見する時を心待ちにしています!



ジュニア女子編は以上です!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました☺

ありとあらゆる才能がひしめき合う東京ジュニア女子編でした!他にも、畑崎李果選手(ハタサキ モモカ)(明治神宮外苑FSC)等注目の選手が沢山います!畑崎選手は今季大会を全て欠場しましたが、2019年全日本ノービスA優勝、全日本ジュニア選手権4位と実績のある選手です。この場を借りて、怪我が完治し、畑崎選手のペースで演技が披露できる日が来ることを願ってます!

次回は、東京ジュニア男子編をお届けします!

また次に限らず、この先も読んで頂けたら嬉しいです!

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