カテゴリー
フィギュアスケート観戦

【心に残ったプログラム覚書】 2021-22 Vol.6 東京ブロック シニア編

こんにちは、社会人フィギュアスケートファンのLenaです!早速心に残ったプログラム覚書、2021-22シーズン第6回、東京ブロック シニア編を始めます!

このシリーズでは順位が基準ではなく、筆者がライブ配信や現地で見れた中で個人的に印象に残ったプログラムを何個か書いていこう!という記事になります!第1回は中四国九州&中部ブロックで、第2回は関東ブロック編で、第3回第4回は東北・北海道ブロック編でした!前回から東京ブロック編に突入しました!前回がジュニア編で、今回はシニア編です!

以下注意書きです↓

※今シリーズで紹介するのは、実際にリアルタイムで見れてかつ、ジュニア・シニアカテゴリーの選手のプログラムとします
※所属・振付師名はフジテレビスケートで掲載された『選手詳細一覧』情報を基にしています。プログラム名は選手詳細一覧を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

個人の好み等がありますので、様々な意見があるかと思います。それをご了承の上で、読み進めていただければ幸いです。

今記事でブロック大会の感想はすべて終了となります!

それではいきましょう。



2021 東京選手権大会
通称:東京ブロック
期日:2021年10月7日(木)~10月10日(日)
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市)※無観客、FODの中継により観戦
セレクト対象:ジュニア女子SP・FS、ジュニア男子SP・FS、シニア男子SP・FS、シニア女子SP・FS

シニア女子

青木祐奈(アオキユナ)選手 日本大学

SP:映画『アーティスト』より
SP振付:鈴木明子

4月から大学2年生になり、シニア2年目のシーズンとなります。SPは今季新しくしたプログラムです!今大会がファンの前(画面越し)で初披露となりました!

バンクーバー・ソチ五輪出場経験のある鈴木明子さんに自身初めて振付を依頼しました!

いくつかの
新鮮なポイント
が合わさり、今回ここで感想を書くに至ったのです!

まず衣装で、長手袋をしているところです!紺色の長手袋により、腕の動きがよりはっきりと見えてかつ、ノーブルに感じました!

次に表情の付け方、コミカルでかつインパクトのある振付で勝負してくるのところです!今までの青木選手には無かったものでした!

そして体のキレ、動き、可動域の広さに、元来持っていたものを組み合わせて、ストーリーを描いた結果…

もう、はっちゃけて踊る青木選手最高😍

と叫びたくなるほど、一発で好きなプログラムになりました❗

こういう青木選手をもっと見てみたい、次はどんな演技を披露してくるのか楽しみになりました!

SPは4位、総合5位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!
新たな一面、表情豊かなキャラクターのSPと、継続で深みが増したFSと、どうかステイヘルシーに、東日本で魅せられますように!

川畑和愛(カワバタトモエ)選手 早稲田大学

SP:映画『シェルブールの雨傘』より
SP振付:デイヴィッド・ウィルソン

先程取り上げた青木選手と同学年で、シニア2シーズン目となります!
今季はSP・FS共に新しくし、今大会でファンの前で初披露となりました!
今回、SPを取り上げます!

2番滑走でかつ、2ページ目で取り上げる、宮原知子選手(木下グループ)の次に滑りました!

100m規模のリンクで滑らしたい

と感じるほど、リンクから飛び出そうな勢いあるスケーティングに、

登場人物が川畑選手に乗り移っている

かのような動きの数々が筆者の度肝を抜きました!

マイムを多用し、それを体を目一杯使って表現していくことによって、映画の世界観、ストーリー、キャラクターの気持ちを表しているのが印象的でした!

2分50秒以内で、映画のハイライトを見たかのような、濃密な実施でした!

SPは2位、総合4位で東日本出場権を獲得しました!おめでとうございます!今大会は怪我があって、ジャンプの難易度を一部抑えたとの事です。どうか少しでも回復し、東日本で力を出せるような状況になることを祈ってます!

