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[動画付]ピアノで弾いてみた Vol.4 Finale 映画「ロシュフォールの恋人たち」より (from “Les Demoiselles de Rochefort”) フィギュアスケート定番曲

こんにちは、5才~高校2年生の終わりまでピアノを習っていたフィギュアスケートファンのLenaです。フィギュアスケートで使われた曲を実際に弾いてみよう!というコンセプトでこの企画を始めました!第1弾はハチャトゥリアン作曲、組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』を、第2弾は『Anthem(from “Chess”)』を、第3弾は映画『海の上のピアニスト』より『Magic Waltz』を弾いてみました♪

そして第4弾である今回は、映画『ロシュフォールの恋人たち』より『Finale』を弾いてみました♪原曲と、2018-20シーズンに素晴らしい演技を披露した竹野比奈選手(福岡大学)のと、2019-21シーズンに素晴らしい演技を披露した石塚玲雄選手(早稲田大学)の3つのパターンを実際に弾いてみました!

ちなみに、公開日(11/14)は石塚選手のお誕生日です!おめでとうございます🎉偶然と考えが重なり、お誕生日に今回公開することになりました!

弾く時に感じた事、苦労した事、考えていた事、2つバージョンの特徴をまとめ、それぞれの動画を載せます!
子どもの時にピアノを習って、大人になってまた趣味として楽しんでいるレベルではありますが、少しでも参考になったら幸いです!

それでは、始めましょう↓💨



きっかけは?

曲自体はどのタイミングで初めて聴いたのか、正直に申し上げると覚えてはいないですね…ただ、本格的に現地で観戦しだした2016-17シーズンから幾度か聴いていますね。映画のタイトル自体はこちらも幾度となく見ているので知ってはいました。

2018年12月の全日本選手権で、竹野選手のロシュフォールの恋人たちを初めて拝見しました!

その時、

この曲のすごく素敵な曲!上品に滑る竹野選手素敵!でタイトルなんだっけ?

と感じました!そのあと、この曲がロシュフォールの恋人たちのFinaleだと分かりました!

2019年10月の東日本で石塚選手のロシュフォールの恋人たちを初めて拝見しました(あっ、現地でではという意味です)!

その時、

うわー!このプログラム好きーー!!

と心の中で叫んだ演技でした(参考までにこの時の衝撃を書いた記事がありますので、ご覧ください→Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 東日本 SP編)!

そして、石塚選手のこのプログラムのおかげで、

この曲好き!!

となりました!それから、パソコンに曲を入れ、学業に取り組む度に聴いていました!

Anthemを弾き出した頃に、大好きなこの曲をピアノで弾いてみたい!と思い楽譜を探しました。しかし、後ほど再び書きますが、Finaleの楽譜が無いのです!『キャラバン隊の到着』はあるのですが…映画のサウンドトラックのピアノソロ楽譜集はあるのですが、Finaleだけが無いのです…

それでも何とか楽譜を確保して、練習して今回公開に踏み切りました!

さて、次からは弾いて感じたこと諸々を書いていきます↓


難易度は?

実はこの曲はピアノソロでの市販の楽譜はありません!では耳コピすればと返ってきそうですが…筆者は出来ないのです…12年間習ってたのに、訓練しても絶対音感が目覚めることなく…というかその才能が無いことが判明しました。相対音感でも中々身に付かなかったです。はい、耳コピがほぼ出来ません!
そこで、耳コピして楽譜を起こしてくれる業者に頼んで、完成したものを印刷して練習しました💸

頼む際に、
中級から上級が弾けるレベル
と伝えました。そして返ってきた答えが
それなりに難しくなる
との事でした。まずフルオーケストラから、ピアノソロに楽譜を書き換えるとなると、必然的に沢山の楽器の音を一度に弾く必要があります!つまり、和音を多様しなければなりません!和音は一度に複数の音を同時に弾きますね。そうなるとミスする確率も、単音を弾くより上がります。
あとこの曲は映画のサウンドトラックの中から、良いところをかいつまんで出来た曲なので、リズム、調、拍子の変化が多くなります。
それもあり難しくなると言われたと思い、
『大丈夫です!』
と筆者は回答しました!

実際弾いてみて、少し予想外な難問にぶち当たりましたが、事前にどこが難しくなるのか分かっていたので破茶滅茶な難曲とは感じなかったです!
まあ筆者にとっては

Magic Waltzに比べれば

となりますが…

でMagic Waltz弾いた時地獄でしたからね😂
ある程度平気だと感じたもう1つの理由は、筆者が中学生の時、合唱コンクールで『大地讃頌』の伴奏を引き受けた経験があったからです。この曲は、
もうとにかく和音だらけ!!!
何ですよ!9割以上和音で構成されている曲なのですよ!!もー!滅茶苦茶練習しても本番ミスしました😂これを弾いたことによって、和音だらけの曲に耐性が付きましたね😂この耐性はブランクがあっても、意外と消えなかったです😂

はい、難易度の結論は

和音が必然的に多くなる
調だけでなく拍子もコロコロ変化する

これに付いていけるかどうかで感じる難易度は変わります!筆者的には中の上の中の上級に近い感覚でした!難しいが、ちゃんと練習すればそれなりに弾きこなせると思いました!

あっ、言い忘れてました!
ミスタッチが無い完璧な状態にするとなると、また難しくなりますね…

あくまでも目安です。個人の状況によって実際に感じる難易度は違いますので、参考程度にしてください。


完成までどれぐらいかかった?

2月中旬に注文し、2週間以内に完成しました!
完成されてからすぐに印刷はしましたが、練習は開始しませんでした。

楽譜完成から1ヶ月弱後、そろそろ弾き始めないと中々練習時間が確保できなくなると思って、Anthem、仮面舞踏会、Magic Waltzと練習している曲がある中でこの曲を始めました!

Anthemは完成形に近い状態までに仕上がってましたし、仮面舞踏会もそこそこ仕上がってたのでまあ、大丈夫とは思いましたが…Magic Waltzよりこの曲の方が早く完成するのではないかと、練習しながら思っていました。

実際は、なんだかんだ言いながら同じ時期に終わってましたね…

まずは原曲をしっかり弾きこなす事に全力を注ごうとしました!原曲より短い曲である、竹野選手、石塚選手のバージョンはどこを使っているのか特定できると思ったからです!