樋口瑞保(ヒグチミズホ)選手 法政大学

FS:映画『ある愛の詩』より
FS振付:岩本英嗣

4月から大学3年生となりました!
今季はSP・FS共に新しいプログラムにしました!
今回はFSの方を取り上げます。

今年5月のサイニチ杯で初披露しました。

しなやかな腕の動きから伝わる情景

に心打たれる演技でした😭

曲調に合わせて、時に明るく、時に甘く切なく、ダイナミックに情感豊かに演じていく姿に胸にこみ上げてくるものがありました!

腕からメッセージが伝えているように見える感覚でしたね…!それに感銘を受ける演技でした!

【2021年版】東日本概論 第20回で書いた通り、樋口選手は足替えアップライトスピン(CUSp)という、世界規模で見ても導入する選手が殆いないスピンを取り入れています。これが出来るのは現行ルールだとFSだけですので、技術的な見所の1つです!

惜しくも東日本進出は逃しました。ホームリンクの閉鎖等で大変な経験をした中で出場し、心に残る演技を披露してくれた事に感謝しています。
大学3年生という事で、残り少なくなってきているかと思いますが、そのどこか必ず現地で演技を拝見する時を楽しみにしてます!

横谷杏林(ヨコヤアンズ)選手 東京歯科大学

FS:枯葉/愛の讃歌:メドレー(演奏:ピエール・ポルト)
FS振付:横谷花絵

今年4月に歯科大学進学し、今季シニアデビューの選手です!

今回はFSを取り上げます!

まず、このFSを継続し、コレオシークエンス(ChSq)付で拝見できたことが嬉しかったです!【2021年版】東日本概論 第17回で書いた通り、ChSq付でもっと見てみたいと願ってい、叶ったからです。

繊細なピアノのタッチを拾っていく、細かい音ハメに、美しさ、笑顔が心をくすぐられ、演技に引き込まれていきました!

枯葉の部分の終わりの方にChSqが挿入され、ここで一つ盛り上がりポイント、見せ場としての演出効果が加わりましたね!

前半と後半で違う曲調をしっかりと捉え、情感豊かに表現していく姿が印象的でした!

大空に虹がかかる光景が見える

スケートでした!横谷選手の演技力は本当に凄いです…!

技術的な所で大きく驚いたのが、フライング足替えコンビネーションスピン(FCCoSp)を導入し、スピンの構成を大幅に変更してきたことです!昨季は、レイバックスピン(LSp)、フライングキャメルスピン(FCSp)、足替えコンビネーションスピン(CCoSp)の順番でした。今季は、CCoSp、フライングシットスピン(FSSp)、FCCoSpに変えています!この変更により、昨季と同じレベル数を獲得すると、基礎点が上がる効果があります!またCCoSpではイリュージョン(難しいエントランスのバリエーション)をした直後にI字ポジションに姿勢変更していて、多彩なスピナーぷりに驚きましたね!

ジュニア時代から数えて、実に6年連続で東日本進出おめでとうございます👏大学生になってますます輝く演技に、楽しみが増える一方です!どうかステイヘルシーに、東日本で力出せますように!

松原星(マツバラアカリ)選手 明治大学

FS:映画『ピアノレッスン』より
FS振付:宮本賢二

4月から大学3年生となりました!FSは昨季からの継続ですが、衣装と、最初の曲を変えて挑んでいます!坂本花織選手(シスメックス)の演技を見て使用したプログラムです。
今年5月のサイニチ杯以来、久々に演技を拝見しました!

しっとりと、淡い風景から始まり、曲が進むにつれて松原選手の体から溢れ出るエネルギーに引きずり込まれていく不思議な感覚でした!

年々洗練されていく所作、持味の柔らかなジャンプの着氷、細い軸で綺麗に回るスピン、情感、伝えたい思い、

探せば探すほど、見所が沢山見つかる、宝箱のようなきらめき

を感じたのです!衣装の黒も相まって、暗い雰囲気からスタートし、様々な出来事を経て最後爆発し、フィナーレにむかっていく情景が見えるのです。

このプログラム、

筆舌に尽くしがたいほどの奥深さ

かありますね!このプログラムの魅力は何なのか、何度も何度も拝見することによって答えを導き出したくなるのですよ!