原曲を完了してから石塚選手バージョンに専念して収録→竹野選手バージョンに専念して収録しようと当初計画してました。

この順番にした根拠は、後ほど詳しく取り上げますが、石塚選手のは全体的に万遍なく使用している一方で、竹野選手は中盤部分が丸々無いという曲の使い方をしています。石塚選手の方がカット部分を特定するのに時間が掛かりそうと見込んでました。それと、割と万遍なく使っているので、原曲を弾いたあとの記憶が残っているうちにやりたいと思い、石塚選手バージョンを先にと考えてましたね。

諸事情につき6月末までにMagic Waltzと共に収録を終えないといけなくなりました。

現実は中々上手く行かないですね…時間の制約、レベルの高い曲を2つ弾きこなす、今から思えば自分のレベルから考えたら大分キャパオーバーな事をしてたと反省しております。

弾きこなせる自信はあっても、ミスタッチが減り具合が想定以上に遅かったです。無理矢理5月上旬に初めて原曲バージョンで収録しました!当然納得がいかずズルズル、何度も何度も収録することになりました。
練習を積み重ねていて、ある程度は上手くはなってはいたのですが…最終的にミスタッチは無い状態に持っていけなかったです。

石塚選手→竹野選手バージョンでカット部分の特定作業、及び弾き始めを行いましたが、途中から原曲弾きながら両選手バージョンを一度の練習で行うことになり、収録もそうなりました。
とにかくぐちゃぐちゃにならないように、気をつけました。

結局

6月下旬に収録を無理矢理終了させました!

はい、編集で少し誤魔化していますが…間違い等はご容赦願います。

結論は、他の曲と並行しながら練習した状態では、3ヶ月程かかったと示しておきます!あっ、暗譜をしようと思ってなかったので、その練習するとまた時間掛かります!

次のページでは、共通して弾く時に意識していたことと、原曲、竹野選手、石塚選手のバージョンを説明し、動画をご覧いただきます!
ぜひスクロールして、2ページ目にクリックしてください!

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フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.8 東日本 シニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第8回、東日本 シニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編、第5回第6回は東京ブロックでした!この流れで来たら…そう、前回から東日本編ですまずはジュニア編、そして今回がシニア編です!
東日本はこれで最後です!いやー、色々とあって、NHK杯の日に公開となりましたね…

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

それではいきましょう。



東日本/東日本ジュニア兼全日本/全日本ジュニアアイスダンス予選会
通称:東日本
期日:2021年10月28日(木)~10月31日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS・ジュニアアイスダンスRD・FD、シニアアイスダンスRD・FD

シニア女子

廣谷帆香(ヒロタニホノカ)選手 岩手大学

SP:アニメ『パンドラハーツ』より『Everytime You Kiss To Me』
SP振付:本郷裕子

第4回でSP・FS両方書きましたね。今回はSPのみを書きます!

ブロックではコンビネーションジャンプのセカンドジャンプが2回転だったところを、3回転にして決めました!ジャンプは全て高いGOEが付く出来でした!

そして何よりも

エモーショナルな演技

が際立っていました!体を大きく使った動きに、伝えたい思いがこもっていると感じました!歌詞の意味を1つ1つ捉え、まるで星が輝いているようなパフォーマンスに胸が熱くなりました!

大学生になってからのここ数シーズン、技術面といい、情感がはっきりと感じ、進化が凄いと常々思っています!

SPは4位で、最終的には惜しくも全日本選手権を逃しました。岐路に立ち、様々な悩みがある中で出場してくれたことに感謝しています。そして、ブロックと東日本の両方で、思いを存分に伝える演技を拝見できたことを嬉しく感じています!
第4回でも書いた通り、どうか廣谷選手の納得のいく道に進めることを願ってます。もしも叶うなら、もう一度現地で演技を拝見できたらと思っています。

松原茜(マツバラアカネ)選手 埼玉アイスアリーナFC

SP:自由(演奏:女子十二楽坊)
SP振付:川越正大

【2021年版】東日本概論 第12回でも書いた通り、大学卒業後も競技を続け、今季で2シーズン目となります!そして、先月のブロック大会で東日本の出場権を初めて掴みました!

SPは昨季の前半に使用していたプログラムです。2017-19シーズンにも使用しています!

冒頭のトリプルトゥーループ+ダブルトゥーループ(3T+2T)は幅の大きさにカメラがついていかず、フレームアウトするほどでした!GOEで加点が付く出来でしたね!

何よりも、活き活きとした表情で、チャイナ風の踊りを披露していたのが印象的でした!
要所要所でのキビキビとした動きもバッチリ決まっていて、プログラムにメリハリを感じましたね!

自由伸び伸びと力強く滑っていくのが最高!

そんな演技でした!

初めての舞台でFSに進出しました!

これまで沢山色々な事があった中で、社会人となってからも競技を続け、様々な表情を拝見できて筆者としては本当に嬉しく感じております!
どうかステイヘルシーに、この先のスケート人生が充実したものとなる事を祈ってます!
叶うのなら、もう一度現地で演技を拝見できる事を願ってます!

本田真凜(ホンダマリン)選手 JAL

SP:映画『Mr.&Mrs.スミス』より『アサシンズ・タンゴ』
FS:映画『LOVERS』より
SP・FS振付:ローリー・ニコル

SPは2017-18シーズンで最初に使用していたプログラムを再び使用しています。衣装は東京ブロックの時から変えました!

タンゴ独特のリズムに合わせ、

本田選手の『魅せる』マジックにかかる

そんな演技でしたね!

求められていることをしっかり捉え、力みなく、ナチュラルに表していく姿に見惚れるばかりでしたね!

SPは8位スタートとなりました。

FSは2018-19シーズンで使用していたものを再び使用しています。

今にも消えゆくタイミングで見せる炎

のような、ゆっくりと消えゆくその美を表していくような演技が印象的でした!『消えゆく』と書きましたが、嫋やかで芯は強く、演技に対する魂が宿っていて、音楽を感じたがままに表している姿に見入りました!

様々な雰囲気を羽衣のように軽く身に纏い、曲を表す力は流石本田選手だなと感じるばかりです!

FSは5位、総合6位で全日本選手権の出場権獲得おめでとうございます!
どうか、本田選手らしい演技を、全日本の舞台で発揮できることを願ってます!

佐藤伊吹(サトウイブキ)選手 明治大学

SP:Ice Queen(演奏:Dinletir)
FS:アルバム『Tree of Life Suite』より(演奏:ロイヤル・フィルハーモーニー管弦楽団/ロベルト・カッチャパーリア)
SP・FS振付:横谷花絵

今年4月から大学3年生となりました!