FSだけでは3位、SP5位から順位を上げ総合3位おめでとうございます👏どうかステイヘルシーに、

次のページに、シニア女子の続きと、シニア男子を書きました!ぜひクリックしてご覧下さい!

カテゴリー
東日本フィギュアスケート概論2021

【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論 第23回 神奈川シニア女子編

大学院修士課程を修了して社会人になりました!フィギュアスケートファンのLenaです!早速、東日本フィギュアスケート概論の第23回『神奈川シニア女子編』を始めたいと思います!

本題に入る前に、『東日本フィギュアスケート概論』シリーズの概要や注意事項を書いておきます(何度も読んでいる方は読み飛ばして、選手紹介に進んでください)。

フィギュアスケートにおいて、北海道・東北・関東・甲信越地方の全17都道県が『東日本』と括られ、予選が行われています。
よく西高東低と言われ、『西日本』に所属する近畿や愛知が有名な選手が多く、皆さんよく知っているという傾向がありますが…だが東日本にも、世間から見たら無名と言われても、魅力ある選手が沢山います!

東日本を中心に地方大会にも足を運び、いつも見てきた選手の魅力を一人でも多く知って欲しい!また今季は、コロナ禍で無観客等で辛い思いを経験した選手へ、微力ながらもエールを送りたい!という思いが強くなり、大学の講義風に選手を紹介するシリーズ『【2021年版】 東日本フィギュアスケート概論』をスタートさせ、今回はシリーズの第23回目です!

第15回までで、神奈川以外の関東ブロックエリアの紹介が終わり、第16回から第21回までの全6回に亘って東京ブロックの選手を紹介してました!東北・北海道ブロックエリアでの紹介および、これまでの記事一覧はこちらから)
この概論シリーズ2021-22シーズンが始まる前には終わらせたかったのですが…色々忙しくて中々進まなくなり、新シーズンに突入してしまいました…あと4回の予定でしたのでそのまま継続します!
前回から関東ブロックに戻って神奈川編に突入しました!ジュニア女子からの今回はシニア女子選手を紹介します!神奈川県内のスケートクラブに所属している選手を紹介します!

こういう紹介系の記事が、中には苦手な方がいるかと思います。その場合はこの先読まないことをおすすめします。読みたい方だけ、お付き合い頂ければ幸いです。

以下紹介にあたってのルールです⏬

※2020-21シーズンでもって引退するのがはっきりとした形で公表されてる選手は紹介の対象としません
※今シリーズで実名で紹介するのは、4月から中学生以上かつ、2021-22シーズンのジュニア以上の選手とします
※所属クラブ・プログラム等の2020-21シーズンのデータで、2021年3月時点で明確に把握しているのものです。また4月からの所属先が進学によって変更になる可能性がある選手は『?』を、変更が明らかになっている場合はそれも併記します
※プログラム名は特記無きものはフジテレビスケートから発表された情報を基に、筆者が選手の演技を見て独自に調査を行った結果を掲載しています

それでは、下にスクロールしていきましょう💨



No.113 増田未夢選手 (マスダ ミユ)

所属 白鵬女子高校→東洋大学
SP 水百景(演奏 川井郁子)
FS 映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』より

4月から大学生になりました🌸

昨季シニアデビューした選手で、昨年のブロック大会で表彰台から東日本選手権に出場、インハイや国体神奈川代表の実績のある選手です!

パワフルなジャンプに、キュートで可愛い振付でインパクトを与える選手というのが筆者のイメージでした!
エレメンツの面では、ジャンプに高さがあり、SPから3回転+3回転のコンビネーションジャンプを構成に組み込める力のある選手です!
そして、過去に映画『塔の上のラプンツェル』や、『パリのアメリカ人』等、明るくポップで、可憐な動きが目を惹くプログラムで観客を魅了してました!

新プログラムであった昨季SPとFSで綺麗なメロディーの曲を使用し、少しイメージが変わりました!今までの増田選手とは違う、滑りの綺麗さや、しなやかさといった魅力をアピールしているプログラムです!

SPは使用する選手が比較的多い曲です。第9回で紹介した鈴木なつ選手や、第17回で紹介した穂積乃愛選手のSPで使用していた曲となります。
そんな曲に対し、洗練された滑り、凜とした美しさ、芯の強さを感じるスケートで魅せているのが新鮮でした!

FSは似たようなメロディーが繰り返される中、所々で変化をつけながら、1本の線でつながっているような演技が印象的でした!持ち前の力強さに、しなやかさが加わり、壮大なスケールを感じる滑りでした!

有料になりますが、シニアバージョンで2020年関東ブロックのSP・FS共にフルで残っているので、それをご覧ください!参考までにジュニア課題でSPのみになりますが、2021年インターハイの演技動画をご覧ください↓

シニア尺(関東ブロック)
出典:FODプレミアム
SP→02:12:49~02:15:54
FS→02:37:13~02:41:34

ジュニア尺(インターハイ)
出典:インハイTV YouTubeチャンネル
SP(予選A)(1:21:48~1:27:12、指定された時間から再生する設定になってるはずです)

大学生になった増田選手の演技を拝見するのを、とても楽しみにしてます!どうかステイヘルシーに、練習が積めますように!


No.114 清水愛望選手 (シミズ アイミ)

所属 日本体育大学
SP 映画『ティファニーで朝食を』より『ムーン・リバー』
FS 映画『SAYURI』より

来年3月に20歳となります!

インハイや国体神奈川代表経験のある選手です!

清水選手と言えば、何と言っても、

ふんわり幸せを運ぶスケート

が最大の魅力の選手です!

綺麗な所作に、伸びるスケーティングから、イーグル等の小技を駆使しながら、優しく、ほっとするような演技が持ち味です!

昨季SPとFS共に、その前のシーズンからの継続のプログラムでした。衣装は変更していました。

SPは映画のオリジナルの方の音源を使用しています!エレガントな雰囲気を醸し出し、心温まるような演技が印象的な演技でした!

FSは幸せなイメージをガラリと変える和のプログラムを選びました。終始凜とした雰囲気で滑っているのがカッコ良く、清水選手はこのようなプログラムも素敵だなと思わせる演技でした!

今季こそは現地で演技を拝見できることを願ってます!どうかステイヘルシーで、清水選手らしいスケートを披露できますように!

No.115 廣田彩乃選手 (ヒロタ アヤノ)

所属 専修大学
SP ミュージカル・映画『エビータ』より
FS エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない)(歌 ミューズ)

4月から大学2年生になりました!

インターハイ神奈川代表や、昨季までの2年連続で東日本選手権に出場等の実績があります!

廣田選手は、
毎回どんなキャラクターやストーリーを描くのかすごく楽しみになる
演技をする選手です!過去にシークレット・ガーデンの『ノクターン』や、映画『シカゴ』より等と今挙げた曲だけを見ても、様々な曲調に挑戦しています!そして、どのプログラムも観る者にインパクトを残しており、次はどんなプログラムが来るのだろうかと期待したくなるのが最大の魅力です!

昨季SPは新作のプログラムでした!
前半はしっとりとしたボーカルの曲に合わせ、たおやかに、エレガントに魅せていく…からの後半サンバ風の曲調(アルゼンチンが舞台です)に切り替わった時にぱっと明るく、キレよく踊るというパンチの効いた演技が強烈な印象に残りました!短くても、見応えたっぷりでした!

昨季FSはその前のシーズンからの継続のプログラムでした。2019-20シーズンSPと昨季SPと、雰囲気が一変するものを選んできました。
一つ一つのエレメンツや表現が、砂時計のように積もっていき、大きな物語を紡いでいくという壮大なスケール感に、鳥肌が立ちました!