SPは昨季からの継続となります。

筆者の中で佐藤選手と言えばエレガントなイメージを変えたプログラムでしたね!

今季は細かい所もしっかりと磨かれ、エキゾチックな雰囲気をモノにし、ベリーダンス特有の激しさを感じる演技が印象的でした!

SPは7位スタートとなりました。

FSは、今季新しくしたプログラムです。今年5月のサイニチ杯では初披露でしたが、配信では演技非公開の措置が取られてました。そのためファンの前(オンライン上)で初披露となったのは東京ブロックとなりました。筆者がリアルタイムで拝見するのは今回で2回目です。

東京ブロックで、

長年頑張ってきた佐藤選手への先生からの素敵なプレゼント

と感じ、これからどう完成していくのか凄く楽しみになるほどのプログラムでした!

壮大な音楽に合わせ、植物の様々な瞬間を描いていき、やがて大輪を咲かせていく風景が目に見えてきました!

その中でエレメンツを全て決め、魂が震えるほどの気迫に満ち溢れていました!
あとで気づいたのですが、佐藤選手も今季からFSでフライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を導入しているのですね!第6回で同門の横谷杏林選手(東京歯科大学)と、長谷川一輝選手(東京理科大学)がFSでFCCoSpを導入したと書きました。偶然なのか、導入する流れがあったのかな…?と考えてしまいましたね。

最後まで生命力の強い『木』のような演技に心打たれました!

総合6位で、全日本選手権は惜しくも叶わなかった…特にFSは渾身の演技で感動したから尚更…と勝負の世界の厳しさに歯がゆさを感じていました。と、その時、ユニバシアードに出場する渡辺倫果選手(法政大学)が隔離期間の関係で現時点では出場不可能と見越した上で、繰り上がりで出場権獲得を獲得しました!!おめでとうございます👏
実に5年連続での出場権獲得です!長きにわたって積み上げてきたものが、全日本の舞台で発揮できることを願ってます!

渡辺倫果(ワタナベリンカ)選手 法政大学

FS:交声曲『カルミナ・ブラーナ』より
FS振付:キャシー・リード

第6回でSPとFS両方書かせて頂きました。今回はFSのみを取り上げます!

SPは5位となり、全日本出場権ギリギリのラインでした。

そんな状況下で、

『強さ』に圧倒された

演技に筆者は震え上がりました!

3本目のジャンプのトリプルアクセル(3A)以外は転倒が無く、GOEで加点の付くジャンプを次々と降りました!

何よりも

曲調!!

重厚でシリアスな合唱によく合う、パワフルな滑りに圧倒されるしかありませんでした!

5月のサイニチ杯で初めて拝見して以来、毎回雷に打たれたような衝撃を受け続けてます!この曲独特の重厚さを、ダイナミックに表現し続ける渡辺選手の凄さに震え上がっています!

今回もダークで激しい音楽に合わせて、スケールが大きく、最後の瞬間までエネルギッシュな演技でした!ただ、まだ現地では拝見できてないので、1日も早く機会が来てほしいところです!!!

総合優勝で全日本選手権出場権を獲得しました!
ただし、全日本の直前にスイスで行われるユニバシアードに出場し帰国後の隔離期間があるため、現時点(11/12)では出場出来ません。もしも隔離期間が短縮され、出場可能となった場合は追加でエントリーとなります。どうか隔離期間が短縮され、渡辺選手も出場できる状況になることを切に願ってます!

シニアアイスダンス

平山姫里有/立野在選手組(ヒラヤマキリア/タテノアル) 倉敷FSC

FD:映画『シェルブールの雨傘』より
振付:有川梨絵

2020年4月に結成を発表し、同年12月の全日本選手権に出場しました!
平山選手は、別のパートナーで全日本選手権に出場経験があります!立野選手は世界ジュニア選手権、四大陸選手権に出場経験があります。立ての選手は2018年に怪我のため一度引退したものの、復帰して結成されたカップルです!

男女のデュエットの部分を使用し、

離れてはくっつき、運命に翻弄されながら濃密に愛しながらも、最後は別れていく

が胸に染み渡りました!

前半はくっついている瞬間が多いのですが、後半だんだんすれ違っていく瞬間が多くなっていき、最後余韻を残しつつ背中合わせになって終えるストーリーが目に浮かんできました!

曲の世界観を表すために、振付に沢山のこだわりが詰まっているとも感じましたね!
すれ違っていく瞬間を、FDで必要なエレメンツの中にも溶け込ませていていました。ステップの部分で特に、はっきりと出てました!

2人が織りなす物語にただ、見入ってました!

全日本で2人の世界観で沢山のファンを魅了できるように願ってます!

次のページに、シニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

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【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.6 東京ブロック シニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第6回、東京ブロック シニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編でした!前回から東京ブロック編に突入しました!前回がジュニア編で、今回はシニア編です!

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

今記事でブロック大会の感想はすべて終了となります!

それではいきましょう。



2021 東京選手権大会
通称:東京ブロック
期日:2021年10月7日(木)~10月10日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS

シニア女子

青木祐奈(アオキユナ)選手 日本大学

SP:映画『アーティスト』より
SP振付:鈴木明子

4月から大学2年生になり、シニア2年目のシーズンとなります。SPは今季新しくしたプログラムです!今大会がファンの前(画面越し)で初披露となりました!

バンクーバー・ソチ五輪出場経験のある鈴木明子さんに自身初めて振付を依頼しました!

いくつかの
新鮮なポイント
が合わさり、今回ここで感想を書くに至ったのです!

まず衣装で、長手袋をしているところです!紺色の長手袋により、腕の動きがよりはっきりと見えてかつ、ノーブルに感じました!

次に表情の付け方、コミカルでかつインパクトのある振付で勝負してくるのところです!今までの青木選手には無かったものでした!

そして体のキレ、動き、可動域の広さに、元来持っていたものを組み合わせて、ストーリーを描いた結果…

もう、はっちゃけて踊る青木選手最高😍

と叫びたくなるほど、一発で好きなプログラムになりました❗

こういう青木選手をもっと見てみたい、次はどんな演技を披露してくるのか楽しみになりました!

SPは4位、総合5位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!
新たな一面、表情豊かなキャラクターのSPと、継続で深みが増したFSと、どうかステイヘルシーに、東日本で魅せられますように!

川畑和愛(カワバタトモエ)選手 早稲田大学

SP:映画『シェルブールの雨傘』より
SP振付:デイヴィッド・ウィルソン

先程取り上げた青木選手と同学年で、シニア2シーズン目となります!
今季はSP・FS共に新しくし、今大会でファンの前で初披露となりました!
今回、SPを取り上げます!