もう、
演じるプログラムの振れ幅が凄すぎ!!
です!とても良い意味で
SPとFSで別の人が滑っている
ように見えるスケーターです!

さて、次はどんな内容のプログラムを披露するのか、非常に楽しみで、楽しみで…早く拝見したいと思っています!また今季も、これぞ廣田選手ならではの表現が、たくさん光るよう願ってます!

次のページに紹介が続きます💨

カテゴリー
フィギュアスケート観戦

Lenaが選ぶ❗2019-20シーズンベストプログラム論 2019年8月~9月初旬編

こんにちはー!

今回から3~5回に分けて、筆者(Lena)の独断による❗2019-20ベストプログラムたちを時系列ごとに書いていきたいと思います。

いくつか注意すべきことを…
・筆者が現地で観た、あるいはライブストリーミングで観たものから選びます。
・全ての試合を現地やライストで観れた訳ではありません。結構偏りがあるのはご容赦願います。
・筆者が悩みに悩んで、この時の、この演技が特に印象的だったものを選んでいますが、だからと言って他の選手の演技が…っということは全くありません。いつも素敵な演技を披露していただきありがとうございます。
・今回都合上、一部氏名を敬称略とさせて頂きます。
・所属等のデータは大会当時のもの。振付師名はブロック大会のパンフレットを参考にしてます。

それでは、今回は2019年8月に行われた関東サマートロフィーから始まり、9月の札幌カップまでのベストプログラム集に行きましょう🏃‍♀️💨

関東サマートロフィー2019期日:2019年8月8日(木)~11日(日)
会場:埼玉アイスアリーナ(埼玉県上尾市日の出4-386)

Jr.女子SP

岩澤音桜(イワサワネオ) 神奈川FSC

SP:いつか王子様が
振付:駒場幸大

今季SPはディズニーのアニメ映画『白雪姫』の中で白雪姫が歌っていることで有名な曲ではありますが…

6分間練習の時に事件が起こった❗

ザワザワ、ザワザワ
ふっと見ると、そこには…

リアル白雪姫❗

ツインテールで、赤いカチューシャ、衣装が映画のものと同じ❗ニコニコ笑顔で超可愛い😍
で、振付を見たら駒場先生じゃないですかー。
いつも笑顔😄優美な所作、可憐なパフォーマンスが印象的な岩澤選手だからこそ、ディズニーのプリンセスを演じさせるとは…

駒場先生、反則ですよ😍

いやー、可愛い、可愛い、可愛い演技でした😍

吉野汐香(ヨシノシオカ) 神奈川FSC

SP:逢恋~天地人紀行
振付:坂上美紀

今季吉野選手がSPで使用しているのは、2009年に放送された、NHK大河ドラマ第48作『天地人』の曲である。大河ドラマは、毎回の最後の方に登場人物に関連したものを巡る『紀行』が放送される。この曲は第20回以降に使われたもの。

一度リンクに立てば、大柄で、一蹴りでよく伸びるスケーティング、ジャンプのダイナミックさに目を奪われる。
良さを活かしつつ、柔らかなヴァイオリンの音色に合わせ、表情豊かに、しなやかな動きの数々に心揺さぶられる素敵なプログラムが観れた😍って感動しまくりましたね♪

吉野選手の新たな表現を切り開いたことが印象的だった演技でした♪

田邊桜香(タナベサクラコ) KOSE新横浜プリンスFSC

SP:オペラ『カルメン』より
振付:佐藤紀子

この大会の前の週に福岡県北九州市で行われた飯塚杯に出場し、4位という好成績を残してからの2週連続の大会出場😲(ちなみに、この2週間後にも大会出場しています)

2014年ソチ五輪代表の村上佳菜子さんが現役最後のシーズンのSPに使用した音源と似ている気がしましたね。

冒頭3T+2Tを綺麗に降り、スピン挟んで3Loを回転不足を取られましたが降り、シャーロットから2Aをこれまた綺麗に降り、スピン2つ、そして最後にStSq!キャッチフットスパイラルを行いながら手をヒラヒラさせる振付から入っていったかな(後半にこの振付があったのは確か)?
指先まで神経の行き届いていて美しいポジションをとる所作。そこに情熱と、迫力を滑りに載せて、きらびやかに燃え上がるような舞に筆者大興奮😍