2番滑走でかつ、2ページ目で取り上げる、宮原知子選手(木下グループ)の次に滑りました!

100m規模のリンクで滑らしたい

と感じるほど、リンクから飛び出そうな勢いあるスケーティングに、

登場人物が川畑選手に乗り移っている

かのような動きの数々が筆者の度肝を抜きました!

マイムを多用し、それを体を目一杯使って表現していくことによって、映画の世界観、ストーリー、キャラクターの気持ちを表しているのが印象的でした!

2分50秒以内で、映画のハイライトを見たかのような、濃密な実施でした!

SPは2位、総合4位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!今大会は怪我があって、ジャンプの難易度を一部抑えたとの事です。どうか少しでも回復し、東日本で力を出せるような状況になることを祈ってます!

樋口瑞保(ヒグチミズホ)選手 法政大学

FS:映画『ある愛の詩』より
FS振付:岩本英嗣

4月から大学3年生となりました!
今季はSP・FS共に新しいプログラムにしました!
今回はFSの方を取り上げます。

今年5月のサイニチ杯で初披露しました。

しなやかな腕の動きから伝わる情景

に心打たれる演技でした😭

曲調に合わせて、時に明るく、時に甘く切なく、ダイナミックに情感豊かに演じていく姿に胸にこみ上げてくるものがありました!

腕からメッセージが伝えているように見える感覚でしたね…!それに感銘を受ける演技でした!

【2021年版】東日本概論 第20回で書いた通り、樋口選手は足替えアップライトスピン(CUSp)という、世界規模で見ても導入する選手が殆いないスピンを取り入れています。これが出来るのは現行ルールだとFSだけですので、技術的な見所の1つです!

惜しくも東日本進出は逃しました。ホームリンクの閉鎖等で大変な経験をした中で出場し、心に残る演技を披露してくれた事に感謝しています。
大学3年生という事で、残り少なくなってきているかと思いますが、そのどこか必ず現地で演技を拝見する時を楽しみにしてます!

横谷杏林(ヨコヤアンズ)選手 東京歯科大学

FS:枯葉/愛の讃歌:メドレー(演奏:ピエール・ポルト)
FS振付:横谷花絵

今年4月に歯科大学進学し、今季シニアデビューの選手です!

今回はFSを取り上げます!

まず、このFSを継続し、コレオシークエンス(ChSq)付で拝見できたことが嬉しかったです!【2021年版】東日本概論 第17回で書いた通り、ChSq付でもっと見てみたいと願ってい、叶ったからです。

繊細なピアノのタッチを拾っていく、細かい音ハメに、美しさ、笑顔が心をくすぐられ、演技に引き込まれていきました!

枯葉の部分の終わりの方にChSqが挿入され、ここで一つ盛り上がりポイント、見せ場としての演出効果が加わりましたね!

前半と後半で違う曲調をしっかりと捉え、情感豊かに表現していく姿が印象的でした!

大空に虹がかかる光景が見える

スケートでした!横谷選手の演技力は本当に凄いです…!

技術的な所で大きく驚いたのが、フライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を導入し、スピンの構成を大幅に変更してきたことです!昨季は、レイバックスピン(LSp)、フライングキャメルスピン(FCSp)、足替えコンビネーションスピン(CCoSp)の順番でした。今季は、CCoSp、フライングシットスピン(FSSp)、FCCoSpに変えています!この変更により、昨季と同じレベル数を獲得すると、基礎点が上がる効果があります!またCCoSpではイリュージョン(難しいエントランスのバリエーション)をした直後にI字ポジションに姿勢変更していて、多彩なスピナーぷりに驚きましたね!

ジュニア時代から数えて、実に6年連続で東日本進出おめでとうございます👏大学生になってますます輝く演技に、楽しみが増える一方です!どうかステイヘルシーに、東日本で力出せますように!

松原星(マツバラアカリ)選手 明治大学

FS:映画『ピアノレッスン』より
FS振付:宮本賢二

4月から大学3年生となりました!FSは昨季からの継続ですが、衣装と、最初の曲を変えて挑んでいます!坂本花織選手(シスメックス)の演技を見て使用したプログラムです。
今年5月のサイニチ杯以来、久々に演技を拝見しました!

しっとりと、淡い風景から始まり、曲が進むにつれて松原選手の体から溢れ出るエネルギーに引きずり込まれていく不思議な感覚でした!

年々洗練されていく所作、持味の柔らかなジャンプの着氷、細い軸で綺麗に回るスピン、情感、伝えたい思い、

探せば探すほど、見所が沢山見つかる、宝箱のようなきらめき

を感じたのです!衣装の黒も相まって、暗い雰囲気からスタートし、様々な出来事を経て最後爆発し、フィナーレにむかっていく情景が見えるのです。

このプログラム、

筆舌に尽くしがたいほどの奥深さ

かありますね!このプログラムの魅力は何なのか、何度も何度も拝見することによって答えを導き出したくなるのですよ!

FSだけでは3位、SP5位から順位を上げ総合3位おめでとうございます👏どうかステイヘルシーに、

次のページに、シニア女子の続きと、シニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

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東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第21回 東京シニア男子編

こんにちは、大学院修士課程を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第21回『東京シニア男子編』を始めたいと思います!

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばして、選手紹介に進んでください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第21回目です!

第15回までで、神奈川以外の関東ブロックエリアの紹介が終わり、第16回から全6回にわたって、東京ブロックの選手を紹介しています!東北・北海道ブロックエリアでの紹介および、これまでの記事一覧はこちらから)
前回までが東京ジュニア女子で、今回は東京編第6弾、最後となりますね!シニア男子編です!対象は、東京都スケート連盟所属の選手(他道県編で紹介してない選手で)です!

こういう紹介系の記事が、中には苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

以下紹介にあたってのルールです⏬

※2020-21シーズンでもって引退するのがはっきりとした形で公表されてる選手は紹介の対象としません
※今シリーズで実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします
※所属クラブ・プログラム等のデータは2021年3月時点で明確に把握しているのものです。また4月からの所属先が進学によって変更になる可能性がある選手は『?』を、変更が明らかになっている場合はそれも併記します
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

長かった東京編もあと少しです!ほんの少しでもお付き合い頂けたら幸いです!
それでは、下にスクロールしていきましょう💨



No.102 西山真瑚選手 (ニシヤマ シンゴ)

所属 早稲田大学
シングル(予定)
SP That’s Life(歌 フランク・シナトラ)
FS 映画/ドラマ『エデンの東』より

アイスダンス(吉田唄菜選手とのカップル時)
RD ミュージカル・映画『コーラスライン』より
FD バレエ『ドン・キホーテ』より

昨年4月に早稲田大学に入学しました!

シングルとアイスダンスとの二刀流で活躍している選手です!!シングルではシニアデビューの予定だった今季は、諸事情により出場を断念しましたが、全日本ジュニア選手権に4度出場し、トリプルアクセルまで跳べる実力のある選手です!
アイスダンスでは本格的に始めてから1年足らずで、ジュニアグランプリシリーズ2戦出場、2020年世界ジュニア選手権で日本のアイスダンス過去最高位と大活躍したのが記憶に新しいことかと思います。今年1月に吉田唄菜選手(岡山SC)とのカップルは解散しましたが、同年3月に2019年世界ジュニア選手権に出場した経験のある高浪歩未選手(早稲田大学)とのカップル結成が発表され、これからも活躍に目が離せません!

シングルにしろ、アイスダンスにしろ

とにかくスケートが麗しい!!

のが西山選手の最大の魅力です!!

滑りや所作、ジャンプを含めたエレメンツ、スケートに関する動きの何から何まで美しいのです!!エレメンツが滑りに自然と溶け込んでいて、
ジャンプも曲を表現するもの
と思えるような演技を披露しています!そんなスケートで、タンゴ、壮大なクラシック、ポップとありとあらゆるプログラムを踊りこなしていけるので、西山選手の良さの沼は底知れずといったところです!!
もともとスケーティングの綺麗さに定評がありましたが、アイスダンスを始めたことで更に美しさに磨きがかかりました✨

もう
西山選手の魅力はいくらでも発掘できる!!
ほど沢山の見所で溢れてます✨✨✨

さて、せっかくなので、シングルとアイスダンスの演技動画を両方ご覧いただきましょう↓
シングルは今年3月のWaseda on Iceにて、本来は今季SPとして披露する予定だったものを、エキシビションバージョンに変えた時の演技動画を、アイスダンスは有料ですが、RDは西日本選手権を、FDは全日本ジュニア選手権の公式アーカイブ動画をご覧ください↓

Waseda on Ice演技動画(出典 Waseda on Ice Youtubeチャンネル)
(56:27~1:00:06、指定された時間から再生します)

アイスダンス演技動画(吉田唄菜選手とのカップル時)

RD(西日本ジュニア選手権、出典 FODプレミアム)→03:08:50~03:12:00
FD(全日本ジュニア選手権、出典 FODプレミアム)→44:87~48:45

来季は高浪選手とのダンスに、今季は披露出来なかったシングルの演技が拝見できるのを楽しみにしてます!!どうかステイヘルシーに、上手く調整できることを願ってます!!

No.103 堀義正選手 (ホリ ヨシマサ)

所属 明治大学
SP 映画『カイジ 人生逆転ゲーム』より
FS 映画『美女と野獣』より

今季シニアデビューの選手で、昨年4月に明治大学に入学しました🌸

国体東京代表や、全日本ジュニア選手権等に出場経験があります!

堀選手の演技でまず目につくのは

物凄い高さのジャンプ

ですね!高さ・幅とアイスコープで測ったらどんな値が出るのかと思うほどです!中学生時代にトリプルアクセルを決めるほどのジャンプ力があります!

また年々動きが洗練され、力強さと品の良さが共存した演技が堀選手の魅力ともなってきています!

SPは昨季からの継続のプログラムです。
人気マンガの実写化映画のサウンドトラックを使用してます!
力強く、逞しく、自分の道を切り開いていこうとする姿が印象的なプログラムでした!

FSは今季新しくしたプログラムです!
フィギュアスケートで使用されるものでは、定番の映画ではありますが、曲は映画のサウンドトラックに入っているものの、フィギュアスケートで使用されるのが珍しい曲も入っているのが1つの特徴です!
今までの堀選手には無かったような動きや、魅せ方があり、新しい自分をアピールしようとしている姿に感銘を受けました✨

どうかステイヘルシーに、沢山の経験を糧にした演技を拝見できる時を楽しみにしてます!

No.104 島田高志郎選手 (シマダ コウシロウ)

所属 木下グループ
SP Fire Dance(演奏 ジェニファー・トーマス)
FS パガニーニの主題による狂詩曲/E Sara Cosi(歌 ホセ・カレーラス)

愛媛県出身で、昨年4月に早稲田大学に入学しました🌸
2つ前に紹介した西山選手と同年齢、同じ学部です!

2006年トリノ五輪銀メダリストのステファン・ランビエールさんに師事し、スイスを拠点に練習しています🇨🇭2018年ジュニアグランプリファイナル3位、2019年グランプリシリーズ2戦出場等、国際大会でも数多くの活躍を見せています!
スポンサー契約している木下グループの本社が東京のため、東京都スケート連盟所属選手として扱い、今回紹介します。また、早稲田大学スケート部にも所属してます。

島田選手と言えば、

長い手足を活かした表現

とよく言われますね!!3階席と遠くから見てもはっきりと分かるほど所作が綺麗なところに、音楽に対して島田選手自身が入り込んで、パッション溢れる動きに変換していくのが魅力だなと感じてます!

今季は海外に拠点を置いて練習していること、国際大会の中止等あり、大会はスイスのローカル大会と全日本選手権のみの出場となりました。そんな状況下で、2種類の4回転ジャンプに挑みつつ、観る者の心に響く演技を披露してくれたことに感謝してます。

SPは、アイリッシュダンスでおなじみの『ファイヤーダンス』ではなく、『アストゥリアス』と『マラゲーニャ』をかけ合わせた編曲をジェニファー・トーマスが演奏している音源です。河辺愛菜選手(木下アカデミー)の今季SPと同じ音源です。
リズムが揺れ動く中を、虎視眈々と、タメを作る所と盛り上がる所を見極めながら滑っていく姿に圧倒されました!内なる情熱を感じ、揺らめく炎のような演技でした🔥

FSは、前半はセルゲイ・ラフマニノフ作曲の『パガニーニ主題による狂詩曲』で、後半は先程の曲を基に歌詞を付けた音源を使用してます。
壮大さや雄大さ、後半の伸びやかさを表しながら、ガッツに溢れる演技が印象的でした!