起承転結もはっきりと見えていて、見応え抜群✨鮮烈な演技でした✨

青木祐奈(アオキユナ) 横浜清風高等学校

SP:Live for the One I Love
振付:ステファン・ランビエール

今季初戦で、ステファン・ランビエールの振付のSPを初披露した。

深紅に眩いほどのキラキラが付いた衣装がとても大人っぽかった。
6分間練習では3Lz+3Tに挑戦していたが、本番は3Lz+2Tにした。

女性のボーカルの切ないバラード。
曲の盛り上げに合わせ、持ち味の優美さに加えて、エモーショナルに演じていく。今までの青木選手にはない、新たな表現。もう高校3年生、すっかり大人になっていったなーっと染々に感じました。

残念ながらフリーは体調不良で棄権、そして左足首の大怪我に、コロナで大会中止で、これ以降今季演技を観れなくなってしまった。

ただ、これからまた演技を観れるのがとても楽しみになった演技だったことを胸にしまって、待ち続けます。

Jr.男子SP

大久保政宗(オオクボマサムネ) 長野市スケート協会

SP:映画『ロシュフォールの恋人たち』より
振付:岩本英嗣

ジュニア年齢となり、今季から本格的にジュニアとなったデビュー戦。

結果としては苦いものとはなりましたが、このプログラムと出会えたことが思い出に残った演技でした✨

ロシュフォールの恋人たちの『キャラバン隊の到着』のみが使われているのかな?

冒頭の手を差し出す振付から、とってもお洒落✨指先まで丁寧に、細かな技もスムーズに、効果的に使いこなして表現していく。清らかで綺麗なスケーティングに載せて、小粋な世界を描いていく。

そんなプログラムに惹かれたことが、鮮明に刷り込まれたのであった。

菊地竜生(キクチリュウセイ) 神奈川FSC

SP:If You Do,I Do(威風堂々)
振付:駒場幸大

またしても、6分間練習から事件が起こった❗

衣装が…衣装が…かなり斬新

ですが、ちょっとルールに引っ掛かってしまい1点減点されることになりましたね(その次からは衣装が進化して、その辺は大丈夫でした)。

Fantastic Plastic Machineによる、エルガー作曲威風堂々のDJアレンジ音源。
前のSPは電車の車掌さん風に、JR在来線、東京駅周辺の駅メロを組み合わせた斬新な曲で滑っていましたが、今回もかなり強烈❗

簡単に手拍子にノリたくなる曲で、ついつい手拍子する観客もあり…ジャンプを降りたあと、音階が盛り上がって…
あの有名なメロディーに合わせて、ニースライド❗
Yes❗ウッ❗
っといった音に合わせて振りを決めていく姿に、笑いたくもなり、感心させる❗
氷上のエンターテイナーのような演技が強烈でした✨

流石駒場先生❗面白いプログラムをありがとうございました❗

Sr.男子FS

小林建斗(コバヤシケント) 法政大学

FS:オペラ『道化師』より/ナイトワルツ
振付:服部瑛貴

昨季からの継続のFS。衣装も継続である。
ジャンプの配置や飛ぶ種類、スピンの配置で少し変わったり、ChSq(コレオシークエンス)の内容が変わったりなどはしている。

最初から最後まで、流れの中で突然飛ぶジャンプに狂気さえも感じたのがこの試合でしたね。

重く苦しい雰囲気に包まれて、会場が一気に道化師の世界へ。苦悩・嫉妬、中盤にピアノメロディーのナイトワルツが流れてしっとりと、そしてまた道化師に戻って怒りを爆発させていく。その中にジャンプが見事に絡んでいて、上尾のリンク(ここ埼玉アイスアリーナ)寒さに負けないくらい震え上がった。