それでは有料になりますが、2020年全日本選手権の演技をFODプレミアムでご覧ください↓また参考までに、SPの音源がアーティスト公式YouTubeチャンネルに上がっていますので、参考までにご覧ください!それと、事前収録でありましたがWaseda on Iceでの演技も併せてご覧ください↓

全日本選手権演技動画(出典 FODプレミアム)
SP→03:38:45~03:44:57
FS→31:37~39:53

SP元音源(出典 Jennifer Thomas 公式YouTubeチャンネル)

Waseda on Ice演技動画(出典 Waseda on Ice Youtubeチャンネル)
(1:19:30~1:22:52、指定された時間から再生します)

来季のプログラムが両方発表されました。特にFSはジュニアデビューシーズンに使用していた、チャップリン・メドレーを再び使用するとの事で、非常に楽しみにしてます!どうか拠点に戻れて練習がしっかり積め、夢に向かって邁進できることを願ってます!

まだまだ次のページにも紹介が続いてます💨
スクロールしてご覧ください!

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フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗ 2019-20シーズンベストプログラム論 東日本 SP編

GW明けでも、まだまだ私は家に居ながら、ボチボチとブログ書いています!

っというわけで…Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論第4弾⤴️

前々回の東北北海道ブロック編、前回は関東ブロック編ときて、いよいよ東日本編❗本当は全部書こうかと思いましたが…めっちゃ多いっ!!っというわけで、今回はSP編です❗

上記のブロックと、東京ブロックを勝ち上がった選手が集い、ここでジュニアとシニア、それぞれの全日本進出が決まります!

沢山のドラマが生まれる舞台。
筆者としては好きな大会でありますが、ある程度は覚悟して行く大会です…

このシリーズ恒例❗いくつか注意すべきことを…

・筆者が現地で観た、あるいはライブストリーミングで観たものから選びます。
・全ての試合を現地やライストで観れた訳ではありません。結構偏りがあるのはご容赦願います。
・筆者が悩みに悩んで、この時の、この演技が特に印象的だったものを選んでいますが、だからと言って他の選手の演技が…っということは全くありません。いつも素敵な演技を披露していただきありがとうございます。
・今回都合上、一部氏名を敬称略とさせて頂きます。
・所属等のデータは大会時点のものです。
・プログラム名・振付師名は大会パンフレットを参考にしてます。

それでは早速行きましょう💨

 

第45回 フィギュアスケート選手権大会
第36回東日本フィギュアスケートジュニア選手権大会

 

通称:東日本
期日:2019年10月24日~27日
会場:軽井沢風越公園アイスアリーナ(長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1157-6)

まず軽井沢の町自体に驚かされましたね。
軽井沢駅で標高700mほど😲会場は更に山を登っていった所にあります。標高900m前後だったかと思います😲

あと、景観条例により、建物の高さが制限されていて空がとても大きく見えたり…そうそう、街灯少ないですし、あとコンビニの営業が6時~23時まででしたので、買い出しの際は気をつけて!

会場については次回書くことにして、本題に入りましょうか!

 

シニア女子SP

望月美玖(モチヅキミク) 日本大学

SP:リバーダンス
振付:岩本英嗣

久々に東日本出場となりました!

冒頭の3F+2Tの高さにどよめき!
続く3Tも綺麗に決まった✨

高いジャンプがバシッと決まって、プログラムが引き締まった❗

観客に演技に注目させるような、程よい緊張感が流れる。動きのキレの良さ、滑りのスピードとスムーズさがとっても印象的✨

途中のピョンピョンとした動きでキュートさを加えて…

森の中のように、凜とした雰囲気で会場に包まれました✨

切れ味の鋭さに、カッコいいと感じ、またとても気持ちよかった演技でした✨

松原星(マツバラアカリ) 明治大学

SP:Once Upon A December
振付:杉浦幸江

昨季から継続のSP。

東京夏季フィギュアは棄権し、東京ブロックは行けなかったので、今季初めて演技を拝見した。

曲はアニメ映画『アナスタシア』の劇中歌。
一度聞いたら、一生記憶の片隅に残るような不思議でノスタルジックな曲🎄

万華鏡のような煌めきを放つ演技に魅せられていたので、継続はとっても嬉しかった😄

冒頭の3Lzは転倒。

そのあとのスピン2つは、相変わらずっというか、前から凄かったが、よりしっかりとした軸を作ってグルグルっと回転速度の速い美スピンを決めた✨

そこから2A、昨季はハイキックしてから2Aを飛んで、着氷後キャッチフットスパイラルを実施していたがそれが無くなっていた。その他振付ちょくちょく変わっていたかな?
2Aのあとの謎の入りからの3S+3Tは綺麗に決まった✨

美しくも儚い。そして、とても不思議な世界観。オルゴールの箱の中にいるかのような雰囲気漂う。

懸命に演じていて、すっと心に何かが染み込んで、涙が出てくるような…

心にずっと引っ掛かり続ける、そんな演技でした✨

藤本梨乃(フジモトリノ)

SP:マイ・ウェイ
振付:岩本英嗣

当時大学3年生っていうことを考えると、この選曲は泣けてくる選曲…😭

引退のシーズンへと向かっていくなと感じさせます。

オーケストラ版の綺麗なバージョン。

曲が掛かってからずっと、美しいメロディーに合わせ、エアリーで、清らかなスケーティングで魅せてくれる。

両肩に付いたフリンジが、ヒラヒラとなびいていく姿でさえ美しい。

曲の盛り上がるところで、膝・足首を巧みに活かして踏み分けるステップシークエンス(StSq)に圧巻✨エモーショナルさも感じました。

全ての要素でほぼノーミス✨GOEで加点が付きそうな出来。

最後まで流れに乗っていて、クリアで気持ちいい演技でした✨✨

河西萌音(カワニシモネ) 山梨学院大学

SP:Jeepers Creepers 2.0
振付:岩本英嗣

河西選手ももう大学4年生…😭

全日本に出場経験もあり、最後にもう一度と思って挑んだ大会だったかと思います。

昨季から継続のSP。ニッキー・ヤノフスキーが歌っている曲。

冒頭の3Lo+2T綺麗に決まった✨

ノリノリな曲に合わせ、良く伸びるスケーティング。透明感あって、綺麗な滑り✨

美しいポジションでかつ、回転速度の速いスピンに…

何よりも、

大人可愛い😍

女性ボーカルに合わせて、ふふっと笑いかけ、上品に可愛さをアピールしていく😍

『ジーパーズ クリーパーズ』

この歌詞もまた耳に付く!

最後に持ってきたステップシークエンス(StSq)。音に合わせて、滑らかに踏んでいきながら、とことんアピールしていく。そして、投げキッスしてフィニッシュ💕

可愛い😍
可愛いの感想の後で、後半3Tの着氷が乱れたが、気合いで降りたっと言うところに、最後なんだな。最後にもう一度あの大きな舞台へと意気込んでいたのかなっと思わずホロリ😢

華やかで自分を表現していくのが上手い✨最後に、もう一度その瞬間を見れて嬉しかったです😭

佐藤伊吹(サトウイブキ) 明治大学

SP:Take Five for Else
振付:横谷花絵

昨季からの継続のプログラム。

TSUKEMENによる、『Take Five』と、『エリーゼのために』を掛け合わせた曲。

冒頭は3S+3T。昨季は3Lo+3Tだった所を、今季はこのコンビネーションジャンプで挑んでいる。続いて3F、軽やかにさらりっと降りた✨

フライングキャメルスピン(FCSp)の最後の、キャメルチャッチフットのフリーレッグの位置といい、足の持ち方がとっても独特✨

作曲者に、作曲された年代に、ジャンルすら違い、何一つ共通点の無い2つの曲。その2曲が出会い、ピアノと、ヴァイオリンの調べに乗せると、本来なら持っていなかった、どこか懐かしい雰囲気の曲になるのがとても不思議。

佐藤選手は、そんな曲に対して、お洒落に滑りこなしていく。

最後までさらりっと!その中に、キレとスピード、そして自信を増した滑りがとても印象的でした✨

 

ジュニア女子SP

平金桐(ヒラカネキリ) 明治神宮外苑FSC

SP:Suvivor
振付:星野有衣子

今季新しくしたSP。前のSP『Where have you been』と同じようなダンサブルでカッコいい系。今回は、強い女性というのがより見えるプログラムに心射抜かれました😍

曲は、映画『トゥームレイダー』より1曲。アリーナ・ザギトワ選手がEXで使用したものと同じ音源である。

まず、冒頭の振付!

ポニーテールがバサッと広がる所からカッコ良すぎ😍これもPCSに加えて欲しいと願うと思ちゃいますね😁
この瞬間をカメラで捉えたら、またフォトジュニックな、一つの芸術的な写真が出来上がりそう❗

冒頭の3T+3Tのファーストジャンプの高さに驚く😲続く3Loを降りたあと、

『I’m a Suvivor』

って歌詞が流れてカッケー😍

速いビートに合わせたステップシークエンス(StSq)。音に合わせ正確に刻み込みながらも、体の動きが複雑!そしてシームレス!

キャッチフットスパイラルをしてからの2Aも綺麗に決まった✨

軸がしっかりしていて、回転速度の速いスピンを2つ続けてフィニッシュ!

きゃー!桐ちゃんカッコいいーーー!!

完全に心持っていかれましたね❗

軽井沢のリンクがコンサート会場かっと思うくらいの演技✨

今日も女優でダンサーのような演技の平金選手に虜になりました😍

柚木心結(ユノキミユ) 帯広FSC

SP:シルク・ドゥ・ソレイユの演目『キュリオス』より
振付:田守由英

ジュニアデビューシーズン。東北・北海道ブロックでは、SPで出遅れてから巻き返して掴んだ東日本✨

白の長袖ワンピースに、黒で渦巻き模様、頭の頂点でお団子を結び、チェーンのように巻かれた髪飾りっというように、衣装、ヘアスタイルから非常に凝っている✨

曲はシルク・ドゥ・ソレイユの演目の一つ『キュリオス』より。前半は『11h11』、後半は『Bella Donna Twist』。

曲が掛かり、蒸気音に合わせて両腕でチクチク時計を表現する振付にまた目を惹く😍
蒸気機関車が今にも出発しそう❗

女性の声が聞こえてからの、大きな3T+2Tが綺麗に決まった✨
次のループジャンプは2回転に抑えて、確実に(SAPPORO CUPでは3Loに挑戦していた)✨

足替えコンビネーションスピン(CCoSp)の回転速度もめっちゃ速い❗I字ポジションで、片手を離した見事な技を披露✨音に合わせて首をグルンと回したり、ニコニコ笑顔が可愛い😍後半の2Aを決め、またもや回転速度の速いレイバックスピン綺麗✨

曲が切り替わって、ピョンピョン跳び跳ねる振付から始まるStSqがもう可愛いの極み😍跳びはねてる時の高さが物凄い❗躍動感で目を奪われてからの、ストップモーションでのジャッジアピールで完全にノックアウト😍

もう可愛い!!一度観たら絶対忘れられない!個性的でインパクトの大きいプログラム✨

最後までスムーズで、勢いと流れに乗った演技✨

得点は45.01。構成を考えたら、かなりいい点が出た✨

最後に一つ叫ばせてください。

心結ちゃんワールドサイコーーー❗

 

次のページはシニア男子と、ジュニア男子SPのベストプログラムを書いています💨


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東日本フィギュアスケート概論2019

東日本フィギュアスケート概論 第16回 東京編Sr.男子の巻

こんにちは!

第12回第13回第14回第15回、そして今回と5回に分けて行うことになった東京編の講義の最終回!
今日はSr.男子の巻!
(これまでの一覧は以下のURLに!
あっ、最初に申し上げます。筆者が現地で観たことある選手を書きます!
☆がついている選手は、5月18日~19日に東京都東大和市にある『東大和スケートセンター』にて行われる『第47回関東学生フィギュアスケート選手権大会(通称春関)』にエントリーします!
春関への予習にもなれたら幸いです!
っと言いつつも、ただの…っともなりますので、苦手な方はくるりっとお願いします!