そうそう余談ですが、上尾のリンクは一年中寒いです。最高でも10℃下回ると考えて防寒対策を行ってください。

とんだものを観たなーって感じました。

関東サマートロフィーは以上で、次の大会に移りましょう❗

東京夏季フィギュアスケート競技会
期日:2019年8月23日~25日
会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市東伏見3-1-25)

Jr.女子SP

依田茉里紗(ヨダマリサ) 城西大城西スケート部

SP:On my own
振付:岩本英嗣

今季初戦で、新しいSPを初御披露目した大会。
この時だけ、冒頭に3Loにチャレンジしたのであった。

曲はミュージカル映画『レ・ミゼラブル』の中でも有名な曲。濃紺で、ボレロみたいになるようにキラキラを貼った衣装が印象的。

依田選手と言えば、パワフルで、スピードたっぷりなスケーティングに載せて、寸分の狂いのない複雑な体の動きが出来ること✨情感たっぷりな動きも出来るため、女優さんのような表現が絶賛されるわけである。

冒頭のしっとりとした動きから悲劇に巻き込まれた世界観に引き込まれる❗中盤のStSqでは歌詞が盛り上がるところを、一音一音をしっかりクラスターの中に絡めとりながら表現していく。2A、スピン2つで物語が終わる。

切ない物語を観たなー。今季の依田選手も凄いなーって思わせた演技でした✨

アイスダンス(シニア)

枝村優花&嶋崎大暉組(エダムラユウカ&シマザキダイキ) 日本大学&明治大学

RD:映画『シカゴ』より
振付:ナタリア・チュニック

コールされ、スタートポジションにつく時に事件が…

優花様の投げキッス💋

すみません、勝手に枝村選手のことを『優花様』っと呼ばせて頂きました。
話を戻して、もう少し詳しい説明をしますと、枝村選手がジャッジに向かって投げキッスをしてアピールしたわけなのですよ😲
演技前から演技の世界観を出すためにやったと思われますが…演技前の時点で観た者全ての度肝抜かれましたね…😅

演技もシカゴの世界観が広がる。ゆう…枝村選手が嶋崎選手を徹底的に悶絶させちゃうところに、観てる側も大パニックヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ

いやー、もー、濃くて、強烈な表現にやられました。参りましたヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ

すみません、実況するときにリフトの種類思いっきり間違えました。

超スパイシーな演技にとことんやられたと同時に、一気に心を鷲掴みにされました😍

東京夏季フィギュアのベストプログラムは次のページにも続きます❗

カテゴリー
東日本フィギュアスケート概論2019

東日本フィギュアスケート概論 第7回 リリーカップ直前最終回 神奈川編選手権女子

こんにちは!

第5回Jr.男女編第6回選手権男子に引き続き、4/7,13,14と開かれる『リリーカップカナガワ』にて、まあ、国別の真っ最中でありますが…一人でも多くの選手を観て欲しいなって思ってリリーカップに出場する選手を書くシリーズ最終回!
今回はFSのみを滑る大会!
場所 JR横浜線・新幹線・横浜市営地下鉄ブルーライン 新横浜駅から徒歩5分にあるKOSE新横浜スケートセンター!
無料で入れます!パンフレットは1冊1000円。
観戦初心者も気軽に入れる大会だと筆者は感じてます!
それでは、今回は選手権男子編!7選手書きます!
また、いつものお約束!苦手な方はくるりっ!っとお願いします!
※今回の神奈川編では様々なことを考慮して、選手が公表しているケースを除いてFS名をリリーカップ終了まで書かないことをご了承お願いします!(終了したので書きます)

※所属クラブ等のデータは執筆当時(2019年4月)のものです
 

9番滑走 清水愛望(シミズ アイミ)選手(白鵬女子高校)