※所属クラブ等のデータは執筆当時(2019年5月)のものです

まず最初は…

山藤一悟(サントウ イチゴ)選手(明治大学)☆

SP ポル・ウナ・カベーサ
FS U・N・C・L・E

元々は島根の選手で、大学進学を機に上京!今季シニアデビューしました✨
明治のビジュアル担当🍓
っとの異名をもつほどの、リンクで一際映えるカッコ良さ!
それと、
イケメンなトゥ系ジャンプ
っと言っても訳分かりませんよね…説明しますと、軽く爪先を付いて、高く飛び上がり、きゅっと細い軸でくるくるって回って降りる、それがカッコいい!(結局、筆者の個人的な感覚ですよね…)
あとあと
スペシャルな足替えキャメルスピン(CCSp)✨
ドーナッツの姿勢でのチェンジエッジから、足替えて上向きキャメル→またドーナッツと姿勢エグい&美で強烈な印象を残します✨✨
SPはゴージャスな男性ボーカルの音源。FSはジュニア時代から3シーズン使っているプログラム!中盤の一部をコレオシークンス(ChSq)にしています!どちらもちょっぴりビターな、陰のあるカッコ良さが魅力のプログラム✨
今年度は大学2年生✨また来季はどんなイケメンな演技となるか、楽しみです😍
お次も今季シニアデビューの…

菅原生成(スガハラ キナリ)選手(東洋大学)☆

SP Illumination
FS 映画『ラ・ラ・ランド』より→映画『アダムズ・ファミリー』

名字の漢字の読みはスガワラではなく、スガハラですよ!(間違ってないですよ!)
元々は新潟の選手で、大学進学と同時に上京しました。
菅原選手と言えば…
観てて楽しいタノジャンプ
元々、3Loまでマスターしていました!今季は3Lzをマスターし、試合で構成に入れて果敢に挑んでます✨最初1本から、途中から2本構成にパワーアップ!さらにコンビネーションのセカンドジャンプに3Loを入れようと挑んだことも!
綺麗なスケーティングに、美しく魅了させることができるポージングも魅力ですね✨
SPは優しい曲に、菅原選手の美しさと力強さがとってもクセになるプログラム✨
FSは『スガハランド』とファンの間で呼ばれたほど、楽しい&色気もあるカッコいいラ・ラ・ランド✨サイニチ杯で、プログラムが変わりました!(早く新プロ観たいなー)
今年度は大学3年生✨まずは春関で、来季の演技も楽しみです😍

石塚玲雄(イシヅカ レオ)選手(早稲田大学)☆

SP Per Te
FS ポエタ

真面目で、クレバーで、丁寧な滑りに、美ポジ&爆速で回るスピンが魅力の石塚選手✨ジャンプの構えや飛び方がちょっと独特。特にサルコーは飛ぶときに、左足を全く氷につかないで、トリプルまで飛びます😮
SPは継続のPer Te。茶色いグラデーションのついたサスペンダー衣装が印象的。ジョシュ・グローバンの伸びのあって哀愁ある、歌声にのせたエモーショナルな演技に心打たれます❗
FSのポエタは話題になりましたね!服部瑛貴先生の振付!なぜ話題になるのかっと考え、筆者が出した結論は、底無しの沼にはまるから😮
まず、衣装が独特で、黒の衣装に右肘から下が真っ赤。そこから目を奪われたら、今度はスタート時のポジションの斬新さで目を奪われる。曲が掛かって、美ポジに、ツルスケに、目線の使い方に、躍りに、カッコ良さ全てに目を奪われ、終盤の初め辺りの美麗足替えシットスピン(CSSp)でトドメを刺された(曲がそこで一度終わるし)!!拍手っと思いきや、また曲が掛かり出して、映画でいうエンディングロールみたいな感じで、一気に盛り上げて、盛り上げてうぁーーー!これは、初見も良し!何度見ても良し!っというか、何度も見たい!見るべきポイントが沢山有りすぎる!!これは、ぜひ、映像に残してください!!!!!
今年度は大学2年生✨魅力にとりつかれる演技が、まずは春関で、そして来季で楽しみにしてます😍(ポエタもう一度観させてください!!)

お次は、東京へ、東へようこそ!

山隈太一朗(ヤマクマ タイチロウ)選手(ひょうご西宮FSC→明治大学)☆

SP 映画『君の名前で僕を呼んで』
FS 映画『ラ・ラ・ランド』より

明治大学に、まさに大型ルーキーが兵庫からやって来ました😃
身長175cmの長身で、パワフルで高さのある3Aを始めとしたジャンプに、エンドレスに躍り倒して観客の心を鷲掴みに😍
SPは中々不思議!洗練された、都会的で、スタイリッシュなバレリーノのような躍り🕺時計が刻まれていくようなメロディー🎶別次元の躍り。不思議な化学反応が起こって、最後観客がうぁーーー!っと感動していくプログラム✨
FSは、こりぁ、観てて爽快なLa La Land!踊る山隈選手の本領発揮✨水を得た魚のように、活き活きと演技している姿😍最後から2番目のChSqが一番光っているかもしれません!ChSqだけでもリピートしたいほど!トドメは音ハメ振り返りで観客の心を鷲掴みに😍
改めて東に、明治にようこそ!会場いっぱいに響き渡る応援も魅力の一つ!まずは春関で、来季は東で、ステイヘルシーに、楽しみにしてます😍
このような形での紹介は最後となります…東京編ラストを飾るのは…

鎌田英嗣(カマタ ヒデツグ)選手(明治大学)

SP Soaring in clouds
FS 月光:ベートーヴェン

どうすれば、あの上体の動きが出来るのやら??人知を越えた謎…
めっちゃ体が柔らかい!!!っと思って瞬きしたら、次の瞬間ぴったり止まっている!!んんっ???っとさせて、冒頭惹き付けるのが今季のSP!不思議な音楽で、インドやアラビア系の不思議な不思議なメロディーで踊る踊る踊る🕺振付&コーチでもある川越正大先生の、ジャンプの際に『ハイッ!』って飛んでいく!ポジションの美しさもまた、アクセントを加えてると感じます!
FSは、ピアノの美しさ、静けさ、激しさ、情熱、全てを受け止めて表現していくプログラム🎹鎌田選手のエネルギーがひしひしと伝わります❗
あと1年続けることになり、来季がラストシーズン😭どんな世界を繰り広げるのか、そして、やりきったっと思える演技ができますように😭🙏
東京と言えば、先程紹介した鎌田選手と同期で、3月で引退した、取り分けインパクトの大きい3人の元選手がいます。梶田健登さん、佐上凌さん、宮田大地さん。ざっくりと紹介すると、3人ともスケーティングが異次元の巧さで、全日本出場経験もあって、ファンから愛される選手だった。一度観たら、ずっと心の奥底に刻まれる演技だった。
今回記事の都合上、3人を詳しく紹介できないことをお詫び申し上げます。3人とも、今後ファンの記憶に残り続けるから、このような形で書きました。
…最後はしんみりとした形で終わりました…
東京編、最後までお付き合い頂きありがとうございました!
次回は山梨・長野編
この概論シリーズは次回と、そして次々回で最後の予定です!
毎度毎度楽しみに聞いて頂いてくれた方がいて、本当にありがとうございます!
また最後までお付き合い頂ければ、嬉しいです😄