SP 雨に唄えば
FS ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より
どんな時も、清水選手の演技を見れば可愛いー💖優しいー✨幸せー🍀な気持ちにさせるのが最大の魅力✨
ふんわり、柔らかいスケーティングに、イーグルのアクセントが気持ちいい振付✨
やっぱ、最高なのは、会場全体を包み込む、スケートへの真っ直ぐな思い伝わる、歌っているような、幸せな演技✨幸せポイントでGOE+100下さい(笑
そんな清水選手、今年度は高校3年生!!!今回初めて、選手権にエントリー✨わーいっ!30秒多く演技を見れるー♪っというのが筆者の本音!リリー楽しみです♪

 

7番滑走 須藤美羽(スドウ ミウ)選手(神奈川FSC)

SP Asian Rose
FS ミュージカル『エリザベート』より
所作の美しさ、清流のようなスケーティング、会場全員を惹き付ける、世界感が伝わる表現✨昨季まで使用してたFS,江では、着物風の衣装がとても綺麗だった✨💖
ファンに愛されてる須藤選手、実はこの大会を最後に競技を引退されるとのこと…
今まで、須藤選手のスケールの大きな演技を観れて幸せでした🍀最後の勇姿を見届けます!皆さんもお時間あれば、ぜひ!お願いします!!!
※2019年4/15追記
最後まで笑顔で、舞台で光浴びて輝く女優のような演技が、もう、涙、涙😭お疲れさまでした!

 

3番滑走 望月美玖(モチヅキ ミク)選手(日本大学)

SP The Sky and the Dawn and the Sun
FS 映画『レジェンド・オブ・フォール』より
望月選手もまた、何か大きな力を感じさせる滑りをするのが魅力の一つである!
3Lz・3Fを跳び、構成に組み込める力がある。
新横浜の選手らしいなと感じる、ノーブルで頼もしく、かつ綺麗なスケーティング✨今季のプログラムはそれを活きそうな、綺麗でありつつ秘めた情熱を感じさせる曲を2つ選んでるのが素敵ポイント💖
今年度は大学3年生でしょうか!今回も美しくも、秘めた力感じさせる演技が楽しみです♪

 

18番滑走 三澤日向子(ミサワ ヒナコ)選手(専修大学)

SP Mr.Pinstripe Suite→仮面舞踏会
FS 映画『アメリ』より
今季SPは観ててノリノリ🎶楽しい踊りを魅せてると思いきや、FSはしっとりと、聴いて解釈が難しいと感じる曲に合わせた世界観の作り方がとても素敵なのである✨
華やかで、キラキラとした、お洒落な雰囲気で、体から音を出すような滑りと表現でファンを魅了している✨三澤選手の’楽しい’スケートが、筆者の好みである✨
今年度は大学3年生でしょうか。色んな世界を味わえるスケートが楽しみですね♪

 

さあ、最後に!

2番滑走 青木祐奈(アオキ ユナ)選手(横浜清風高等学校)

SP エデンの東
FS ピアノ協奏曲イ短調作品18:グリーグ
ジュニアから、シニアの全日本に2度出場。JGPSなど、数々の国際大会を経験した青木選手。
3Lz+3Loと珍しい&超高難度コンビネーションジャンプが跳べる。だから皆に愛されるっという訳ではない。
真っ直ぐで綺麗なスケーティング、美しいスピン、スケールの大きな美しい世界観。そして、何より、どんな時も、時に失敗しても、常に高い目標を掲げ、努力し、試合では最後までハラハラドキドキして。そんな純粋な人間味を感じるのが、青木選手の真の魅力なのではと私は考える。だから、ファンは青木選手を応援したくなるのでは?っと思うのである。
そんな青木選手も、もう高校3年生!早いなー!シニアの全日本を除いては、国内戦で選手権でエントリーするのは初めてです!
全日本以来のコレオ付きのプロを楽しみにしてます♪

 

はいっ!

以上でリリーカップ直前神奈川編終了です!
これを読んだことにより、大会を楽しめたっと言っていただければ、最高の幸いです😆
最後までお付き合いありがとうございました!
次回はまた北へ戻って、宮城編の予定です!
またお付き合い頂ければ嬉しいです!